さて、今回は?

いつからか、捜し求めていた・・・・、俺の心に咲く、一輪の花。
だが、少なくとも、俺の歩いてきた道には・・・、そんなものは咲いちゃいなかった。

殴り倒された人の山に一人たたずむ少年。

殴り倒された男が
「てめぇ、これで勝ったと思うなよ!もっと、仲間を集めて、リベンジすっからな」と叫ぶ。

「残念だったな、そン時ゃもう、俺はこの世にはいねェ」
しかし、少年は不適に笑い、意味不明の言葉を口にする。

四月、県立御門高校

担任から、部活動見学の説明を受ける生徒たち。解散になった後、半座と呼ばれた少年、瓶底眼鏡をかけた人物に、入りたい部活はないか、と声をかける少年。
ないと答えた半座に自分と同じ部活に入れよという野田と呼ばれた少年。
空手道部、同情の先輩が二年にいると説明する野田。

遠くの中学から来た半座に自分が面倒見てやるという野田ですが、

なんでしょうか、この男からチンピラっぽいニュアンスを強く感じてしまうのは(汗)?

本人は、遠くの中学から来て、知り合いもいない人間に親切に声をかけたつもりなのでしょうけど、

見るからにおとなしいというか、気弱そうな人間に、親切の押し売りっぽく声をかけてくる態度に、親切ぶって、相手の都合などおかまいなしに一方的に好意を押し売りするような態度をとっているくせに、自分の思い通りに行かないと、すぐにキレるというか、ぶちきれる手合いが多いですからね、こういう態度の人間には。

痛そうなのはちょっと、という半座に空手をやれば、心身ともに強くなれるし、女の子にだって、モテるかもしれないという野田。

その言葉に過敏に反応して、野田のあごを掴んで、

「それで、俺の下駄箱、恋文でいっぱいになるのか?」

とドスをきかせて、問いただす。

「さあ、そこまでは・・・」
気圧される野田。

我に帰って、謝る野田。変ろうと決めたのにと気を取り直し、野田の誘いを断る。

そこへ半座龍之介という人物を探しに来た二年の横川という人物がやってくる。

人違いという半座に、そんな名前の奴が、そうそういるか、と連れて行かれる半座。案の定、人気のないところに連れて行かれる半座ですが、眼鏡を取って、整えた髪を崩して、横川の仲間を倒していく半座。

半座龍之介

数多の不良をぶっ飛ばし、その血に染まって、一人立つ、ついた通り名が佐田中の血龍(ブラッディドラゴン)と、半座の説明をする横川。相手にとって、不足なしと挑むのだが、あっさりと返り討ちにあってしまう。

次、俺の計画を邪魔したら、背骨折るぞと去っていく半座。

・・・・なかったんだよ、屍にまみれたガレキの中には・・・・。
原因は俺だ、喧嘩に明け暮れ、周りをドン引かせてた、この俺なんだ。
だから変る!!
ガレキを抜け出し、平和な野原を探すんだ。

そう、普通の恋を!!

恋を求める半座。教室に戻ってきた半座。人違いだとわかったら、解放してくれたとお茶をにごす。
心配そうに駆け寄るクラスメイトたち(心配そうに声をかける野田とか、バンソウコウを貼ってくれる女の子とか)。
そこにさらに横川の友人がやってくる。それを返り討ちにして、
「違え!! こんな血なまぐささはもういらねえんだ」と叫ぶ半座。

「一緒に帰えろって、言ってくれる女の子は、何でいねえんだ」とぼやく半座。

バンソーコーを貼ってくれた女の子も怖がって、避ける始末。

「平和に生きたいのに・・・、んでもって、恋をしたいだけなのに! なんで、あいつらは邪魔ばっかり」と叫ぶ半座。

いや、邪魔が入らなくても、結果が変らないと思うのですが。

新しい生活をするために、それまでの生活を捨てて、牙を隠しきれていないわけですから、ボロがでるのが早いか、遅いかの違いでしかないと思うのですが。

自転車置き場近くで、俺のせいか、と溜息をついていた反座。
近くで、自転車を出そうとしていた人物が、うっかりと、自転車をドミノ倒しに倒して、そのまま、逃走してしまったところへ、

「コラーっ!! こんなにしておいて、何をボーっとしておるかぁ!」
半座を犯人扱いする女子生徒。
必死に弁解する半座に、

「どっちみち、コレを見て、素通りする気か!!」
と半座を巻き込む。

チッと舌打ちする半座。
結局、自転車を元に戻すのをやらされてしまい、しかも女子生徒は、見ているだけで、「いいことした後は気持ちがいいね」

とぬけぬけという始末(汗)

でっ、あなたの自転車はドレですか? という半座に、徒歩だからといって、さっさと帰る少女。

これは半座でなくても怒るよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ミルキィと大差がないようなニュアンスを感じるのは気のせいですか?

豪快で周りを巻き込んで突っ走るタイプのヒロインを描いているつもりなのでしょうけど、ただの善行積んでいるつもりのバカ女にしか見えません。
せめて、自分もやるとか、一人でも倒れた自転車を起こすようなことを黙々とやるとか、いくらでも、描き様があると思うのですが。

弟子の吉谷やしょさんのあねちっくセンセーションとかにも、この手の理不尽そうな女性キャラはいたけど、あっちはまだ、笑い飛ばせるものがあったのだけど、この少女には、そういったものあまり感じられないのですが(汗)

「決めた、俺の計画がうまくいっても・・・、あんな女だけはゲットしねえぞ」と怒る半座。

・・・・・・・うまくいったら、の話だけど、とすっかりと素性がばれてしまい、クラスメイトから避けられている現状で、呟く半座。

恋どころではない状況に、

「誰でもいい、話し掛けてくれ」と困ってしまっている半座。そこにまたもや、友人のリベンジにやってくる不良。

眼鏡を外して、「ちょっくら面かせや」と凄む半座。

喧嘩に明け暮れた中学時代の回想がはいり、共に喧嘩に明け暮れていた仲間からも恐れられていたわけですが、恐れたくなる気持ちもわからなくない。
血龍とまで呼ばれて、ブイブイ言わせていて、喧嘩の強い人間が、何の拍子に自分たちにその拳を向けてきかねないというような恐れを抱くのは無理からぬ話だし。

こいつは、自分たちの味方だ、という安心感が半座からは感じられなかったということなのでしょう。

半座が連れて行かれたところには、先客がいて、自転車置き場にいた女が不良と揉めていて、タバコを吸っているのを、見ていて不愉快だ、といって文句をつけてきたのですが、

もうちょっと、他に言い様はなかったのでしょうか?

未成年の喫煙は体に悪いとか。不愉快って、ストレートに言うのって、自分本位なものの言い方に聞こえてしまうのだが。

それが不良を怒らせたのを見て、

どうする? って、迷うまでもねえか。

どうせ、俺ぁ、一生、ガレキの中なんだ。 眼鏡を握り締めて、加勢に入ろうとするのだが、クソ女と口走ったために、けり倒される始末。

そして、藤木穂波と名乗るのですが、

クソ女といったのは確かに口が悪いと思うけど、それに対して、あっさりと手を上げるような事をするのって、武道かとして、どうなの?

この連載の話を聞いたとき、思い出すのが、PUNISHER連載時、08年の秋頃に、武道家がガッツポーズを取ることに対して、それを快く思わないかのようなコメントを巻末にしていた記憶があったわけで、トンデモ空手漫画になるにしろ、そうでないにしろ、佐渡川氏が書こうとしている要素から鑑みるに、そういう武道家の一線みたいなものは頑なに守る姿勢は描くのではないか、と予想していたのだが、武道家の一線どころか、ミルキィと中身が大差のないけど、表面上は武道家きどりの態度を取るようなキャラにしか見えないのだが。

ギャグにしたって、腕っ節が強くて、独学(?)で強くなったような美輝が気に食わない相手を殴るようなノリで、空手をやっている人間がケンカをしたり、クソ女といわれたからって、蹴るようなことをさせては駄目だろうと思うのだが。

自転車のくだりでもそうだったが、半座を犯人だと勘違いして、元に戻すように強要するくらいなら、まだしも、通りがかっただけの半座に元に戻すように強要して、自分は何もしないで、善行を行ったような気分に浸っている。

鬼丸美輝は、まだ、自分で体を張ってたから、ああいう善行とか、説教っぽいセリフも一応の説得力があったのだと思うのだけど。
リアルから手漫画にするにしても、トンデモ空手漫画にするにしても、人並み以上に曲がったことは大嫌いな性格を強調したいのなら、一人で黙々と自転車を起こすとか、自転車をドミノ倒しにした犯人を追いかけるとか(捕まっても捕まらなくても可)、出会いのシチュエーションを作るためでもやりようはあったと思うのだけど。

PUNISHER以降、悪い意味で、少年漫画的な傾向がどんどん強くなっていってるような。

まあ、佐渡川氏の次回作に関して、無敵看板娘のようなノリを再びというような声が強かったのも確かだけど、そういうようなやり取りを期待する声が強いのはわかるのですが、ああいうコメントをしておいて、クソ女といわれたから、蹴り飛ばすようなヒロインにすることはないでしょうに。

ミルキィが前向きというか、まっすぐそうな事を口走ってはいるけど、中身はたいして変っていないというような嫌な予感を禁じえないのですが。

そもそも、喧嘩に躊躇なく、拳を使うのって、武道家にはご法度じゃないのかと思うけど。

半座はまっくらで何も見えない、鼻の置くが錆臭いとパニックを起こして(おそらくは、自分よりも強い相手に殴られたことがないため)、一拍置いてから、穂波に殴りかかるものの返り討ちに。

半座を叩きのめしてから、「コレに懲りたら、言葉づかいには気をつけるように」と言う。

冗談じゃねえ、と立ち上がった半座は、

「諦めちまったんだ。欲しかった恋も捨てて、元の血なまぐさい場所に戻っちまったんだ。ケンカだけが俺の居場所なんだ、負けるわけにはいかねーんだよ」と叫ぶのですが、その叫びを、あんた弱いから、という一言で一蹴。その一言に衝撃を受けて、穂波に恋する半座。

じゃっ、と去っていく穂波の姿を見ながらへたり込む半座。

捜し求めていた一輪の花、それが野原ではなく、ガレキの中に咲いていようとは、まったく気付かなんだとナレーション。

って、それはないだろ(汗)

まあ、佐渡川氏の描こうとしている要素にヒーロー(特撮番組にあらず)というものがあるのだが、PUNISHER連載時、PUNISHERのほかに、マイティハート、悪徒とヒーローモノをにおわせる要素の作品が三つほどあったわけだが、PUNISHERを除くに作品は、いずれも、恋愛&ハーレム要素の強い作品で、ヒーローを描くのは二の次、三の次になっていた印象が強く、見ている人間も、そっちの方を喜んでいたわけですからね。

PUNISHErの場合は、二人旅に拘っていた部分などもあるから、エルの探検時の姿などでお色気要素をとっていたつもりなのかもしれないが、そういった要素は前面に出なかったわけだが、今回の連載をするに当たって、無敵看板娘的なノリと、恋愛要素もしくは、ハーレム要素を入れるように、とでもいわれたのでしょうかね?

一話を見た限りでは、穂波は、描いている側としては、曲がったことは嫌いで、思い込んだら、後先考えないで、己の信じるままに突っ走るキャラということで、鬼丸美輝に近いものがあるキャラのようだが、

美輝やミルキィのマイナス部分までもしっかりと受け継いでいるキャラでもあるようで。

美輝は、出前を放り出して、人に親切にするような事をしばしば、行ったりする反面、気に入らない奴を陥れたり、ライバル店に毒を盛ったりしようといsたりするわけで、己の感情の赴くまま、心の信じた方向に突っ走るような側面があるわけだし、ミルキィも腹が減ったらパン泥棒、お金がもったいないから無賃乗車と、思い立ったら、突っ走るという側面があり、そこに一線は存在しない。

だからこそ、善行も悪行も同時に行えるのであり、無敵看板娘のころには、美輝より強くて、美輝より良心的なおかみさんがいて、美輝が道を踏み外さないように首根っこを抑えていたが、

PUNISHERには、そういう存在は、ついぞでていなかった。

八戦聖には一目置かれていたが、一部を除いて、八戦聖は強力な力を己の欲望を満たすためにしか使ってこなかった人間の集まりでしかなかった。

世界から嫌われる二人、英雄視されているが、その実、弱い心の持ち主であった人たちと関わっていくことで、そういった中でも、それに負けない心を身につけ、死神に克ち勝つ力を手に入れて、世界へ帰還する物語がPUNISHErだったと思うのだが、迫害する世界をも、受け止めるような懐の大きさというものが提示されなかったというのも、PUNISHERの魅力を損なっていた一因だったと思うのだが、

前述の武道家のガッツポーズに関しても、強いだけではただの乱暴ものと同じですし、武道にしても、スポーツにしても、こういう行いは礼がないとされている(日本だけじゃなくね)。まあ、ヒールであれば、そういう行いで、己の立ち位置を強調するというようなことをやるのもアリかもしれないが、ヒールであるからには、一層実力、強さというものが求められるわけですしね。

武道家の心構えというか、礼の話は、言ってみれば、何事にも一線が存在する話であるわけで(最近は、ヒールじ見たキャラで、そういうものを持たないで、好き勝手するだけのキャラや作品も増えてしまっているのも事実だが)、美輝や穂波といったキャラとは相反する話であり、一話を見た限りでは、穂波がそういった武道家の心構えを象徴するキャラとは思えない。
おかみさんのように、そういう良心的なストッパーがいれば、話は別だが、そういう存在がいなくて、穂波もそれを象徴するキャラだというなら、さすがに勘弁して欲しい。
それでは、より強いだけの相手に負けて、そいつに惚れたという、力の論理を抜け切れない(PUNISHErもそうだったが)話になるわけで、そこまで、魅力のあるキャラにはみえないというのが、正直な実感だ。

そういった力の論理に負けない、強い心、純粋さか、あるいは狂気とでも呼ばれる感情というものが、PUNISHEr以降の作品、あるいはそれと似通ったタイプの作品には強く求められるのだと思うが、それを満たしきれていないかr、どことなく不愉快な感情を感じてしまうのかもしれないが。

別に恋愛要素入れなくても良かったのじゃないかと思えてしまうのだが・・・・・。
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by kwanp | 2010-01-14 22:45 | コミックス
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