さすがに、これは・・・・

「礼儀作法って、どういう技なんだ?」
空手部を止めた番場に礼儀作法を教えろ、と詰め寄る半座。
まあ、高校生にもなって、礼儀作法という言葉一つ知らないのか、とも思うけど、

その言葉を口にしたのが穂波だからなあ。

最初の出会いは、他人が倒した自転車を半座に強制的に直させて、自分は何もしないで、いい事をした後は気持ちが言いというたわごとを口走る(半座にいい印象を抱かせないためとはいえ、ほかにやり方はなかったのだろうか、と思うが)。

次が不良がタバコをすっているのに文句をいってくる。この辺りも不愉快だという言い方はどうかと思うが、曲がったことは許せないということを表現したいというのはわかる。あげく、乱入してきた半座がクソ女といったことに腹をたて、顔を蹴るというようなことをしているわけで、

確かに空手を題材にしているとはいえ、だれかれ構わずにその力を振るうとか、住民が皆、常人離れしているような世界観とかなら、ありかもしれないが、無敵看板娘Nのラスト辺りから、力だけではない強さを見につけ、成長していく、というストーリーに拘っているような内容が目立つわけだし、PUNISHERでも、それは変らなかったが、その割には、力を手にしている登場人物の言動に首を傾げたくなるような描写が目立ってたわけですし。

空手を題材にするという時点で、PUNISHErと同じ事をしようとしていることは明らかですが(第一回感想でも書いたが、巻末コメントで、それを連想させる発言を過去にしていた)、その描き方が無頓着すぎて、アミバやモヒカンに道理を語らせるような、いや、彼らが自分に都合のいいように作ったルールを、正義や筋が通っているような正当化を無理やり行うような書き方というほうが近いか。

まあ、空手家としての道理を、言動で現すにしても第一回からこれでは、ギャグだと思われても無理もない書き方なわけだからなあ・・・・。これで力だけではない強さを語られても、納得出来ないですかねえ。

しかも弱いとか言って、相手の存在、全否定。

まあ、この時点では、半座の方も、喧嘩を売られたから、暴れるということしかやっていないわけですから、そこから、力だけではない強さを描く物語なんて、佐渡川氏に関して、予備知識も無い人が全て、それを読み取って、納得できるよりも、まあ、ギャグでやってると思いますよね。

少なくとも、私はこれまでの作品を見てきた限りでは、ギャグよりも、そっちのほうを書きたがっているのでは、と思えるので、空手で学園ものと聞いても、無敵看板娘ののりでやるよりも、PUNISHERよりの物語になる可能性が高いとしか思えませんでしたが、それを知らなければ、ギャグとしてうつるでしょうからね(といっても、ある一定レベルの真面目な人間が真面目に行動することでギャグとうつってしまうような筋金入りまでには至っていないのですが)。

無敵看板娘的なノリが期待されていて、第一話でこれは、確かに、好意的に解釈すれば、ギャグっぽく読み取れるのかもしれませんね。

第二話では、野田が勘違いしているとはいえ、その空手で鍛えた力を、道場以外で振るって、半座に襲い掛かったのに、真偽を確かめずに、どてっぱらに殴っている。

第三話では、出番なし(半座のイメージのみ)
第四話では、出番があったが、半座と直接、顔をあわせていない(後輩をいびるとか、問題発言ばかりだけし)

第五話は、番場と話しているところに覗き込んできて、半座はそれでいっぱいいっぱいになって、逃げ出そうとしたが、思いとどまって戻ってきて、話をしようとしたら、殴られて、

礼儀作法を知らない奴は大嫌いだよ!!

という、私個人は、少なくとも共感できない、運動部とかでは、後輩に対して威張り散らす人間が、礼儀作法を教えてやるとか言って、後輩をいびるとか、不祥事を起こす運動部レベルか、それ以下のモラルしか持ちあわせていない連中が口にする道理にしか思えないことおW口にしているとしか思えないのですが。

どう贔屓目に見ても、心と力が伴った武道をやっている人間というよりも、何かというと人を殴る、あるいは、自分の言う事を聞かせて、人をこき使う、狂犬みたいな人間なわけで、

恋というフィルターという言葉を使うのも、もったいないと思うのですが、

好き勝手に暴れている人間が、

俺がルールだ、俺の言ってることが全て正しいとわめいているのと違わないような(汗)

ましてや、半座は喧嘩に明け暮れていた人間ですし、タバコを吸っている連中に喧嘩を討っているのを見ても、曲がったことが嫌いとか道理云々よりも、自分が気に入らないだけでしかないということで判断していた可能性はありそうです。

第一話で半座を弱いとか言って、人格否定しているわけですし、空手部に入れば、強くなれると思い込んでいるのだし、その上で、不良の来るところじゃない、礼儀作法も知らない奴は嫌いだよ、と言われるわけだから、

そういう意味では、礼儀作法イコール技と判断するのも不思議ではないかも。
まあ、半座も穂波も強さに物言わせて、好き勝手やってきた人間半にしか見えませんから、半座が見た穂波の言動のどこを見たら、礼儀作法が心がまえという答えと結びつくとはお世辞にも思えないのですよね。

半座が穂波にほれたのも、自分を依り強い奴に叩きのめされたということで、その相手に自分を認めさせたいという心情で、しかも空手部に乗り込んだ時点では、空手は穂波に自分を認めさせるための手段でしかない。

半座は基本的に空手のことに関しては無知。

顔をあわせるたびに自分を殴ってくるような相手の言う礼儀が、世間一般の礼儀と一致するわけが無いし。それに半座の家族構成がどうなっているのか知らないけど、ハンザよりも弱かったとしたら、自分よりも喧嘩が強くて、しかも、乱暴者の家族に、あれこれ、文句を言えるような人間、そう居ないと思うのですが。
ナンバだって、家族は筋金入りのヤンキー家族でしたし。

穂波は礼儀作法も知らない弱い奴は嫌いだといっているわけで、強くなるための手段の一つとしての礼儀作法というコツがあると認識した可能性は高そうですしね。
前述しましたが、半座はどう見ても、力だけで暴れまわってきた連中で、結局、ケンカにしかよりどころを求められなかった人間ですし、人格が良くても弱ければ、意味が無いという考え方をしている側でしょう。
出会い頭に、人を殴るような女の礼儀作法。十分に技だと思われるだけ言動を、穂波はやってきているので、半座の誤解は無理も無いでしょう。

半座が、穂波の言ってた礼儀作法を技と勘違いするのは、十分にありうるかも。描写が足りないというのもたしかではあるけど。

ただ、一話では好意的な解釈も可能だったとはいえ、二話では野田が、喧嘩が強いとはいえ、素人相手に襲い掛かったりしているわけですから、こういった問題描写の数々から、理屈で考えれば、ありかもしれないけど、感情的に納得できない、すんなりと受け入れられない描写だと思われるのも不思議では二ので、納得させられていないという時点で、書き手の責任は大きいでしょうね。

礼儀作法が技と聞いて、唖然とし、こんな奴に不覚を取ったのか、というのですが、

何を今更・・・・・。

そもそも、礼儀も何もあったもんじゃないのに、
「これがこいつ流なんだよ」みたいなこと言って、カッコつけていたのは、どこのドイツですか?

まあ、こういう言動は、本当に器がでかいか、自分を大物に見せたいだけの小物が好き好んで、この手の発言をするか、のどちらかになり、大抵は、後者でしかないのですけどね。

自分で考えろとかはき捨てるわけですが、

それでまた、勘違いで先走って、教師や生活指導とかに捕まって、下手にバカ正直に事情を話したら、場合によっては空手部に迷惑かかった挙句、番場の名前も出る可能性が高くて、事と次第によっては、空手部員に、やめていっただけじゃなく、じぶんたちに迷惑までかけていって、とうらまれる可能性だって、出てくると思うのですが。
只でさえ、半座の中学時代の話が明るみに出ていて、しかも計画があるということを学校を支配しに来たとか勘違いして、それが事実のように思われているわけで、半座の行動を周囲の人間が警戒しているわけですから、半座にそのつもりが無くても、彼の行動に過剰反応した周囲が事をややこしくする可能性は大いにあると思うのですけどね。

まあ、自分の空手道は潰えたとかいって、部を止めてショックで頭が一杯だから、そこまで考えが回らないにしても、いや、だからこそ、不用意な発言が出てくるのかもしれませんが。

番場を呼び止め、空手部に入りたいと言い張る半座。

それをはじめて知って、仰天する番場。半座のような奴に対する反応としては無理もないかも。野田や穂波の言動がなければ、こういうすれ違いも、作品を面白くするエッセンスになるわけですが、全編、佐渡川氏の感覚だけで突っ走られているわけですしね。

そもそも、半座のこれまでの言動で、白い目で見られるのは、無理も無いにしても、相手をハナから、ケンカ屋呼ばわりして、けんか吹っかけるようなことばかりしている人間が、半座の動機をどうこう言えるような立場だと思えませんが。

せめて、穏便にことを治めようとして、結果、戦わざるを得なくなったという流れであれば、強くなるための手段としか思っていない半座が、腕っ節だけじゃなくて、心も大切に思っている人間からみれば、そういう安易な動機で、やってきて、結果、そういう人間に負けてしまって・・・・・、

なまじっか、空手をやっていれば、真剣に空手やってる人間よりも、半座のような奴が空手で強くなっていって、好きな女に空手で認められるストーリー、そりゃ、描いていて、面白くは無いですよね。

ましてや、そういう漫画読んで、もてるために空手はじめる奴とか、本当に出てきたら(人気のある作品は、本当にそういう奴が現れる)、それは面白くは無いかもしれないが。

そういう意味では、編集部が提案してきたストーリーじゃないか、と本気で思えてしまいますし。PUNISHER連載時のヒーロー路線の作品って、どれも、萌えやハーレムで見ている人間の興味惹こうというのがあからさまだったわけですし。

もっとも、それでああいうキャラしかかけないというのであれば、それこそ、空手に対して、冒涜めいたことやってるという気もしますが。

「は? いつ、そんなこといったよ?」
首をかしげる半座。

いきなり、アンタ、俺より強いか、というようなことをいってましたし、しかも入学初日から、喧嘩ばかりしていたわけですしね。もっとも、穂波も気に入らない相手に喧嘩を売るようなことばかりやってた上に、空手部の連中は、素人に拳を振るうことを平然とやってしまうわけで、下手をすれば、勘違いできるような余地がどこにあるのか、わからない連中なのですが。

穂波にやられた不良がお礼参りに来たにしても、穂波のあの性格だったら、無敵看板娘の美輝が暴れるのと大差ないくらい日常茶飯事のはずで、やられた連中が空手部に殴りこんでくることくらい、あってもおかしくないのですよね。そう考えると、半座の評判があるとはいえ、空手部の連中、大騒ぎしすぎなんじゃないのか?と思えてきたのだが。

まあ、半座が恐れられているということを強調したい意図が強くて、考えが回っていなかったというところなのだろうけど。

道場破りと勘違いされるにしても、空手部側の反応がしっくりこないということも確かなような(汗)

少なくとも、半座が言葉が足りないことも、確かではありますし。野田と穂波の描写の仕方が話をまずくしていることは、それ以上に事実ですしね。

書き方次第では、番場の半座に対する態度もありといえば、ありにできた可能性はあったのかもしれませんね、理論上は。

やっぱり、穂波が話をマズくしている張本人じゃないですか!!

「俺ァ空手をやる。んでもって、強くなる」

礼儀作法を教えてくれと頼む半座。

「なぜ、空手が空の手と書くか、しってるか?」
と話を切り出す番場。

「あらゆる色に変る空の如く、自らを虚しくして、他を入れる心――、これは禅の道にも通じるものだ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これまでの話で、この言葉を納得させる描写がどこにあったのですか?

しかもケンカ屋には無縁の世界とか、偉そうに言っているし。

なるほど、そのケンカ屋の真意も見抜けなかった上に、言いように翻弄された人にも無縁な世界ということになるから、空手部を止めるというのは、奥ゆかしい態度かもしれませんね。

番場にやめておけといわれて、

「そんなゴタクならべられて、誰が諦めつくかよ!!」
というのですが、

まあ、止めた人間が、これから入部しようとしている人間にとやかく言えるようなことではないですよね。自分でも、止めた人間だといっているわけですし。

しかし、半座の最期の顔面への突きだけは認めるわけですが、技術面を評価しただけで、精神面は認めていないということでしょうけど、空手部の面々が、精神面が伴っているとは思えないので、単なる負け惜しみにみられかねないのですが(汗)

どうみても、空手部の連中も、技術だけの奴の集まりに見えてしまうし。

半座は誉められたとかいってるけど、皮肉か、負け惜しみの方が近いんじゃ。というか、入部しようとして、誤解されるような言動しかしないだけじゃなく、それで下手に突っ走れるだけの力を持っている人間、放置して、空手部が厄介ごとに巻き込まれる危険性に気がつかないとは。
勝手に一人相撲とって、勝手に止めただけでしかないとはいえ、空手部を止めたショックがでかいというのはあると思うけど、少しは空手部のことも考えるとかはしないのだろうか? こいつを野放しにしておいたら、空手部がヤバイとか危機感を感じて、礼儀作法を教えるとか考えないのだろうか。

変な意味で、思い切りが良すぎるのも、PUNISHER以降のおおきな問題点の一つなんですよね。

半座も半座でカッコよさそうな事を言ってるけど、自分のために強くなるというようなことを、自分が負かした奴に得意げに言っていて、しかも、そのために礼儀作法という技を教えてくれと、頭も下げないで言っているわけで、そういう意味では、説得力が無いこといってるのは別にしても、「あらゆる色が~」みたいなことを教える番場は、かなり、人がいい部類に入るのかも。

これって、空手家描写がちゃんとしていたら、面倒見のいい先輩というイメージを持たせられたのじゃないか、と思えてしまうのですが(描いているほうは、そのつもりかもしれませんが)。

ここは、野田が教えるというのが、物語的には妥当かもしれませんが、そういう意味で、番場にものを尋ねるというのは、悪い選択ではないのかもしれません(描写さえ、しっかりしていれば、の話ですが)。

半座のここでの言動から、第三者的には無理だといわれるのも、そういう点からすれば、当たりまえの話ですし。描写さえ、納得させることが出来ていれば、の話ですが。

普通、こんな奴に素直に教える気になるのは難しいでしょう。

道場で練習をする穂波。

黙っていれば、なんとやらという言葉がこれ以上に合うキャラもほかに居ないでしょうね。

というか、喋れば、不快なことしか言わないからなあ。

いっそ、元女子高で、もろもろの理由で、共学にしたけど、女子の立場が強くて、男子が虐げられているとかいうような設定だったら、穂波の言動も、なんとかごまかせたんじゃないのかと思えてしまうが(汗)

番場が退部したという話を聞く野田。何で止めなかったんですか、と問いただすわけですが、

野田も審判の役割果たせていなかったとしか思えなくて、その結果、三十分もズルズルやって、あげくに、半座に一本取られたところに、相手が顔を抑えて、戦える状況じゃないのに、半座が攻撃加えていたわけですしね。

野田も野田だが、審判の役割もろくに果たせない人間に強引に審判やらせた番場の自業自得か、結局。

「お前は貴重な戦力だから、残ってくれ」? 俺は嫌いだね、そういう身勝手な言い分は。
そういう事情もあるのでしょうけど、ほかに止める理由は出てこないのですか?
その程度で潰えるような空手をやってきたのか、とか、諦めない限りは負けじゃない、とか、結局、番場の自業自得な先走りを諭すことも、力だけではない強さにはならないのでしょうかね?

去るものは追わず、来るものは拒まず、とかいってるけど、無責任と相手の意思を尊重するのとは違うのと思うのですが。

PUNISHERの時も、この考え方で登場人物が中々動かなくて、しかも牽引するキャラも居ないので、はっぱ人間のエピソードでを台無しにしてしまいましたし。

まさか、穂波と一緒になって、一年をいびるような事をやってたわけですから、問題を起こす前に追い出す、うまい口実が出来たとか考えてるのじゃないでしょうね(汗)

穂波に、「来るものは~」の意味を尋ねているけど、半座のことを遠回しに言っているだけじゃなくて、穂波に遠まわしに、都合が悪くなったら、口実つけて、お前も追い出すぞ、と脅しをかけているようにも見えてしまいますね。

穂波や番場の制御もろくに出来ていないどころか、その筆頭格にしか見えないような言動しているわけですから、自分の言う事を都合よく聞くような、それでいて、そこそこ強い人間が従っていればいい、とか考えているだけじゃないのか、と思えてしまうのですが。

強豪とかだったら、そりゃ、こんなところでも我慢しようとか思うかもしれませんが、強くも無いのに、そんなところ、誰も来たがらないですしね。

少なくとも、半座との試合は、番場の戦い方がまずかったのが原因なのだから、その事を教えて、自分に有利な戦い方をすればいい、と指摘して、それを納得させれば、何とかなるのでは、と思うのですが、そういう指導も出来ないのでしょうか?
まあ、穂波を野放しにしているとしか思えないような状況ですから、最上級生としての指導すら、放り出していても、さほど、驚きませんが。

自販機で飲み物を買って、
「まいったな、やることがない」とかいってるわけですが、
そりゃ、自分の空手は潰えたとかいってるわけですし、すぐに次が見つかるわけは無いですからね。しかし、空手道は潰えたとかいってるけど、書き方次第じゃ、力なき正義は無力とかいうような言い回しのほうが、退部した理由させれたんじゃないのか、と思うのは気のせいでしょうか?

すくなくとも、ああも、派手に不良が暴れている学校で、不良あいてに粘られて、結局、ルールを覚えられたのですから、自分のやってきた空手は無意味だったと思い込んで、止めるのもひとつの選択としてはあり菜わけで、自分の空手道は潰えたなんて理屈だけで、全てわかれというのもムチャといえば、ムチャなのだよな。
只でさえ、書き手の感覚だけで、読み手にわかってもらおうということに手間隙足りていないわけですし。
その上で、察しろ見たいな言い方していれば、それでやめるか、と理解できない人も出てくるのは無理もないだろうし。
間違った意味でのプライドというか、そくにいうちっぽけなプライドという奴でしかないのは変らないと思いますが。

自販機の上から、番場を覗き込んで、自分の突きが見事だって言われたことに調子を良くした半座が、「どのへんが? 教えてくれよ」というのですが、

只でさえ、言動が誤解されやすいのに、この言い方じゃあ、相手の傷口に塩や辛子を塗りたくるのと、変わりないのでは?
人に者を教えてもらう態度じゃねえ・・・・。
やってることはそれこそ、ガッツポーズを取る武道家や、スポーツマンと同じじゃないのか?


知るか、とそっぽを向く番場。すぐ調子に乗るということには同感ですが、武道は無理だ、というのは番場も同じではないかと・・・。まあ、自分の傷口に塩や辛子を塗りたくる奴に物を教えるって言うのも、この作品でそれができる奴がいるとは思えないし、そうせざるを得ないような葛藤とか話の流れが出てこないのだから、一方通行同士のままなんですが。

「勝手なこと言うな、無理かどうかは、俺が決める」とかいうのですが、問題は、半座がやろうとしていることを周りに納得させないといけない、ということのほうが大事だと思うのですが。
勘違いコメディゆえの感覚の違いということを差し引いても、周りに自分の事をわかってもらおうという意味では、一般性との振りをしていたときのほうが、根っこが変らないとはいえ、まだ、そういう努力をしようとしている姿勢があるだけ、マシだったのかも。

少なくとも、この時点での番場に対する態度は無理といわれるだけのことを十分にやっているといわれると思うのですが。

とにかく、俺のいう事は同じだ、とさっていく番場。彼の言っていることが理解できない半座は、同じ拳じゃないか、ということで首をひねるわけですが、

自称空手家と称しているだけで、半座とどこが違うのか、と想いたくなるような連中ですからね、この作品の空手部は。

不良たちに囲まれる半座。

番場の

「自らを虚しくして、他を入れる心)という言葉に関して、頭をひねり、不良たちに、
「なんで、人を殴って、誉められねーかな」と訊ねるわけですが、
そりゃ、強いだけで、その強さを気分次第で、自分たちに向けるような奴は警戒されるのはむりもないでしょう。

まあ、この作品の空手部の場合、武道家という立場を持っているだけで、実質的には暴れている半座と大差ないわけですから、何で違うのだ、と悩んでも不思議ではないのかもしれませんね。

こうやって振り返ってみると、よく、問題にならないのか不思議に思えてきますが、穂波のやっていることが。

教えてくれよ、殴らないから、といって、不良たちに殴られ続けて、痛いとかいってるのですが、まさか、腕っ節だけの半座が心に目覚めるエピソードというのじゃないでしょうねえ(汗)

武道家になるというよりも、不良に殴られても、穂波に殴られたのとは、何か違う、不良に殴られても痛いだけだけど、穂波に殴られて、殴られるのは嫌じゃない、

別の方向性に目覚める可能性のほうが高いような気がするんですが・・・・・・。

そもそも、今の時点では、自分より強い相手のご機嫌を取るために、穂波の言う礼儀を身につけようとしているという、解釈すれば、兄貴分のご機嫌を取ろうとしているチンピラと大差のない行動をとっているに過ぎないのだよな、今回の話って。やってることがケンカから空手に変りかけてて、空手を学ぼうとして、あれやこれや、学ぼうとしているだけで、周囲の人間から恐れられている中身は自覚もしていないままで行動して、かけらも変っていないわけですからねえ。穂波を振り向かせるために空手部に入ろうとして、頭も下げずにモノを教えろといって、無理だといわれて、頭抱えていて、そのタイミングでやってきた不良に無抵抗に殴られているだけでしかないわけですし。
好きな人に振り向いてもらうという目的のためにやっているだけのことでしかなく、しかも自分の事を顧みてもいないで、自分のやっていることが理解されない、とかいって、頭抱えて、殴られてて、痛いとか自分に酔っているだけでしかないわけですからね。
喧嘩が強い奴が、自分のためだけに先走っているだけのことを、さも成長ドラマとして、きれいに見せようとしているに過ぎないのですよね。これで納得しろといわれてもなあ・・・・。
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by kwanp | 2010-02-18 23:24 | コミックス
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