いいたいことはわかるのだが・・・・

青柳に蹴りを決める半座。

それを見て、対の先とつぶやく大谷。

「組み手における攻撃のタイミングは大別すると3種。出鼻をくじくべく、先に出る先の先と、相手が動いた後の隙をうつ後の先、そして、相手の動きと同時に出る対の先だ。

どれも早々に身につくものではないが、特に対の先は相手の主導の中で発揮せねばならぬ。たいしたもんじゃないか」

と半座をフォローする番場。

半座に空手のセンスがあるということを書きたいことでしょうか? 

みたか、バンと声をかける半座に、誰がバンだと突っ込みを入れる番場。

完全に野田が空気ですね・・・・。

まあ、半座からして、勘九郎とそっくりなので、敏行に似ているキャラとコンビを組ませたいというのはわかるけど、立場ないというか、なんで、声をかける役をふったのやら・・・、と思えてしまうのだが。

これだったら、ほかにやりよういくらでもあるでしょうに・・・。

半座を見て、「なかなか、やってくれそうじゃない」と気に入る大谷。
声をかけられた財前という二年は、
「半座とかけて、紙風船とときます」といいだす。
穂波がそのココロは? というと、
「どちらも期待で膨らむでしょう」と返すのですが、

大谷もそうですが、この空手部に所属している時点で、クールそうに決めていても、所詮は、穂波や青柳の同類だろ、と思えてしまいますので、あまり、人格面は期待できそうに無いですね。


ハイハイお上手と愛想笑いをしながら、青柳が誰かに仕掛けるのは珍しいと思ったけど、これを見せたかったのかしらというのだが、

まだ終わっていないという青柳は

半座をぼこぼこにして、叩きのめす始末

番場たちは大人気ないとかいってるけど、

結局、穂波の同類かよ、こいつも・・・・。

去るものは追わずなんていってるけど、追いかけて、相談に乗ったり、面倒見てやるのがいやなだけじゃないのか、という気がしてきたが。
感想を書くために、調べていると、ろくでもない空手部の話にふれたブログとか、HPをみるけど、
この空手部は、その典型のように思えてきたような。

この漫画に出てくる空手部の面々みていると、空手の腕はそこそこ、うまいので、そういうところで、なんとか、うまいことやれていて、こういう人種しかいなかったのでは? 
と、かんぐりたくなるような。

PUNISHER以降、熱血っぽいシチュエーションを知っていて、それを知識として走っているけど、それを血肉として、何かをかけていないというか、そんな印象がありますし。

無敵看板娘やNでは、大田にヒーローを語らせることが、結果的だったにしろ、うまいことバランスが取れていたのかもしれませんね。

せめて、身動きできないような攻撃を一撃できめるとか、強者で、頼れる部長に見せたいのであれば、もっと、演出方法あるでしょうに。
自分が強くないと気がすまないお山の大将にしか見えないし、こういうので、人間味があるようなことを表現したいのであれば、思いっきり、履き違えているとしか思えないのだが・・・・。

強くて、頼りになるけど近寄りがたくない先輩ナ演出って、ほかに無かったのでしょうか?

部長からして、このざま、そりゃ、新入部員も寄り付かないし、強くて、人格がましなところに行くか、強くなくても、ほかのところに言って、空手をやったほうがマシと考える人のほうが多いでしょうからね。

叩きのめされたのを見て、やっぱり、あいつには無理といいはる穂波。

青柳が、「そんなに嫌いか、半座が。暴力にこぶしを使ってきたケンカ屋がそんなに許せないか」と声をかけてくる。

「許せませんね、あの手の人種は、自分のこぶしも愚弄されているようで、腹が立ちます」
組み手が始まり、青柳と組みながら、答える穂波。
まあ、この手の極端な潔癖症みたいな考え方は、この年頃なら、時々見かけるし、ある程度強いので、自分の考え方は間違っていないと、妙な自信を持ってしまうのは無理も無いのかもしれませんが、

門外漢からすれば、体鍛えただけのスポーツ選手って、ただの乱暴ものにしか見えない相手って、結構いるような。

それを聞いて、半座のことを任せるという青柳。まあ、半座というか、不良に対する態度が行き過ぎていることを何とかしたいから、荒療治をして、何とかしようってことなのでしょうけど、

先ほどまでの組み手の描写が無ければ、頼りになって、部員に対して、目も行き届いている先輩という化けの皮もはがれなかったでしょうけど、選手が足りないし、よさそうな人材が入ったけど、穂波が不良が嫌いと騒ぐから、下手すれば、追い出しかねないので、面倒を見せることで仲良くさせて、うやむやにしたいというようなことじゃないのか、と思えてしまうのだが。

去るものは追わず、みたいな考え方も、相手に自主性を尊重するというよりも、自分に都合の悪い人材や、余計な手間隙をかけたくは無いという、単なる放置じゃないか、と思えてしまうフシがあるからなあ。
結果、キャラがたいした成長をしないで、重要イベントを他人事のまま、スルーするような展開になってしまうのだと思うけど。

不服か? と問う青柳に、真っ平ごめんという穂波。

「嫌いなんですよ、不良って、生き物が!! 身勝手に生きて、人に迷惑かけて、それを変に正当化して、構成すりゃ、それが美談!? 

普通だつーの!! だったら、ハナから、道をはずさずに、真面目に生きていた人間の方が美しい!!」

青柳の顔に蹴りを決めながら叫ぶ穂波。

言いたいことはわかるけど、最初に言っておこう、まんま、あんたの行動にそっくり、当てはまるじゃないか、その言動。

まあ、体を鍛えただけで、精神的な修行を積んでいない武道家やスポーツマンは乱暴者と大差が無いわけですし、高校野球やプロ野球では、ガッツポーズをとる選手も珍しくは無いですからね。

まあ、真面目に生きてきた人間よりも、悪いことをしていた人間が更正するということのほうが、インパクトがあるけど、それ以上に、それを更正して、生きていく、ということが難しいからこそ、美談になるわけですからね。

まあ、物語でも、不幸な生い立ちとかを売り物にしている割には、その実、全然、不幸や逆境に見回れず、むしろ、特別待遇を受けたり、なぜか、行った悪行を見逃されたり、そういう言動に対する作中内での追求が甘い作品も・・・・、

って、全部、佐渡川作品に当てはまるような・・・・。

大体、誰もが正しく生きられるわけではないし、正しく生きたくても、それが難しい人間がいるということを、穂波は全然理解していないし、その人が正しく生きていけているのは、

あくまで、道を踏み外さずにすんだ、身もふたも無く言ってしまうと、運がよかっただけだということですからね。

真面目に正しく生きるのって言うのは、存外に難しい生き方だと思いますが、穂波の場合は彼女のもつ力の強さで、周りを強引に黙らせているだけでは? と思えてしまいますし。

その人の正しさ、強さの真価が問われるのは、そこからといっても過言ではないわけですし。
そこそこ? 空手が強くて、それが自分の正しさに自信を持って生きてこられたから、自分の正しさを微塵も疑っていない、ということなのかもしれませんが。

ただ、聞くところによると、まんま、佐渡川氏の姿勢が、穂波に投影されていて、不良に対する嫌悪感イコール佐渡川氏の主張として、まんま、正しいつもりで叫ばせている、正しくやってこれたが故の傲慢みたいなことには、かけらも考えが及んでいない可能性が高いので、そこまで考えていないのでは、という怖い結論も否定しきれないのですが・・・・・。

そういうことをわからせるためにも組ませると青柳も、穂波がいびって追い出そうとするのを見越した上で、自分の身を安全なところにおいて、うまいこといけば、ソレデヨシそれで耐え切れなければ、そこまでのヤツで、すくなくとも、戦力的には当てになる穂波が残るというようなそろばんでもはじいていそうですけどね。

というかいびって、追い出すって、

ヒロインとして、その言動はどうか、というヒロインも、ほかの作品には、チラホラみかけますが、そういう作品は、あくまで、そういうらしくないヒロインは、変に優遇したり、美化したりしないで、相応の扱いをしている作品が多いのですが、そういう作品はギャグ作品に多いし、そういうキャラを下手に持ち上げようとすると、かえって、取り返しのつかない結果になるのが関の山なのですよね。

無敵看板娘で、美輝やめぐみの言動も、ギャグで緩和していたからこそ、受け入れられたわけで、最初からギャグ抜きでやってたら、無敵看板娘も、速攻で打ち切られていた可能性は高そうですからね。

佐渡川氏の場合は、本気で、それを美しく美化しようとしたり、キャラを優遇したりして、それでいて、そういうこと無いですよ、と、説得力の伴わないフォローを変異入れていることが多いですから、結局、ミルキィとかも、ろくでもないキャラのままでしたし。

今回の話も、穂波の言い分や、実際の彼女の言動、周囲の対応から、青柳が穂波に半座の面倒を見させようとしたいとはわからなくないけど、それを納得できるかどうか、は別問題で、納得できないというケースのほうが多いですからね。

そもそも、空手部の面々が番場といい、青柳といい、結局、やっていることは穂波と同レベル。穂波よりかは、多少は、小ざかしいというだけの話でしかない。

大人が全然いない状態なわけですし、青柳は半座は袋叩きにしたくせに、穂波にはやらないとなると、穂波か、彼女の家族とかに、頭が挙がらない理由でもあるのではないか、と思えてしまいますし。

それに、今回の穂波のせりふを書く上で、それこそ、ケンカ三昧の暮らしからおさらばして、高校デビューをしようともがく半座の苦悩振りが全然、かけていないわけで、穂波が今回言ったせりふがもつ、、そこそこ、うまく暮らせている人間が無意識に持っている傲慢さというものが表現し切れていないわけで、半座がケンカ三昧の背いつから抜け出せないでうまくいかない苦悩をかけていない時点で、このせりふは、から回っているといっても、過言ではない。

ただまあ、穂波の不良に対する怒りは、つきつめていくと、更生した不良をもてはやす世間にいきつくわけですが。
ぱっと見の印象だけで、そいつが本当に更生したのか、どうかを見極めないで、美談だと騒いでいる世間と、その世間が美談だともてはやすから、それに安易にのっかかる自称更生した不良という構図で、これだって、世間から見て、好ましく見える、もしくは、そういう好印象を持ちやすい相手だから、もてはやすわけで(あくまで、見てくれがそれっぽいという意味)、自分たちがもてはやすのには、ちょうどいいレベルの相手しか、もてはやさないわけですし。
自分たちにとって、都合がいい、扱いやすい相手をそうやってもてはやす矛先が、更生した不良に向かっているだけでしかないわけですが。

目に付きやすい不良を目の敵にしていて、その先を見ていないわけですが、だからといって、青柳や番場が物事の本質をわきまえている人物という風には、全然、見えないのですけどね。

まあ、穂波たち、空手家や世のスポーツマンも、この美談だともてはやす構図の恩恵を思いっきり受けているわけですから、穂波が、自分たちは努力しているのに、あいつらは、ちょっといいことをしただけで、美談だと騒がれるという不満を抱くのも、無理からぬ話ですが、自分の言動が、全然、間違っていないと自信を持って、そういうことをいっているということ自体、思い上がりもはなはだしいと思うのですが。

本当に努力している人、というのは、そういうことを意識する時間ももったいないほど、努力を積み重ねていますからね。

しかも、この台詞、深読みすれば、自分の作品をわかってくれない読者に対する遠まわしな批判という風にも受け取れる。
PUNISHERは問題も山積みではあったが、それに対する批判に、ファンタジーじゃないというような意見も目立ち、金パチ先生や、風のアトモスツールシーマの燃料が人間の魂というように、ファンタジーらしくないという風に見えた要素に関して、批判がされていたわけだが、これらは、ファンタジーらしくないどころか、むしろ、ファンタジーでよく見かける要素を使って描いていた、おしむらくは、それらに対する説明というか、説得力が足りなかっただけの話でしかなく、ファンタジーに対するセンスは、佐渡川氏も、それを批判していた側もどっこいどっこいだったというのが実状でしょう。

PUNISHErに関しては、登場人物の言動に受け付けられない部分があったものの、自分の描きたいものを真っ向から描こうとしていたので、支持できる部分がありましたけど、今回のハンザスカイは、読んでる人間にわかってもらおうという意図や工夫がPUNISHEr以上にともなっていない(とりあえず、要素は取り入れているけど、それだけでしかない)。

佐渡川氏から見れば、読者も、不良をもてはやす人たちと同レベルということなのでしょうか?

穂波にも、問題があるというように描きたいのかもしれないけど、穂波の台詞は、喧嘩三昧の生活から抜け出そうとして、うまくいかない半座をしっかりと描くことで、そういうことには目を向けないで、不良というだけで彼を毛嫌いし、その台詞を言う彼女の傲慢さや、彼女が抱えている問題が浮き彫りになる仕掛だと思うのですが、
半座の喧嘩三昧の日々からの脱出も、あっさりと流された感があるので、話の仕掛としては、失敗していると言わざるを得ないでしょう。


とりあえず、それっぽいシチュエーションは用意できているか、あるいは、描こうとしていた事に強引に当てはめて、それですりあわせを行っていないから、こういう無理の目立つ展開になってしまうのでしょうね・・・・。

というか、穂波が半座を見直すことになったにしても、それで、穂波の評価というか、イメージが覆って、好意的に見れるような説得力があるとは思えないのですけどね・・・・・。

先週と今週の話も、空手部の話としてみても、微妙というか、納得いかない部分があるけど(特に穂波)、これ、テッコツ堂に入社した勘九郎のエピソードとして、置き換えるなら、結構、しっくり来る話なのかもしれませんね。
何しろ、何しろ、さめの被り物をかぶった新入社員がいて、それもオーナー権限で入社させた人物(?)、いきなり、そんな鮫が入ってきて、現場に波乱がおきなわけは無いし、オーナー権限でも、戸惑うのが普通なわけで、カンナがそれに反応して、大騒ぎで、「なんで、この人いるわけ?」と反応するくらいはありそうですからね。

青柳の言動も、カンナの祖父・テッコツ堂オーナーが、青鮫の能力をアピールした跡で、「まだまだ、若い者には負けん」みたいな意地を張って、青鮫に張り合うみたいな流れなら、同じ大人気ないのでも、まだ、許容範囲内だし、青柳と穂波の組み手の会話も、いきなり、鮫の被り物をした人物に者を教えろとか、あるいは、仕事のことを教えてやれとか、そういうことをいったら、反発されるのは無理も無いだろうし。

いろいろと嫌がらせとか、きつい仕打ちをして、気に入らない新入社員とか、お目付け役を追い出そうとわがままお嬢様が考えるのであれば、まだしっくり来る流れになるでしょう、話的に。

これを、そのまんま、空手&恋愛話に考えなしに置き換えたのでは、とかなり本気で疑いたくなりますけど・・・・・。
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by kwanp | 2010-03-12 20:55 | コミックス
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