これはなあ・・・・

穂波のケリで吹っ飛ばされる半座。

大ッ嫌いなこの俺に、空手を教えてくれよ!

この言葉と共に立ち上がり、中段逆突きを放つが、穂波のケリが、頭部に命中する。

いや、空手で戦っているなら、せめて、寸止めするように心がけろよ、という気もするが。まあ、半座の空手を教えてくれという言葉も、素直には同意できないのだけどね。
番場に礼儀を教わるときだって、無神経な態度で接していたし(作中での演出には思えないものを感じてしまうし)、空手で強くなりたいという当面の目的は、穂波なわけだけど、せめて、空手部にいることを認めてくれとか認めさせてやるとか、ただの不良とは違う心構えみたいなものを見せてもよかったのでは、と思えますし。

嫌悪感示している相手に、空手を教えてくれというようなことを言っても、相手の怒りをあおるだけだし、勝って、教えてくれ、じゃあ、相手の賭けに乗っていることになっちゃうのだし。
まあ、半座が穂波に恋しているのであれば、このあたりの半座の言ってることって、穂波の顔が近いだけでもどぎまぎするようなウブさを強調しておいて、自分を嫌っている相手に空手を教えてくれというようなことを一足飛びにお願いする、言ってみれば、普段、強調しているウブさからは考えられないような強引さを感じさせるというか、普段強調しているウブさとはちぐはぐなものを感じてしまうというべきか。

もっとも、ストーリーを見返してみると、半座は普通になれないということを思い知らされてしまい(といっても、ちょっとうまくいかなかっただけで、即座にあきらめてしまっているだけのような気もしますが)、自分のけんかの強さに、安心感を求めた(すくなくとも、それだけは、自分の存在を保証してくれているわけですからね)ところを、穂波にその安心感を根底からぽっきりと折られてしまったわけで。
己の根っこを取り戻すのと、追いかける目標ができたというのを恋だと勘違いしているだけではないか、と思えてしまうのですが。

第二話で眠れない、メシものどを通らないとか言ってる事や、弱いやつは嫌いとかいわれて、ショックを受けていることとかも、自分の存在理由を根底から全否定されれば、そうなるでしょうし、目標にしている相手にキライだって言われれば、やはりショックは受けると思いますからねえ。
高校デビューして、恋をしようと思っていたところに、女性に負けたのを、そう勘違いしてしまったといえなくもないですし。

自分の力を生かせる方向へもって行こうとするというのは悪いことではないのだと思いますが、結局、それしかないという結論に持ってくるまでが早すぎたというか、変わろうとして、結局、変われなかったというか、自分はそれを選ぶしかないというところまで、葛藤したとは到底思えないほどの展開の軽さを感じますからね(これは話数をかければいいというものではないにしても、あっさりと流しすぎているような)。

強さの目標にしている相手に、教えを請うというのはわからなくもないですが、半座なりに張ったりを仕掛けたというところでしょうかね? なにしろ、最初の一戦から負け通しだから、勝つために手段を選んでいられないということなのかもしれませんが。
そういう意味では、喧嘩を通してなら、戦い方をよく知っているというところなのでしょうし、自分にはこれしかない、という話のもって行き方はわからなくもないのですが、結局、あれやこれや、変わろうとして、試したけど、自分にはこれしかないというような切実さが半座にはないわけで、おまけに表面上は恋だって強調していて、ウブなのを強調している割には、変に図太く、見えてしまうというチグハグさ。

恋であろうと、強さを求めているに過ぎなかろうと、何かをひたすらに渇望し、追い求めているということに対する説得力が足りないのかもしれませんが。

中段逆突きを見て、なめるな、と怒る穂波。

それを物陰から見ていて、先輩に報告するかどうか、悩む野田。

先週もそうだったけど、何、仲間みたいな顔して、心配してんだよ、あんた。第二話で半座の評判に過剰におびえて、半座に襲い掛かってきたり、勘違いして、半座が道場破りに来たような印象に拍車をかけたのはあんただろうに。
その後も、半座にけんかを仕掛けた番場がまけたら、逆恨みしたり。

にもかかわらず、半座が入部したときにはノーリアクションで、しかも、半座が穂波にいびられているのを、なぜか、心配しているし。
話の都合に思いっきり振り回されているという意味では、ある意味、不憫なキャラといえるのかもしれませんが。
それとも、穂波が半座を痛めつけて、追い出すというようなことをして、問題になるかどうかの法を心配しているということでしょうか?
一週間、毎日続いていたみたいですから、限度を超えて、半座が大怪我したり死んだりしたら、大事ですので、そっちのほうの心配をしているというなら、まだ、納得できますが。

「藤木と一対一か、修羅の道だな」としみじみという番場が、驚く野田に騒がないように注意する。

「相手も自分も、常に動き続ける実戦において、技を決めることは存外、難しい。まして、藤木はその瞬発力で、千変万化の距離感と技を使いこなす拳士だ。間合いすらつかめるかどうかだ」
攻撃があたらず、穂波の攻撃が一方的に命中する状況を説明する番場。

野田はどのあたりか、知りませんが、番場は今来たばかりなので、半座と穂波のやり取りを知らないわけですが、今のところは、半座が穂波を好きだと思っていること知っている数少ない(青柳あたりは、察していそうでいやだが)人間ですから、穂波が半座に勝負を仕掛けたということで、穂波の性分を知っているということもあるのですから、こうなるにいたった流れというのは、ある程度、推測できるのではないか、と思いますし。

カウンターの精神攻撃(空手を教えてくれ)が効いているとはいえ、半座自身も、意識している相手に否定されたという精神的ショックが戦闘能力を鈍らせているわけで、精神的ダメージは半座の方がでかい。

要するに、いつもの理由で穂波に有利になっているわけです。

まあ、戦いにおいて、自らに有利に状況をお膳立てするのは当たり前ですし、何も考えないで、こういう状況を生み出しているということ自体は、すごいことだとは思いますが、それがいかにも作者補正まるだしという風に感じてしまうというあたりが、残念ですが。

もっとも、この半座のショックというのも、相当にムシがいいというか、ずうずうしいと思いますけどね。一週間、がんばったのは確かですが、高校入学してから、それも入学前の入試は猫をかぶっていて、高校に入ったとたんに、それを脱ぎ捨てて、暴れまわっているわけですから、本人はどう思っていようと、恐れられたり、敬遠されたりするのは、無理もないところがありますからねえ。
それで、一週間、穂波がつきっきりで半座の面倒を見ていても、それで期待されていると思うのもムシがいいけど、結局、自分がどう見られているか、という自覚に乏しいわけで。

それこそ、穂波が言ってる更正した不良を賛美する連中や、それにのっかって、更正しましたとかいいながら、反省全然やっていない連中と大差ないような。

まあ、佐渡川氏のような逆境設定安易に多用する作品とかでは、そういうキャラが目立つのも事実名ワケですが。

というか、スポーツマンとか武道家も、更正した不良と同じく美談フィルターやさわやかフィルターで、結構得している部分多かったりするので、同属嫌悪でしかないし、何気に犯罪行為を働くスポーツマンって多いそうですからね。

これで穂波の言動にまだ、筋が通っていれば、彼女の嫌悪感というものにも納得がいくわけですが、

彼女自身も不良相手に暴れているわけで、どうちがうの、と思わざるを得ない。まあ、本人は、空手をやっていて、心の伴った拳を振るっている、正しいことをしているつもりなのでしょうけどね。

問題は、そいつを指摘する視点が欠けていることですし、青柳は言っても無駄だから、理解させるしかないと思っているようですが、穂波が気がつくまでにどれだけ、被害を出せば気が済むんだ、勘九郎の劣化コピー。

気が合うというよりも、問題のありそうな奴らをぶつけて、どちらかが根負けして、でていく、もしくは共倒れを期待しているようにも見えてしまいますが。

自分のやってたことを棚に上げて、嫌われていて、嫌がらせを受けたということで被害者意識を強調しているわけですからねえ・・・・。

とはいえ、誤解するだけの土壌はできているのもまた事実ですけど。

どうすれば、という野田の問いに、フェイントか、別の方法で、相手の動きを止めるしかないという番場。

衝撃と過労で方から先がしびれてきたという半座。
前も思ったけど、場面ごとに攻撃のダメージの大きさがいい加減というか、手加減しているような描写もないのに、ダメージを受けなかったり、ぼろぼろになっていたりとその場の状況にあわせて、ころころ変わるような書き方しているわけですから、激闘を演出しようとしても、説得力が伴わないと思いますし。

かまうもんか、手が届く限り、何発でも・・・、と拳を前に出す半座。

しかし、やめろとどなり、「なぜ、中段逆突きしかつかわない」と怒鳴る穂波。

んなの、オレの勝手だろ、と一蹴する半座。

穴が開くほど、みていたのさ、という番場の言葉を思い出すのですが、一週間も中段逆突きを繰り返させておいて、何をいまさら・・・、と思いますけど。

穂波を見続けていたからこそ、マスターしたという意味では、穂波を意識することで、強くなったという理屈付けをしたいところなのでしょうけど、集中力はすごいし、意識するが故の説得力かもしれないけど、中段逆突きだけ、穂波も一週間練習していたわけじゃあないのでは? と思うのだが。
道場での練習は、そりゃ、半座にかかりきりだったこともあって、中段逆突き以外はみせていないにしても、そんだけ、集中していたら、自分にモノをおしえてくれる相手の動きをわずかな動作さえ見逃さずに、目で追うようなことをしていたわけだから、隠し通せるとは思えないのですよね。

中段逆突き以外の技をやらなくても、穂波の動きのパターンをある程度、つかんでいるんじゃないのか、と思えるのだが、相手の技をマスターするほど、集中力があるのなら。大体、ケンカで、しかも一対多なら、それこそ、フリーダムのマルチロックオンみたいに、複数の人間相手にそれをやらないといけないわけだしなあ。
単純、楽だろうと思わないが、ぶっつけ本番で、穂波の動きを追うことができる、園動きをトレースして、技をコピーすることができるくらいはありえると思うのだが。

ただし、動きのパターンをつかんでいるのと、それに対して、体が反応できるかどうかは、また別の話ですかし、穂波の言葉が精神的に応えているから、そのあたりで劣勢に追い込まれる要素を見出す手もあるのではないか、と思えるのですが・・・。

穂波を意識するがゆえに、穂波に見とれていて、攻撃をよけきれないとか、攻撃をするのに、かこつけて、穂波の顔を間近で見ようとするとか、いくらでも、集中を乱して、穂波の拳の餌食になる理由なんて、作れそうなものだと思うのですが(汗)

そもそも、今回も含めて、穂波が不意打ち、精神攻撃でダメージ与えて、というように、正面から五分の条件でぶつかって勝った事、全然ないわけですし。

穂波は、「私の技を、見るな、学ぶな、それを愚直に繰り返すな」と怒鳴るわけですが、

同じ技を愚直に繰り返させたのは、あんただろ(汗)

一週間も、同じ技を繰り返させて、マスターさせて、ある程度同じ土俵に立たせやすくする、という目論見があったにせよ、少しでも、半座に自分のことを見られて、強くなられるのがいや、というのは無理ないけど、それだったら、グランド走るぞ、とか、腕立て腹筋を延々とやらせるとか、嫌がらせにしても、半座に技を吸収させないやり方、あったのじゃないか?

と思うのですが。それをやられたら、半座が強くなる説得力がなくなるからだろうけど、それでも、このセリフは、何言ってると思いますし。

このあたり、穂波の視点というものがある程度かけていれば、この彼女の態度も、説得力があるものになったかもしれないですが。

延々と同じ技をやらせたあげく、自分を見るな、学ぶな、はともっかく、愚直に繰り返すな、はないだろ、と思うのだけど・・・・。

しかも、半座はこれしかないとかいうのですが、一週間も意識している相手を見続けていて、それしか、目に入っていないっていうのも、穂波を見つめ続けていたおかげで、技をマスターしたとかいうにしても、そこは、喧嘩やってたころの応用とか、無意識にそういった経験が生かされるというようなもっていきかたもあったと思いますし。

喧嘩が強いだけの不良を賛美するような描き方はかけないとか、まさか、空手やってるヒロイン(?)にひどいことは、長々とさせられないとかいうような個人的な理由で、書かない、一回で流すみたいなことを・・・・やりかねない作者だしなあ。

その言葉に衝撃を受ける穂波。

攻撃を暗い過ぎて、クラクラしてきたとよろめく半座。次、いいのを受けたら、アウトかも、と最後の勝負に出る。

「ケンカだけがオレの居場所なんだ、負けるワケにはいかねーんだよ!」

かつての半座のセリフが頭をよぎり、自分は何をしている、ケンカ屋を排除していたはず、と自らのやってきたことのおろかさを悟るわけですが、あんた、そのセリフを容赦なく、弱いと一刀両断しておいて、何をいまさらのように思い出して、そのセリフの重さによろめいているなんて、調子のいい態度とっているんだか。

一途なる拳士なんて、言ってるけど、一歩間違えれば、穂波のストーカーやってるだけです、半座は。

ケンカしかないとかいう言葉を思い出して、衝撃を受けて、そう思うか? ケンカしかないって、それで真面目に教わるつもりがある、それで強くなって、ケンカに使って、大暴れするつもりだなとか早とちりしてもおかしくないだろ、半座のいうこと聞いたら。それで、なんで、自分のやってることを省みる話の流れになるのだか。

冷静につきつめていくと、つっこみどころだらけのやり取りだよなあ。

それで、突き抜けたおもしろさがあるかといわれれば、否で作者がおもしろい、正しいと思っていることを一方的に押し付けられているだけだし。

それがゆえに強くなるというのはわかるのですが、コミカルな見せ方というものを避けているためか、穂波の潔癖ぶりがグロテスク、穂波に限らず、不特定多数の正しさというのは、えてして、グロテスクになるかねない危険さと隣り合わせだけど、一週間以上も、自分が一方的な個人的好き嫌いで、指導にかこつけて、相手を痛めつけていたことが何を意味しているのか、全然、気付こうともしないで、相手の言葉をうけて、ようやく気が付いて、最後の力を振り絞って、力尽きた半座のことを抱きしめて、

そうか、自分を変えようとしていたのか、こいつにとって、空手道部は・・・、唯一、すがりつくことができた一本の糸だったんだ、と納得するわけで、

前述したように、半座の目的は強くなって、穂波に認めてもらうということですが、前述のような誤解を抱かれてもおかしくはないわけで、所詮、ケンカ屋でしかないとか言われたり、そんなすがりつく一本の糸にされても、近寄ってこられる方は迷惑に思う人の方が多いし、半座の認識もムシがいいというか、空手を身に着けて、強くなりたいと思うことにうそはないにしても、自分が認められて、当たり前というような認識もっているわけで、それこそ、穂波が嫌っている不良の姿そのものだし。

思い込みで半座を見ていないというはずが、結果的に穂波の方が正しくなっているわけだからなあ。
結局のところ、ここの描写の積み重ねを全然やっていないというのが問題なわけだけど。

ほかの似たような作品なら、誤解して、相手の思いに気が付かないということになるのでしょうけど、この作品の場合は、恋愛に関する描写が乏しいためか、穂波の解釈で正解だったりするのですが、唯一すがりつくことができた、というのはともかく、自分を変える努力なんて、ほとんど、やっておりません。まあ、自分のアイデンティティを守るために努力してるので、あながち間違いではないにしろ、自分が変わろうとするために拳を上げないで葛藤するというような光景なんて、まったくといっていいほど、ありませんでした。
そのあたりも含めての誤解なのかもしれませんが、そういう誤解で収まるなら、入部した時に、青柳じゃなくて、いや、青柳とやりあった後にでも勝負を挑んで、そういう誤解にたどり着くというのでもよかったのではないか、と思いますし。一週間かかっているけど、穂波が嫌がらせ、次の回になったら、一週間たっておりました、だったら、すぐにぶつからせて、そういう誤解にたどり着いた、でも不都合はなかったはずですからね。

穂波、に視線が行くのはわかるし、それがゆえに強くなるというのもわからなくもない。でも、それだったら、その成長振りを一戦という実戦の中で、急激に成長するということにしても、この描き方とさほど、差はなかったのではないか、と思えてしまうのですが。
それとも空手経験者だけに、そういう急激な成長はご都合主義過ぎて、描けなかったとでも?

またまた、ご冗談を。

素質には恵まれているけど、けんかしかしたことがない素人が、県四位の人間と遣り合って、一矢報いて、翌日にはその人間に認められて、最強と名高い拳士からも、やっとの思いでとはいえ、一本取れて、期待されて、目をかけられていて、意識している女性の先輩をコーチにつけられている。
しかも、一週間で、その女性の先輩からも認められて・・・、これのどこが都合のいい展開じゃあないと?

そればっかりじゃないというカムフラージュで、穂波に、半座に対して、つらく当たらせていたのだと思いますけど、この展開だったら、それこそ、青柳と一戦交えた直後か、その翌日にでも、穂波と一戦交えさせて、半座の強くなろうとする思いを拳を交えたことで感じ取るということだって、出来たはずだし、一週間、中段逆突きを繰り返していた半座から、何も学ばなかったのか、という突っ込みを覚えずにはいられないわけですしね。それを薄々、感じていたからこその、今回のバトルでの展開ということなのかもしれませんけど、中途半端にスピード展開やってしまったために、変に物分りがよくなってしまったようにしか見えないのですけど・・・・・・。

心の伴った強さを描きたいのはわかりますが、コミカルに書くことに徹していれば、穂波の言動もある程度、笑って見れたのでは、と思えますし(でも、この作者の描き方で、ギャグとしてもうまいこと描けるかどうかも怪しいところだけど)、穂波が半座に感じた薄気味悪さというのも、思い込みの激しさで不良というレッテルと張って、相手を一方的に毛嫌いしていたという視野の狭さということだけではないとおもうのですよね。
もちろん、ろく相手を見ないで、不良というだけで敵視したということはほめられた話ではありませんが、それを別にしたって、番場、青柳は強さの目安が語られていたのに、穂波に関しては、それが語られていませんでしたけど、そのあたり、ある程度はっきりさせておけば(ただまあ、更正した不良の美談を嫌うようなせりふを言ってたように、無敵看板娘のころからのパターンを考慮すれば、そういうよさそうなセリフをいう立ち居地のキャラは、普通の人に言わせていたわけで、努力で強くなったキャラの立ち居地のつもりかもしれませんが、鬼丸美輝のように、元から強いキャラで、作者補正をいいことに、自分の正しさを強調して、好き勝手暴れているようなことしかやっていないので、説得力は皆無ですが)、穂波の拳を受けても、穂波を意識しているがゆえに何度くらってもたちあがり、穂波に向かってくる(気になる人との時間を少しでも伸ばしておくため)という、不良というレッテルを張っていて、相手をよく見ないがために、穂波からすれば、半座が不気味に見えても、無理がないところもあるわけで、正しさゆえに相手をまともに、同じ人として、見ないいびつさみたいなものもあると思いますし、そういう人間は、相手の根っこみたいな思想をちょっと語られたくらいで、そう簡単にゆらがないと思うのですよね。
番場のときは、自分にも半座みたいに強くなろうと空手を始めたころを思い出させた、ということがあったから、まだしも、半座の言葉じゃなくて、自分にも似たような思い出があるとか、そういうことでもよかったのでは、と思えますし。

というか、容赦なしに新入部員、しかも空手初心者叩きのめしたこと棚に上げて、何が、お前の根性試してやるだよ。

散々、殴っておいて、まだ足りないのか。

思い込みから、半座のことをよく見ないで、不意打ちで殴りかかったり、指導にかこつけて、暴力振るったりしていたけど、次回からは、それを善意というか、余計なお世話としかいいようがない、親切の押し売りの名のもとにそれをやるだけで、対して変わらないだろうし?

この手の人物の親切というか、善意なんて、はた迷惑極まりないものがほとんどだし(第一話のアレがまさにそう)。しかも、これまでのように、つらく当たっていたのじゃなくて、本人に悪意はなくて、これまでと大差のない行動をやるのですよね(これまでの行動もある意味、そうなのだが)。

いってみれば、第一話で、まだ猫をかぶっていた半座に対して、野田が空手をやらないかと誘ったような態度だが、一見すると親切で声をかけているようにも見えるし、本人はそのつもりなのだが、たいていの場合、自分が親切にしたいという考えはあるのだが、自分の親切が相手にどう受け止められるか、という視点が丸々欠如しているケースというのは、少なくはなかったりする。

ところが、そういう自分のことを棚に上げて、自分の親切を拒否されたりすると、相手に対して、攻撃的になるわけで、それに実力が伴っていないのが野田、それに実力が多少なりともついているのが穂波(&番場&青柳)ということになる。

要するに今週の話で、自分の態度を省みて、半座の面倒を見るようになるとかいっても、あくまで、穂波がそういうつもりになっただけでしかないどころか、考えなしに一方的な善意の押し売りをやるようになる可能性が高く、ますます、閉鎖的な体育会系のノリで突き進む内容になるのが関の山ということだ。

コメディだったら、まだ、笑える(?)だけ、マシなんだろうけど、作者はシリアスでやろうとしているから、乾いた笑いしか出てこないような話展開になりかねないのだよなあ・・・・。
もっとも、コメディのつもりで描いていたにしても、今の佐渡川氏だと、笑わせるためなら、他人追いやがることや、傷つくようなことを考えなしにギャグとか言い放ちかねないところがあるから、コメディとして、描かれても、笑える内容になるとは思えないのだが。
事態はさほど、好転しないように思えるのだが。

しかも、青柳はのんきに気があったなんていってるけど、穂波のようなタイプに、口で言うだけじゃあわからないとか言っても、下手すれば、暴力事件になりそうな事態を一週間も放置。

こいつがこの空手部の癌に思えてしまう。

空手の経験が、裏目に出てしまっているんじゃ、と思えてしょうがないのですが・・・・。
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by kwanp | 2010-04-01 15:06 | コミックス
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