もしや、こいつ・・・・・

さて、今週の武装錬金、犬飼、円山が敗れ、カズキ達が、ニュートンアップル学園に向かっていることを確信した、再殺部隊は、次なる刺客として、ブラボー、火渡をしのぐ、ホムンクルス撃墜数をほこる記録保持者、戦部を送り込みます。

最多撃墜を誇る戦士ということは、ある意味では、戦団の思想を最も体現しているといってもいい人物、こいつを、カズキ&剛太にぶつけ、カズキの覚悟の再確認、剛太には、戦団に植え付けられた思想と、カズキの影響を受けつつある現状との間で、再殺部隊との全面決戦を前に、戦士として、一皮向けるきっかけとなるか?

・・・と、おもいきや、戦部は、パピヨン・斗貴子さん・御前の桃色トリオと鉢合わせ、
人気のない場所で、戦いがはじまります。
この戦部、一回の戦士ながら、ホムンクルス最多撃墜記録を持つ男ですが、てっきり、そんな男が再殺部隊にいるのは、「ガンブレイズウエスト」のサンダーアームのように、ホムンクルス撃墜のやり方と、人格に問題があるから、と思っていたのですが、どうもこの男、桁外れの再生能力の武装錬金という、

犬飼が持ってた方が似合いそうな武装錬金を持っているところからも、どことなく、ヘタレのにおいがぷんぷん匂ってきます。

まあ、最多撃墜の戦士に再生能力(ひょっとしたら、ドッペルゲンガー)の武装錬金というのは、これ以上ないほどのうってつけの組み合わせかもしれませんが、猪突猛進的な、カズキのランスが実は、エナジードレインをもつ黒い核鉄の武装錬金だったりと、変態ぞろいのこのマンガにしては、組み合わせが普通すぎるような気がしてなりません(笑)

更に言うなら、最多撃墜記録の持ち主ということは、歴戦の勇者なのですが、やたら、再生能力を多用することも妙に気になって仕方ありません。
再生能力にしろ、替え玉にしろ、そんな力があれば、がんがん前に出て、敵を倒せても当然です。錬金の戦士とはいえ、普通は人間、傷つきもすれば、死にもします。それでも、人々を守るために、傷つくことも、死ぬことも恐れずに前へ出て戦うからこそ、勇敢とも、人として、ひとつの生きる道を体現しているとも言えるのです。

最近は、車にはねられても、流血はするけど、びくともしない高校生もいるのです(笑) 黒色火薬で、攻撃されたからといって、腕が吹き飛ぶのは、ちと、大げさです(注:マンガが違う上に、これが普通です、世間では)


ブラボーのシルバースキンように、絶対的な防御力を持つ武装錬金もありますが、斗貴子さんのバルキリースカートといい、剛太のモーターチャクラムといい、パピヨンのニアデスハピネスといい、強者とも言える武装錬金の使い手は、それを過信することなく、己の力に磨きをかけているがゆえの強さというものを感じますが、それに反して、戦部に限らず、どうも、再殺部隊の面々は、己の武装錬金の力に甘んじている面が大きいような気がします(特に犬飼)。
もしかして、再殺部隊の、性格にも能力にも難があるというのは、戦士にはなったものの、端にも某にも引っかからないわ、性格的に問題はあるわを、樋渡に預けて、鍛えなおそうという趣旨の部隊なんじゃないか、という気がしてきました。
錬金船団は、変態ぞろいですが、一応はホムンクルスを倒すための戦士とマッドサイエンティストで構成された組織です。常識人にはついていけない変態ぞろいのためのものでも、秩序は必要です(笑) それが守れないようでは、いくら実力があっても、単なるお荷物にしか過ぎませんから。

戦部の最多撃墜記録も、どうも、この武装錬金に拠る部分が強いみたいですし、言ってみれば、勇敢な猛者だから最多記録を立てれた、というよりかは、銃弾を打ち込まれても、びくともしない体とわかっていたら、臆病だったり、ヘタレだったりする人間も、あるいは、その気を出して、戦ってみようか、という気になるのではないでしょうか?
勿論、ブラボーのように、ここぞというときに使わなければいけない、という決まりはありませんし、最初から、最期まで、己の手の内をオープンにしても、豪快さの表れで、強いというのかもしれませんが、裏を返せば、あの再生能力のトリックが暴かれて、それを打ち破られたら終わりという脆さも、存在しているわけです。
そして、それが使えなくなったときに、頼っている割合が大きい現状を考えると、まともに戦える、とは断言しきれませんが、あるいは、それすらそう思わせて油断を誘うための芝居である可能性も否定し切れませんけどね。
ダメージを受けた端から再生していくのは、見た目に反して、万全を期すタイプかもしれないだけ、とも取れますが、言い方を変えれば、見かけほど、剛毅な性格ではなく、気の小さい、臆病な人間とも言い換えれるわけです。見た目や名前から、そう見られているだけで、実際は違うものの、それが違うともいえないで、周りがそう思っている自分を、演じているような性格。あの再生能力の使い方が、見た目や、最多撃墜数を誇るという設定というようです。

勿論、後ろ向きな理由でも強くなる奴は強くなるから、それが悪いとは思いませんし、臆病さというのは、慎重の裏返しである場合も少なくありませんから、これはこれで、ひとつの武器ともいえるわけですが、奴自身は、それをそうだとは思っておらず、無理やり、勇者の仮面をかぶって、それをごまかしている、そんな気がします。
見た目に反して、ヘタレな性格というのがいけないとは思ってませんし、情けなさの書き方によっては、好みの伽羅になるかもしれませんが、和月氏は、いかにも強者、とみせかけて、その実、心根の弱さを露呈して、つぶれていく、という書き方が、パターンのひとつとして定着してますから、今回はその片鱗を見せているだけかもしれませんし、次回、ブラボーのシルバースキンの攻撃力不足を補う鍛え抜かれた、鋼の体のような切り札を持っているかもしれませんから、結論を出すのは、総計かもしれませんが。

そういえば、右手を飛ばされたのに、なぜか、逆の手になってましたね(笑) これまた、サン・ジェルマン病院と同じように何食わぬ顔で、修正されてるでしょうね、コミックス発売時には(笑)


ふと、気になったのですが、100しかない核鉄の使い手のうち五分の一ちかくが、全員日本人、しかも、LXEはヴィクターをかくまっていたのがばれたのは、つい最近とはいえ、すくなくとも、最近、倒した戦士から回収したキャッホゥの核鉄はともかくとして、すくなくとも、五つは、核鉄を所有していたわけで、それで、今まで、所在が明らかにならなくて、マークされていなかった、というほうが不自然な気もするんですよね。
戦団の現場の戦士たちは、人を守るために戦っていますが、上層部がそう思ってるとは限りませんし、そもそもの成り立ちは、自分達で作り出したホムンクルスを自分達で始末する、責任ある人間なら、当然やらねばいけないことですから。
それに人々を守るため、という大層な大義名分が付いて回っていることに、胡散臭いものを感じるわけです。
カズキに対するリアクションは、戦団の根底にある贖罪意識があったとすれば、それによる過剰反応とも取れるわけですし、ホムンクルスが人を襲っているのも、そもそもの原因は錬金術師にありますからね。
そう考えれば、戦士として、高潔な人間だったであろうヴィクターが、戦団と、それに唯々諾々と従っている(ように見える)錬金の戦士たちにいい感情を抱かないのも、無理はありませんし、人々を守るために、最期まで戦団を単なる尻拭いの組織ではなく、人々を守るための盾にしようと奮戦したのも、容易に想像がつきます。挙句の果てにモルモットよろしく、心臓代わりに核鉄埋め込まれて、あんな体質にされたわけですから、そりゃ、切れますわな・・・・・。

100しか作られなかった核鉄のうち20分の一が、敵の手に渡っているにも関わらず、パピヨンの一件があるまで、バタフライのカムフラージュが巧みだったとはいえ、それに気づかず放置していたというのは、怪しいと思わざるを得ないわけです。ヴィクターを見つけるために、相当数のホムンクルスを放置している可能性だって、浮かんできそうです。
まあ、大義をかかげる人間、もしくは集団は、その大義の下に醜いものを隠していそうです。

組織や、それに祖属している人間が、大義名分をもっともらしく、口にして、特定の個人を攻撃しようとする際にはえてして、その組織にとって都合の悪いことが背後に隠されている。その理屈のあまりの説得力と、目に見える証拠、大勢の人間のため、という目隠しをされれば、大抵の人間は、真実よりも、そっちを優先せざるを得ないわけです。
おまけに今回は、ヴィクター化したカズキというもっともらしい生贄がある。こんな卑劣な手口で、カズキを捕獲して、何をするかは知りませんが、いずれにせよ、ろくな事考えていないのは確かです。
そいつは錬金術の産物が人を襲っているとか、ヴィクターと、それにまつわる事件以上の何かなんじゃないかという気がしてなりませんけどね。
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by kwanp | 2004-12-06 21:35 | コミックス
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