お前が言うかっ!?

練習試合に出てみたいという半座に10年早い、昨日今日かじった白帯のクセにという穂波。

さっきのだよという半座。やられたからやり返すって、そのあたり、全然、ケンカ屋から進歩していないし、進歩しようとも考えていないのかねえ。
こういうケンカ三昧の生活の日々から脱却しようとするパターンって、ケンカ屋としての自分と変わろうとする自分との間の板ばさみで悩んだり、苦しんだりするはずだし、血の気の多い高校生だとなおさらだと思うのですが、そのあたり、思いっきり無視していますよね。

喧嘩屋と違うというなら、それこそ、目の前に強い奴がいるというのに、その周辺でうろちょろしている小物の挑発にのらないとか、のりかけたけど、己を抑えるとか、変わろうとしている意気込みを見せる部分の見せ所だと思うのですけど、

そういう内面を描写するところを、思いっきり避けていますよね。

描いたら描いたで、登場人物、主に主役とヒロインが自己正当化しかしない、自分は不幸だみたいなことを、やたらめったら強調しまくるだけだし。

そもそも、強い奴とやりあいたいとかいってるんだから、目の前の小物にちょっかい出されたぐらいで、額に青筋たてて、やられたらやり返してやるみたいな態度、露骨に見せている時点で、同類ジャン。

しかも、その小物も目に書いたような熱血バカ(熱血バカは熱血バカなりに味のあるキャラはもちろんいますが、いかにもテンプレな熱血バカを描きましたというようにしか見えないし)ですからねえ。
こういう腰ぎんちゃくキャラでも、味のあるキャラって、いるとは思うのですが。

しかも、青柳は、それを聞いて、面白そうだとかいって、メンバーに加える始末。

いや、あんたらが止めるなり、諭すなりしないといけない立場だろ、空手はケンカの道具じゃないとかいう風に。
トラブルとかを面白がれば、大物みたいに描けるとか思っていないか? 確かに、この手のトラブルを面白がるキャラを弟子の吉谷やしょさんとかも出していたけど、あっちは事態を面白がるために全力を尽くしていたから、まだ、面白かったのだと思うけど、青柳は、全然、体を張らなくて、高みの見物ばかりだから、面白くないからなあ。

青柳の場合は、自分が面白ければ、それでいいだけで、その面白さを皆と共有しようとか、その面白さに皆を巻き込んで、さらに面白くしようとさせるだけの手間隙を全然かけていない。

面白い奴は、自分を面白くさせて、当然というある種、傲慢な考え方の持ち主が多いのですが、これって、楽しくなるだけの努力をまったくしていないケースがほとんどで、そのためにどうすればいいのか、と考えることも、まったくといっていいほど、行わない人がほとんどです。

自主性に任せるとか言ってるけど、穂波のやってたこと、下級生へのイビり、暴力行為の数々を見ていても、何も言わないで適当に指示だけ出して、放置していただけ。
自主性を重んじるとか言うようなことを口にするタイプにはよくある話ですが、単なる無責任と、それを履き違えていますからね。穂波の半座に対する態度だって、一歩間違えていたら、不祥事になっていたわけですから。
大物気取りの勘違いした奴でしかなく、しかもぱっと見には、そいつが面白そうに見える(あくまで、見えるだけでしかなくて、すぐにめっきははがれます)のが多いから、厄介ですし。こういう人間が幅を利かせている場所は、サークルであろうと、職場であろうと、個人的な実力はともかく、集団としては活力を持っていません。自分が楽しめればそれでいいわけだから、そのために、その集団にもっと、活力をもたらすにはどうすればいいのか、ということは考えないし、考えたとしても、的外れな場合がほとんどです(自分の目線でしか考えないし)。

しかも、峰岸も先鋒って、試合相手の学校の人間侮辱するわ、暴力振るうわ、スポーツマンガでは、ケンカをするシーンとかあったりそういうことをやってもお咎めなしという作品もあるそうですが、空手云々に関して、道とか礼とかいう風に、力だけでは強さとはいえないみたいなことを言ってる人間が描く作品でこれですか?

ほかのスポーツでは、ここまでじゃなくても、対戦相手を侮辱して、試合からおろされたとかいう話を聞いたことがあるのだけど、空手経験者がそういうことをスルーして、話を書くって、偏見広めるようなものじゃないですか?空手で強かったら、ナにやってもいいみたいなことを。

強豪校みたいなふれこみですが、

佐渡川氏のいう礼って、道場の上だけで、それ以外では何をやってもいいという感覚でしかないのでしょうか?


精神レベルでは御門と大差がないように思えるのですが。


空手の道をといているけど、やっていることは、経験者が寄ってたかって、ルールに基づいていないところで、初心者に暴力振るっているところしか見たことがないような。

空手道の道を説いているけど、今やギャグにすらなっていない、某球団の紳士たれという言葉並に、説得力がないからなあ・・・・。
青柳に何を考えているんですか、と怒鳴る穂波だが、人のこといえるのか?というか、彼女が好き勝手できるのも、明らかに青柳が部長だからだろうし。
青柳のモラルには期待していないけど、番場までもが、案外やるかも、とかいうようなことを言う始末。

結局、皆そろって、同類かよ。

悪い意味で、面白がるこの性格で、半座のことを変に期待して、目をかけていることが半座に勘違いさせて、調子付かせている一因ですから。
突き詰めていくと、峰岸とのごたごたの一因って、青柳も、先輩としての責任というような話だけじゃなくて、責任が存在していると思うのですよね。
だから、おどけるようなことをいって、責任回避しているのだろうかねえ?

ケンカをまんま試合に持ち込むなんて、とかいう穂波も、半座が不良ということで、指導と称して、暴力振るっていましたからねえ。

こういうタイプは、自分のやったことに対する反省なんて、全然やりません。自分のやったことがどう問題なのか、ということに対して、自覚がないばかりか、善意でやったことだから、いいだろうと、相手にそれがどう受け止められているか、ということに対して、全然、考えないで一方的な自己満足の押し付けることしかしないですから。

それがなければ、まだ、思い込みが激しくても、礼の部分はある程度、抑えているなと思えるのですし、こういうキャラはそういう部分がしっかりしていないと、ただの不愉快なわがままキャラでしかないのですよね。
この手のキャラを描くために必要なことが根底から欠如しているみたいだし。

それどころじゃなくなるとか、いう青柳。

初試合とか言うことで緊張する半座ですが、こういう部分で、ケンカ屋との違いを描いているつもりなのでしょうか?
やってる言動が喧嘩屋とまったく変わっていないのに、こういう試合に臨む部分だけ、変に緊張しているシーンをつけて、とってつけたように初々しさを表現しているのでしょうか?

トイレに行って、

「なんだこれ? ケンカの時・・・、こんなのなかった、はじめてだぞ。急に自分が何もできねー気がしてきて、何もできないまま、終わる自分しか想像できなくて、試合が怖えっ・・・!」

とか言ってるわけですが、そりゃまあ、あれだけ、空手経験者に袋叩きにされれば、空手経験者との試合になって、試合が怖いとか思っても不思議ないような。

正式な試合ではなかったにせよ、番場との一戦も三十分かかってやっと、一撃返せていたわけですし、青柳との一本では、一本入れたら、袋叩きにされているわけですし、穂波との一戦では、穂波が本音を言ったことで精神的ダメージを受けて、懇親の中段逆突きを交わされている。

穂波と峰岸、相手を精神面で動揺させたり、隙を突いて、相手を攻撃するやり方、まんま一緒ですからね。こういう描き方をされるキャラほど、実力は高くなさそうな印象を受けるような。

強い奴と戦いたいというようなこといってて、あげく、目の前の三下あいてに感情的に流された挙句に、これって、ものの見事にヘタレでしかないけど。

そこへ、大部分の原因を作った人間がやってきて、

半座をたわけといって、なぐり(だから、アンタが原因のひとつだっての)、

「峰岸にまけたら、お前の空手は終わりなのか、違うだろ、お前の理想はもっと高いはずだ。なのに、そんな目の前の勝ち負けでおたおたしてさぁ。空手道は字のごとく、人生に一本通った道なんだ、それを一本一本、踏みしめていく。お前なりの歩幅で。今日も、その一歩なんだ、ありのままで戦えばいい。そして、それを明日へつないでいけばいい」

とかいって半座を力づけるのですが、

なんで、番場の時は、そういうセリフを言わないのかなあ。あのときだって、喧嘩屋に負けて、自分の空手道は潰えたとかいって、空手部を不本意ながらやめようとしたわけですし、一応、同じ部活で空手をやっていた仲間でしょう、いっしょになって、下級生をいびっていたわけですし。

しかも不良はすきじゃないのはともかくとして、その不良を気に食わないからといって、指導のナの下に暴力行為を行ったり、事情を確かめないで、不意打ちを食らわせたり、クソ女と言われたからって、助けに入った人間をけり倒して、あげく袋だたきにするようなことをしているのも、一歩一歩、踏みしめた道で、あなたの人生をあらわす道なのですよね?

一歩間違えてたら、半座の空手道をあなた自身がつぶしていたかもしれないわけで、そのあたりの自覚は全然なくて、こういうことを言ってるのでしょうね。

こういう手合いに、自分のやってることに対する自覚がないというのはわかっていても、それでも、突っ込みをいれずにはいられない。

書いている側としては、いいこと言わせているつもりなのかもしれないけど、全然、うなずけない言葉ですね。しかも、これだって、峰岸に不愉快な言動をする役回りを押し付けての話で、二人とも、その言動に大差はないし、補正でよく見せているという仕掛けが見え見えなので、盛り上がる気にはなれないというのが正直なところ。

以前、無敵看板娘で、大田が
「オレがなりたいのは、ヒーローオタクじゃなくて、ヒーローだからな」というようなことを言っていて、特撮番組を見ているうちに、知識重視に傾いて、本末転倒に陥りやすいファンの危うさを表現したいい言葉だとは思ってはいたのですが、穂波やほかの空手をやってるキャラの言動を見ていると、この言葉で言うヒーローオタクしか、この作品にはいないのではないか、と思えてしまうのだが。

どうも、空手家>>>>不良みたいな強さのランクで描いているみたいですが、
それだったら、なおのこと、半座が空手経験者に痛めつけられる光景ばっかりが目に付くこの話て、空手の礼やら、道とかいっても、弱いものいじめの自己正当化以外の何者でもないような。

わがまま通して、ビビっていれば、世話ないとかいって、どうせなら勝って来ると己を取り戻す半座。

「何を言ってきたんだ?」という青柳に、別にという穂波。

でまあ、試合が始まるわけですが、瞬く間に、半座の間合いに飛び込む峰岸。

青柳が言うには、スライド式の上段まわしで、軸足はケリの回転を支えるためにあるもんだが、それを体重移動と同時にこなしているのだそうで。

とんだ曲者だ、と評価する。
けり技で、次々と攻撃してくる峰岸。半座に下がるな、何か出せ、と呼びかける野田。
その試合を固唾を呑んで見守る穂波。

けり技に自信がある峰岸を青柳と同じという半座。信じているものなら、自分にもあると中段逆突きを峰岸の腹に撃つ。

しかし、不意打ちとはいえ、半座は峰岸の手の内をある程度見ているわけですが、空手の経験が永くて、半座よりかは鍛えているから、半座でも、そう簡単に動きが終えないようなことになっているのでしょうか? 嫌がらせで穂波が教えた中段逆突きが半座の武器って言うのはわかるが、子とアルごとにそれを使われたら、ある意味、穂波に対する嫌がらせでしかないけど、穂波の場合、それで自分を恥じるような神経があるとは思えないから、「私が教えた」とかいって、得意げになっているところでしょうかね?
しかし、ケンカはぶっつけ本番、チャンスは一回みたいなケースの連続で、しかも、半座は学習能力が高いのに、一方的に峰岸の攻撃にやられているというのも、妙な話ですよね。
それで、一気に有利に戦えるというほどではないにしろ、けり技を使うタイプで強い青柳とやったことがあるわけですし、目で動きは追えるとか、過去のケンカの経験から、峰岸のようなタイプにはどう対処すればいいのか、とか、本能的に対処できそうな設定だと思うのですが、この作品内では、空手家>>>不良だとしても。
おまけに穂波に励まされて、精神的には追い風っぽくなっているわけですが、穂波の励ましいらなくねえ?という気が。
青柳と比べて、スピードはどうだとか、その違いはどうだとか、体で覚えていることを(あそこまで、袋叩きにされて、半座の学習能力で、何も覚えていないとかいうことはないなんて、ありえないでしょう)思い出して、活用するのが武器だと思います。
もっとも、作中では正式な試合形式で戦ったことがないわけですから、限られた試合時間の中で、自分の武器を使うということに不慣れということはあるのですが、けり技を使ってしかも、相手の主将が警戒しているセンパイと手合わせしているわけですから、峰岸と戦ってみて、「口ほどにもねえ」というような肩透かし感を感じても不思議ではない。もっとも、これって、一歩間違えれば、増長フラグまっしぐらだから、そのあたりのことを踏まえての穂波の励ましなのかもしれません。
同じことをしておきながら、片方はヒロインっぽく見せようと手を尽くしていて、もう片方は、不愉快な対戦相手。
補正でキャラの見方を極端にするのも手法の一つとはいえ、つい、この間まで、ヒロインがやっていたことを、ほかのキャラにやらせて、泥かぶせて、ヒロインらしく見せようとしているやり方が露骨過ぎて、穂波の発言に同意しきれないですね。

穂波が半座を見直すまでの展開がなければ、あるいはコミカルに描いていれば、まだ印象も違っていたのでしょうけど。
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by kwanp | 2010-04-22 22:30 | コミックス
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