表紙だけ見ると・・・・

えらくかっこよさそうに見えるけどなあ・・・。


組手競技
突き、蹴りを相手の有効部位に軽く当ててのポイント制のゲームである。
制限時間内に8ポイント差をつけるか、時間終了時のポイントの大小で勝敗を決する。
なお、中段への突きが決まったこの場合、1pである。

半座の中段逆突きが有効だと認められる。
空手未経験者から言わせて貰うと、せめて、番場とやりあったときに、これくらいの説明はあってもよかったのではないか、と思うのですが・・・・。

蓮城からポイントをとったと盛り上がる野田。だから、なんで、ちゃっかり友人ポジションに収まっているのだ、お前は(汗)
穂波も誇らしげにしているけど、散々、暴行を加えたり、不意うちしたりしていて、へたすれば、自分の感情だけで、そいつの空手生命終わらせていたのかもしれないのに。
罪悪感とかは感じないのだろうか・・・・。

峰岸にドンマイというセンパイ。

「いけねえ、いけねえ、ちょっと油断しちまった。有り得ねえもんな!こんな不良に俺がーー」
なおも相手を見くびっている峰岸。

言ってることがまんま、穂波の男版(汗)

またも中段逆突きでポイントを入れられてしまう峰岸。

続けてのポイント取得に沸く野田たち。っていうか、得意気な顔している穂波ですが、そんな表情できるようなこと、全然やっていないでしょうに。

中段逆突きだって、嫌がらせのために教えていただけで、半座が熱心にそれを教えていたから、物になったというだけの話で、やったこと自体はほめられたことじゃあないわけだし。
自分が教えたと得意げになるどころか、今のところ、それしか手持ちのカードがない半座はそれを使い続けるしかないわけだから、見せられるたびに自分の未熟さを突きつけられるものだと思うのですが、

まあ、それで反省するようなタイプなら、こんな顔していないわな。

峰岸の前蹴りに警戒して、間合いを取ろうとしたら、場外に出てしまって、警告を受ける半座。
いうまでもなく、空手においては、場外に出るのは禁止されているので、連続で行った場合、相手に一ポイントとられてしまいます。

大技振り回すから、つい下がっちまったという半座。いや、下がることは悪くないと思うのですが、下がりすぎというか、回りをみていないというか、半座の弱点がもろに出てしまったと思いますが。

というのも、半座は公式の試合は始めて、しかも番場、穂波との一戦は、ルール無用の喧嘩と大差がなかったわけですし、青柳との戦いも、にたようなもの。喧嘩で培ってきた感覚と空手の試合のルールでの戦い方のすりあわせが全然、できていないわけですからね。

というか、青柳あたり、実践で学び取れとか、本気で言い出しかねないからな。

とはいえ、

「けど、悪いな、峰岸。俺はおめぇよか、もっとどでらい蹴りの使い手知ってんだ。そんなに怖くねえ!」
またもポイントを決める半座ですが、

知っているのなら、不覚を取った挙句、そんな奴相手に頭に血を上らせるなと思うのですが。
ケリとケリがぶつかり合うとか、峰岸が半座に攻撃したはいいが、半座もしっかりと反撃していたとか、半座の攻撃がかすっていたとか、やりようはあったのではないかと思うのだが・・・。

さっきのシーンだって、相手の蹴り技に警戒して、後ろに下がっていたわけで、ルール無用、時間制限なし、多対一の喧嘩で、うかつに動いたら、ほかの奴の攻撃の餌食になる危険性が存在すると思うので、それこそ、周りに対して、注意を払っていないといけないのではないか、と思えるのだが。
それこそ、背後から峰岸に攻撃されて、不覚を取るとか、峰岸よりもどでらいけりの使い手しっているなら、青柳ほど、たいしたことじゃないと、間合いを計算するというか、(空手家>>不良とはいえ)喧嘩で培ってきたノウハウで、それをかわしながら、攻撃できるとか考えるのでは? と思えてしまいますが。

そもそも、試合前には、緊張の余り震えていたり、気おされていたわけだし、さほど怖くはないという相手に、不覚を取ったり、頭に血を上らせて、標的変更とか言ったりしているわけで、意外とたいしたことがない奴という風に見せたいのかもしれませんが、それと同時に、それ相手に頭に血を上らせている半座もたいしたことはないというイメージがついて回るのではないでしょうか?

まあ、喧嘩でつちかったノウハウを多用したら、それこそ、不良とどう違うということになるわけだから、前面に出せないのはわかるのですが、意識していなくても、そういった戦い方というのは体に染み付いているので、ついつい、反応してしまうことも少なくはないと思うのですけど。

何だよ、何なんだよ、という峰岸。

なにやってるんだ、練習どおりやらないと、技が取れないと声をかけるセンパイ。

それに対し、わかってますよ、という峰岸。

大技でイカす勝ち方をしたいという峰岸。かっこよく勝ちたいということでしょうか?

要するに基本にのっとって、地道に戦うというより、見た目の派手さをアピールするということなのでしょうけど、空手の経験、峰岸も余りないのでしょうか?

そういう情報があるなら、もともと、不良だと見下していて、初心者だと思っていた半座が中段逆突きで何度も、攻撃を決めたことで動揺しているとか、それに気おされていて、半座の空手の技の引き出しが少ないことにまで、気が回らないということとか、峰岸に対する解釈にも違いが出てくる場合もありますからね。
ここでケリがカッコよく決まるのが俺の見せ所、というのですが、アッサリとよけられてしまう有様。

転んでしまい、ヘッドギアが外れてしまう峰岸。

なんだこれ、息だけがあがっていくという峰岸。

「ダメなのか・・? なーんにもできないまま、・・・負けるのか? 不良に・・・正義の鉄拳が・・・。・・・なーんか、前と同じだな、何をやってもダメな気がしてきた」
とヘッドギアを伊奈から受け取りながら、心の中で投げやりになる峰岸。

つまり、半座と同じで、最近、空手をはじめたばっかりの人間ということですか? 
それで相手の見た目だけで、不良と決め付けて、自分のほうがマダマシって思っていたということですか?
穂波というか、やや強い野田でしかないじゃないか・・・・。

そんな彼に、変身したいと、入部のときの峰岸の言葉を口にして、「お前の言う変身というのは、カッコよく動くだけのその場限りの装飾か? それとも、己に自身をもてない、弱い心との「決別」か?」

と問うわけですが、

対戦相手のメンバーに対して、暴行振るった峰岸の言動をスルーしていた人に言われてもねえ・・・・・。

峰岸が忘れていた初心とともに、己を取り戻すというところでしょうし、力だけではない心ということも描くポイントのつもりで書いているのかもしれませんが、

空手やってるから、不良とは違うんだ、というエリート意識持たせて、そいつの鼻っ柱を正々堂々戦う主人公が粉砕するというのはたしかにあるのでしょうけど、半座の方だって、喧嘩屋じゃない、拳士なんだ、という心構えに関して、峰岸や穂波と大差のない、妙なエリート意識が見え隠れしているので、どっちも悪い意味で大差ないとしか思えませんし。

そもそも、主役にしても変わろうという心意気が全然、かかれていなかったのに、見るからに穂波や野田と大差のないキャラで、見かけだけで、相手を判断して、暴行を加えるというような自称空手家な奴が、変身したいとか、心を取り戻すような描写を見せられても、説得力がないのだけど・・・。

要するに、カッコではなく、心をしっかり持って、己を見失わずに戦え、ということなのでしょうけど、この作品というか、PUNISHEr以降の佐渡川作品に限らず、主張だけ、先走っていて、それを納得させる書き方が全然、伴っていない話というのは、ついていける人間って、結構限られているわけで、主張を受け入れさせるのにも、見せ方というのは重要だと思うのですが。

この作品、力だけではない、心の強さというものを描きたいと解釈していますが、そういう主張をする人間の言動が、お前が言うなと突っ込みを入れたくなるような代物ばかりですし、明日には発売になるコミックス一巻も表紙はかっこいいと思うのですが、それにつられたにしても、穂波が半座を痛めつけた挙句、礼儀作法を知らない人間は嫌いということを言いながら、不意打ちや事情を確かめないで、攻撃するというような行動をとっていたわけで、そんな穂波の言動がさも正しいような、書き手の主張が前面に突出しているような内容で、続刊買おうと思わせる内容とは思えないわけですし、
キャラの可愛さでごまかせる許容範囲をオーバーしていると私は認識しています。

よく、オタクが書いた作品は、知識や技術が乏しくて、内容がすっかすかという批判が突いて回るわけですが、知識や技術があれば、面白い作品がかけるわけではありません。
あくまで、必要条件を満たしているというだけの話であって、なまじっか知ってるだけに、物語的な面白さとの兼ね合いをとりづらいという場合だって、少なくはないわけですから。

PUNISHErの場合は、一応、作者しかわからないという世界観に結構、助けられていた部分もあったのかもしれない。

見た目だけのカッコよさというのは、いってみれば、勝てばなにをやてもいい、あるいはルールからはみ出なければ、それに隠れて、グローブの中にメリケンサック隠し持っていたり、失敗に見せかけて、相手にダメージ与えるようなまねをしたりと、何をやってもかまわないというような言動と大差がないわけですからね。特に、メジャーな高校野球だったら、ダーティと思われるプレイが、いかに理が通っていたにしても、世間がそれを認めなければ、よってたかって、たたかれたりするケースなんて、珍しくはないですし、高野連がそのたたきを後押しする場合だって、ありますから。

見せるものをきっちりと魅せるということも大切なわけで、結局、バランスというか、自分の持ち味を理解していないで、話を書いているから、こうなるという気がしますが。

「いけねえ、いけねえ、「カッコ」つけりゃ、自信もつくと思ってたといい、もっといい、自身の源、あるだろ、自分と言い聞かせます。

これはいけるかもと浮かれる野田。そんなに甘いかねと警戒する青柳。

ライダーを思わせる変身ポーズをとって、気合を入れるわけですが、無敵看板娘のころなら、まだしも、今、そういう描写をされても、安易なパロディネタにしか思えないのが関の山でして、ガッツポーズをとる武道家に武道のなんたるかをもっともらしく、語られても、しらけてしまうのと同じようなものだと思います。

「相手は大技狙い、隙を突けば、・・、怖くねえ!」
タカをくくるわけですが、

いくら、素質があるだけの素人みたいな書き方をされているとはいえ、多対一の喧嘩で暴れていた人間の言うセリフに見えないのですが? 明らかに相手のほうは気合入れているわけですから、空気が変わったことも気がついてもおかしくはないような。

軽やかなステップで相手を翻弄し、相手の場外でポイントを稼ぐ・・・、って、気合を入れて、そのポイントのとりかたかよ!!

相手の場外を狙うのも、そりゃ、作戦のうちといえば作戦のうちでしょうけど、格下と侮っていた相手に、振り回された挙句、絡め手で、相手の動揺を誘って、場外でポイントを得る。

真正面から、攻撃して、ポイントを取るくらいの勢いがあってもいいキャラだと思うのですが。

「ただ、蹴るだけではまず相手には当たらん。位置と距離を駆使して、相手を揺さぶれ」
という伊奈のアドバイスを思い出し、瞬く間に懐にもぐりこんで、半座に上段蹴りを決めて、3ポイントを手にて、逆転する峰岸。

言いたいことはわからなくもないけど、強さ、弱さの基準がわかりにくいというか、それぞれの戦い方のスタイルが裏づけされていないというか、その場その場で言ってることがチグハグという印象を受ける話でしたね。

強さの基準として、空手家>>>>不良とか言われているけど、不良の中で最強クラスの半座が空手家に袋叩きにされているとはいえ、あくまで作品からそう読み取れるという話だけで、作中で明言されたわけではないですから。

後、半座の一戦交えている中での学習能力の遅さも、喧嘩が最強という設定からすると、時間がかかりすぎるのも気になるところで、それで、ルール無用、時間制限なしの多対一の喧嘩で勝ち残れるのか、と疑問を感じてしまうし。

でも、よく考えたら、この人の作品で、同レベルの相手が、お互いを高めあいながら、成長しあうとかいシチュエーションって、なかったわけで、どちらかが、圧倒的なスペックで相手を蹴散らすということしかやってこなかった記憶がありますからねえ・・・。空手描写にそこそこ評判があるから、なんとか、それが気にならないで済んでいるというところなのかもしれませんが。

峰岸にしても、相手のことを見くびりすぎで、峰岸はそれで不覚を取って、ペースをかき乱されたのをセンパイの一言で、自分を取り戻したわけですが、その見くびった相手を気に入らないからといって、殴りつけようとしたり、あげく、暴行を働いたり、そのあげく、そいつに不覚を取っているわけで、試合で不覚を取って、動揺しているときじゃなくて、半座に暴行振るった後で、注意するときにでも言ったほうがよかったのじゃないか、そのセリフ?

増長という意味では、半座も入部早々の特別扱いとかもあるわけですから、お互いに痛い目を見て、本気で空手で強くなることを目指すきっかけとかいうことを描いているのかもしれませんが、お互いに相手のことを見くびりすぎていて、しかも我を取り戻したら、動きが驚異的に見違えるって、
相手のこと、なめすぎだろ、いくらなんでも。

まさか、反撃の糸口が、動き方がほとんど同じだから、いくら早くても、何度も見ていたら、予測がつくとかいうのじゃないでしょうね・・・・。
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by kwanp | 2010-05-06 15:37 | コミックス
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