それって・・・・

中段蹴りでポイントを取る青柳、防御をすり抜けたと驚く伊奈。

残り時間20秒。

情念を燃やしているのは、お前だけじゃないという伊奈。

この試合に臨むにいたって、自分達だけがドラマを背負っているんだみたいな主役補正が露骨だからなあ。
思い返せば、無敵看板娘のころにもそれはあったけど、PUNISHERとか、ハンザスカイになるにつれて、だんだんとそれが露骨になっている感があるし。

中段蹴りでポイントを取る伊奈。

現在 伊奈 6-4 青柳

突き放されたと驚く穂波たち。

てめぇ、と怒る青柳。

またもや、あのけりを放つ青柳。

「来る!
 先刻のすり抜ける蹴りが!! ・・・いや、ありえん。横からの蹴りはしっかりと両手で」

と自らの行動を再確認する伊奈だが、

「横?」

気付いた瞬間、青柳の蹴りが。

考えたなという蓮城の顧問。

下からか、と気付いた瞬間、蹴りが決まり、

伊奈 6-6 青柳

同点に。

「空手競技には腰から下に判定がない。だから、防御も自然と腰から上を守るためのポーズに固められる。
そこに付け込んだ蹴りの軌道だ。両腕のわずかな隙間を通し、触れた瞬間のスナップで回し蹴りが成立する!」

という顧問。

それって、一歩間違えれば、無効攻撃になっちゃうというか、やっちゃいかんことじゃないの?

そういうギリギリの芸当ができる技量はあるのかもしれないけど、腰から下に判定がないということは、競技が成り立つにあたって、そうなるだけの背景とかがあったはずで、そういうギリギリの手法
はその精神に反するのじゃないのか、と思うのだが?

何故だ、という伊奈。自分に油断はなかったはずだ、なのになぜ、お前は俺を脅かすという伊奈。

油断はなかった、対策はしていたからねえ。

自分が去年勝ったから、慢心があったとかいう伊奈ですが、


そういうルールの隙を突くような行動は想定できなかったということだけど、それって逆に言えば、伊奈は一応、空手のルールに乗っ取って、戦っているけど、青柳は、ルールの盲点や隙を突いて、伊奈に攻撃を当てている。

伊奈の方が空手の正道に乗っ取って戦っているということに成るのではないか?

言動には怪しい部分があるものの、青柳に比べると、マダマシな人間だということなのでしょうね。

青柳の思考に伊奈が追いつかなかったということだが、これは追いつかないほうがいいのじゃないか?

青柳の上段蹴りがきまり、試合終了で、青柳の・・・、ひいては御門の勝ちが決まり、それを喜ぶ御門のメンバー。

うれしいのはわかるけど、対戦相手の前で態度が露骨過ぎだろう・・・・。

お互いに礼をして、戻っていく青柳と伊奈。

それを賞賛の言葉で出迎える御門のメンバー。ないたらどーするんだよ、という青柳。

たかが練習試合で、あんなにはしゃぎやがってという蓮城のメンバー。んな言い訳してるから負けるんだと言う声も。伊奈は、今日は負けた、帝と同じく、さらに強くなれるという。

しかし、野田と対戦した佐藤は描写なしのままでしたね・・・・・・。

試合が終わって、帰途に着く御門のメンバー。
まだ手のひらがじっとりするという半座。

自分達とあたるまで、負けるんじゃねえぞ、という伊奈。そっちもな、という青柳。

それを見て、仲間の強さにはらはらして、仲間の強さにわくわくして、と今日の試合を思い出す半座。

しかし、公式試合の雪辱を練習試合で晴らしているけど、公式試合の雪辱は公式試合で晴らしたほうがすっきりするというのは、部外者の考え方なのですかね?

そもそもライバルとの因縁といういみでしたら、それこそ、峰岸あたりが、青柳を偵察に来て、ひと悶着みたいな話でもよかったわけですし。

それとも、伊奈たちを破る相手が現れて、そいつの強さを引き立てるための前振りなのでしょうかね?

そこへ、半座に声をかけてきて、なにやってる、学校まで走らせるぞ、という穂波。

蓮城の顧問の言葉を思い出し、ますます、空手部の面々が好きになる半座。自分ももっと強くなる、こいつらみたいに、と誓う半座。

上等だ、誰か競争しようぜ、というのだが、青柳は、「俺パス、野田まかせた」というのですが、
最後に来て、それかい。

面倒そうなことは後輩に押し付けるというか、ロクに体を張らないあたり、本当に小物だなあ・・・・。

今回の試合にしたって、そういうギリギリの芸当に手を出さないといけないくらい、強い相手だというのもわかるけど、一歩間違えれば、反則になりかねない芸当で勝ったって言うことは、空手の正道に外れかけたやり方で相手に勝ったと言うことになるのではないか、と思うのですが。

その割には勝って、本気で喜んでいるようだし、正道では相手に勝てないということに、心理的な抵抗とかは感じないのでしょうかねえ?

というか、バベルとか呼ばれて、多くの拳士がその牙城を突き崩せずに敗れていったとかいうような前振りで、後輩に自分に攻撃を入れられたら、本気で袋叩きにしたりして、あげく、自分の優位を崩すような相手には、反則すれすれの技で勝つ。

バベルとか言われて、自分の優位に胡坐をかいていたら、その優位を突き崩す相手の対策ろくに取れないということを、自ら証明しているような。

というか、周りが賞賛しても、自分は、これじゃあ、勝ったことにはならないみたいなことでもつぶやいていれば、まだしも、本気で喜んでいるし。

主人公や、それがあこがれる強さを描くのに、その強さがこれって、なんか、せこくないか?

しかも作者がひいきしているのか、バベルとか、そのリーチに踏み込めないで、敗れていった拳士が数多いとか言う触れ込みで、さらには、この練習試合では、野田描写なし、番場、財前一週になっているのに、青柳は半座以外で、唯一数週にわたって、描かれていたわけで、力を入れているのはわかるけど、その結末がこれ? というのはいささか物足りないかも。

PUNISHERでも、ミルキィは腹が減ったら、パン泥棒、お金がないから(使いたくないから)、馬車の無賃乗車というように、「~~だから」という理由でコソドロみたいなまねをしておりましたが、アルトとミルキィみたいなシチュエーションって、本来、世間知らずの純朴な少年(青年)を世慣れた相方が、レクチャーというか、下心アリアリで同行して、いろいろと教えるというようなケースが多いのですが、浮浪者同然のミルキィに教えれることといったら、コソドロ紛いのことばっかりでしたし、手っ取り早い方法にすぐに手を伸ばしておりましたが、それと大差ないものを感じてしまうのですよね。

個人的には、ある程度、ダーク、ある程度、グロテスクというのが佐渡川氏の作風だと認識しておりますが、ダーク&グロテスクでもアル程度以上のレベルではないのは、大きく欠落している要素がありますが、再認識させられた結末でしたね。
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by kwanp | 2010-07-01 22:54 | コミックス
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