トリパロとGO! WEST

・・・・・・・・・・このタイトルでネタの趣旨がわかった人は、かたぎにはなれません(笑)

トリパロは、まんがタイムの新雑誌「MAX」の創刊号に載せられた、きらら執筆陣によるトリコロのパロディという趣旨で、作られた企画で、(以下敬称略)師走冬子、新条るる、ととねみぎ、藤島じゅん、愁☆一樹という顔ぶれでかかれたもので、まあ、今年の春から夏ごろまで、トリコロの作者の海藍氏の急病による休載で、きらら系列の雑誌の売上がおちていたので、その関心を取り戻すための一手だったのである。

別にそれ自体はかまわないが、たった8Pは少なすぎるだろうという気がする。

まあ、きらら系列の人気作家によるトリコロ作品というのは、興味をそそるものだし、作家賛同しでも、付き合いのある人たちは、知り合いの作家さんのキャラを巻末のあとがきに書く、とかHPに寄稿している人も少なくないし、書いてる人たちもパロディ作家出身の人たちも少なくないから、企画としては悪くない気がするのだが、小ぢんまりまとまっている印象が否めないのだ。

トリコロが人気漫画だし、売上減の中、へたなことやって、イメージダウンにつなげたくはないのだろうが、この手のコラボレーション企画は、「ボーボボ」と「DETHNOTE」のコラボレーションものと一緒で、やはり、一味も二味も、パロディする人間の持ち味を加味しなければいけない気がするのだ。
そして、こういう企画にこそ、もっと、新人とかを起用すればよかったのだと思う。こういうときに思わぬ起用が思わぬ結果を引き起こすのが、代役の面白いところなのだ。「セーラームーン(アニメ版)」で、三石琴乃さんが病気で倒れたときに、荒木香恵さんが代役を見事こなして、その後、ちびうさ役として、レギュラー入りしたりとか、偽黄門役をやった人が後に、黄門役を射止めたりとか、この手の企画には、何が起こるかわからない、混沌振りが欠かせないのだ。ところが、それをきららの人気作家で固めて、無難にまとめたから、可もなく不可もなくという結果に終わってしまったのだ。

ではどうすればよかったのか?

個人的には、丸々一冊、トリコロのパロディ本をやっちゃえばよかったのだ。それも、一部の人気作家だけじゃなしに、きららとか、まんがタイム系列の作家さnを無作為に選ぶとか、新人に書かせるとかで、トリコロのキャラを書けば、書き手のカラーを前面に出すのも認めるくらいの事をして。原作者であっても、いやそれだからこそ、気がつかない盲点というのは存在するもので、人気作家が、もとネタに忠実に書くだけよりも、新人や、変り種の作家さんの中には、こういう点を面白く突いてくる作家さんというのが、必ず存在するので、けっして、悪い考えではないと思うのだ。

それに、じつをいうと、この手のやり方に例がないわけではない。

それがお題に乗ってたもう片方の「GO! WEST」なのである。

これは漫画家の巣田祐里子さんが、今はなきア二パロコミックスに連載していたマンガで、
掲載雑誌の休刊により、打ち切りを余儀なくされた作品である。基本は「西遊記」を元ネタにして、百封の瑠璃に力を奪い取られ、13歳の子供になってしまった師匠、三蔵を元に戻すために、弟子の孫悟空、妖魔ハンターの海王、竜姫、性別不明の如意棒が、ものみの谷を目指す話で、それ加えて、悟空の親友アルファルファも、氷漬けにされて、連れ去られた姉を取り戻すために、新米妖魔ハンターの七生、運び屋コンビとパーティを組むことになり、二つの軸で物語が運ばれていき、やがて、それがひとつになるはずだっただけに、作者による簡潔編を見てみたいものだが、今となって、実現は難しいようだ。まあ、せめて、西遊記を紐解いて、ファンなりに想像力を働かせてみるほかないだろう。

現在は、愛蔵版全三巻に、それまでコミックス未収録だったものや、かきおろしもふくめて、完全収録されているので、手に入れるのは容易だ。

さて、実は90年夏に、ア二パロ作家総出で、一冊丸ごと、「GO! WEST」な別冊「AND NOW3」が発売されて、更には、そのなかで、MARIKOさんが書かれた「MISSCAST」という、星矢キャラが演じる「GO WEST」が連載化されたという冗談のような話がある(笑)

まあ、パロディ雑誌だから出来たという声も聞こえてこようが、これくらいのことをやるパワーがないと、きらら系列も、生き残りは難しいような気がする。海藍氏の作品は確かに面白いが、その人気がいつまでも続くとは思えないし、そうなったときに彼以外に柱となる作家さんがいないと、後は休刊が待ってるのみである。今回の休載は、その言い練習台となれたはずなのだが、うまく活かせたかどうかは、後の時間が判断するほかないでしょうね。
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by kwanp | 2004-12-31 11:26 | コミックス
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