おおっ、ちっこい子がいない(笑)

「WTO」

トリコロなどで有名な海藍氏が、1月26日に出た電撃帝王VOL4に書いた、「読みきりでない読みきり」、おそらくは連載化することを前提に書いたであろう話(笑)

登場人物は、白川雪隆(しらかわゆきたか)、雪隆の幼馴染で、紙一重(?)の天然少女、平田梢(ひらた こずえ)、訳有のアメリカ人の令嬢(?)・デイジー・ストラウド(テールス)と、彼女に仕えているっぽいインド人・マンソリ・ガーンディの四人で、外国人学校がもうすぐ開校する四国の片田舎が舞台である。

話は、こっそり、抜け出して、町を見物に行くというお嬢様にありがちな行動をとったデイジーを追いかけるマンソリに、雪隆と梢が出くわした処から、はじまり、デイジーを見つけた後、内緒で、外国人学校を見物に行く、いくばくかのやり取りの後、デイジーが倒れて、大騒ぎになり、外国人学校は、開校を見合わせることになり、ちゃんと、開校の準備が整うまで、彼女らが雪隆達の学校に、転校してくるというところで、話は終わってるわけで、言ってみれば、キャラ紹介的なエピソードで、連載するのが前提で書かれていると、思える話しである。

ちなみに、作中で、マンソリが、「インド人嘘つかない」という台詞に、梢が「あれ、インディアン」だよね、と突っ込みを入れているが、正しくは、両者は同じ意味である。コロンブスが、アメリカ大陸に到達したことは、よく知られた話であるが、彼の航海の目的は、インドにいくことであったので、たどり着いたアメリカ大陸を、インドだと思っており、そこに住んでいた人たちをインドに住む人々という意味合いで、インディアンと名づけていたからである。海藍氏が知らなかったか、それとも、読者に二重のツッコミを誘発するためのものであったかは、知らないが、個人的には、後者であることを期待したい(笑)

それはさておき、この漫画、雪隆と梢の関係から、同氏の漫画、「特ダネ三面キャプターズ」を連想させやすいと思うが、おそらくはトリコロの前身になった設定を元に再構築した作品ではないかと思われる。
というのも、転校してくる令嬢(キャラ名 ナナ・アレックス)や、その令嬢と冒頭で関わる予定だったキャラが、後に、トリコロの由崎多汰美となるわけだが、怪しげな知識や特技を持ち、金額の高いものに反応するハイエナジーという耳や尻尾の生える現象を起こしたりするキャラだが、基本的には、おっとりして、天然っぽい印象を持つキャラであり、そのキャラのイメージと、梢のイメージがよく似ており、更には、WTOの劇中でも、デイジーと梢の会話のやり取りが、そこそこ目立っており、話も、トリコロの元となった話の冒頭部分を、更に膨らませた(登校中の多汰美に当たるキャラが、ナナの乗ったベンツとぶつかる)話だと、解釈しやすいような構成を思わせるのだ。

ちなみに、その初期設定は、結局、先に連載が始まっていた「キャプターズ」とねたが被るために、母子家庭の家に、娘と同じ年頃の女の子が二人、同居し、その日常を書いた(後に、娘のクラスメートが追加される)トリコロへとなっていくのは、原画集・トリコロプレミアムにもちらりと触れられているのだが、トリコロに出てくる、七瀬八重の元にもなったナナ・アレックスは、
八重が筋金入りのサドということもあって、「キャプター」のサド担当(笑)の冴木たからを彷彿とさせるキャラだったのではないかと、一部でささやかれている。そして、デイジーは、ナナ・アレックスを髣髴とさせる設定と、言動を取っている。

私が以前にも、推測を述べたのであるが、冴木たからは、同作品に出てくる風間慎汰を、何らかの形で意識している(おそらくは、サドなので、相方のマゾとして、うってつけなのではないかと目をつけている)描写がされている節が、あとの回になればなるほど、そう読み取れる程度の、ほのかなものであるが、書かれている。
これは個人的な推測だが、WTOは、氏のHPで、読みきりではない、読みきり、という連載かをほのめかすような言い回しをしていることから、連載化される可能性が高いわけだが、そうなったとして、もし、恋愛描写が入れられるのなら、雪隆は、幼馴染の梢よりも、デイジーの方に傾くのではないかと思うのだ。
幼馴染同士のカップリングは、「キャプター」でやっているし、キャプターとねたが被るから、トリコロが、初期設定を変えて、誕生したのである。おまけに、梢とのカップリングは、「キャプター」の慎汰と、その幼馴染・小田とみかのカップリングが、成立する可能性が高いので、ねたが被る可能性が高いのだ。となれば、キャプターでは成立しえないであろう、慎汰・たからのマゾ・サドカップルの成立を書く可能性が高いのだ。

それに、海藍氏は、もともと、トリコロのほかにも、前述のキャプター、そして、「ママはトラブル標準装備」という三本の連載をもっていたのであるが、トリコロ以外の連載は、03年秋、04年はじめごろに終了、もしくは休載になっており、コミックス化もされていない(国会図書館でコピーを取り寄せることは出来るが)。
しかも、「ママはトラブル標準装備」と、「特ダネ三面キャプターズ」の両方が、終わる少し前に、恋愛描写で、何らかの節目を見せていた、という共通点がある。
前者は、登場人物の一人、神崎東女(かんざき しのめ)が昇進し、新入社員の森崎雄大(もりさき ゆうだい)という部下(おそらくはツバメになるであろう人物(笑))がついて、海藍氏も、頭の中で、「この二人の関係はえらいことになっている」とコメントしていたようだ。

ところが

これから、どうなる? と期待させる展開の矢先、このマンガは、次の回を、昔の寄りぬきでしめくくり、終了したのである。

次に、「キャプター」も、03年12月号で、とみかが風邪を引いて、慎汰に、その姿を見られたくないという理由で、電話などには出ずに、さらには、たからや、同じ部活の部長である、秋山みずほに、風邪を引いたことを、慎汰には黙ってて欲しいと頼むわけだが、それがきっかけで、慎汰がとみかに彼氏が出来たと誤解し、それを聞かされたとみかがおお慌てて、誤解を解こうとする、という展開で、話の終わりの方で、彼氏がいないということがわかって、慎汰がほっとする、という描写があるのだが、その二回あとに、キャプターは休載となり、現在、一番最新のエピソードとなっている、CAPTURE23には、慎汰の出番は、全くなし、という状況で締めくくられている。ちなみに、その一回前には、とみかがそれまでそれっぽい描写があった、嫉妬深いという設定も、明言化されており、そのねたが書かれていた、4コマでは、たからが、試しに慎汰に肩を寄せているという光景に、とみかが反応するという流れが書かれている。
ちなみに、秋山みずほとも、夜のお寺で、30分以上二人っきり、という描写が合ったにもかかわらず、何の反応もしていなかったり、慎汰の憧れだった、顧問の三沢美里には、毒舌の突っ込みが、たびたび入るなどされているのに、登場する女性キャラの中で、みずほだけ、とみかにスルーされており、女性としてライバル扱いされていないのだ。

なにしろ、小さい頃から、近所に近い年齢の人間は、慎汰しかおらず、彼が、自転車に乗る練習を、無意識のうちに邪魔して、遠くに生かせないようにしておいた経歴の持ち主である、とみかは。おまけに、慎汰とは、幼馴染で、いつもずっと一緒にいることが多かったわけで、言ってみれば、一番親しい異性である。うがった見方をすれば、慎汰と恋仲になりそうな女は、可能な限り、それを退けることに全力をそそぐ訳だと見て、いいだろう。そんな少女が、好きな相手と、夜中に30分以上、二人っきりでいた、相手に何の反応もしないということは、ライバルというか、女性としても、とみかの眼では、認識されてないと見る方が、可能性的には、近いような気がする(汗) そして、トリコロが出たころから顕著に鳴り出した、とみかの嫉妬描写が発動するのは、ほとんどがたから相手、という風に、勘繰ってしまいたくなる場面が多いのだ。

ともかく、トリコロ以外の連載は両方とも、恋愛描写に大きな動きが見られた少し後で、かかれなくなった、という共通項があり、しかも、キャプターの方は、「トリコロ」の第一巻が出るあたりから、その描写が顕著に鳴り出しており、連載が休載になった少し後に、トリコロの休載が決まって、その後半年のブランクを経て、トリコロは復活したものの、キャプターは、いまだ、復活していないのである。

まあ、偶然といってしまえば、それまでだが、氏の作品は、男性レギュラーが出ない作品が多く、数少ない男性レギュラーが出ている両作品が、両方とも、恋愛描写に大きな動きが見えた後りで打ち切り同然に終わってしまえば、勘繰ってしまいたくなるのも当然だろう。
おまけに、一番知名度の高いトリコロは、登場人物が女性五人で、男性レギュラー、まったくなし。単行本化されているのも、この作品だけで、他の作品はスルーという人間も多い。また、この作品のおかげで、まんがタイムを出している芳文社の知名度アップにかなりの貢献をしたのも間違いはない。
つまり、キャプターや、ママトラのような恋愛描写が入っている作品よりも、トリコロのような、恋愛描写の入っていない作品を書かせた方が受けがいい、と判断したというのも、ありえる話だろう。何しろ、「ハイリスクみらくる」事件で、同作品を、あっさりとうちきりにしたり、中途半端に、きららの作家に、トリコロのパロディアンソロジーを書かせる会社であるから、受けるために、それくらいのことは考えても、不思議ではない気がするのだ。
さらにいうと、電撃系では、ギャルゲーのコミック版を出したり、恋愛描写がバリバリ入っていたり、登場する女性キャラに、主人公が囲まれて、ハーレム化するケースは珍しくはない。
これまた、推測だが、氏の作品で、恋愛描写というと、キャプターズの慎汰ととみか、があるが、キャプターズが先に連載されていたので、設定を変えた、トリコロの初期設定のキャラたちによって、作られるはずだった物語も、恋愛描写が書かれてた可能性も捨てきれない(多分、後から加わった、潦 景子が、それに当たるキャラで、女性に代わったのであろう)。勿論、推測でしかないのだが、同じ学校が舞台のものでも、女だけ、と少数でも男が混じっているのでは、ねたの傾向はある程度異なってきて、必ずしも被るとは限らないのである。
そうして見送られた没設定と、日の目を見ないであろう、幻のカップリングを、電撃帝王の読みきりで、再構成したのがWTOではなかったか? と個人的に推測しているのである。
あくまで、氏の作品や、目に付いたデータを、自分なりに解釈して、の推測であるから、思いっきり外れている可能性は高いことを断っておく。
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by kwanp | 2005-02-04 23:14 | コミックス
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