少女マンガの描き方25

月刊少女野崎くん 第25号 感想

なんというか、ヒーローが完璧超人すぎませんかね?と剣が電話越しに提案してくる。

完璧すぎて、人間味がないとかいうこの手の万能キャラにありがちな突っ込みですけど、間違ってないかもしれませんが、完全に正しいともいえないんですけどね。

鈴木が、ですか?と野崎。

ハイ、何か弱点とか作った方がいいんじゃないっスか?と剣。

まあ、確かにアイツ、感情移入しにくいよな。スキがねぇつーかと御子柴

ちょっとダメなところがあると、キュンとするよね!!と佐倉。

ああ・・、それで鈴木に弱点を作ってみたんだが・・、どうだろう?と野崎。

鈴木の弱点
上手く服がたためない。

それを見て、ものすごくどうでもいいと突っ込む佐倉たち。

ちなみにこうやって
使おうと思ってる。

着替え中の男子更衣室で、鈴木に、わ、私がたたんであげるっ!!!といってるマミコ。
ドキッとする鈴木。

マミコ、なんつー場所入ってんだよと突っ込みを入れ、大体、弱点がちっちゃすぎるだろっ、それ! なんかこう・・・!! もっとこう・・!!と力説する御子柴。

やりようによっては、ギャグとして、処理できるような気もしないでもない・・・・。
でも、こういう万能キャラをプッシュする作者に限って、人間味持たせようと、弱点作るけど、弱点の持たせ方とか、ピンチにさせるやり方が、とりあえず、弱点作りました(全然マイナスになってないだろう)、とりあえず、ピンチにしておきました(話の都合によるとってつけたピンチっぽさが丸出しで、手持ちのカードを使えば、余裕で乗り越えられるものでしかない)みたいなことをやって、作っている本人は、これで弱点つけて、バランスとったり、ピンチにして、盛り上がらせたつもりでいるんだよなあ・・・・・。

そういう意味では、説得力がある描写といえなくもない。

さらに始末に終えないことに、こういうことをやりたがる作者の作品に限って、魅力的サブキャラとかが少なくなかったりするんだ、これが。

しかも、全然使いこなせていないというおまけつき。


そうだよ! もっと派手な意外性がほしいよ!!!と佐倉。

そうだなぁー、「いつもスマートだけど、血を見ると倒れちゃう」・・・とか、ギャップがあって、いいよねという佐倉。
ギャップだったら、むしろ逆だろ。「実はスゲー、ケンカが強くて、一度キレると止まらねー!!」・・・とか、アリじゃね?と御子柴。

その結果・・、

こうか?

けんかをしながら、血を見て、ふらっと倒れる鈴木。

なんで混ぜたと突っ込みを入れる御子柴。

いや、この場合、混ぜることは間違いじゃないんだ、間違っているのは描き方というか、表現の仕方なんだけどね。

普段は虫も殺せないような穏やか正確だけど、血を見ると、人が変わったように、目に付くものすべてを血の海に沈めないときがすまないとか、バトルマンガには珍しくないからなあ。
とはいえ、下手に野崎に見本見せたら、前回みたいなことになりかねないしなあ・・・。

評判の悪いガンダムAGEだって、意図は間違っていないけど、見せ方が思いっきり、間違っているというか、ハッタリが足りないというか(最近、そういう作品多いけどね)。
まあ、あの作品は第一話からそれを
やって、結局、修正できていなかったし、ラスボスのあれも、考察サイトを見ると、シドをボスキャラとして、描くのには、やり方としては間違いじゃあないという指摘もあるようだし。

絵でそれを納得させることができなかった、という唯一にして、最大の間違いをしでかしているということを除けば、だけど。


・・・・・・・って、わけで、何か(弱点
案)アイデアあったら、よろしくだとよと堀。

わかりましたと、ものかげにかくれている若松がうなずく。

っつーか、さっきから、何コソコソしてんだ?とたずねる堀。

実は今、声楽部を調べていまして、と答える若松に、声楽部? なんでまた?と堀。
知ってます? 「声楽部のローレライ」って・・・、と若松。

正体を確かめたいということだけど、他にも正体を確かめた人間はいたはずなんだが、その人たちは教えてくれなかったのだろうか?
自分が味わった思いを、正体確かめることで、
味わいやがれということなんだろうか(
汗)? それとも、あれ(結月)
が声楽部のローレライだとは
思いたくないと思っているのだろうか?

・・・ローレライか・・、メモ帳になにやら書き込む堀。

あっ、いえ、ちょっと聞いてみただけなので、センパイにまで手伝って頂くわけには・・、と言う若松だが・・・、

どれが格好良いと思う?とメモ帳に書いた異名案

演劇部のプリンス

演劇部のロミオ

演劇部のオスカー

を見せる堀。

堀は堀で、親ばかは相変わらずだなあ・・・。すでに、あだ名をつけられてそうではあるけど。

何対抗してるんですかと突っ込みを入れる若松。

でも、正体確かめたいなら、直接行ってみりゃいいんじゃねぇの?という堀。

えっ、いや、俺、声楽部に知り合いいませんし・・・。女の人ばっかりだしという若松。

若松にそれができたら苦労はしないというべきか、確かめようとしたら、したで、何かかしら、別の人がローレライだと勘違いするオチになる可能性が高そうだなあ・・・。

ちょっと行ってくる、とすいませーん、とこともなげに、声楽部のドアを開ける堀を見て、・・・すごい・・!! なんて頼りになるんだ、堀先輩・・・、と感心する若松。

邪魔して、悪かったなとガラッと出てきた堀に、ど、どうでした!?とたずねる若松。

ミュージカルもいいな!と本末転倒?な堀。

歌っているところを見て、一瞬で目的忘れたんだろうな・・・。ありがちだけど。

この人、目的忘れてる・・・!!!と若松。


弱点といえば、鹿島くんって、何か苦手なことってあるのかな?とカンペキ、モテモテ王子の鹿島を思い浮かべる佐倉。

弱点って、どう見ても、バカっぽいというか、妙なところで、突き抜けている思考回路が、弱点といえば弱点だと思う。

鹿島か・・、そういや、あいつ。どこ誘っても大体行くのに、カラオケだけはぜってぇーみんあと行かねぇなぁ・・・、と

私はいいやーと鹿島を思い浮かべながら言う御子柴。

ハッ!!! もしかして、あいつ・・・!!!と気がつく御子柴。

オンチか・・?と野崎。
オンチか・・!!!と佐倉。

妙にマイナーなアニメソングしか歌えなくて、微妙な空気作っちゃうタイプか!!!

あっ、これ、作曲者は有名で、と取り繕ったのを思い出しながら、すっごく気まずい!!という顔をする御子柴。

それ、確実に自分
のことだよねと突っ込む佐倉。

いや、ジブリとか、誰でも知ってそうなアニメの主題歌を歌うとか、取り繕う方法はあると思うけどなあ。



本人に聞いてみた。
は!? 私が音痴!? そんなことないよ!!! やだなー、もう、千代ちゃんー!!と野崎の頭をかいぐりなでる鹿島。

鹿島くん、それ、野崎くんという佐倉。

!!? と驚いてから、あー、そうだよー、私は音痴ですよー!!!ガッカリした!?
ガッカリしたよねー!!! うおおおおーと落ち込む
鹿島。

いや、イケメン、美人の音痴は許容されやすいけどね。GS美神とか、田中メカさんのお迎えですの番外編にあったな、そういう話。

いや、別に。どうでもいいという野崎。
意外性があって、いいと思うよ!! ねっ、みこりんと御子柴に同意を求めるが、なんだ・・、音痴なだけかよ・・・、と別の意味でガッカリしている御子柴。

なんか、違うベクトルでガッカリされている・・・!?と驚く佐倉。

まあ、音痴は、弱点として、インパクトがあるようには感じないからなあ。
ちなみに、椿いづみさんのブログを見ると、方向音痴
にしようとしたが、親指の黒松了っぽいということで没になったそうだけど、多分、方々で指摘されてるだろうけど、一巻のカバー裏のおまけコミックスで、既にやっているからなあ(女だと気がつかなかった)、おまけに暴力描写もやっているから(男が女を殴る)、そこまでカブったら、さすがにまずいという自主規制みたいなものだろうなあ。

なんなの今日は・・・、部長といい・・、君達といい・・・、という鹿島。
? 堀先輩にも何か言われたの?と首をかしげる佐倉。

・・・実はさっき・・・、部長と会ったんだけどさ・・・


「鹿島、次の劇はミュージカルに挑戦してみようぜ!! おまえ、歌って踊って、綱渡って、バク転して、火の輪くぐりもできるよな!!!」

・・・って、と悲しそうに説明する鹿島。

待って、それは本当にミュージカルなの?と突っ込みを入れる佐倉。

どっちかというと、それはサーカスだけど、この二人的に、ある意味、違和感はなさそうだ。いつもの、鹿島に対する堀の言動とか、面白い見世物みたいな
イメージで見られている可能性高いだろうからなあ。多分、人気がある一因は、あのやりとりで親しみやすいイメージを作っているところもあるだろうし。

どっちかというと、サーカスっぽいと演劇部員が思っても、面白そうだから、黙ってる人間いただろうし。

歌以外なら、どうにかなると思うんだけど・・、歌だけは・・、と鹿島。

どうにかなるのか・・、と心の中で呟く野崎。

誰か、歌の上手い人に教えて貰えば・・、と言いかけて、あっ!!!と気がつく佐倉。

ああ? 歌を教えて欲しい? じゃあ、「どうか、教えてください瀬尾様」って、頭下げて教えを乞えよという結月。
結月!!! もうっ!!!と声を荒げる佐倉。

悪い悪い、よく似たようなこと頼まれっからよー。こう言えば、大体あきらめる。という結月。

そういうことを考えなしにポンポン頼まれても、どうしようもないところあるから、ムチャを言って引っ込ませるというのもひとつの手だけど・・・、

嫌な慣れだなと顔をしかめる野崎だが、
え?土下座すればいいのかな? よいしょーとこともなげに言う鹿島。

こっちも嫌な慣れだな!!!と突っ込む野崎。

そのムチャでうなずいちゃう場合、逆に引っ込みがつかなくなってしまうケースもあるから、そっちの方が厄介なんだよなあ。
しかし、堀とのやりとりで
さぼったり、バカやったりした後で、土下座して、謝ってるんだろうか(汗) それはそれで、容易に想像できそうな光景だ(汗)

とりあえず、歌ってみろ。聞いて判断すっからという結月。
う・・、うん!!! じゃあ・・、と歌いだす鹿島だが、あまりのひどさに耳を押さえる野崎と佐倉。

うん、大体わかった。マジやべーな!と耳栓をとる結月。
野崎や佐倉が耳ふさいでいる時点で、ヤバいというのはよくわかるからなあ。

おまえも聞けよ!!!と突っ込みを入れる野崎。

なるほど・・、リズムはとれるし楽器も演奏できるのか、ほっほーうとうなずく結月。

なぜか、歌だけがダメでさー、どうにかなるかな?と鹿島。

今すぐ諦めるのと、一年びっしり練習した後諦めるの、どっちがいい?とたずねる結月。
もっと希望のある選択肢くれよと鹿島。

それだけムリということを意味しているのかもしれないが、結月
がいうと、シュミで言ってるようにしか聞こえないっていうのも・・・・。

別に・・、ものすごく上手くなりたいってわけじゃなくてさ・・・・、堀先輩が「あー、ちょっと下手だなぁー」って、笑えるレベルになればいいんだけど・・、という鹿島に、

先輩が
ミュージカル大っ嫌いになるように仕向けるのと、と佐倉。
そんな記憶なかったことにするの・・、と野崎。

どっちがいい?と口をそろえて言う
二人。

先輩をどうにかした方が早いの!!?と驚く鹿島。

それくらい手遅れなのか・・・?

あっ、瀬尾先輩だと声楽部に入る結月を目撃する若松。

そういえば、あの人も声楽部だったな・・。ローレライさん程じゃないにしても、もしかしたら、あの人も歌だけは上手かったりするのかな、・・と覗き込むが、と若松。

若松でなくても、結月に声楽部のローレライの正体確かめようという発想は出ないよなあ。素直に教えてくれそうにないイメージだし、何かしら、
裏があるんじゃとかんぐりたくなるというか・・・・。

それじゃあいくぞー、せーのっ、という結月
の声とともに聞こえてきたのは、鹿島の歌声だが、

結果・・、

あまりにも、あまりにもあの人かわいそすぎます・・・!!! うわああああ、部活でもあんなのなんて・・!! と嘆く若松。

どっ、どうした、若松!!!と戸惑う野崎。

イメージで見ているといえば、それまでだけど、ロレライといわれるような美声と、若松の知っている姿が重ならないというのも、無理もないというか・・・(汗)


鈴木三郎

優しい

顔がいい

性格もいい

成績トップ

と書かれた特徴に、

実は短足(シークレットブーツ)

髪は脱色で痛んでキシキシしている

でべそ

本当は語尾に「~ゲピャー」とつく
例おなかすいたでゲピャー、モテて困るでゲピャー

自分以外のイケメンは認めない 全力で潰す 手段は選ばないでゲピャー

と書き足される。
やめろ!!! 鈴木に恨みでもあるのか、お前は!!! と野崎。

うわああああああと泣き叫んで、だって!!! こんなに長所あるなんんて、不公平すぎますよ!!! 瀬尾先輩に謝れ!!!と叫ぶ若松。

まあ、わざわざ、性格悪くする必要ないんだけどね。

赤ずきんチャチャの世界一の魔法使いセラヴィーのように、幼馴染の昔の姿を模した人形を常異持ち歩いていて、それに話しかける変態
という一点が、他の美点をダイナシにして、余りあるとか、みなみけの保坂とか、美点は多いけど、それ以上にダイナシになっている部分が多いというやり方が、思いつきやすいけど、

金色のガッシュの高峰清麿のように、突っ込みのイメージが強くて、天才少年というイメージがかすんでしまう例もあるけどね。

他にも常人離れしたキャラを出して、万能ぶりを打ち消すやりかたもあるけど、これは下手したら、キャラの強さとか有能さのインフレを引き起こして、初期のキャラを置いてきぼり
にしてしまうからなあ(ジャンルによってはソウでもないんだが)。

夜神 月みたいに、正義感必要以上に強くするとか、スマイルプリキュアの王子先輩とか、高い能力が逆に、その性格を厄介なものにしている例って、珍しくないし。

たとえば、俺様ティーチャーの忍者だって、会長と出会うまでは進学校で、
成績優秀の模範生だったのが、会長と知り合ったがために、たがが外れてしまったところがあるし。

親指の山茶花の生徒会長も残念な美人のカテゴリーに入るわけで、椿作品って、この手、カンペキ超人だけど、その一点で何拍子もそろっているというイメージがダイナシになってて、親しみが持てるキャラに事欠かなかったりするからなあ。
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by kwanp | 2012-12-31 22:22 | コミックス
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