少女マンガの描き方 36

堀先輩、すみません。今回、背景がすごく多いです。学校に別荘にビル群・・・と野崎。
げつ、マジかよ、とうんざりする堀。
大丈夫ですか!?と若松。
手伝いましょうか?という佐倉。

別荘って言うのは、鈴木の家なんだろうか?

いや、大丈夫だ。どうにかすると答える堀。
佐倉と若松のお世辞にも上手くない絵を見てから、うん、
二人ともいいから、気にすんなという堀。

そうだぞ、こういうのは上手い人に任せよう。がんばっても、意味ないからな!!という野崎に、
おまえはもう少しがんばれよ。
てめーの原稿だろうが、と突っ込みを入れる堀。

まあ、この考え方は間違ってはいない。ゴルゴ13の作者とかも、役割分担でやっているケースもあるからなあ。

ほら、たまには描いてみろ。それっぽく見えりゃいいから、適当に・・。ここ裏庭な、と鈴木とマミコが見詰め合ってるコマを指し示す堀。

堀は三年で、作中では時期的に、そろそろ夏ってことは、二年との交代を視野に入れる時期でもあるんですよね。自分がいなくなった時のことも踏まえて、背景がかけるように少しはがんばるように、発破をかけているということなのか?

先輩! 適当ってなんですか。やるからにはきっちりやりますよ。プロですから、という野崎。

適当というか、何考えているのかわからないというほうが近いような(汗 背景をかけなかったら、背景を描けなくてもいい話を描こうとしていたけど、前野を担当につけた方がいいのじゃないかと思わせるようなシロモノだったからなあ・・・・・。

そ・・・、そうか、と気おされ、なんだかんだで、まじめなヤツだな、と堀。

できました、と野崎が描いたものは、
ちょっ! 鈴木浮いてる、浮いてる!!と茂みの上に足を踏み入れている、鈴木のカットを見て、ツッコミを入れる堀。

鈴木の足元に台を描く野崎に、おまえ、本当に適当だよなと突っ込みを入れる堀。

なあ、このコマの鈴木、低くねぇか?と堀。

今、マミコが箱に乗ってる設定ですと野崎。
こっちはスゲー高いなと堀。
鈴木が
箱に乗りましたと野崎。

これは・・・? という堀。
マミコ以外が箱に乗りましたと答える野崎。

って、箱箱箱って、常に箱を携帯してる高校生がいるか!! 言い訳にもなんねーよ!という堀。

すっ、・・すみませんっ、とびくっとなってから、ちゃんと説明加えておきますねと野崎。

最近、
私たちのまわりでは箱が大人気と箱を抱えるマミコのカット。
そこじゃねぇよ!と堀。

鈴木みたいなキャラだったら、忍者みたいなのが親衛隊とか、執事みたいな感じでどこかにいて、
主をかっこよく演出するのに、どこからともなく、箱を出すとか、やってそうだけどなあ。

説明しなきゃいけないことは他にもあるのに、やらなくてもいいというか、さして、気にならないところばっかり、説明していて、気になるようなところは、全然説明しない作品、時々あるよなあ。
そういう作品は、説明云々以外にも、突っ込みどころが多いのだけど。

佐倉は美術部のとき、(静物画とか・・・)背景どうしてるんだ?と野崎。

うーん、私は見たまま描いているだけだしなぁ・・・、あとは写真撮ったり、といってから、そうだ!! 写真を撮って、それを見て描くのはどう?という佐倉の提案に、なるほど! それなら、先輩の負担が減りそうだな、戸納得する野崎。

じゃあ、早速撮りに行こう! このシーンはどこ?とマミコと鈴木が話しているシーンを指差す佐倉。

えーっと、ここは・・・、と考え込んでから、ちょっと先輩に聞いてくる。わかんないと野崎。

あるのね、描いている本人よりも、まわりとか、ファンサイトの感想のほうがきっちり
考えているっていうケース。


まあ、そういう類の作品の作者がダメというより、下手にそっちに気をまわして、何かしようとするよりも、気にしなくていいから、そのままの調子でやってくれた方が面白いという場合もあるので、必ずしも常識的に考える必要はないのだけど。

サッカーマンガとか言われているけど、
ギャグマンガの方が何ぼか近い、某超有名サッカー漫画とかもその口で、その後継者と言われている某テニス漫画みたいにね。

下手に常識的なことを気にしたら、かえって面白くなくなるケースも確かにあるんだが、その一方で、常識とかがしっかりしている人が面白い作品をかけてると思えるケースもあるわけで、前述の例は希少例と思っておいたほうがいいのかも。

あー、なるほど、写真なぁ。それなら、俺が撮ってやるよとデジカメを手に、言う堀。
じゃあ、野崎が鈴木。
佐倉がマミコの代わりな、と出した指示に、
えっ!!?と驚き、ちょっと待って、これって2ショット!? しかもマミコの代わりだなんて・・・・っ、とドキドキする佐倉だが、

佐倉が消えた、とデジカメを覗く堀。

身長差的にはオレと佐倉の方がいいかと堀。
そうですね、おねがいしますと佐倉。

佐倉の野崎への気持ちを知っていたら、一枚くらい、うまいこと2ショットになるように箱に乗せたりして、絵になるように工夫するという手もあるんですが。

まあ、野崎は、このあたりの応用が利かないで、そのまま、描いてしまった前科があるので、身長差でちょうどいい組み合わせにしないと、何描くかわかったもんじゃないという
危惧があるので、それもできないということでしょうか?

じゃあ、オレがカメラを・・、とデジカメを持つ野崎だが、
・・・あれ・・・?
配置も身長差も似てるのに、何か惜しいな・・と首をかしげ、もう少しこう・・・、上に・・、そうだアレがあれば、と野崎。

箱に乗っている佐倉と堀。


また箱かよ!!!と突っ込みを入れる堀。

そして、もう、昔のコミックス見て、似たような場面捜したほうがいいな、とコミックスを取り出す堀。

そこに、あれ、せんぱ・・、と女の子連れで通りがかる鹿島。

少女マンガだ・・・!!! あんな真剣に少女マンガ読んでる・・・!!!と鹿島。

あった!!! 野崎、これを見ろ!!!と
堀。

ハイとうなずく野崎。

!!? 野崎に見せてんの!!?と鹿島。

これをよく見て真似すりゃいいから!!! お前ならできる!!!と鈴木がマミコをお姫様だっこしているシーンを見せて、いう堀。

お姫様抱っこのリクエスト・・・・!!?
と愕然とする鹿島。

事情がわからない傍から見れば、何やってんだよとか、思われてもおかしくはないよな(汗 さすがに、野崎に堀がお姫様抱っこを要求するとか、勘違いはないと思うけど。
腐女子の人は逆に、お姫様抱っこの要求とは
ちがうとかわかりそうではあるよなあ・・・・。

えっ? 先輩、今日お泊りなんですか? そんなにギリギリ・・・!?と驚く佐倉。
ああ、念のためにな、と答え、
珍しいことじゃねえよと答える堀。

ギブアンドテイクとはいえ、そろそろ堀も受験だから、これまでのように手伝うのも難しくなっていくと思うから、背景のできるヤツというのがほかにいるという状況は悪いことじゃないけど・・・・。

・・・・・・よく泊まるんですか?と尋ねる佐倉に? ああ、とうなずいて、わりとよく・・と答える堀。
背景かけるようになったよという佐倉。
頼りになるー!!! と野崎。
ぜひ泊まっていってくれ!!!とハブラシつきコップを渡す野崎。
仮眠なら、オレのひざ枕でどうだ?と野崎。
これらの光景を妄想して、

私っ、背景描けるようになりたいです。絶対にっ!!!と心のそこから叫ぶ佐倉。
その必死さ、野崎にも分けてやってくれよ・・、とあっけにとられる堀。

いや、それはそれでマズいんじゃないか? 人気漫画家が同級生の女の子泊めるって(汗
この間、できるだけ、携帯を使わずに出かけようというときだって、剣にマンガの取材と称して、女の子引っ掛けているとか思われていたわけだし、野崎の実態は、あまり知られていないっぽいからなあ。
佐倉の立場からすれば、それでまわりに二人はそういう仲だ、
と思い込ませて、外堀を埋めていくという手もあるんだけど、夢野咲子って、人気漫画家だし、女の子の真理の代弁者みたいなイメージをもたれているのが、女の子連れ込んで、一晩泊めたって、イメージダウンにしかならんと思うのだけど、そこに気がつかないくらい、野崎
と親密になるチャンスに貪欲にならざるを得ないというか、振り回されている結果なのか(


まあ、堀も、野崎のことをいやというほど、その実態を思い知らされているから、佐倉が
背景描くために泊り込むとしても、何か起きるとは、かけらも危惧していないんだろうけど。

何も知らない外野が知ったら、大騒ぎされる材料としては十分なんだけど、野崎の実態に慣れきっている彼らがその感覚に気がつくわけはないか・・・。
まあ、そのあたりの内輪の感覚に慣れきっていて、第三者からみたら、どう見えるか、ということに気がつかないってのも、通常なら批判される材料なんだけど、野崎の場合は、いろいろと抜けまくっているから、そういう内輪の感覚と、第三者的な感覚のズレ云々以前の話だし、それを理解させるのも一苦労だからなあ(汗

むしろ、こういう欠落振りが、いろいろと学ぼうとする原動力になっているから、その欠落振りをヘタに常識で埋めようとする方がマズく思えてしまうからなあ・・・・・。

実際問題、佐倉が背景描けるようになるという前提の話だけど、背景描ける様になる原動力としては、十分でかいと思うので、ありえねーと、一蹴できないというのが恐ろしい(汗)

この場合、
佐倉も堀も、野崎
に思いっきり毒されすぎだ、というツッコミを出すのが最適ということなんだろうか(汗

ガクと寝崩れ層になる堀。
部長、眠いなら、保健室で寝てきていいですよと女子部員。

いや・・・悪い。大丈夫だと答えて、やべ・・・、昨日、野崎の家、泊まったからと堀。

「あれ?届かない」「あっ、それ使ってー」
というやり取りが聞こえてきて、
箱に乗っかって、高いところから
物を取っている鹿島を見て、

だから、箱に乗るなっつてんだろうが!!!と箱を蹴り飛ばす堀。
部長―っ!!?と入る突っ込み。

箱を見ると条件反射で突っ込みを入れてしまうあたり、相当、野崎のセンスに毒されていると見るべきか(汗


もー、堀ちゃん。寝ぼけて何やってんの?と男子部員。
今のうちに保健室運ぶか。誰か、肩貸してーと別の男子部員。
!と鹿島が、
あの・・・、それ私がやってもいいですか?と申し出る。
鹿島くん・・・と呟いて、なんだかんだ言っても、堀ちゃん好きだよなあぁ、鹿島くんと男子部員。

ばっ、と王子様ルックになり、さあ、先輩、
私がお姫様抱っこしてあげますよと鹿島。

違う・・・!!! ひでぇ、嫌がらせだ・・・!!!と戦りつする男子部員。

鹿島のグルーピーにとっては、私に代われ、な話だろうなあ・・・・・。

しかし、堀の鹿島に対する暴力突っ込みで、女の子をよく平気でドつけるなという気もするが、俺様ティーチャーで、鷹臣が真冬をどつくようなものだろうか。
あれは女の子扱いされないのも無理からぬところがあるし(汗

他作品でも、似たようなやり取りみていると、やかましいとか、つっこみが先に出てしまうケースとかあるけど、鹿島の場合は、おバカっぽいニュアンスがどこか不足しているから、堀が鹿島をどつくことに、どこかしらひっかかりを感じてしまうのだろうか?



大反対されました。

やめてあげてぇ!と叫ぶ男子部員。

もー、みんなわかってないなー。堀先輩は絶対、大喜びするのに・・・、と納得いかない鹿島。
でも、ご安心を!! 王子がダメなら、馬になりますよ!! 先輩にピッタリの優雅で高貴な・・・と鹿島。

ん?と堀が目を覚ますと、そこには牛の顔が・・・。



やべ!!! これ牛だ!!!と牛のマスクをかぶった鹿島が
ちょっ、うおっと戸惑っている堀を抱えて保健室に向かう。

ロデオ・・・!? ロデオだ!!!と呆然となる歩いていた生徒達。

え・・・えぇと・・・・、運んでもらって、悪かったな。誰だ? 誰だ?と困惑している堀に、
やだなあ、私ですよ、先輩とマスクをとる鹿島。
無言お堀。

あれ? 先輩?と鹿島。

やっぱり背景全部やってやるよ。その代わり、次の脚本、牛にされた王子の話書いてくれとバリバリ仕事して、呪いとけるシーンは派手にな! と堀。
いいですけど、牛?と首をかしげる野崎。

そろそろ、受験だ、ということを指摘したけど、鹿島が演劇続ける限り、この親ばかぶりで結局、背景手伝う代わりに、鹿島に向いてそうな脚本書いてくれという関係はそうそう変わらないような気がしないでもない。
なんだかんだいって、鹿島をそこまでの熱意で演出しているのって、堀以外にいないわけだし、引き継いだ後輩に、そこまでできる人がいるかなということになると、はい、と断言できないわけですからねえ。

受験とかと平行しつつ、背景を
描くのは、続けそうに思えてしまう。

椿作品で、今のところ完結しているのは親指くらいですが、親指は三年生が卒業したところで終わっているわけですからねえ。
俺様ティーチャーでは、今の時点では、真冬たちは二年生で、一年上で三年生の会長は留年でもしない限り、卒業して、理事長対鷹臣のかけから、距離をとらざるを得ないというのは想像に易い。
一応、鷹臣と会長の口から、賭けの真相が語られていたけど、会長の忍者たちに、伏せている情報を踏まえれば、それですべてが語られているわけではない、という解釈も
できてしまうし。
妹あたりがしゃしゃり出てくるのか、別の誰かが敵として立ちはだかるのか。

今の状況がいつまでも続くとは
限らない、ということやそれによって、変わるものと変わらないものをほのめかすようなエピソードだったのかも。
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by kwanp | 2013-08-07 21:46 | コミックス
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