皮肉な結果となったわけだが・・・・

先週の武装錬金で、防人がシルバースキンを使って、身を呈して、カズキたちを守り、今週、これまでのように戦えはしないと宣告されはしたが、生きていることが確認されたました。

ちなみに、防人の行為は、第一話の、斗貴子さんを守ろうと、なりふりかまわず、飛び出して、死んでしまったカズキの行為と被るような気がするのだ。つまり、キャプテンブラボーから、防人護へと戻ったことを示しているような気がするのだが、

私個人としては、火渡の方が気になるので、今回はそっちをピックアップしてみようと思う。

防人、火渡、千歳の三人は、照星という人物が率いていたであろう、照星部隊のメンバーで、七年前の最初で最後の任務失敗が原因で、防人は変わってしまったわけですが、千歳の「ごめんなさい、わたしのせいで」という言葉は、おそらくは、彼女が、ホムンクルス仁とらわれたか何かで、彼女を助けるか、それとも、ホムンクルス仁襲われていた小学校を助けるかの二択を迫られていたのではないだろうか?

話は前後するが、防人護という人間は、かつては今のカズキのような人間で、戦団の価値観を叩き込まれたであろう、千歳、火渡のような人間の度肝をぬくような芸当。身も蓋も無いような言い方をすれば、奇跡のようなやり方で、最善の結果を収めてきた人間だったのではないかと、思う。

しかし、七年前の一件は、それが裏目に出てしまい、斗貴子さん一人を残して、全滅という結果は知っての通り。
つまり、彼のやり方が招いた結果という風に見えるが、おそらく、火渡か、防人、どちらかがホムンクルス仁襲われた人々を助けに行くというプランだったが、千歳がらみで起きていた一件は、そんなやり方では対処できるようなレベルではなく、下手をすれば、二人がかりでも、対処できるかどうか、怪しかったのではないだろうか?

勿論、防人だけでも、千歳だけでも、誰か一人のせいではないのだが、だが、戦団とは異なったであろう価値観の持ち主である防人は、この一件で犠牲になった人たちの事を、火渡や、他の戦団のメンバーのように割り切れず、それを背負い、正面から向き合って射たのだと思う。

その結果、一人でも多くの人間を助けるために確実な道を選ぶというやり方をとり、キャプテンブラボーの誕生と相成るわけだが、

パピヨンに対して、ドクトルバタフライがいたように、似て非なるもの、乗り越えなければいけない人物として、カズキのようなタイプが陥りやすい挫折を味わったブラボーがいたのではないだろうか?

勿論、防人なりに、あの一件に対して、真摯に向き合い、責任をとる上で選んだ道なのであろうことは確かだと思う。だが、かつての彼を知ってるものたちからすれば、生き方を変えてしまった彼の姿、そのものが、あの一件の記憶を忘れさせないことにつながったのではないだろうか? 特に、千歳にとっては、彼女自身が、あの一件で「自分のせいだ」といっていたのだから、自責の念にさいなまれているところへ、あの防人の変わりよう、相当な精神的ショックを受けたのではないかという気がするのだ。

勿論、火渡も、彼なりに割り切ったとはいえ、何も感じずにいられるわけはないし、錬金の戦士として、彼なりに、人を守るために戦う誇りや自負のようなものはあるはずだろうから。
何より、生き方を変えてしまったブラボー、それを見て、自責の念にさいなまれる千歳、まあ、これは下世話な想像だが、ひょっとすると、かつての彼は、千歳にほれていたかもしれない。もし、そうだとしたら、好きな女性の苦しんでいる姿と、そして、「俺より強い男が・・・」の台詞が示しているように、自分が認めた男が変わり果ててしまったことに対して、自分が何も出来ないというのは、それはそれで、身を切られるよりつらいことだったのではないだろうか?
そんな彼にできることといったら、ホムンクルスを倒して、同じ悲劇を繰り返させないこと。そして、ホムンクルスとは、常識では対処できないような不条理な存在であることは変わりようの無い事実。ならば、己もその不条理に身を沈めて、不条理に対抗する。火渡りの信念というのは、そんなところから出てきているのではないだろうか? 

そういう意味では、かつての錬金の戦士・防人護が帰ってくるのを誰よりも望んでいたのは彼なのではないだろうか? 勝手な理屈なのは承知の上だが。

ブラボーが「とうに捨てた名前だ」と言った、「防人」の名前を口にしたりしたのも、火渡りにとって、彼は、かつて認めた防人護には変わりないということの現われかもしれない。
勝手な理屈なのは承知の上であるが、まあ、それを言ったら、自分ひとりで、七年前の惨劇を背負い込もうとしているブラボーも十分、勝手だろう。あの一件に立ち会った、火渡や千歳も、つらいに決まっているし、それでも自分の中で、何とか折り合いをつけて、七年間生きてきたのである。ブラボーだけがつらいのではないのだ。
だから、先週のラストを見て、「そりゃねーぜ、和月センセ」と思ってしまったのも、事実だ。

だから、七年前のことにこだわって、一人、立ち止まっている、彼の横っ面を叩くために、彼が育てて、ヴィクター3として、処分せねばならないカズキや、彼と行動をともにしている斗貴子さんたちを消して、憎まれ役を買うことで、立ち止まっている彼の未練を断ち切ろうとしたつもりだったのだろうが、カズキとの一戦で、かつての己を取り戻していたために、ああいう結果になっ手しまったのは皮肉だが。

まあ、火渡からすれば、どこのウマの骨ともわからない民間人からスカウトされた、じつりょくはあるものの、ぽっと出の新人が裏切りの戦士と同じ存在になって、しかも、かつて、自分が唯一、失敗した一件の被害者が、そいつと行動をともにして、見所のあるルーキーも、それに従った、これだけでも、許しがたい事実なのに、挙句の果てに、ヴィクターⅢと被害者の直属の上司である、ブラボー、自分が認めた、唯一の男が、そいつに情を移して、戦団の決定に反旗を翻そうとしている。
火渡の価値観からすれば、絶対に許せないことではなかっただろうか?

ともあれ、それが最悪の結果を出さなかっただけでも、御の字だと思わずにはいられない。もしそうだったら、火渡は、自分の認めた男を、自分の手で殺めたという十字架を背負って生きていかねばならないのだから。まあ、最悪の事態ではなかったけど、防人は、戦闘不能状態ではあるが、防人自身がそれを選んだ結果ではあるし、火渡に全面的に非があるわけではないだろう。それを言ったら、カズキ達にも、自分たちの力で、樋渡の攻撃を防ぎきれなかったという点において、その非の一端はあるわけだし、火渡にかかっていったことは、ある意味では完全な逆恨みでしかないわけだから。勿論、感情的に納得できないし、どういう意図でアレ、直接的に、防人をああいう状態に追いやったのは、彼なのだから、カズキの反応も、当然といえば、当然なのだが・・・・。

まあ、最悪の結果(カズキと、ブラボーが死ぬ)は今のところ回避できているわけだから、再起不能にした火渡と、された防人、当事者たちが生きているのだから、当人たちの努力しだいで、いかようにも、関係は修復できるはずなのだ。
もっとも、防人の場合、カズキ達の危機を救うために、動けない体に鞭打って、駆けつけそうだから、これで安心とは言い切れないわけですが(汗)
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by kwanp | 2005-03-07 14:01 | コミックス
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