少女マンガの描き方 48

月刊少女 野崎くん 第48号 感想

これは1話の前のお話です。


聞いて聞いて、野崎くんったらねー、という佐倉。

ええい!!! 毎日毎日、野崎野崎うるさい!!!とショートカットの友人A。

ええっ!!?と驚く佐倉。

今日はもう、野崎の名前禁止!!!と友人A
ええええっ!!?と佐倉。

まあ、話したくて話したくて、しょうがないというのは、確かにあるよなあ・・・。

でもって、

「A組の出席番号14番の人がね」
「元バスケ部で今は帰宅部のあの人がね」
「京、学食でB定食食べた後、コンビニでチョコデニッシュ買った人がね」

もうわかったから、野崎って言って!!! 余計な情報邪魔すぎると根負けして、わぁ、と泣く友人A。

でも、千代が毎日毎日うるさいから、私たちまで覚えちゃったわ、とでこの子。
クイズやったら、勝っちゃうかも、とロングの子。

わっ、私が絶対勝つもん!!! 愛の力で!!!と佐倉。

じゃあ、野崎の身長・・・、
「「190cm」」
好きな食べ物・・・、
「「お米」」

と声がハモるが、
得意科目は、と聞かれて、

確か、現国って言ってたよね、佐倉さん、と隣の席の長谷川。

私、全然、わかんないわ、と結月。

じゃあ、入ってくんなとツッコミ。

これだけ、毎日、野崎野崎いってたら、そりゃあ、ドッキリのときにも、野崎の奇行を黙認もするか。
この手の喋りが邪魔というと、忍者を思い出すけど?

でも、私もこのままじゃいけないと思ってるのという佐倉に、
そうよ!! 前に進まなきゃ!! がんばれ!!!とショートカットの友人。

前に進むには、勇気が足りなくて・・・、と何かを取り出す佐倉。
? 何よ、コレとショートカットの友人。

右から、野崎くんの忘れた消しゴム(生物室にて)、野崎くんの使ったチョーク(A組教室にて)、野崎くんが作った紙の花(運動会の後に)、そして、ここに、今日、野崎くんが使ったストローがありますと佐倉。

頼むから、そこで止まれと必死のツッコミを入れるショートカットの友人。

ストーカー一歩手前(汗 野崎と佐倉が忍者と若菜じゃないとか思えるのって、このあたりの積極性のなさみたいなものがあるからだと思う。
忍者の場合は、目的が定まると、言いか悪いかは別にして、わき目も振らずに突っ走るからなあ。

前にも書きましたが、高校生で現役少女小説家の少年が主役の橘裕さんの「だって、愛だろう」では、主人公をストーキングしていた女の子(小さい頃から)がいたりするんですが、そのキャラのことを思い出しますね。

アマガミでも、隠しキャラに主人公のことを小学校時代からストーキングしているだけならともかく、主人公のデートの約束まで、台無しにして、結構、たちが悪かった印象が(汗

どうしよう・・・、片思い期間が長くて、初心を忘れかけている・・・、と未練たらたらに、ストローを捨てるに捨てられない佐倉。

初めて会ったのって、入学式だっけ? はよ捨てろ、といいながら、ショートカットの友人。

うん・・・、もう一年になるんだね、あの日・・・、私は初日から電車を乗り間違えてしまって、大遅刻したんだけど・・・、と佐倉。

うわああん、やっぱり、お母さんと一緒に行けばよかったー!!!と泣きながら走る佐倉。

初日だったら、その間違いもありかな?

桜のせいかな、ピンクに染まる視界。そこに現れた彼。
・・・・衝撃だった。

ひらひらと桜舞い散る中、野崎くんは・・・・、


校門をよじ登りながら、寝ていたの、と佐倉。

桜関係ねぇ!!!と突っ込みを入れる友人。

ガクッとゆれて、はっと気がついてから、視界に入った佐倉に、ん? お前も遅刻なのか?とたずねる野崎。

びくっ、として、えっ!!? あっ、ハイ!!! 遅刻です!!!と答える佐倉。

じゃあ、ハイ。手伸ばして、引き上げる、と手を伸ばす野崎。
え? ドキッ、とする佐倉。

あっ、カバン邪魔だな、とカバンを放り投げるが、校門をくぐった二人と、校門の外のカバンふたつ。

ちょっと待って、落ち着こう。カバンは必要だな、と野崎。
うん、そうだね、と佐倉。

佐倉の手を引っ張って、校門の外に出て、佐倉に持ってもらって、カバンを引き上げ、校門の向こうに降りた野崎と校門の外に置いてきぼりの佐倉。

まずい・・・、昨日、新連載用のキャラデザに悩んで、眠ってないから、
全然、頭が回らない!!! えーっと、オレはどうすれば・・、と考え込む野崎。

眠くて、頭が働かないってのは確かにありますね・・・・。
恋しよ、はまだ、この時点で始まっていなかったわけか。というか、高校入学した時点では、もう漫画家デビューしていた、というか、受験しながら、マンガかいてたのか、野崎は・・・・。

まあ、実際、受験しながら、趣味に没頭していたというのは、結構いたりしますが、プロの漫画家しながら、高校受験って、結構、ハードル高く感じてしまいますが(汗

そうか!!! わかったぞ!!!と佐倉の方を向く野崎。

そうだよ!!! あとは私はそっち行けば、完了だよ!!! 引っぱり上げて、と佐倉。

すとっ、と校門の外に着地する野崎。

・・・・、と佐倉。

初めに戻って考え直そうと思って・・・、と佐倉。
・・・そ、・・・・そっか・・・、と佐倉。

次の電車間に合うかな、と携帯を取り出す野崎。

家まで戻るの!!? いいよ、ここからで!!!と突っ込みいれる佐倉。

そうだ、カバンを抱えていて、くれないか?とカバンを渡す野崎。
はい!!! と返事をして、次は何を・・・、と心が舞える佐倉がふわっ、と持ち上げられ、

え・・・・!? わっ、何、この体勢・・・!!! こんなこと、さらっとするなんて、王子様みたい・・・!!!とドキドキする佐倉。

とりあえず、ヒロインの髪型だよな・・・、ショート・・、ボブ・・・、と考え込みながら、なんか、ぬくいな、とずんずん進む野崎。

ちょっ、あの、どっ、どこに連れて行く気 だれか、誰かっー!!!と叫ぶ佐倉。

これ、誰かに目撃されてたら、あきらかにアウト(汗 下手すりゃ、入学式で、学校生活終わってるような・・・。

降ろしてもらった。
あっ、ありがとうございましたと礼を言う佐倉。
いや、気にするな。じゃあ、と立ち去る野崎。

怖そうだけど、いい人だったな・・・。絡まれたら、どうしようって、一瞬思って、悪いことしちゃった・・・、と佐倉。

それにこの状況・・・、遅刻して抱き上げてもらうなんて、まるで、少女マンガみたい・・、という佐倉。

引き上げたくらいで、少女マンガとは笑わせるな、今時の読者は、そんなシーンにもプラスαを求めていて、俺たちは日々あらゆる角度から、バリエーションを・・・、と野崎。


文化祭のエピソードでも、真冬が2組の連中に、萌えのなんたるかを叩き込んでいたなあ。しかも、男装女子と女装男子の集団という取り合わせなのだよなあ、あれ。

それに近いことを、三浦しをんさんがエッセイでカタってたなあ。ただ、バリエーションを模索する作家に限って、バリエーションを模索しているのはわかるけど、それだけって場合がすくなくないし。

ひー、という佐倉。

絡まれた。

本当は今日、学校休もうと思ってたんだ・・・、締め切りの日近いし、と野崎の言葉を聴いて、
!! や・・、やっぱりこの人、ちょっと怖い人だ・・・・。
学校? サボリだよ、という不良を連想して、じゃっ、じゃあ、どうして来たの・・・?とドキドキしながらたずねる佐倉。

サボリ=不良ってイメージも、佐倉が子供の頃には古くなってた様なイメージがあった気がするが。
まあ、GTOもドラマでやってたけど、あれだって珍しい部類だった気がするし。不良がいなくなったわけじゃないけど、学校をサボるのがバリバリの不良というイメージも古くなった、というか、物語でベタな不良を描いてもギャグというか、ファンタジー扱いのような。

アニメや特撮で言うなら、セーラームーンは佐倉が物心ついたときには、そろそろ終わる頃で、夢のクレヨン王国、もう何年かしたらおジャ魔女シリーズが始まったはず。

戦隊だと、カーレンジャーやメガレンジャーだけど、メガレンジャーでも、バリバリの不良は出ていなかったからなあ。

オーフェンもこの頃にアニメ化されてて、フルメタルパニックも短編版が始まっていたころ。
この頃の作品で、バリバリの不良学生で、印象に残るキャラって、あまりいなかったような・・・・。

ガタイがでかいだけでも、同年代の女の子からすると、怖いものなんだろうけど。

燃えろロボコンとかも、この頃か。

まあ、地域によっては、再放送されていただろうし、親が、そういう作品好んで見ているのなら、話は違ってくるけど。

入学式・・、出たかったし(マンガの参考に)、あの胸につける花が欲しかったんだ(資料用に)と野崎。

チッ、花が欲しかったんだよ・・・!!!とそっぽをむく不良を連想して、
やだ・・!!! ギャップだ!!! かわいい・・・!!! きゅーんとくる佐倉。

怖いと思っていた人が意外な一面を見せるというギャップルールで、恋に落ちる(それも勘違いつき)はよくあるパターンだけど、少女マンガっぽいというので、絡んできて、延々わけのわからない話をしている時点で、幻滅要素バッチリなんだというか、下手すりゃ、この時点で、話があったりして、関わりあうようになってもおかしくないのじゃないか?という気がするが。

野崎の印象が怖くて、それどころではなかった、といったところか? 怖さを忘れて、野崎に言い返すというパターンもありそうに思えるが。

まあ、アニメ版の中村悠一さん的に言うと、大きく振りかぶっての阿倍か、鋼の錬金術師のグリードみたいな印象なのかな?

でも、花かあ、もう配ってないよね、とつぶやいてから、そうだ・・、とリボンをはずし、はい!!! 即席だけど、どうぞ! 紙とリボンでごめんんえ、と野崎にリボンを張った紙(にゅうがくおめでとうとかかれたもの)を渡す佐倉。

高坂は受験に失敗し続けて、緑ヶ丘を受けることになったのだけど、受験票を紛失して、やけになっていたところを、会長の助け舟をうけて、試験を受けることができて、その恩義を返すために生徒会メンバーとして、活動していたけど、それに近いものがあるかな。

気にしないで、といって、その人は去って行った。桜の花びらが舞い降りる度に、一つになった
リボンも揺れて、その光景はとても・・、とても・・、

眠い!!!

寝ておきたら、全部忘れてました。

あの出会いだけ見ると、佐倉の印象薄いみたいに見えてもおかしくはないから、野崎の側からすれば、忘れるのも無理はないかな。
目立つやつ面識ない相手でも、向こうが覚えているのはあるけど、そういう相手って、よっぽど印象強くないと、あっちのほうは覚えていないなんてことは珍しくないですから。

野崎からしたら、眠気で頭が朦朧としているところに、上っ面の少女マンガのイメージを口走っただけの女の子なわけで、リボン以外は取り立てて、印象に残るイメージがないような。

その後

千代、やたら、あの人気にするね、とショートカットのクラスメート。
う・・・、うん、とそわそわしながら、返事をする佐倉。

なんか変なんだ・・・、私・・・。
あの人が他の女の子を担いだり、そのまま、連れ去ろうとしたり、絡んだりしてたら、どうしようって、気になって、気になって、と佐倉。

恋と言うより、何をしでかすのか、気になってしょうがないというほうが近いような・・・・。
鷹臣のことを初恋と勘違いしていた真冬並みの認識だと思う・・・・・。

とりあえず、先生呼びなよ、とクラスメート。

あれ? なんだっけ、これ、手作り?と佐倉のくれたリボンを手にして、まあいいや。それより、ヒロイン考えなきゃ、と野崎。

しばらく考え込んでから、マミコの髪をロングのストレートにして、リボンをつける野崎。

あっ、出会った時思い出したら、意外とイケそうな・・・、と佐倉。

今よ!!! 告白してきなさい!!! GO!!!とショートカットの友人。
わ、わかった、私がんばるよ!!! と飛び出す佐倉。

よかった・・、これで千代も、あいつが芸能人でもなんでもない、普通の男って、わかるはず・・、と安堵する友人。

ふた昔くらい前ならともかく、下手な芸能人よりは、個性的じゃないかな、野崎は(汗

翌日

おはよう、と声をかけてくる佐倉。
おっ、おはよう!!! 昨日はどうだった!? 返事もらった!?とたずねる友人。

サインもらったと呆然とした顔でいう佐倉。

悪化してんじゃねぇかっ!!!と突っ込みを入れる友人。

4時間もベタを塗った。

結論から言うと、佐倉も、というか、佐倉が一番変な子だということが、よくわかった話。
いや、出会いとか、告白が失敗して、マンガ描くの手伝わされたとか、出会いかたとか、一般的な女子高生だったら、幻滅する要素万歳なところばっかりじゃない? 

WEB版WORKINGの東田もたいがい、変なヤツだったけど、あれは性格が途中で変わったようなところがあって、東田のことを好きなクラスメートもいたけど、変貌する前から好きというヤツだったからなあ。
そのためか、途中から、「なんで、私、こうまでして、思い続けているんだろう」状態で、ラストでは生成してたくらい。

佐倉は徹頭徹尾、変な野崎がタイプというか、ツボなのだというのが、痛感させられるエピソードとしかいえないし。
ギャルゲとか、アニメのヒロインとかだと、どうして、この主人公にほれるか、わからん、と思いたくなるようなのがいるから、佐倉はまだ、理解できる部類なのかもしれないが。

というか、佐倉が野崎を好きというのは、周りも嫌というほど、よく知っていたのがよくわかったけど(キャラクター投票の質問にも、コレ描いたけど)、コミックス4巻のプロフィールでもそうだったけど、全体にどんくさいとか、こういうキャラだと見せたいのはわかるけど、作中の描写見てる限り、そこまで表現しきってないのでは、とつっこみどころ満載だったし。
美術部に最初に顔出したときも、次に顔出したときも、二回目は騒いでいたけど、ああも、ことあるごとに、野崎くんがねー、という会話をしていたら、美術部でもしていないわけがないし、お下げの子あたりは、もっと大騒ぎしていると思うのですよね。

結月が初登場したときには、いつも一緒にいるみたいなことを言ってたし、一緒に買い物でかけたりして、真相がどうアレ、あの二人付き合ってんじゃねと誤解されるだけの要素って、満載ですから(ちょっと、女の子と仲良くしているだけでも、大騒ぎするでしょう、あの年頃じゃあ)。
作中の外でも、一緒に行動していて、彼氏彼女だ、と回りに思われそうな行動、絶対とっていそうですし。

シチュエーションだけ見ると、遅刻しなかったら、野崎のことを好きになって、追いかけていなかったのでは? という別のルートを連想しそうなものですが、容姿だけなら、似たようなタイプがほかにもいるとは思いますが、性格までどうレベルか、それ以上のヤツが早々いるとも思えないので、別のきっかけで野崎と知り合って、みたいなことになってそう、という印象しかもてない(汗

結月にしても、若松経由で係わり合いになってたでしょうし、かかわりあうチャンスのひとつがつぶれた程度の印象。
まあ、そのチャンスが全部かみ合わない可能性もあるでしょうねえ。野崎に最初は怖そうな印象を抱いていたので、彼女の性格からしたら、そういう印象の相手には近づこうとしないでしょうけど、若松が入学してきたら、若松経由で結月とかかわるでしょうし、声楽部のローレライのうわさとか、マンガの格好のネタみたいに思って、取材を試みるくらいはしていたでしょうから、結月とかかわる中で、佐倉と知り合う可能性も大きかったはず。

入学式のときに出会ったのとでは、印象が違っているのでしょうけど、中高生にとっては大きいといわれれば、それまでですが、この二人、どこかであっていそうな気はします。

恋しよ、のキャラデザが多少違ってたくらいで、作品的には、大きな影響は与えていなかったかもしれないけど、忘れていても、心の奥底では、残っていたということでしょうかね。

佐倉の場合は、告白しそびれて、ストーカー行為をエスカレートさせてしまい、下手したら、ストーカー規正法でお縄になってた可能性もありそうですが・・・・・・。

俺様でも、真冬が早坂とかかわらなければ、早坂が生徒会メンバーになっていたかもしれない、ということを会長が言っておりましたが、早坂が真冬の敵になるわけですが、会長大好きで、目的のためならわき目も振らない忍者、マニュアル人間・高坂、それにくわえて、早坂・・・・、若菜のツッコミが追いつかないんじゃないか?

真冬が退学にならないで、緑ヶ丘に来ないか、他の学校にもぐりこめるとかで、転校のタイミング
遅れるとかで、早坂が生徒会にスカウトされるとしても、真冬の場合も、早坂と行動をともにしていたのが、逆に幸いしているところがあったと思いますからねえ。
不良の早坂に振り回されているかわいそうな転校生ってのが、クラスメートが真冬に抱いていた印象のはずで、早坂が生徒会のメンバーになってたら、かなり早い段階で、真冬が元スケバンで、退学になって、緑ヶ丘にやってきたってことも明らかになっていた可能性、高いと思いますからねえ。

そういう意味じゃあ、お互いに助かっていた部分って、あるのかもしれませんね。
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by kwanp | 2014-03-29 21:20 | コミックス
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