少女マンガの描き方 7

月刊少女野崎くん 第七号 感想

おじゃましまーす。あ、今日ちょっとキレイだね、と佐倉。
昨日掃除したからな、と野崎。

!! それはアレですか!?

「明日、君が来ると思ったら、落ち着かなくて・・・」

・・・的な!!と浮き足立つ佐倉。

プルルルル・・、と電話がかかってきて、ハイ・・・、野崎・・・、えっ? 今からこっち来る?

ちょっと待ってください。いや、今ここ、人通せる状態じゃないないんで!! 本当ぐちゃぐちゃなんで!!とばさばさ、とあわてふためいて、片付ける野崎。

いやいや、でも、一般の人が見たら、驚く光景だもんね、と手伝いながら、誰か来るの?と尋ねる佐倉。

ああ、俺の担当さんだ、と野崎。
めっちゃ関係者じゃん!!と佐倉。
じゃあ、そんなに必死に片付けなくても。それって、彼女が来たときの反応だよ、もー、と苦笑混じりに言う佐倉。

いや、彼女だったら、こんない焦らないと思う、と断言する野崎。
彼女以上だと・・・!?と驚愕する佐倉。

ど・・、どういう人なの・・・? と恐る恐るたずねる佐倉。
そうだなぁ、クールな大人って感じの人だ、と野崎。
大人の女の人がタイプなの・・・!?とグラマラスな女性をイメージして、で、でも、それなら、私だって、10年あれば、どうにかなるはず、とうろたえる佐倉だが、

ちはーっス。原稿取りに来ましたーと太目の青年。

彼女以上とかいってるから、さすがにこれはほかの女か、と気にはなるのは無理もないか(汗

どうにもなんねえ、と佐倉。

野崎がここまで力を入れて、ソウジするんだから、そういう勘違いするのも無理はないか。

佐倉、こちらが担当の宮前剣さんだ、と剣を紹介する野崎。
あー、どーもー、と剣。

ちなみに、アニメでは、ハガレンの第二期のアニメでスカーを演じております。
ハガレンのアニメは、第二期も悪くはないんですが、第一期の方が面白かったですかね。
同じ監督がやっていたガンダム00は、劇場版でハガレンガンダムみたいになってましたっけ。

この人がクールな大人の人なの・・・!?と佐倉。

剣さん、お茶でもどうですか?と飲み物を持ってくる野崎。
さっさと帰りてぇから、いりませんと原稿を数える剣。
あっ、今回の話、どうでした?と野崎。そうっスねー。セリフ多いから、文字校正しに今すぐ帰りてぇ、と原稿を封筒に入れ、それじゃあ、どうもー、と帰っていく剣。

な、クールな人だろ? カッコイイ!!!と野崎。

野崎くん、嫌われてない・・?と佐倉。

書いている話がかなりひどいところからスタートして、やり取りしていく中で段々ましになっていくとはいえ、それを相手にしていくのが仕事とはいえ、エネルギー消耗するだろうし、何を考えているのか、わからないってのもあるのかな?

行っておくが、剣さんの魅力はクールってだけではないぞ。なんといっても連絡が早い、と携帯をパチンと開き、ネームを送ると、10分後には、と野崎。

ピロリーン

OKですと返事が返ってくる。

メールを送っても、5分後には、

ピロリーン

修正の件了解しましたと返事が来る。

そして、電話をしても一分後には、

ピロリーン

メールでお願いします。

野崎くん、やっぱり嫌われてない?と佐倉。

でも、返事が早い人って、それだけで、すごくありがたいぞ。遅いと大変と野崎。
遅い人って、どれくらい?と佐倉。

一年、と野崎。
一年!?と驚く佐倉。

お久しぶりですー、一年前のネームの件ですが、編集長が帰ってこなくて、遅くなりましたー、と担当。

理由が凄すぎて、逆に許せた。編集長、冒険でもしてたのかな・・・、と野崎。
もっと、マシな言い訳なかったの!?と突っ込みを入れる佐倉。

うー、疲れたーと背伸びする佐倉。お話考えて、絵描いて、それなぞって、ネタ切れとか、肩こりとかありそうだし・・・。野崎くんも大変だな、と思い、何が一番、マンガで大変? ネーム? 下書き?とたずねる佐倉。

・・・そうだなぁ、人間関係かな、と答える野崎。
よりによって、それ!? この職場で!!?と突っ込みを入れる佐倉。

前担当前野氏

これからの展開、僕なりに考えてみたんです。学校行って、新キャラ登場とかどうですか?と前野。

学園ものなら、学校に行くし、新キャラも普通に登場するよな、と野崎。
まぁ・・・、そうだね、と佐倉。
見ましたよー、新キャラ!! アレ、ボクの案ですよねー。あははははと前野。

そのキャラ、次の回でリストラした。愛せなかった、と野崎。
野崎くん、大人になろうよ、と佐倉。

ことあるごとに、これで大きな顔されるのも嫌というのはわからないでもない。

季節ネタはネタに詰まったときに大活躍する。
2月か、バレンタインネタでも描くか・・・、と野崎。

あの・・・、次回は・・・、と尋ねる野崎に、あっ、バレンタインとかどうですかー? グッドアイディアでしょー、と前野。

どうしよう・・・!!! 私が鬼なの・・・!? あの人が豆をもって、向かってくるなんて、とドキドキするヒロイン。

なんで豆まきなんだろう・・・、って思ってたよ・・・・。面白かったけど・・、と佐倉。
どうしても、あのセリフを聞きたくなかったんだ・・・、くっ、とボクのアイデアですよねー!!という前野の顔を思い浮かべながら、言う野崎。

剣が担当になってから、作中で一年たっているということなので、一年生の初夏に担当になったわけですから、この話は中3のバレンタインか、それ以前。

マミコと鈴木っぽいけど、モデルがいなければ、似たり寄ったりのキャラデザになってしまったという話ですし、モデルがいないと、登場人物の男がみんな鈴木になってしまううえに、ヒロインのほうは、マミコの場合、トレードマークのリボンがあるはず。それが描かれていないので、別の作品のヒロインという見方もできるのですよね。


だが、俺はまだかわいい方だと、最近気づいた。これを見てくれ、と雑誌を渡す野崎。
?と佐倉。

私どこにでもいる普通の女子高生!!と狸を連れた女の子が言う。
ひどい・・・、私、遊ばれてただけなんだ・・・!!!と泣く女の子をなぐさめるたぬき。

好き・・、とたぬきを抱きかかえながらいう女の子。
ボクもだよ、と男の子。

なんで、このタヌキ、ずっといるの?と冷や汗混じりに言う佐倉。
担当さんの個人的趣味だ。前野さん、タヌキ好きだから、と野崎。

相手の実力、人格を計算した上で、これやってんなら、たいしたものだが、多分、前野はそこまで考えて行動していない。結果的に、前野に大きな顔されるのが嫌で、野崎、話を描くのをあれこれ考えた結果、人気作家になったわけだが、それでも、前野の実績といえば実績なんだよなあ・・・・。

後の話で、この作家さんは、タヌキが好きだと、他の担当さんにも思われていたということは、当たり前の話だが、前野の趣味だと思われていない。

タヌキが好きで、その趣味を押し付けるなら、担当する作家全員の作品に、タヌキを出しているということをやってもいいはずなのに、それをやってない。

野崎の作品でも、ヒロインの名前がマミ(タヌキの別名)コというだけだし。

担当が、タヌキだして、と要求したら、それをそのまま出してしまう作家という見方もで切るわけで(汗

学園ラブコメ

物陰から意中の男の子を見つめる女の子とタヌキ。

異世界ファンタジー
星に乗って、空を舞う女の子トタヌキ。

時代物
斬りあう男女の間にいるタヌキ。

時空を超えてるね、タヌキと唖然とする佐倉。ぞっとするだろ、と野崎。

そんなわけで、俺は剣さんに出会えて、超ハッピーだ。部署換えするなら、俺も付いていく。ヤング誌でも、婦人誌でも、という野崎の姿を、重いよ!!!と突っ込みを入れる佐倉。

その気持ちをメールにしようポチポチポチ、とメールを書き、送る野崎。
え!?と驚く佐倉。

ピロリーン、と帰ってきて、さすが剣さん。返事が早いな、と野崎。


あんた、少女マンガ以外描けないだろうが、マンガなめんなよ、というメールが帰ってくる。

つまり、おまえは少女マンガを極めろよということか・・・、さすが、剣さんと野崎
野崎くんって、剣さんに対してだけ、異常にポジティブだよね、と佐倉。

話の作り方自体、基がひどい内容だったのが、あれこれと打ち合わせをしたり、体当たり取材をしたうえで、洗練されていって、だから、青年誌や、他のジャンルに移行しても、そこそこ、やっていけるのではないか、という気がしないでもないが。

担当さんとのやり取りというと、親指9巻で4分の一スペースでの却下地獄で、陽介と千愛をギスギスさせるとか、陽介の中学時代とかを却下させられてたとか、語っていたけど、無駄にギスギスさせりゃあ、ドラマチックになるってもんでもないし、これは却下されるのも無理ないような。

ラストに関しても、
「やっぱ、明佳で始まったから、明佳で終わりたいじゃないですかー。そのための複線も引いておいたし。こうドロドロと暗い感じに」とイキイキと語っていたけど、え・・・? 明佳・・? 多分、みんな忘れてるよとか、やっぱr最期だし、陽介と千愛にしなよ、明佳とか出さずにさー、と担当に言われるも、伏線が、と食い下がろうとするも、わかんなかったし、と止めを刺されるやり取りが書かれていたのですが、このやり取りするに、担当が必死に抑えていて、あのストーリーだったのか? と思えてしまうことですかね。

1~3巻までは個人的に面白いと思って、4巻以降から、陽介が過去を乗り越えるまでがシリアス調の話が続き、それ以降は、初期のノリが戻ってきたという感じで持ち直して、明佳のこととか、部長の家の問題とか残されて、消化不良なところはあるものの、なんとか、物語に幕を閉じれたという感じだったんですが、担当さんが、前野みたいに、本当にわからなかったのか、わからないフリをしていたのか? 気になるところですが。


親指が終わった後に、新作に向けて、描こうとしていたのが妖怪もので、伏線張りまくって長編というヤツで、「よくわかんない、他の話にしよう」と却下、次がいじめられて、いじめた相手はったおした女の子と裏表のある先生の話で、暗いと却下(多分、本当に暗くて、どろどろした話だったと思う)。次が、ハムスター先生鷹臣くんとの不思議ストーリー。これもよくわかんないで、却下、で、次が、「退学にならないようにしよー!!」とシンプルな話になって、ようやくOK。

話を聞くと、担当さん苦労してたんだなという印象が先に来てしまう話ですよね(汗


多分、椿さんのやりたいようにやらせたら、ジャンプマンガでいう、最初はバトルマンガじゃなくて、一味違う面白さだったのに、結局、バトルものになっていって、みたいな話とか、読みきり版は面白かったのに、みたいな作品になってたはずだから、多分、担当さんの判断は間違ってはいないと思うが、もし、前野みたいな態度で、コレを言われたら、納得できない感情は、たいていの人は出てくると思う。
剣みたいな人に言われたら、ある程度、納得は出来ると思うけど。

往々にして、ストーリーか、個性的なキャラが暴れまわる話か、の二者択一になるというありがちな話ですが、むしろ、ストーリー描くなら、個性的なキャラを前面に押し出して、暗くなりがちな話の印象をそらすという手もあるわけで、事実、俺様ティーチャーは5巻ラストから、6巻の忍者登場、風紀部入部あたりがターニングポイントになっていましたからねえ。

親指のときは、どちらか片方を優先させていた(たいていの人は、どちらかを選んで、片方を切り捨てるというやり方をとるやり方にならざるを得ないと思うが)ので、やりたかったクライマックスをやったとして、ドロドロの展開で、人を選ぶ展開になってた可能性は高かったという気がします。



個性的なキャラが何人も出ていて、面白くなりそうだったけど、やりたいことだけが先走って、かつての面白さは見る影もない、という作品というか、作者は何人も見てきたので、下手したら、そのパターンの典型みたいなやり取りですからねえ・・・・・・・。
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by kwanp | 2014-06-19 21:29 | コミックス
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