少女マンガの描き方 10

あれ? 堀先輩? 珍しいですね。何してるんですか?と野崎の家にやってきた堀を見て言う佐倉。

ああ、野崎に台本頼みに来たんだ、と答える堀。

台本って、演劇部の?と佐倉。
そう、ウチの花形は鹿島なんだが、王子の出番が多い話があまりなくてなぁ・・・、書いてもらってる、と答える堀。

王子が出る話というと、千匹皮、つぐみひげの王様、がちょう番の娘、雪白薔薇紅、マレーン姫、野の白鳥、白鳥の湖、くるみ割人形、金の国 銀の国 銅の国、イワン王子と火の鳥と灰色狼(バレエ火の鳥)白馬の王子かな…
親指姫、眠れる森の美女、人魚姫、美女と野獣。
ラブンツェル、かえるの王子様、豚飼い王子、幸せの王子、とかがあるけど、そこそこ知名度があって、王子がかっこいい話ともなると、限られてきますからね。

で、その代わりにこっちは背景をお願いしてるんだ。ギブアンドテイク、と説明する野崎。

あー、なるほど! 要するに先輩は鹿島くんのために労働してるわけですね!と納得する佐倉。

その言い方やめてくれといやそうに言う堀。

ところで、野崎。鹿島と会ったのか?とたずねる堀。

はい・・・、失敗しました。うっかりと答える野崎。

「?」
会ったら、まずかったの?と聞く佐倉。
いや・・・、今まで王子のイメージだけで書いてたから・・・、こう・・・、本人を見るとどうもな・・・、と野崎。

あ・・・! そっか・・、鹿島くん、女の子だから・・、と納得する佐倉だが、

ただのナンパ男にしかならなくなった、と野崎。

台本には、
王子「ハーイおねぇさん(はあと)
黒い衣装がセクシーだね」
魔女「そ・・・、そうかしら」

王子チャラいな!!!と突っ込みを入れる佐倉。

演じている人間のインパクトがあると、そのイメージでしか、ネタが出てこないなんて、ことは往々にしてありますからねえ。

アニメにもなった「うたわれしもの」のエルルゥなんて、影の薄いメインヒロインだったのが、中の人の言動のおかげで、キャラの印象、だいぶ変わりましたからねえ・・・・。

話を描くために必要な情報は最低限に、その最低限の見極め画難しいわけですが、この場合、鹿島本人には、できるだけ会わないというのはルールとして、わかりやすい線引きですよね。

ただ、御子柴とも仲がいいわけですけど、御子柴から鹿島の話は耳に入ってこないのでしょうか?
そのアタリは、もっともらしい理由をつけて、シャットダウンするとかは出来なくもないかな?


ねーねー、千代ちゃん。野崎と部長って、仲良かったっけ?と聞いてくる鹿島。
えっ・・・!?と困惑する佐倉。

なんか最近、一緒にいるのみかけるんだけど、あの二人って、どんな関係なのかな? 共通点がない・・、と首をかしげる鹿島。

ど・・・、どうしよう・・・、野崎くんのお仕事とか、先輩のお手伝いとか、言っちゃダメだよね、とおろっとする佐倉が、あの・・、その・・、野崎くんは・・、先輩へのお礼を体で払ってるだけなの!!! ギブアンドテイクの大人の関係!!!と口走る佐倉。

何その爛れた関係!!!と突っ込みを入れる鹿島。

なんてことだ・・・!!! かわいい後輩地位が危うい・・・・!!!と危機感を覚える鹿島。

えっ・・!!? 鹿島くん、いつかわいがられてたの!?と驚く佐倉。

だって、いつも、私にだけ、部長のお迎え来るよ!!と鹿島。
鹿島くんしかサボらないからだよ!!と佐倉。
いつもいい役回ってくるよ!!!という鹿島に、普通に実力だよ!!! あの人ヒイキしないよ!!!という佐倉。

そんな・・・、てっきり、私が一番だと思っていたのに・・・、とショックを受けるが、いや待て・・・!!! もう一つ、特別なことがあるじゃないか・・・!!! と思い出し、

先輩が躊躇なく殴るのは、私だけだ!!!と胸を張る鹿島。

それ絶対好意じゃない!!!と突っ込みを入れる佐倉。

親指でも、三姫に殴られたこともふくめて、自分に対して、遠慮しないで、接してくれるみたいなことをいってましたが、最終巻んも物語終了後、三姫に部長を引き継いでからは、穏やかに薦められる部活に物足りなさを感じてしまい、元部長の元を訪れているネタがかかれていましたけどね(汗)

しかし、どこかから、王子様が主役、それも自分が演じるの前提のオリジナル脚本をゲット。これって、大事にされているとか、重要視されているとか、鹿島が思い込んでしまうのも無理はないはず。

もう直接聞くよ!!とだっ、と駆け出し、部長ーっ! 私と野崎どっちがかわいいですかー!?と単刀直入に聞く鹿島。

野崎と即答する堀。

千代ちゃーん!!!、とわーんと佐倉にがしっ、と抱きつく鹿島。
鹿島くん!!!と佐倉。

でも、私も野崎くんかな・・・!!と佐倉。
慰めてよ!!!と鹿島。

今日はとても傷ついたので、部活をサボろう。パフェ食べようかー、と鹿島。
そんな事やってるから、野崎くんに負けちゃうんだよ・・、と佐倉。

大体、鹿島くんは先輩とどうなりたいの?と佐倉。
どうって・・・、うーん、そうだなー・・、結婚式・・、という鹿島の言葉に、

「は!? けっ、結婚!?」
ガバッと振り返る佐倉。

・・・で、出し物するくらいの仲かな。と、ひゅー!! おめでとー!!という光景を想像しながら、おどりたい・・・、とつぶやく鹿島。

目標低っ!!!と突っ込みを入れる佐倉。


・・・って、鹿島くんが言ってました。そして、パフェ食べましたと堀に報告する佐倉。

食ったのか、といってから、結婚式なぁ・・・、絶対に呼びたくねぇな・・・、と堀。
!?と驚く佐倉。
というか、彼女できても、絶対に教えねーよ・・、と堀。
先輩・・・!? なんでそこまで・・・!!?と困惑する佐倉。

取られるからな、と堀。

!!! ハッ、と思い当たる佐倉。

暇なら二人とも、ちょっと読んでくれないか? イメージ変えたいと台本を渡す野崎。
ああ、とうなずく堀。
私も?と佐倉。

私はキャロル・・・・ キャロル姫と呼ばれています・・・・ あなたのお名前は・・・?と台本をたどたどしく読み上げる佐倉。

・・・私は、レミリオ・・。はじめまして、美しいお嬢様。ぶわっ、と背景に花を咲かせる感じでセリフを読み上げる堀。

!!! 上手い・・・・!!! 
先輩、本当に上手いんだ・・・!!!と感心する佐倉。
姫も魔女も魅力的だから、俺は両方頂きたい!! よろしいか!!!と堀の読み上げたセリフを聞いて、
セリフひっどいけど、と突っ込みを入れる佐倉。

そうか・・・、読み合わせといえど、先輩にとっては、本気の演技・・・、私も・・、がんばらなくちゃ!!!とカッ、気合を入れ、なんですか、その女っ!!! 私のことは遊びだったんですか!!!と叫ぶ佐倉。

いいや!!! 本気だ!!!本気で愛している!!! ただ、その愛の花がたくさん蕾をつけてしまっただけだ・・!!!とくわっとなって、言い返す堀。

もういや!!! 私耐えられません!!!と佐倉と、待ってくれ!!!と堀が、ガチャーン、パリーン、ガターンと言い争うセリフを読む。

そこに、
なぜ、野崎の家で、佐倉が修羅場を・・・!!? 迷惑すぎるだろ・・・!!!とやってきた御子柴が、理解に苦しむ。

ちょうどいいや、御子柴はコレで。メイドのミサ、と台本を渡す野崎。
は?メイド?ときょとんとする御子柴。

あ・・・、ただコレ読んでただけか・・、と台本を読んで、ホッとする御子柴。

ミサ!!! セリフ!!!と御子柴のほうを見る佐倉と堀。
え? ああ、と返事をして、
お二人とも・・・・、それくらいに?なさって下さい。 いい加減・・・、にしないと、私も黙ってませんから・・・ねと台本を読み上げる御子柴だが、

「「そんなセリフでケンカが止まるか!!!」」

続行だ!!といいあいを続ける二人。

止めろよ!!! 台本守れよ!!と突っ込みを入れる御子柴。

大体なんだ、その声は!! 腹から声を出せ!!と堀。
え・・? ああ、ごき・・・、という御子柴に、違う!!!という堀。

もう一回!!!と堀。
うっ・・・、ごっごきげんよう、だんな様・・・、と御子柴。

だめだ、もう一回!!!と堀。

ごきげんよう、だんな様!!!と御子柴。

ふ・・・、やればできるじゃねえか・・、とほめる堀。
先輩・・・、わあっ、と泣く御子柴。

そのやり取りを聞きながら、台本を書き、出来上がってから、・・・・・あ、いつもの癖で、つい御子柴をヒロインにしてしまった・・・、と気がつくも、まぁ、いいか・・、と気にしないことにする野崎。

そういえば、御子柴と会ったの、初めてでしたっけと堀に聞く野崎。

ああ・・・、鹿島の友達だと思ってたんだが、こんな所で会うとはなぁ・・・、といってから、考え込み、うん、うちの鹿島の方がイケメンだよな。こう・・・、正統派な・・・、としみじみという堀。

先輩なんだかんだで、鹿島の顔大好きですよね、と野崎。
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by kwanp | 2014-06-22 21:00 | コミックス
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