ところかわれば、品変わる

http://f19.aaa.livedoor.jp/~hiyousi/offlinever2/index.php?no=r519

おふらいんver2さんの「普通という個性」より。

あの委員長は、武術家だけど、武術家になりたくない。おまけに好きな相手は、
武術家が大嫌いと公言してはばからない人間で、自分の正体を、何が何でもばらすわけにはいかない、とか、許婚が好みのタイプじゃないのに、向こうは乗り気とか、
「普通」に拘らなくても、売りになるところはいくつもあるような気はしますが。このあたりの心情を上手く書けば、立派なギャグキャラとしてやっていけるような気がするのですが(笑)

まあ、普通がウリのキャラと言いますが、どんなに主役級の個性をもっていても、面子と作品によっては、普通の人になるケースも決して珍しくないものでして、
たとえば、縞田理理さんの「霧の日にはラノンが見える」は、ロンドンの人間社会に紛れて暮らす妖精たちの物語なのですが、見掛けは人間と変わらなかったりするのや、いかにも妖精とか、御伽噺とかに出てくる怪物みたいな容姿をもつものなどが、ロンドンの人ごみに紛れて暮らしているわけですが、その妖精の中で、口説き妖精ガンキャノホの血を受けた、半妖精の少年がいまして、この少年は、前述したようにバラエティ豊かな面子の中で、自分は口説く力しか持たないというので、要するに、自分は周りのものほど、とりえが無いと落ち込んでいるエピソードや、別の作品では、裏社会で凄腕のプロとして名をはせ、抜け目もないはずの男が、彼らより人間離れして、濃いキャラの人たちにこき使われ、下っ端扱いされたりしますから、
要するに、常人というか、人間レベルの個性というのは、妖怪変化がうようよ出揃っている作品では、多少の濃さでは、すぐに霞んでしまうことも珍しくは無いのですよね。
魔界の魔人を父親にもって、父親譲りの再生能力と不死性を受け継ぎながらも、ちょっと冷静なところを除けば、容姿、性格、成績、その他、平凡な少年とか、キャラの個性のタイプは、作品と、まあ、そこまでは行かなくても、つだみきよさんの「ファミリーコンプレックス」のように、両親や他の兄弟が学校で「坂本様」とか呼ばれて、高嶺の花扱いされていたり、女子高でハーレム作っている姉とか、無口な美少女という風に、周りのキャラが濃い&美形度が高いので、
テストで94点取れるだけの頭をもちながら、自分が兄弟に比べると、特にとりえが無いと落ち込んだりする次男が出てきたりするように、その作品の登場人物のキャラがどういうものか、によって、いくら濃いキャラをしていても、その作品での個性的な基準など、いくらでも変わるものでして、その基準次第で、キャラの個性は、かすみも輝きもするものです。
だから、その作品の普通が、一般における普通とは、必ずしも一致しないものなのですよね(笑)
その顕著な例が「金色のガッシュ(ベル)!」でして、主人公側の突っ込み要員というか、常識担当が、世界屈指の天才児ですが、周りの世界の大スターや、クールで知的に見えて、とことんヘンな人とか、パートナーの突拍子も無い行動や、普通の女の子のはずなのに、考え方が突拍子もなさ過ぎるクラスメイトの女の子とか、周りが色物&ギャグキャラなのと、主人公自身、最初もっと、冷めた性格の人間でしたが、話が進むに連れて、熱血系の性格になっていくので、一時期は、その天才的な頭脳を突っ込み方面に特化していたんじゃないか? というくらい、話の中では天才児という設定が、言われなければ、つい、失念してしまう時期もありましたし、そもそも、この作品、メインの魔物とパートナーと目されるガッシュ&清麿、恵&ティオ、キャンチョメ&フォルゴレ、ウマゴン&サンビームの四組は、人間の方は、世界屈指の天才児、人気アイドル、世界的大スター、僧侶のような悟りを開いている自動車工場で働いている技術者、という取り合わせですが、良くも悪くも、その肩書きを意識させるようなかかれ方はされておりません(笑)
フォルゴレの世界的大スターは、本人の(分け隔てしない女好き)と、お馬鹿ぶり(それと同じくらい、正義感が強くて、優しい性格なのだが)のイメージが強すぎて、そんな肩書きなど、吹っ飛びますし、アニメでは、若干、それを意識させるようなかかれ方をされてますが、原作では、千年魔物編が終わったあたりで、急にその特性がクローズアップされるまでは、作品を読んでいて、それを意識させるようなキャラの書かれ方をされていませんでしたから。
まあ、出番が少ないということもあるのでしょうけど、キャンチョメ&フォルゴレのように、恵達よりも出番が少なくて、千年魔物編でも見せ場が少なかった彼らのインパクトは、大きいものでしたし、両方とも、彼らの職業を意識させる描写は、一応、あったわけですからね。
まあ、彼らの肩書きが霞んでしまうのは、書き手である、雷句氏が、人気キャラ華麗なるビクトリーム様や、キース、ベルギムEOを代表格とした、ギャグ&色物系のキャラを書くことに手腕を発揮するのを得意とする(勿論、熱いバトルを書くこともそうだが)作家であることも、大きく関係しているのだと思うが。
要するに、作品内の置ける普通というのは、書き手のそれが大きく反映しているわけですが、
基準がいいかげんなもので、大半の人から見て、個性的、主役じゃないか、と思わせるような個性のタイプでも、作者と作品が違えば、雑魚キャラとまでは行かなくても、その影が霞むことも珍しくは無いと思うのです。
でまあ、「ハヤテ」に出てきたハヤテのクラスメートの西沢ですが、彼女、言われているほど、普通じゃないように思えるのですよね。
余計なことを言おうとしていた、宗谷を黙らせようと、実力行使で沈黙させたり、やる気になって、学校に通おうとしたハヤテに水をさすかのように、退学になったことを告げた教師に、「余計なこといってるんじゃない」とばかりに、拳で黙らせたり、学校を去ろうとしているハヤテに告白して、引きとめようとしたり、目的を達成するために有効な方法を即座に導き出し、しかも、その手段の内容には、細かいことは拘らないといういい性格をしておりまして、実行力もあって、相当、したたかな一面を持ち合わせているようにも思えます。というか、ある種の狩人だ、彼女は(笑)
しかも、それをハヤテを再び、学校に行かせるために、出し惜しみなく、フルに活用するわけですから、ジムはジムでも、08小隊で、ジムの量産型のテストベッドにされた、陸戦型ガンダムか、陸戦型ジムとか、限りなくガンダムに近いジムか、SEEDMSVで、ほぼ、ストライクガンダムに近い性能を有していた、105ダガーみたいなものです。
TV版ではストライクの量産型とされていたストライクダガーですが、これは、急遽、数をそろえるための戦時量産型で、性能を落とすことで、急いで、大量に作れるようにした機体でして、
ストライカーパックを装備するなどのシステムを、オミットされたもので、後で、ストライカーパックを装備可能な105ダガーが作られて、これは、前作の戦争中に20機ほど作られて、エースパイロットにのみ、配備された機体です。ちなみに、ザフトにも、ジン・ハイマニューバというジンのバージョンアップ機がありまして、これも、ごく少数のエースパイロットにのみ、配備されているわけで、ジム、つまり、量産機だからといって、その字面に騙されてはいけません。
87年に放映された、「ドラグナー」に出てきた量産機ドラグーンも、三機のドラグナーに匹敵するという性能を有していましたし、ダグラムの量産型タイプ・アイアンフットも、ダグラムより。性能がいいことという記述すら見受けられます(でも、劇中では、雑魚メカで、バンバンやられてましたが)。とまあ、中には、主役が乗っている試作機よりも性能が高い量産型も存在するわけで、ジムの中でも、ブルーディスティニー1号機のような機体(まあ、ボディがガンダムですけど)もありますから、ジム=性能が劣る、普通、とは必ずしも人くくりには出来ないわけです。
つまり、普通というのは、彼女のシンの姿を隠すためのカムフラージュに過ぎないわけで、その実、ライバルに相応しい性能を有しているのは間違いなさそうです。一見、普通という特性が、個性になっているようなキャラでも、冷静に考えてみると、

十分、じょうじんばなれしとるやないけ、コラ!1

といいたくなるような、キャラだって、珍しくはないわけです。西沢も、今回の言動から推測できるキャラ付けって、十分、普通じゃないような気もしますし。まあ、よく考えてみれば、この作品は、色々とお金持ちが出てきまして、そこで働く使用人たちは、国枝、巻田や、伊澄の執事軍団のように、有能だけど、没個性な集団もいますから、畑センセにとっては、彼女は普通クラスのキャラに映るのかも知れませんね(笑)
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by kwanp | 2005-06-30 11:31 | コミックス
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