いつものごとく・・・

武装錬金ファイナルで、ネタバレ全壊でいきますので、読んでなくて、ネタバレが気になる方は回れ右してください。

さて、数ヶ月、間が開きましたが、いよいよ、続きです。

場所はパピヨンのラボ。
カズキとパピヨンと桜花の三人で、カズキがなにやら、パピヨンに提案しています。
桜花が青ざめた顔をしているということは、相当、無茶な選択のようで、パピヨンは、愉快そうな顔で、その提案を飲みます。

まあ、この選択に関しては後述します。

同じ頃、錬金戦団は、バスターバロンとヴィクターが12時間戦って、60時間休んで、その間に戦士達が、足止めに入っていたのですが、脱落したとの事で、次が最後の決戦になりうるだろうとの説明を毒島から受ける剛太。

ヴィクター相手に良く戦ってはいますというか、そもそも、自分らでまいた種なんですから、当然といえば当然なんですがね。
これに関しても、詳しいことは後述ということで・・・。

そして、最後の一戦が始まるそのとき、剛太の携帯に、白い核鉄が完成したとの知らせが。

そして、祭りに出かけようとしていたカズキと斗貴子さんのラブラブな一幕はおいといて。

ヘリで剛太と毒島がカズキたちを迎えに。そして、一緒にいたまひるが、「みんなの味方だから」と少しさびしそうにカズキを見送り、「少し遅くなるが、必ず戻ってくる」とヘリに乗るカズキ。

そして、病院の屋上から、カズキ達を見送るブラボーと千歳。

個人的には奇跡的な回復力で、戦線復帰くらいのコトハして欲しかったですね。一人でも多くの命を守る男が、どん底から這い上がるというシチュエーションは個人的には好きだったりしますが・・。

ニュートンアップルの地下で、白い核鉄を受け取るカズキ。そして、それを見届けるかのように、崩れ去るアレクサンドリア。作中でも剛太が言ってるように、クローン培養を繰り返しているといっても、100歳を超えているわけで、ヴィクターを元に戻すためだけに気力を持たせていたようなものですから。黒い核鉄の力を中和する白い核鉄が最善の結果を迎えることを信じて。
そして、「出て行け」と最後まで、拒絶の姿勢を崩さないヴィクトリア。
まあ、彼女に戦団がやったことを考えれば、当然といえば、当然なのですが。

そして、同じ頃、ヴィクターとバロンは、一進一退、いえ、劣勢になりつつある戦いを繰り広げており、いくら攻撃しても、ヴィクターは、自己修復をしてしまい、しかも、この世界にいる限りは、ヴィクターのエナジーは、世界中の命が死滅するまで、無尽蔵にあるのです。

海洋生物のエナジーを吸い取って、戦っているとの事ですが、瀬戸内海や近海の漁師さんたちに影響が出ないものかと心配です。
どーせなら、○国や○国、もしくは、サルガッソーあたりで戦って欲しいものです。

口から高出力のエネルギー光線を発射するヴィクター。あわや、バロンに当たるかと思いきや、

バロンの右手からソードサムライXが(笑)

なんと、バスターバロンには、サブコクピットがあり、そこに乗せた錬金の戦士の武装錬金をバスターバロンが使うことができるのだそうです。そして、本来なら、ブラボー、防人が乗る予定だったのです。
そして、今、サブコクピットに乗っているのは、秋水。クライマックスに間に合うか、忘れ去られたまま、終幕になるんじゃないか、と心配されていた男が、錬金の戦士になって帰って来てたのです。

同人あたりで、ぜひとも、描ききれなかった、このあたりの話を書いて欲しいものです。

しかし、描きたいのに、打ち切られちゃう人もいれば、書かせてくれるのに、自分から撤退しちゃう人もいて、上手くいかないものですねえ、世の中ってのは・・・。
とりあえず書ける人は、かけなくなるまで、血反吐を吐いてでも掻くべきだと思う。遅筆を理由にとっとと楽な処に行こうというのは、真面目に漫画を書いている人たちに失礼だと思うので。

ともあれ、エネルギーを吸収する、この武装錬金で、ヴィクターの攻撃を受け流したバロン。
そして、サブ国ピットに乗り込み、武装錬金を発動する再殺部隊。ヴィクターに、激戦が、バブルゲイジが、シークレットトレイルがキラーレイビーズが襲い掛かり、そして、火渡の業火の炎、ブレイズオブグローリーが彼の身体を焼いて、その隙を見逃さずに、高速の突撃攻撃で、勝負を決めようとするバロン。

これで、全てが終わったかに思えましたが、

巨大化したヴィクターは、単なるダミー。

ヴィクター本体は無傷だったのです。そして、自らの武装錬金を発動させ、バロンを攻撃しようとするヴィクター。力を使い果たした彼らに抗う術は無かったのでした・・・。
そして、ようやく戦場に到着するカズキ達と、合流したパピヨン。

そして、明かされるカズキの決断。
早い話が、白い核鉄をヴィクターに使い自分は、冬眠用の修復フラスコで、眠りについて、パピヨンが白い核鉄を作り上げるのを待つということで、長いお別れといったのは、この冬眠する時間のことを言ってたのです。

自分を犠牲にする悲しい決断、とかいう人もいそうですが、私はそうは思わない。
大体、武藤カズキという人間は、苦しんでいる人を方っておけない性格なんですから、百年苦しんだ男に一人、罪をなすりつけて、自分だけノホホンと生きていけるわけはないのです。
それをやったら、カズキは別の意味で死んでしまいます。だから、この選択を彼はやらずにはいられない。そういった類の決断なのです。
第一、ヴィクターを犠牲にしたら、それこそ、やってることは、エナジードレインして、多くの命を奪ってきた彼と同じになってしまうわけで、エナジードレインを抑えてきた、今までの努力が水の泡になってしまう。

たとえ、その思いがどういったものであれ、自分の目の前で、死にかけていたり、困っていた人間を、見捨てることは出来ない男が選ぶには、この選択しかないような気がしますし、それをやらなかったら、この男は一生、後悔するはずです。
だから、この決断は、カズキにとっては、当たり前のことを当たり前のようにやるだけ。まあ、未練は無いといったら、ウソになるでしょうが、それでも、大事な人たちのところへ、胸をはって、彼らの前に帰ることが出来るように、彼は、この選択を行うのです。

そもそも、そのヴィクターとて、悪くなく、彼の死を惜しんだ戦団が自分たちの都合で、死に行く人間を、無理に生き返らせようとした結果が、100年前と、現在の悲劇なのですから、彼はある意味被害者で、命を喰らい尽くす体質になったのも彼が望んだわけではなく、彼に落ち度が無いところで、化け者、裏切り者呼ばわりされて、かつての仲間たちに置いたってられた上に、しかも・・・・・・・・。
結局、歪んだ欲望は、どれだけ、それを行った意思が純粋な思いだったとしても、人を不幸にしてしまう、ということなのでしょうね・・・・。

カズキは、剛太に後のことを託して、出撃しようとしますが、剛太は、ちゃんと戻ってこいと、斗孝子さんを悲しませるな、と言って彼を送り出します。
そして、斗貴子さんも、カズキの選択を永遠の別れにしないように、ヴィクターに白い核鉄埋め込む一撃を、一緒に、ともに戦うと決意する。

そして、ヴィクターに、最後の切り札を破られた照星&火渡と再殺部隊にとどめを誘うとするヴィクターに、自分はともかく、部下だけは助けてくれと懇願するのですが、彼の答えは変わりなく、錬金術にまつわる全てを消し去ること。

照星は、力に正邪はなく、それを使うものにこそ、資質が問われるものという言葉を投げかけますが、当時の錬金戦団に娘をホムンクルスにされたヴィクターの怒りには、そんな奇麗事は通用しません。
っていうか、それをされて、怒らない父親は、まずいないでしょう。
まあ、こういう最悪をさらに上回る事態に人というのは、本性を現すわけで、しかも、ヴィクターにはかなわないものだから、その娘、自分たちよりも弱い相手に、その怒りをぶつける。
まあ、マッドサイエンティストの集団に、まともな良識を求めても仕方ない、とは思ってましたが、ここまでとはね。

そして、さらには、カズキのことにも触れて、どうせまた、再殺をしたのだろう、と図星を指します。
どれだけ、もっともらしいことを言って、言い返そうとも、カズキをあっさりと、殺そうとした事実は確かなのですから、どんな理由があろうとも、それは正当化されるべきことではない。

カズキにあって、ヴィクターに無いものとコミックスに書いてありましたが、どちらかにあるなしではなく、私は、運が悪かったとしか、言いようがない気がします。
周りには、彼を化け物として排除しようとする人間しかいなくて、最愛の相手の声も届かなかったわけですから。それを考えれば、カズキを取り巻く状況は僅かにマシだったのかもしれないですが・・・・・・。

多分、彼らを分けたのは、僅かな運の違い、それだけだったような気がします・・・。

「邪悪は人の心の一部」というヴィクターの言葉もあながち間違ってはいません。
それも、紛れも無く、人の心の一面で、向かい合わねばならない部分ですから。とはいえ、娘を化け物に去れた彼には、そんな言葉は、まず届かないのは間違いのない事実。

その結果が、戦団を、そして、世界に生きる全てのものを喰らい尽くして滅ぼそうとする牙となって、襲いかかってきたわけですから、当時の戦団が、自分たちが引き起こした事態に真っ向から向き合わなかったつみは、大きく、そのツケは、下手をすれば、もう一人、カズキをヴィクターのように、世界を喰らい尽くして、滅ぼそうとする人間を生み出していたかもしれないわけですから、その罪は大きいといわざるをえません。

そして、断罪の斧を振り上げようとしたヴィクターの前に、もう一人の黒い核鉄の持ち主、
武藤カズキが白い核鉄とともに現れ、彼の心臓に埋め込もうとしますが、出力が足りずに、彼の肌を赤銅色に、1段階パワーダウンさせただけでした。

まあ、百年間、ヴィクター本人なしで、彼の身体を元に戻そうと頑張らざるを得なかったわけですが、彼の体が予想以上に黒い核鉄で、変わっていたという残酷な事実の前に、もはや、ヴィクターを倒すために戦うしかありませんが、ここでカズキの問った手段というのは、

「君が死ぬときは、私の死ぬときだ」と言った斗孝子さんの手を払いのけ、己もろとも、ヴィクターを月までとばすこと。そして、命のない月で、エナジードレイン無しで、雌雄を決することです。

勿論、エナジードレインがない以上、カズキはもはや戻れません。それでも、これ以上、どんな命も、犠牲にするわけには行かない。全てを助けて、丸く、収めて、という最善の道が絶たれた今、それでも、少しでも、マシな結末を迎える道を、僅かな一瞬に選び取って、自分の大事な人たちと、それを生み出した世界を守るために、一人、月で戦うことを選んだのでした。

みんなの味方と、まひるはいいましたが、言ってみれば、その言動は正義の味方と大差はない。そして、これまでにも、何度も言ってるように、正義の味方は、その力で守れるだけのものを守ろうとする。人は清濁併せ持つ生き物だから、それが正義を行い続けようとすれば、その行ないには、無理が来る。そして、その無理を補うために、変身スーツで身を包んだり、何かの力で、補わうからこそのヒーローだと思うのです。
そして、カズキは、心臓を核鉄で代用した言ってみれば、改造人間。言ってみれば、仮面ライダーなのですが、元々、己を省みないで、誰かを守ろうとする人間が、そんな力を得て、それで、自分が何かを行うことで、皆が救われるのなら、と進んで、彼が選べる選択で、最良の結果をもたらす選択をとらないわけがないのです。たとえ、それが己の身を滅ぼす選択であっても。
悔いがないといえばうそになりますが、ここで、これをやらないとカズキは、己を一生許せなくなる。そうせざるを得ない選択だったのです。
まあ、土壇場で、自分とその身内だけが幸せになるような、選択しかしないような奴は、どう理由をつけようとも、楽な道を取っただけであって、所詮、似非正義の味方でしか、ありませんしね。
ともあれ、

たとえ、このまま、月から戻らなくても、ある意味、カズキにとってはこれはハッピーエンドのひとつであることは確かなのだ。

それで、大事な連中が、そしてその人たちが住む世界が、それによってしか守られないのなら。

しかし、斗貴子さんの手すら払いのけて、一人で、大事な人を、全ての命を守るために戦うことを選ぶ描写がもっと早くあれば、もう少し、連載が続いていたかもしれないかもとちょっと残念な気も。



そして、ヴィクトリアとアレクサンドラの別れ。もとに戻った父親にあったら、自分は、ずっとヴィクターを愛していたと伝えてくれと、それを言い残して、アレクサンドラは亡くなり、ヴィクトリアは、一人でも生きて行けるから、自分のことは心配するなと。

これは解釈が分かれるところですが、カズキがヴィクターを倒すと信じて疑わなかったのか、それとも、元に戻ったヴィクターが、己の罪の意識にさいなまれて、己の命を絶つということを予測していたのか。個人的には、後者だと思いますが、やはり、打ち切りで仕方なかったとはいえ、突然のように悩む描写を入れるよりも、ほかにすることがあったような気がしますね。
まあ、連載が続いていれば、このあたりのヴィクトリアの閉ざされた心が開かれることもあったかもしれませんが・・・。

ともあれ、決着は、冬に持ち越しだそうですが、春に持越しだけは勘弁してください、いや、マジで。 もういっそのこと、別冊で丸ごと、武装錬金とか言うくらいやって、心行くまで欠かせてもいいんじゃないかという気もします。間違いなく、元は取れるはずですから。

ともあれ、どういった結末を迎えるか、冬を待ちたいと思います。
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by kwanp | 2005-08-12 19:15 | コミックス
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