ああっ、主人公だ

少し遅くなりましたが、今月のボンボン版のSEED DESTINYのレビューです。
前回のラストで、アスランの脱走を伝えられ、そして、レイとともに、アスランを追跡するシン。
雷鳴の中、アスランの乗るグフを追い詰める、シンのディスティニーガンダム。
ちなみに、アニメ版と違って、メイリンはつれずに、アスラン一人だけです。

「何やってるんですか、あなたは!? おれにはいつも勝手な行動はするなといっておきながら、自分はMS奪って脱走ですか!?」

アスランに対して、ここぞとばかりにこれまでえらそうに言ってきたことに対する反撃をするシン(笑)
まあ、戦争はヒーローごっこじゃないとかいって、シンを殴ったくせに、自分は、ヒーローごっこ
(やってることは、世界征服を企む悪の秘密結社に近い)気取ってる連中に肩入れして、全軍に出されたフリーダム攻撃命令を実行に移すさなか、邪魔したあげくに、脱走ですからね。
そりゃ、人にえらそうに言ってて、自分はなんだよと思うのも当然でしょう。

「そんなことをすれば、どうなるか、あなただって、わかっているでしょう!?」

とシンは問い掛けますが、

一回ザフトを脱走して、お咎め無しで軍を抜け、オーブでカガリのボディーガードやって、さらに、軍に復帰して、フェイスの地位を与えられて・・・・・・・・・。

こんな経緯の人間に、脱走したら、「軍法会議にかけられて・・・」という常識が、頭にあるかどうか、怪しいような気がするのですが・・・・・。

アスランに対して、戻ろうと手を差し伸べるシンですが、アスランはそれを突っぱねて、議長の危険性を、シンに訴えかけます。お前も議長に踊らされている、と。
しかし、アスランの言葉が終わるよりも先に、レイのレジェンドが追いついて、アスランとつばぜり合いを始めます。

このとき、レイとアスランは、シンにお互いに呼びかけるのではなく、シンは、二人の戦いを、少しはなれたところで見ているという構図で、レイがシンをそそのかすという、悪役のような描写はされておりません。
レイのように、議長の近くにいて、多くを知っているレイや、フリーダムの一件で、議長に不信感を抱いたアスランと違うのd、え二人の言っていることは理解できずに、唖然と戦いを見守っているわけです。

そして、レジェンドの攻撃に追い詰められて、逃げ出そうとするアスランを制止しようと、銃を向けるシンのディスティニー。

そんなシンに、アスランは、自分と一緒に来いと、このままだと議長に利用されるだけだ、と訴えて、彼を説得しようとしますが、レイの「アスランを逃せば、災いの種を後の世に残して、戦争の無い世界への希望を、シンが壊すことになる」ということばに、二人の言っていることが理解できずに、唖然と見守っていたシンも、心の一番、弱いところをレイの言葉に突かれて、アスランを覚悟を決め、アスランを倒します。

ちなみに、アロンダイトで串刺しではなかったりします、先月のキラを倒したときと同じで。

まあ、歌姫とそのご一行のやってることは、自分が正しいことをアピールしてから、戦場に殴り込みをかけたり、戦争が終わったあとに、次の戦争に備えて、国際条約違反の機体を密かに作り上げていたわけですから、レイの言ってることも、あながち、シンを操るための詭弁とばかりはいえないわけなんですよね。

おまけに、アスランの場合、正しいことを口では言ってますが、その言葉も、口先だけですからね。
アニメ版では、脱走の際にミーアにいった、「利用価値がなくなれば、消されるぞ」とか、「いつまでもこんなことしていられるわけ無いだろう」とかいうセリフですが、このセリフは確証があったわけではないですし、そもそも、キラ達がザフトに攻撃されたのは、自業自得ですしね。
このときの彼の行動は、フリーダムが撃墜されて、アークエンジェルも消息不明になったことへの怒りと、議長への不信感だけで、感情的に行動していましたからね。
アスランがミーアに言った言葉の根拠なんて、無いに等しいんですよ。
そして、自分と一緒にこないとなると、そのまんま、ミーアをおいて、(メイリンをつれて、)逃走したわけですが、ミーアは、自分が本物のラクスじゃないこと、そして、大勢の人に、自分がラクスだと偽っていることなど、彼女が一番理解しているわけで、しかも、整形してまで、それを行っているわけですから、その覚悟は半端なものじゃあありません。そんな人間に逆恨みでしかない感情で、彼女の不安をおあるような言葉をぶつけて、精神的に動揺させたまま、逃走。
しかも、ミーアのほうは、議長の意図だの用済みになったら、切り捨てられるだの、そういった類のことは、議長やその周辺のスタッフに相談できるわけもない。結局、精神的不安を一人で抱えて、しかも、大勢の人に、自分がラクスだと偽らないといけないわけですから、只でさえ、精神的負担の大きいことをやっているのに、それを倍増させるようなことを言って、挙句に再開したときに、銃を突きつけているわけですから、彼の場合、説得というよりも、自分が正しいと思っているだけのことを相手に言ってるだけでして、しかも、言ったら、言いっぱなしで、責任を取らないわけですから、人の考えなど変えれるはずもありません。結局は、シンの事を変えれなかったのも、このあたりが大きな理由なんじゃないか、と思います。
結局、ボンボン版では、脱走のときのミーアとのやり取りもカットされているのですが、このあたりの経緯を書けば、アスランの言ってることなど、正しくもなんとも無いばかりか、ろくでもないということが明らかになるわけですから、かっとされて、当然でしょうしね・・・・。

まあ、コミックス版では、デストロイ戦の直後にフリーダム討伐命令が出ているわけですから、不信感を持つのも無理は無いかもしれませんが、それを差し引いてもねえ(笑)

この後はメイリンが脱走に加わっていないので、勿論、恋愛描写はなしで、ヘブンズベース戦に移るわけですが、デストロイ5機が出てくる場面でのスティング登場の描写はなし。
まあ、このあたりは、妥当な選択でしょう。なにしろ、彼がデストロイに乗ってる意味は、あの場面に関しては、余り無かったと思いますから・・・・。

ロゴス討伐軍は、連合ザフトの寄せ集めなので、デストロイ五機の破壊力に、戦況は一変するわけですが、ようやく到着したミネルバから発進した、ディスティニー、レジェンド、そして、ルナの乗るインパルスの三機によって、デストロイ五機はあっさりと倒され、切り札であるデストロイを失ったことにより、ヘブンズベースは陥落、全ては終わったかに見えたのですが、案の定、ジブリールは逃走してしまいます。

これを皆で談話室のようなところで、ルナや整備班コンビが話しているのを聞いたシンは、鬼のような形相で、部屋を出て行くわけですが、家族やステラのようなことを繰り返さないためにも、シンは、戦いを終わらせるために戦っているわけですが、そのために、かつての上司だったアスランをも、手にかけて、力を手にして、戦いを終わらせるためには、どんな障害があろうとも、それを取り除いて、実現させてみせるための覚悟を決めざるを得なかったわけですから、無理も無いかもしれませんが。

ヨウランとヴィーノが、そんなシンの姿を見て、アスランを倒した日から、シンの笑顔をみたことは無いといってたのを聞いて、心配そうな顔をするルナマリア。
余談ですが、本編よりも、こう言うさりげない演出のほうが、却って、シンルナのカップリングを意識させる書き方になっているような気はします。こっちでは、ルナマリアがアスランに熱を上げるような描写も無かったわけですし。

シンはというと、なにやらPCで、シンのデータを整理しているのかまとめている最中のレイに、ディスティニーを乗りこなすために、シミュレーションに付き合ってくれと頼むのですが、それを見たレイが、戦士らしくなったと呟きます。
まあ、シンの場合、アニメと違って、今のシンは、ロゴスを倒す=戦いを終わらせるという目的だけで、己を奮い立たせていますから。おまけに、アスランの言葉が深くこころに刺さっているので、ちょっと、気を緩めれば、その言葉に、気を取られて、何が正しいのかわからなくなってしまい、挙句の果てには、それに気を取られているうちに、今度こそ、自分が立ち直れないような悲しみを味わうことになるかもしれない。そんな不安があると思うので、アスランの言葉を振り払うために、戦士として、戦いを終わらせようと、己に言い聞かせていると思うので、笑顔を忘れるのも、ある意味、当然なのかもしれません・・・・。
シミュレーション中に、平和な世界を作るために戦うという決意の言葉を、心の中で呟くシンなのですが、その最後にアスランの名前を叫んでいるわけですが、ミーアにやったことと同じように、中途半端に、相手の存在理由を揺るがす言葉を投げかけて、相手に精神的動揺を与えているのですが、ステラを亡くして、深い悲しみのそこにいる人間にそれをやっているのですから、ある意味、ミーアよりもたちが悪いんですよね・・・・・。

そして、シミュレーションの途中で、ルナが、通信で割り込んできて、非常召集があったことを告げるのですが、その内容というのが、ジブリールがオーブにいるということで、オーブは、ユウナがジブリールを迎え入れていることを目撃されているにもかかわらず、オーブにはいないと詭弁を言って、引渡しを拒否し、議長は実力行使を決意し、戦闘が開始されるわけですが、
かつての故国であっても、シンにとっては、奇麗事を口にして、その挙句に家族を奪った仇のような国で、しかも、今は、ロゴスと手を組んでいることで、憎しみの権化みたいになっているはずなので、その戦いぶりに、躊躇はありません。
しかし、そんなシンの前に現れたのは、Sフリーダムと、∞ジャスティス、倒したはずのキラとアスランの二人だったのです。

というところで、次号へつづくわけですが、今月はかなり駆け足な内容だったわけですが、それゆえか、AA勢がアスラン脱走以外に出てこないだけでも、今の時期、かなり、楽しく読めた気はします(笑)ともあれ、次号、シンVSキラ&アスランですが、キラやアスランを不必要に引き立てるような書き方はしないと思いますが、それでも、どういう内容になるのか、非常に気になるところですが、相手の精神的動揺に付け込む手段しかとってないわけですよね、シン相手には・・・。ボンボン版では、どういう風な戦い方をするのでしょうかね?
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by kwanp | 2005-09-20 00:33 | コミックス
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