ちょっとした補足というか、なんというか・・・・。

コメントをいただいたミトさんに対するレスで、どうしてああ思ったか、後々から気がついた点もあわせて、レスをしようと思ったのですが、長くなったので、こちらで書かせていただきます。

私も、レイが議長を撃ったことにはしっくりこなかったので、キラの言葉を聞いて、何かに気がついたとしても、キラのために議長を撃つのは違うと思うわけです。
キラがレイにいった言葉は、加害者が、被害者に「もういがみ合うのはよせ」といってるようなものでして、レイが納得できる言葉ではなかったと思いますし、以前、山口市が、会津若松市に、「昔のことは水に流して、仲良くしよう」という旨の申し出をしたのですが、断られたことがあったように、被害者が加害者を許すならともかく(それだって、長い時間と、加害者の反省や贖罪の行動があって、初めてできることです)、逆では、「ふざけるな」と、払いのけられるのが、普通です。
議長だって、そういう考えに気が付かないわけは無いんですよ、キラよりも、レイといる時間は長かったはずなんですから。しかし、それをやらなかったというのは、あの時点でのレイには、その言葉は、レイの心を助けることにはならないんじゃないか、という結論に至っていた、可能性が大きいわけです。
だから、あえて、ラウの後を継ぎ、キラを倒せと道を指し示したのでは、と思ったわけです(議長がレイに薬を渡すシーンで、初めて、Dプランに、そういう意味があったのか、気が付いたのですが)。
劇中でも、シンをはじめ何人かの人間に、道を指し示しているわけですが、その指し示した道は物騒なケースもあったわけですが、それでも、彼の指し示した道は、相手にとって、当面のいきる目標になって、そのために、強く生きた人間がほとんどでしたから。
そう考えると、、しっくりこなかったDプランも、社会的弱者や虐げられている人を守るための方便もあったんじゃないかと思えてきましたから。
あっちこっちで、コズミックイラの遺伝子技術の不完全さを指摘しているサイトは多かったんですが、なんで、あんなに急ぐのかな、とおもったら、考えてみれば、プラントも、弱者切捨ての社会ですから(金が無ければ、子供をコーディネーターにすることが出来ないという時点で)、ディスティニープランのようなことは、コーディネーター社会をひっくり返しかねない部分があったため(遺伝子を調べることで、役割がわかるなら、ナチュラルやコーディネーターの区別は意味を無くすことも理論上は可能なので)に、ああも急いだのではないかと。ラクスたちに代表される、Dプラン否定派や、コーディネーターの社会に満足している人たちが、時間がたつにつれて、議長のプランを否定し、つぶしにかかる恐れがあるわけで、ああいう手段をとって、実現に踏み切らざるを得なかったのだと気が付いたもので。
遺伝子技術の不完全さを逆手にとって、シンのような戦う力を持つものには、MSという剣を、それをもてないものには、社会の庇護をもたらそうとしたのではないかと。
ただ、議長は、このプランに全てをかけていて、それがゆえに、プランが失敗したときには、己もそれに準じようという決意はすでに固まっていたのではないか。だから、メサイヤの司令室で、一人残って、キラやアスラン、ラクスを待っていたのではないか? という気もします。レイがメサイヤにたどり着いた時点では、ラクスたちによって、戦いの趨勢は決まっていたようですし。
おそらくはその決意は、変わらない。だとすれば、シンを生かす道は、ギルを、自分の手で撃つしかなかったのではないか、そしてそれは、キラ達によって、撃たれることで、彼の考えが、スーパーコーディネーターを代表する、極端に進んだ、弱者切捨ての考えに負けるという最悪の事態を防ぐ意味合いがあった、という意味もあったのではないかとも思いますし。
あそこにたどり着いたのが、キラではなく、ラクス・クラインだったら、話は違っていたかもしれませんが(キラを撃ったとしても、それは事態の打開にはならないでしょうしね)。
結局、議長が道を示した、あるいは、示したと思しき人間の中で、今のところ、死んだり、ラクスやキラに丸め込まれる以外に、己の生きる道を見出しているのは、カナードと、おそらくはシンだけでしょう。カナードの場合は、プレアの説得によって、心の殻を破りましたが、プレアも、ある意味、レイと同じ、他人の都合で生み出され、不完全な命を抱えて生きていたものであり、カナードの苦しみが理解できる立場にあったが、キラはレイの苦しみや痛みを理解できたとは思えない。
ましてや、その言葉の後で、フルバーストで、叩きのめしているのだから、そんな言葉で、カナードにとってのプレアのような存在になるわけが無いのだ。
だから、キラが、己の命を全額がけにしてまで、倒す相手ではない、ということに気が付いたのではないか、と思うわけです。

戦いの果てに、議長のやろうとしていたことは失敗に終わり、おそらくは、議長は、己のプランに殉じる道を選ぶ。残されたシンは、議長やレイの示した道を歩むことになるわけだが、それは、ラクス・クラインや、キラ・ヤマトが自分に関わった人間を、丸め込んで、ジブを信じる都合のいい相手に作り変えることと、どこも代わりが無いわけで(アスランやカガリを見て、そう思った可能性は高いでしょう)、ザフトへの入隊や、ロゴスを倒すことは、シンが、家族やステラの死から、自ら選び出した結論であり、議長が生きて、Dプランを実行しようというのであり、その理想は、シンが求めるものと同じであるから、おたがいのためにもなるわけですが、レイも死に、議長も死んだ、残されたシンは、彼らの無念を抱えて、生きていかなければいけない。
つまり、自分がシンに道を指し示したことは、今となっては、ラクス・クラインたちと大差の無いことになってしまったわけです、戦いの趨勢が決まった時点で。
シンが自分やステラのような、立場の人間や、弱いもの、虐げられた者たちのために戦う人間であるのは、だれがそうしたのでもなく、彼が自分で選んだ道であるから。
だから、これからも、自分の意思で、その道を進む人間であって欲しい。それが、自分たちのような存在や、弱気人たちが救われることにつながることでもあるのだから。
だからこそのああいう行動だったのかな、という気がしますので。
結局、最終回の時点で、戦争は終結していませんが、多分、シンは、ザフトに残り、これから、大変なことになるプラントの人たちを助けるために、行動すると思いますが。
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by kwanp | 2005-10-03 16:03 | アニメ
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