個人的に見て・・

ハヤテが、連載1周年を超えたわけですが、最近の展開は、連載初期の雰囲気の話で書いた、必殺技の事を書いたマニュアル本がらみの話と、ワタルメインお話が面白かったくらいで(今週の話は、まとまるまで保留)、微妙な話が続いていたわけだが、読みきりや、最初のは頃の話は面白くて、サンデーを毎週買うようになって、レビューしだしたくらいだ。
「僕が君を守るよ」な遺産相続問題や、伊澄登場あたりまでは、まあ、燃えたわけで、人間関係が増えて、どたばた騒ぎに拍車がかかるか、という期待が持てたわけだが、ハヤテ、ワタル、伊澄の三角関係(っぽいもの)にナギが絡んで、という風に、話は進んだわけで、ナギが少々蚊帳の外、なのは、気になるところだったが、最初はそういう扱いで、徐々に巻き返す展開もあるわけだから、一概には判断できないだろうと思って、見ていたわけだ。
まあ、結局、伊澄の家に売り飛ばされる→狂言誘拐騒動にまで発展したわけだが、結局、さほど、強力ではないとはいえ、ギルバート&セブンを何の脈絡も無く、強力な武器を取り出してきて、それで、撃退して、お嬢のやったことには、聞く耳もたずに、敵キャラだけ、成敗、元のさやに収まるという盛り上がらんものを感じたわけですが、展開としては、悪くは無かったとは思います。
ただ、その後の学校編あたりから、新キャラが色々と出てきたわけですが、いまいち、ぐっとこないというか、ぴんと来るものがいなかったわけですが。
その理由のひとつが、事態を引っ掻き回してくれるキャラが、桂姉なり、咲夜なりが、あまり、ここしばらく、前面に出ないというのもあるんでしょうね。
まあ、咲夜の場合は、たまに出てきても役柄が美味しいので、これはこれでありだと思うわけですが、桂姉は、弁当を届に行ったときと、試験のときに邪魔した以外は、現時点では、はた迷惑な行動をかましてはくれないというのも、理由のひとつなんでしょうけどね。
傍で見ているには、退屈のしないキャラではありますから、何かしでかしてくれて、なんぼ、なわけで、そういうキャラが、少しは大人しくしていろというくらいにでしゃばって、事態を引っ掻き回してくれるのが、面白いわけです(あくまで、個人としてね)し、その尻拭いをするキャラが、何だかんだいいつつも、面倒を見るやり取りというのが、見ていてホッとするわけですが、実際は、出来のいい妹のスペックのよさのほうがクローズアップされていて、姉のだめっぷりのほうは、あまり、ピックアップされていないわけです。
ついでにいうなら、西沢の件でも、ナギのよさをアピールしようとしている向きがありますが、ライバルキャラだったらともかく、ヒロインでアレは逆効果だろうと思いますよ。
金持ちなんですから、英才教育して、それに金と時間をかけるのは、当たり前。それで、普通の女子高生に勝てるのは当たり前。それで勝ち誇っているようじゃ、フリーダムやSフリーダムにのって、最強を気取っている、キラと大差ないのですよ。
第一、この作品、お金持ちやいいところのお嬢様ばっかり出てくるわけで、やろうどもの目から見れば、うらやましい話ではありますが、現時点での、作中の西沢の扱いを見れば、

本人は口でどういっても、ハヤテは、金や権力に靡く男

という風に見方も出来てしまうわけです。
それに、最近は、あっちの女へフラフラ~、こっちの女へフラフラ~、ですし、一流の執事になるために、必殺技を身に付けるのは、マリアさんとの約束のため。

お嬢への恩義は二の次さんの次という印象が持てるわけです。

まあ、それでも、横島や諸星あたるみたいに、「お嬢さん、ぼかぁ、ボカァ」というように、美女を見たら、すぐさま、襲い掛かるような女好きだったら、まだ、しょうがないか、とも思えますが、
表面上は、女心のわからないみたいに振舞ってはいるものの、登場する女性キャラと、デレデレしていて、周りが、どうアプローチしても、鈍さで気が付かないというのではなく、そのくせ、西沢の告白だけは、しっかりと断っている。
しかも彼女は、物語中、唯一の普通の女の子で、普通の家庭で育っているキャラで、しかも、その際には、カッコよく断るわけには行かないという美学を言ってたわけだが、他のキャラがお嬢様で、しかも、一番、ハヤテが気になるのは、マリアさんという有能で、美人なナギの母親代わりのメイドさん。
辛口なファンが見れば、西沢と付き合っても、得にならないから断ったと見られてもおかしくは無いのである。一番共感を得やすい普通の女性キャラでこれをやって、しかもカラオケの話では、ナギのアドバンテージを見せ付ける(書き様によっては、女性ファンにそっぽ向かれる可能性もわけで(汗))。まあ、後々、よく見せようと言う、作戦もあるのかもしれませんが、時間の経過が遅い、このマンガで、それをやるまでに、どれだけ後の話になるのか、ヘタすれば、その前に打ち切られたら、どうする気なのか・・・。
作中の他の女性キャラとの比較は勿論、サンデーに連載されているほかのマンガを見ても、現段階では、女性がらみのネタを考えると、大抵の主人公は、一途に一人の女性のことを考えているか、筋金入りの鈍さで、全く気がつかないか、のどちらかである。
特に後者は、もてればもてるほど、その鈍さに拍車がかかった方が、予定調和的にだれとくっつくかが予測できても、あるいは・・・・、という期待が持てるのであり、それが昂じて、女性ファンが、「~~を結婚させない女性ファンの会」を作る場合すらあるわけだが、狂言誘拐騒動の後、伊澄の出番は無いも同然になって、しかも、今度は桂妹が急接近。しかも、ライバルキャラと言う触れ込みの、西沢もいるわけで、読んでいる人間からすると、これまた、ひとくぎりつけば、伊澄と同じ運命になり、しかも、それがパターンとして、定着してしまうかも? という予想を思い浮かべてしまう。これで、だれともくっつかないというエンディングなら、それも悪くは無いが(むしろ、そのほうが、最終的に受ける可能性のほうが高い)、ギャルゲー的なたとえで、作者本人が、描いた話に関して、延べることもしばしば、あるわけですから、嫌がおうにも、だれとくっつくかは気になるところ。まあ、これをブラフでやっているなら、たいしたものかもしれないが。
くわえていうと、「ハヤテ」は一応、執事ものであり、主に対する忠誠やら、振り回されつつも、職務をまっとうしようという姿が、ファンの心をつかむものであるが、マリアさんが、気になるくらいなら、まだしも、最近の桂妹との仲が気になる状況や、さりげにサキと買い物に行くという描写が多くなってきましたが、肝心の執事としての職務を何が何でも勤め上げようという描写は、マリアさんとの約束という要素が入っていて、ナギのことは二の次さんの次といった感じがあるし、ナギを何とかしようとしても、それが「本当にナギのためなん?」と、素直に頷けない状況で、
すっかり、ハヤテ主導になっている上に、執事として、主に忠誠を尽くすとか、職務をまっとうしようとか、新入りゆえのひたむきさとか、そういった要素(とその延長線にあるもの)よりも、色々な美少女が出てきて、ちやほやされるといった要素のほうが目立っているわけですから、執事者としては、「?」なわけですし、そもそも、執事キャラとして出てきたのが、野々原、氷室というように、ハヤテと同年代で、優秀な執事ですが、どちらも、主よりも、執事のほうが主導権を握っているわけで、教育熱心(?)な野々原はともかく、氷室などは、主を手玉にとって、一生安楽に暮らそうというタイプですから、これはこれで、悪くは無いのですが、執事キャラとしては、忠義一徹というか、むしろ、心配性じいや体質なキャラが欲しいところなんですが、伊澄の執事達は、オーバーな行動に出たのは、伊澄登場時だけですし、クラウスは、余り出てこないし、長年の付き合いで、ナギとの付き合い方を心得ている。巻田・国枝は背景同然というわけで、ステレオタイプな執事で、強い個性をもつ、言ってみれば、東鳩のセバスチャンみたいなタイプが不足しているわけで、ある意味、執事のとしての基本が最近の展開では書かれていない、といってもいい。
今のところ、名前が出ているが、作中に出ていない執事では、ハヤテの前任者の姫神、橘家執事の一条さんという二名がいるので、あるいは、これ二人のうち、どちらかが、それにあたるのかもしれないが、出すのなら、早いところ出したほうがいいと思う。
まあ、別に、普通なら、女性受けしそうに無くても、別にかまわないわけだが、畑センセは、コミックスが出るたびに、「一人、少なくとも二冊は買ってくれ」とアピールするわけですが、それを言う割には、前述した展開で、好きに描いていたりするわけ、まあ、そのあたりが、「二年持つかな?」と首をかしげた、発言につながるわけですけどね。
そもそも、執事ものというのは、執事カフェを希望する声がおおきく、しかも、その中に女性が少なくないカズ、そこにいるわけだから、女性人気を獲得するのに、格好の素材な訳だし、イケメン人気や韓流ブーム、そして、賛否両論激しい種ガン。いずれも女性人気が成功の秘訣であり、今のご時世、家庭の財布を握っているのは女性であるわけで、最近は、サンデーを「ガッシュだけ読む」という人も少なくなく、しかも、子供だけではなく女性ファンにも人気があり、女性は大抵、コミックス派を公言する人が少なくない。大体、おっ気なお友達は別にしても、ガッシュのカードを買う子供たちや、中高生のお金は、基本的に、親から出ているわけですしね。
つまり、自分のコミックスが売れるようにするには、こういったファン層にもアピールすることは、不可避だったりするのだが、ガッシュの女性ファン層では、ハヤテにチェックを入れてるサイトを余り見かけないのだ・・・。
まあ、執事モノと言いながら、主への忠誠心や、何が何でも職務を全うしようとするプロ根性や、純粋に執事への仕事に燃える新人とか、女性受けしそうな要素は、今のハヤテにはないわけですしね。必殺技ひとつでも、ビデオやマニュアルを見て、お手軽に身に付けようという態度は、真剣とはいえないですしね。
そもそも、「真面目に頑張っていれば、いつか、報われると言ってた類のキャラ」と言うのが、すっかりウソみたいになっているわけですし。
マリアさんへの思いは純粋じゃないのか? という向きもあるかもしれないが、そもそも、死にそうなところを、助けてもらったわけで、40年かけて、借金を返さないといけないとはいえ、恩は恩。相手を勘違いさせたとはいえ、種類が違うとはいえ、恩に報いるために、その優先順位は、常に第一であるほうがいいだろう。マリアさんへの思いがあるのは、まあ、駄目とは言わないが、それを振り切って、恩に報いることを第一に考える一途さのほうがかえって、映えると言うものだ。つまり、鈍いなら鈍いで、お嬢や、伊澄といった年下だけでなく、桂妹や、西沢のような相手にも、気が付かないくらい、鈍いほうが、むしろ、呼んでいる人間の興味を引くものだ。
ましてや、サンデー作品の中では、大抵は努力したり、何か才能や常人離れした力を持ちながらも、自分と同等か、それ以上の力を持つライバルや敵が常にたちはだかるわけで、良くも悪くも、ハヤテはサンデーのほかの作品の主人公や、登場人物と比べられやすいわけですが、
伊澄登場以降、たいした不幸も無く、立ちはだかってくる敵は、常にあっさり撃退。おまけに、出てくる女性キャラには、大抵、モテモテ。
しかも、親の作った借金のために、売り飛ばされかけたり、それを返すために40年もはたらか無いといけなかったりするといった不遇な要素よりも、お嬢様が借金肩代わり、しかも、そのお屋敷で室視として雇ってもらったりするわけで、マイナスよりも、プラスのほうが、大きく目に写るわけですが、最近は、それにあぐらを書いていると言うか、何のために執事として、頑張ってるのか、忘れてんじゃねえのか、こいつ? と思わせるような描写が目立つわけで、

早い話が、他のサンデー主人公と、色々な意味で、一線を画すわけですから、

大抵のサンデー作品の主人公とくらべて、良くも悪くも、目立ってしまいます。

近いと言えば、「あいこら」や「兄踏んじゃった」でしょうけど、この両者も、「あいこら」は、自分の欲求に忠実ですし、見方によっては、自分のこだわりを追求しようと言うこだわりも感じられるし、兄のほうは、溺愛する弟のために、手段も道理も問わずに行動すると言う、ある種の徹底振りがあるわけで、この両者と比べても、今のハヤテの態度が良く見えるかと言うと、微妙な気もするんですが・・・。
おまけに、伊澄などは、狂言誘拐以降、目立った出番は無いわけですし、最初は、師匠との関係から、「ポカポカ」の小夜子や「改蔵」の部長のような役回りを想像させたマリアさん、ライバルとして、立ちはだかると思われていた、ギルバートや、エイトなども、一区切りつくと、出番がなくなっているわけですし、おまけに、1年近くかけて、一ヶ月しか、時間がたっていない。おまけに、学校編以降は、狂言誘拐までの展開では、「本来なら、今回は・・・」というように、あれこれ書くうちに、話が脱線してしまうのだが、それが逆に面白さを生んでいたのだったが、学校編以降は、それで面白くなりそうなエピソードは可能な限りカットされていて、しかも、時間の経過が遅いのだけは変わらない。
まあ、物語には、溜めというか、面白くなるために、あえて、最初のほうは、抑えて各部分があるのも事実ですが、3ッ月、半年、1年と言うスパンや、ギャルゲー、エロゲーだったら、遅くとも1週間位でクリアできる作品がちまたにあふれかえっている現在、そういったいつ終わるかわからない展開で、引っ張るのは、非常に難しいわけですし、最近は、謎や伏線で引っ張っておいて、それが解消されないまま、「わからない謎があってもいい」なんて、投げっぱなしの作品、しかもそういうのに限って、謎を解くための手がかり、は満足においていないわけで、下手をすれば、そういった作品と、同レベルにみられるという、損なイメージをもたれる危険性もあるわけです。で、最近は、蛇足になりそうなところは、苦渋の選択として、切り捨てているわけですから、こいつも下手をすれば、イメージダウンにつながる可能性が高い。話が面白くなるのなら、まわり道もまた、悪くは無いけど、それが無くて、だらだら長い話に付き合え、では、付き合いきれる人間は限られてくるでしょう。
かのパトレイバーでも、後半は、変に社会的なテーマを持ち出してきて、ファン離れを起こしましたが、作者の考えが前面に出すぎていると言う点では、アル意味、大差はありません。
つまり、今、支持しているファン層には支持され続ける可能性は高いが、サンデーを見る場合、ガッシュや今の主だったサンデー作品を目当てに見ているファン層にアピールするには、いささか、きつい話展開をつづけていれば、ヘタすれば、打ち切りクラウンじゃないかな、と言うのが、最近の展開で、感じる個人的な実感でしょうね。
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by kwanp | 2005-10-06 15:30 | コミックス
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