しかしまあ・・・・

よくやった、桂姉!! と賞賛を送りたい気分ですが(笑)
増刊の内容を考えると、結局のところ、三千院家に戻ることになるんでしょうね。

しかし、その増刊では、その姿勢にすくなからず、問題があるにしても、お嬢の運動嫌いをなおそうという態度も、あったのですが、コレは、ハヤテの性根が、お嬢の運動嫌いをなおすのと、借金返済の二兎を得ようとしたことから考えると、成長しているかのように、ぱっと見は見えますが、微妙な話なんですよね。
少なくとも、タイムスリップや、未来から来た人間が、先に起こることを知っていて、それッヲ踏まえて行ったことで、歴史に影響を与える(と一般的には思われているのですが、だれも試したことはないですからね)歴史改変の知識があるのは、ナギを小さい頃から、運動好きにしようという意図からも明らかですが、しかし、事情をよく知りもせずに、ナギに外で遊べ、と言ったり、その姿勢で、人の人生を大して考えもせずに、変えようなんていう考えは、マラソン大会のそれと、変わりないのかもしれませんね・・・。
大体、結果的に、「守る」といいながら、元の時代に戻ってしまったことで、置き去りにして、お嬢の心を閉ざす原因になったわけだし。

そういう意味では、クラウスの、ハヤテがお嬢を堕落させているというのも、じつは的外れな解釈ではないし、ハヤテは、マリアさんに頼りになる大人という憧れを抱いているのを恋心と勘違いしているのではないか、と何度か指摘してきたわけだが、ナギに対しては、両親の代わりを求めているのではないか、と、今週の「お嬢様のためなら、鬼にも悪魔にもなれる」という台詞を見ると、そう思えてくるのだ。
はっきりいって、ハヤテ自身の言葉通り、ハヤテが忠義モノかというと、恋愛要素を抜きにしても、ナギのことは置きざりで、他の女性キャラの間をふらふらしているように思えるし、一流の執事になろうとして、必殺技を身に付けようとしても、お手軽にマニュアルやビデオを見て、身に付けようとしている。
そんなもん、執事になって、一ヶ月も経つか経たないかの小僧に、そんなことが簡単に身につくなら、だれも、一流になるのは苦労せんわ!! 
「一流の執事になる気あんのか?」と思うが、おそらくは、一流の執事になる気など、ハヤテにはないのかもしれない。
というのも、ハヤテが一流の執事になるということは、主を良い方向へ導く、たとえば、ヒムロなども、堂々とお金がすきとか、己の欲望を口にしているが、しかし、タイガを操って、安楽に人生を過ごそうとするなら、表面上は、もうちょっと、まっとうに振舞ったほうが賢く生きられるはずだが、坊ちゃんの前でも、どうどうとお金が大事とか言い切っている。
只でさえ、お嬢もそうだが、御曹司に金目当てで近づいてくるやからが多いのに、それでは、露骨に、タイガはともかく、周り、家族から警戒されるわけだが、お金が好きなのは確かだが、あえて、そう振舞うことで、反面教師になって、自分に近づく連中が、無償の行為で近づいてくるのではない、とか、あからさまにタイガを利用しているという態度を装って、という解釈はできるが、ハヤテの場合は、コレより一歩進んだ、というか、ある意味、たちの悪い形ではないか、と思う。
というのも、ハヤテはナギに対して、恩義を感じているとは思うし、「守る」といったことばにも偽りは無いだろうが、その行動の根源は、おそらくは、両親の代わりをナギにもとめているのではないか、と思う。といっても、別段、父性や母性を、お嬢に求めているのではなく、彼女に求めているのは、駄目人間のために、身を粉にして、それを守っているという満足感、まあ、言ってみれば、だれの目から見てもろくでなしの男に、報われないのがわかっていて、尽くしたり貢いだりする女性がいるが、それと同じようなものではないかと。「この人は自分がいないと駄目」といって、結局、お互いに不幸な結末しか待っていないケース。
ハヤテの場合は、ろくでなしの両親を養ってはいたが、そもそも、その気になれば、縁を切って、自由になるための算段も取れたと思うのだ、ハヤテの能力であれば。
まあ、なまじ、能力が高かったために、我慢の限界が繰るのに時間がかかった、という見方も出来るが。
前述した女性のように、あの両親には、ハヤテがいないと駄目であり、こいつは想像だが、ハヤテの兄は、家庭を見限って、とっとと家出したか、ハヤテが物心つく前に売り飛ばされたかのどっちかだろう。
どういうわけだか、現時点では、ハヤテの兄に対するコメントというのが、全く無いわけで、考えられるケースとしては、兄がいるのを知らない。あるいは、口にするのも嫌な相手。おそらくは両親のようなろくでなしではなく、そこそこ真面目で、比較的、常識的な人間か、あるいは、要領が良くて、美味しいところだけをもっていく人間で、ハヤテよりも能力が優秀。
ハヤテにとって、あまり、都合のいい人間ではないことだけは確かだろう。西沢の一件や、桂妹と相対したときでもそうだが、自分にメリットの少ない相手は、あっさりと切り捨てることに容赦が無いところがあるのだから。
ハヤテ的には、西沢を振ったことになるのだが、その理由を考えてみると、「二次元には興味が無い」とかいって、断ったり(本当の事情を話して、それでも、いいと食い下がってくる可能性は、おおいにある)、「カッコよく振られてはいけない」といっているが、カッコよく振られる。自分が悪者にならないように振られるという意味であり、フルにしても振られるにしても、カッコよく立ち回ろうとすると、傍目からは、「ええかっこしいが」と白い目で見られることが多い。
ただでさえ、男女間のことでは、いくら、女が悪かろうとも、問答無用で、男のほうに分が悪いのは、さけられないわけで、これは、恋愛経験というよりも、職場の人間関係で身に付けた修正だろうが。
話は横にそれたが、下世話な言い方だが、マリアさんがいないと、自分の身の回りのこともロクに出来ないのだからお嬢は、彼女を命の恩人と見ているペットのタマからみても、筋金入りの駄目人間の太鼓判を押されているわけで、彼女が、今、安楽に暮らせるのも、マリアさんや、クラウスという人間に守られているからに過ぎない。
しかも、お誂え向きに、特定の人間にしか、心を開かない。こう言う人間は、懐に入るまでは大変だが、逆に信用を得て、懐にもぐりこめば、後はトントン拍子に事が運ぶのだ。
しかも、ハヤテ本人は意図していないだけに、お嬢は恋心で、目を曇らせているので、ハヤテの言動に対するガードがゆるい。そこへ、身体と命を危険にさらして、守ったり、彼女の期待にこたえるようなことを成し遂げて、それを積み重ねていけば、さらに信頼は増すだろうし、そこへ、「ぼくが君を守るから」などといえば、信頼することこの上ないわけだが、そもそも、お嬢は、元から、男を見る目が、人より変わっているし、悪意には敏感だが、それ以外の感情の機微にはうとい。
自分が、役に立つとアピールするには、うってつけな相手なのだ。そして、それをやるには、お嬢が今よりも、格段に良くなられると、まずい。なぜか? 場合によっては、見る目がついて、自分のことを省みなくなる、あるいは、自分がいなくてもやっていけるようになり、捨てられるからだ。だったら、自分がレベルアップして、ナギに追いつけばいいじゃん、という声も聞こえてくるが、ハヤテの生い立ちは、生きるために金を稼ぐのに精一杯の日常での経験しかないし、夜逃げを繰り返していたから、お互いを高めあったりするという相手にも縁が無かった。
つまり、他人が自分を必要としてくれた経験というのは、悲しいことに、ろくでなしの両親しかいなくて、しかも、その両親のために金を稼ぐという生き方しか、知らないわけだが、
だからといって、借金肩代わりや、編入の口添えをするまではともかく、その後の、三千院家での生活にあぐらをかきまくっている生活を見れば、いい気分にはなれないのですけどね・・・。
そう考えれば、作中時間、一ヶ月間の豹変振りも、合点が行くような気はするのだが・・・・。
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by kwanp | 2005-11-10 18:06 | コミックス
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