要するに・・・

今週のバックステージでの畑センセの物言いを、好意的に受け止める気にはなれないのだが、どう考えても、好意的になれないのか、考えてみると、

似ているんですよね、人目が気になって、少女漫画買えないとか言ってるたぐいの人種に・・・・。

今週の話のことを、バックステージでは、最初に考えていた話が、個人的事情で描くのが辛いとか言ってたために、別の話に差し替えになり、それを何度も書き直したことを、とくとくと語っていたわけで、しかも、その内容が、人生経験がないから、面白いものがかけないというもので、

バックステージと今週の内容両方見たら、弁解という言葉が思い浮かぶ人間がでてきても、おかしくはないだろう、と勘繰りたくなる内容ですからね・・・。

まあ、「最初はこうしようと思っていたけど、結局、ああなりました」というので、不評を買ったのがマラソン大会と、西沢家に押しかけ執事をやった話ですが、この二つは描いた話の本来のプロットを口にしていたわけですが、今回は描けなかった話の描けなかった理由を、本編にまで持ちこんで、自己弁護(読者というよりかは、自分に言い聞かせているようにみえるのですが)
しているわけで、そんな言い訳を聞かされて、良かったなんていう人間は、そういないでしょうし。

まあ、確かに予想外のブレイクで、読者の欲望に、次から次へと答えてきたわけですから、大変なのは、当然でしょうけど、自分の幸せ削ってでも、人を幸せにするのがプロだろう二・・・・。
「バレンタインにいい思い出のなかった人間が(Ry)」とかいってるわけですが、そんなことは、承知の事実な訳でして、読んでいる人間は、私も含めて、8割のサンデー読者の大部分。
そりゃ、「バレンタインにいい思い出のなかった人間」が、そこそこ、豊富なバイト経験があるものの、貧相とか言われていて、しかも、親の借金を押し付けられるような不幸な高校生が、金持ちのお嬢様に、借金肩代わりしてもらって、才色兼備の生徒会長とか、和服美人の凄腕霊能力者とかに好かれて(以下略)というような話を書いているのは、そりゃ、ちょっと正気に返ったりしたら、恥ずかしいとつらいとか思うこともあるのかもしれないが、物語というのは、そもそも、複数の人間を自分の意図に沿って動かして、しかも、自分の考えることに都合よく話を展開させる(納得させる必要性はあるが)わけで、どんなジャンルで描いていても、それは同じなわけだし。
だからこそ、話を書くのに、謙虚にならないといけないわけですが、傲慢に描いたほうが、面白いって人間もいるし、一概には言えませんからね・・・。

要するに、面白いと思うことを追求しようとすることよりも、わが身が可愛いというところ、そして、「描かないこと、やらないことへの弁解が手が込んでいる」という点において、畑センセの今週のバックステージのコメントと「人目が気になって・・・」という類の考えは似ているのですよね。

保身に徹するなら、それもひとつの生き方、考え方なんでしょうし、保身が完全に悪いとは言いませんが(やり方やタイミングによるでしょうから)、ただ、個人に勧められても、アレコレ理由をつけたり、「人目が気になるとか」言うくせに、雑誌やネットで、話題になると、途端に掌返して、全巻読破。そして、その作品の面白さに関して、得意げに語りだすというパターンもついてくるわけで、

単に、みんなで渡れば怖くないだけじゃないのか?

と突っ込みを入れたくなることがしばしばありまして、しかも、それが、一般人なら、まだ分かりますが、そこそこ、レベルの高いオタクというのが、この手のパターンに良くある話だったりするのです。

やらないなら、やらないで、そういっておけばいいのに、アレコレと理由とつけて、正当化したがるのですよね、この手のタイプは・・・。
しかも、もっともらしく聞こえる理屈だったりするのが、性質が悪いわけで。

辛くてかけないという理由に頷けないのは、これと似たような理由からなんでしょう。

まあ、描くのが辛いことで、あれこれと考えているうちに、思いついた部分も、今週の話にはあるのかもしれませんが、これまで、ずっと描いてきて、それで、予想外のブレイクして、コミックスも売れに売れているわけですし、何より、好きなことをやって金をもらって、暮らしているわけですから、今更、「描くのが辛い」というのは、贅沢な悩みでしかないわけです。

だいたい、

「バレンタインに(以下略)な人間が、辛いのを乗り越えて、「バイトの経験は豊富な(以下略)」な話を心身すり減らして描いて、サンデー読者の8割が共感して、支持するのであって、畑健二郎(敬称略)という作家の恋愛経験談というのを、必ずしも、見たい、聞きたい(よっぽど、変わっているならともかく)訳ではないのですよね・・・。

割合、自分の経験をもとに共感しやすい学園モノと、たいていの場合、資料と想像で描いていくしかない執事モノという二つのジャンルをやっていて、しかも、前者のウェイトが高いわけですから、そう思うのも無理はないかもしれませんが、今更、そんな愚痴言ってもしょうがないし、不利を承知で始めたことですから、そんなことを今更、言っても、理由にすらならないんですよね。これからの展開次第では、3週連続じゃあ、きかない位に、恋愛パートで話を描くこととかになることだってあるかもしれないし。

これまでの場合は、不本意な出来でも、書いていたことだったのが、今回はやらなかったことの理由を得年と語っているわけですから、この差は、微妙なようで、大きいと思いますし、こう言う姿勢は、守りに入っている証拠なのですが、やっぱ、先週の話で、書いている畑センセも、わが身を振り返ってしまったから、ああいう心境になったのかもしれませんが、今のハヤテだと、描くのが辛いという要素が、いくらでも転がっているわけで、それこそ、連載を中止にしないと、やっていけない場面ばっかりな訳でして、中途半端に守りにはいっても、ろくな事はありませんので、多少時間はかかっても、開き直って、最終回まで突っ走るしかないので、その結論に達して欲しいところですが・・・。
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by kwanp | 2006-02-25 17:17 | コミックス
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