さすがに・・・

今週の話や、バックステージを見て、畑氏があせっているようにすら思えてしまうのだが・・。

というのも、マリアさんに人気が集まらないというのも、或る意味無理はないわけです。
何しろ、マリアさんは、ある意味執事というように、文字通り屋敷の管理を一人でやっているばかりか、お嬢の世話までやっているわけで。
見方を変えれば、マリアさん=お屋敷パートという見方も出来なくはないのだが、そのマリアさんは、白皇で10代前半で、生徒会長になっているわけで、桂妹がすごいということを強調するために、持ち出してきた話でも、ほかにあまり例がないわけですし、昔はともかく、今は、桂妹が生徒会長ということで、ある意味、桂妹が、学校パートの象徴というわけですし、似たような条件でありながら、桂妹のほうが、初対面から、フラグが色々と立っていた訳で、マリアさんよりは、親しみやすい印象を与える。

第二部から学校がらみのエピソードが多くなるにしたがって、屋敷の場面は少なくなっているわけですし、執事とらのあな編では、本来、描く予定と違った話を描いて、お嬢を無理やり、ハヤテと合流させるという強引な展開になったりしたことでも、お屋敷パートの出番は少ないのは明らかだが、出番の少なさで言うなら、サキがいるものの、マリアさんより、彼女の人気のほうが高い。
それに関しては、ドジメイドという、メイド属性でもキャッチィな属性があることに加えて、嫌な奴として登場しつつも、好きな女の子を振り向かせようとめげずに努力するワタルを、(逆効果っぽいが)世話を焼こうと奮戦(?)する姿勢や、それを出番の少なさが逆にカバーしているものだと思われるが(しょっちゅう出ると、逆にマンネリ化しやすいパターンでもある)。

マリアさんのほうはというと、複数というよりかは、数十人でやるような屋敷の管理を、ほぼ一人でやっている上に、お嬢の世話も一手にやっているわけだから、それがどれだけ大変で、それをこなせること自体、有能であることの証だったりするわけだが、それが、勘違いとすれ違いで成り立っているお嬢とハヤテの関係を、事情を知りながらも、一歩引いて、冷静に様子を見ようとする態度、というより、静かに見守りすぎていたのが仇になっていたのではないか、と思われる。
というのも、ハヤテというのは、客観的に見れば、どこの馬の骨とも知れない奴であり、両親には大きな問題があり、借金もある。そんな奴に、お嬢はそいつに首っ丈であるわけだから、下手をすれば、ハヤテが大事なあまり、取り返しのつかないことになってしまう可能性が或るわけで、警戒するのは、家を守るものとしては、当然でしょう。
しかし、三千院家のメンバー構成では、クラウスが屋敷を空けているわけですから、目を光らせるのは、マリアさんの役目になるざるをえないわけですし、しかも、お嬢には両親がいないわけですから、お嬢の母親代わりの立場も、必然的にこなさないといけないわけで、口やかましい母親役も振り分けられざるを得ない。
母親といっても、優しくするだけではなく、時には、子供のためには、憎まれ役も買って出ないといけない。つまり、憎まれ役というか、意地悪キャラとして、機能せざるを得ない立場であったが、その役割は機能しておらず、見守る態度や、思慮深い年上的な態度が目に付いていたと思うのだ。
とりわけ、ああいう金持ちの家では、お嬢様に近づく不貞のやからに対して、警戒の態度をあらわにするキャラであり、お屋敷モノや、旅館ものでいうなら、新入りの主人公が、気に入らなくて、あれこれと意地悪を仕掛けたり、主人公を追い出そうとしたりするアレである。
それらを潜り抜けて、主人公は成長するものであるが、屋敷の中では、その役を買う人が誰もいないために、ハヤテにとっては、第一部の終わりごろから、早くも、三千院家は温室のようになてしまった感がある。

ただ、それとは逆に、学園サイドでは、桂姉が意地悪キャラに相当する行動を引き受けていて、桂妹も、マリアさんのように、一歩下がって、様子をみるという行動をしておらず、なおかつ、お嬢のような負けず嫌いという特性を兼ね備えている。
しかも、考えようによっては、ハヤテを試している節すら、彼女にはありましたが、マラソン大会の行動で、彼女の中のハヤテの評価ががた落ちだったりするのですが。

しいていうなら、ほかに演じられそうなキャラといえば、ワタルやタマがいたが、第一部の終わりごろから、嫌な奴から、面倒見のいい人や悪友みたいに変わってしまい、それもかなわなくなった。
それに加えて、不幸が影をひそめたことで、ハヤテが成長する要因が大きく減ってしまったわけだが、マリアさんの出番の減少も、お屋敷要素と密接に結びついているがゆえに、これらと無関係ではないと思うのだが・・・・。

さらにいうなら、

有能で、しかも、憎まれ役も買う上に、他にも、気さくな関西人とか、天然おっとり系(しかも黒髪ロングのストレート)や、主人公のことを想っていて、不利な状況でもめげないという(個人的には、まだまだ、マシなレベルなんですけどね、彼女の場合)普通な同級生というように、キャッチィなキャラが、ほかに何人も出ているわけで、そっちのほうがハードルが低い。

ギャルゲーで言うなら、すべてのパラメーターが、高い数値を出さないとクリアできないキャラであり、気をつけてプレイしないと、普通は、他のヒロインになってしまうというあれである。

なおかつ、マリアさんの場合、メインヒロインであり、以前に一流の執事になるという約束をしておりましたが、一流の執事になるということは、具体的に言うと、マリアさんが,ほとんど、一人でとりしきっている屋敷の管理(一部業者に委託しているとはいえ)や、お嬢の面倒を、彼が半分受け持つわけで。それだけでも、ハードルの高さは明らかでしょう。
今でも実務は半分受け持っているでしょうが、込み入ったことや重要なことは、彼女がまだ、受け持っているでしょうしね。ハヤテは、まだ、勤続二ヶ月の見習レベルですし、一日の半分は、学校にいっているわけですから、執事の仕事といっても、任せられる部分は限られているのは、明白でしょう。
先週のハヤテの言葉振りからすると、現時点では、ハヤテは、ほとんどの場合、自分の都合で、約束をしながらも、それを守りきれていない場合がほとんどで、お嬢に守るといいながら、借金返済に利用したわけで、いっちゃなんだが、この行動は形は違えど、相手の弱みに付け込んで、耳障りのいい言葉をささやいて、あげく、自分の欲望のために利用している時点で、あいこらの天幕のトラウマの原因になった先輩とやってることは同レベルの行動なのだ。

天幕のトラウマになった先輩をよく見せようとして、それを、作中で批判も省みもしていないので、本質的には成長していないわけだし、しかも、自分はかわいそうだとか、自分は不幸だ、とか言っているわけだから、どれだけ、とんでもないキャラかは言うまでもないだろう。それが露見しているか、露見していないかの違いだけですから。

おそらくは、欲望に流されるか、それとも、それを乗り切るか、という風に、紙一重の差だと思うのですが、ハヤテも、天幕の先輩も、明らかにそれに負けているわけですし、ハヤテの場合は、負けっぱなしだったりするのですが。

そんなキャラが、借金があるから、女の子を養う甲斐性がないと女の子相手にいってるのに、パフォーマンスと見られても、不思議ではありませんし。

マリアさんの物語に踏み込むには、そこから、踏み出す必要があると思うのです。

話を戻すが、一流の執事になるということは、必殺技を使えて当然という台詞があったが、必殺技が使える程度なら、姫神だって使えたが、彼の場合は、マリアさんの負担を増やすだけであり、お世辞にも、必殺技を使えるだけでは、一流の執事とはいえない。あくまで、アレは前提条件に過ぎないのだ。
お嬢をいい方向へ導けるということと同時に、マリアさんの仕事を、或る程度は受け持つことが出来き、マリアさんの負担を減らすことがつながる。
それは、遠い過去の約束を実行することにつながるといっても過言ではなく、今週の約束すら、その取っ掛かりに過ぎないと思えるのだ、マリアさんがらみの物語は(それは、同時、お嬢がらみの物語とも密接に絡みついていると思うのだが)。
だが、その物語を描くには、萌えやお色気でないがしろにされていた執事要素をしっかりと描かないといけないわけだが、萌えやお色気を優先させるということは、執事要素は求められていないということだが。平たく言うと、主だった読者が喜びそうなネタばっかり描いているわけには行かないことになると推測できるのだが、これをやらずに、マリアさんが目立つような話の描き方をするということは、土台、無茶な話ということだ。

マリアさんの場合、クリア条件になるパラメーターが高いキャラだと思うのだが、多少、高感度を上げた程度で、振り向いてもらうということが、難しいキャラであり、ヘタにハードルを下げるのは、キャラの安売りに他ならない。ましてやメインヒロインであるのなら、なおさらだろう。

そもそも、話の展開が遅いのは、語るべき要素をじっくり語っているからであるわけだが、その手順をすっ飛ばして、メインヒロインなのに、キャラの人気が低いから、キャラの人気だけをあげようというのは、本末転倒なのである。
まあ、読者が喜びそうなネタを提供できるから、マリアさんも、できるのだろうと踏んだのかもしれないが、マリアさんの場合、学園パートがメインになっている今の場合、マリアさんのキャラだと、本番ではないのであって、注目されないのは当たり前だし、そもそも、執事要素と萌えを両立できないから、今のような話展開になっているわけで、無理にマリアさんを目立たせるのは、逆効果でしかないわけです。とはいえ、どうも、これまでの話では、ハヤテが一流の執事になる方向以外で、マリアさんフラグを立てれるようとした節すら、感じられるのですが。
つくづく、自縄自縛にはいっているな、という印象を、最近のハヤテや、畑氏から受けてしまう。
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by kwanp | 2006-07-27 07:39 | コミックス
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