諸刃の刃

桂姉が「こんなことして、病気の妹が喜ぶか」という台詞はわかりやすいとは思いますが、桂姉の場合、十数年前には、彼女が一人で借金を返していたわけで、安易に、足のつきやすい犯罪に手を染めて、捕まった日には、小学生に入るかはいらないかの妹が、一人残されて、借金を返さないといけないわけですからね。
つまり、借金を返せば言い訳ではないわけで、やばい橋を渡りながらも、己の身を守ることもしないといけなかったと思いますから、むしろ、強盗犯には、治療費を稼ぎながらも、妹を一人にしない覚悟というのを語ったほうが説得力はあったと思いますが・・・・。
まあ、それをやると、かつては両親を養っていたハヤテの現状に、目が行きますし、桂姉でさえ、そういう覚悟があったのに、あっちこっちの女いい顔をするだけのハヤテに、そういった覚悟を、今は持ち合わせているのか? という話になるということもあると思いますから。

境遇が似ているし、かつては、養うべき相手を抱えていながら、今は好き勝手に生きているという意味では、同じですし、ホワイトディのこともあるし、桂妹と西沢のこともあるから、伏線とするのであれば、少しは、ハヤテに話の矛先が向かうような書き方にしてもよかったのでは、と思いますし、それを抜きにしても、やはり、桂姉妹のいい話にするにしても、ギャグで流すにしても、もっと、10年以上前の話に踏み込んでも、よかったのかも。いずれにしても、テンポを優先させすぎで、話が、犠牲になってますので、オチのくだりを丸々、バックステージに書くのは、本末転倒なきがしますし(こういうのは、どういう形でアレ、本編で語るべき内容でしょう)。
せめて、もう一週あれば、いい感じにまとまったのでしょうけどね。無理に話をスピーディにするのは、逆効果とは思うのですが、今回の話というのは、桂妹の行動というのは、弟クンを巻き込んで、何かしでかして、しかも、そのツケが、弟くんにいくという、トラブルメーカーなリアル姉ものの構図まんまですし、携帯電話で、桂妹に電話してという策が結果として裏目に出るのは、姉相手に弟がする場合、特にこの傾向で、自滅するパターンが顕著だったりしますしね(笑)
ただ、姉キャラというのは、例えば、東鳩2の環とかが、最近は有名ですが、これだって、普通に萌える派と、「実姉もちのトラウマを揺さぶられて、苦手だ」派に分かれるのは、その筋では有名な話ですし(笑) 東鳩2のリーフは、少しさかのぼって、「うたわれしもの」では、エルルゥというリアル姉キャラをヒロインにしていまして、今は、アニメ化とWEBラジオで話題になっていますが、それ以前は、一部で、影の薄いメインヒロイン(そうなるには、別の理由もあるわけですが、これは後日)の名をほしいままにしておりまして、妹のエルルゥのほうが人気が高かったわけですが、これだって、発売されたのは、02年という姉萌え観点から見ると、ある意味微妙な年(姉萌えが顕著になる少し前)だったこともありますし、姉キャラというと、カルラやウルトリィの方が目立ちやすいですからねえ(汗)
姉萌えは、基本的に優しいお姉さんや、だだアマ姉ちゃんのほうに偏りやすいわけで、彼女らのほうに人気が集まりやすいわけですし、環だって、疎遠になっていた幼馴染とか、リアル姉の被害から、主人公のみを守る防波堤としての雄二がいたりと、色々と、精神的ダメージを和らげる仕掛けが施されているわけですからね。
ハヤテでも、ハブ扱いされていた咲夜がお色気で急浮上するや否や、扱い変わったりしているわけですし、最近は、桂姉も、幼少時の桂姉を出したりと、そっち方面を協調しようとしている節がありますしね。
しかも、姉が何かやらかすことに、無理やり巻き込まれ、しかも、それが原因で、トラブルに巻き込まれて、なんとか、反撃を小ざかしくも試みるが、かえって高くついたなんて、典型的なパターンですからね。
オチを大きく省いたのは、そのあたりを、変にリアルに書くと、ダメージでかいわけで(一部の人種には)。桂姉妹のいい話を持ってきて、強引に前後編にしようとしたのも、そういったところがあったのかもしれませんね・・・。
リアル姉と姉萌えのバランスは、一歩間違えれば、劇薬になりかねないわけですから。
とはいえ、バランスをとるのは、あくまで手段であって、それが主になって、話の結末の展開を、バックステージに、その経緯を文章で書くのは、どうかな、という意見は変わりませんが。
姉萌えとリアル姉描写のバランスを上手くとって、読者に幻想見せるのが、腕の見せ所ですからね。
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by kwanp | 2006-12-01 18:16 | コミックス
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