こりゃ確かに・・・

公式ファンブックを買ってみて、掲載されている読みきり版のハヤテですが、

のっけから、更地になった家の前にたたずんでいたり、さらには、親の残した借金を押し付けられて、借金取り(後の連載版よりもいかつい)に追いかけられるハヤテ。

しかも、履歴書を買ったはいいけど、住所不定なので、履歴書がかけない。

ちなみに、この数ヵ月後(04年4月)に発売されたクラナドには、住所不定の男が登場して、履歴書の書き方がアレだったというエピソードがあったりするのですが・・・。
ちなみに、この男、選択肢次第では、主人公のことが好きだったとあるヒロインと最終的にくっつくという展開があり、そのことで、一部のファンから、嫌われる羽目になった人もいたそうです・・・・・。

それはさておき、後の漫画版通りに、ナンパされているお嬢を助けて、しかも、缶ジュースをおごるのですが、そのジュースを買うために、なけなしのお金を使っただの、自分お身の上を語るだの、とそんなことを語られて、なけなしのお金で買ったジュースが、のどを通る人もそういないと思うのですが・・・・。

そりゃ、親に借金押し付けられて、しかも、借金取りに追われて、金策もままならないので愚痴りたい気持ちは無理もないのかもしれませんが、通りすがりの女の子に、最後のお金で買ったジュース渡して、ヘビィな身の上話を聞かせて、聞かせる方は、気が済んだかもしれませんが、ジュース一本で、そんな身の上話聞かされて、普通は、それっきりになるのが関の山でしょうが、自分にジュースおごるのに、なけなしのお金を使ったということを聞かされたら、普通はいい気がしないでしょう・・・・・。

お嬢はいいやつだ見たいに言ってますが、いやがらせにしか見えません・・・・・(汗) というか、これは十分、恨み言だと思うのですが・・・。

莫大な借金を抱えて、借金取りに追いかけられる少年と、お金持ちのお嬢様との出会いを描くには、やり方が限られているのでしょうが、身も蓋もなさ過ぎるような気が・・・。

このあたりは、序盤というよりも、今のハヤテに近いものを感じますが(読みきり版は読んでいたが、このシーンはなぜか記憶にないので、多分、読み落としていたと思われる)・・・。
そう考えると、序盤の展開って、ちゃんと見せるように手をかけていたのですが、半年ほどで、力尽きたんですね・・・・・(汗

この一年後に出たコミックス一巻では、数少ない女性ファンとか言うことをネタにしていましたが、多分、このあたりの台詞回しをやってしまうところがひっかかったのでは? と思えてしまうのですが。

お嬢は礼がしたいと、三千院のお屋敷につれてこられて、執事として、雇われるのですが、この読みきりでは、お嬢が借金を肩代わりするような展開はないわけですし、連載版の勘違いとすれ違いから始まる関係とか、お嬢が借金を肩代わりするとか、よりギャルゲナイズされているのは、この読みきりで、男の人の反響が高かったからでは? とかかんぐってしまいそうですが・・・・。

オープンにしているか、隠しているかの違いは当ても、不幸だから、かわいそうでしょ、いいやつでしょうとセールスしているわけで、このハヤテのアピールの仕方が、今の路線に続くきっかけなのだな、と思いますが・・・。

そういえば、ひつじの執事というボケ方をしていましたが、本当にそういうキャラが主役を張るマンガが出てくるとは思わなかったですよね、あのころは(笑

ハヤテ執事として、雇うことに疑問を抱くクラウスに、マリアさんは、お嬢がハヤテに一目ぼれしていることを見抜いて、しかも、ハヤテは、それに気がついていないことを指摘し、そのすれ違いぶりを楽しめるということを理由にしていまして、人の恋路に興味を持ちたがる噂好きのメイドさんが、自分の権限をフルに活用して、趣味と実益をかねているように一見、見えて、どこかにいそうな、人の恋路を傍観する噂好きのメイドさんに見えますが、よく考えると、二人をくっつけないのは、主だからで、そうじゃなかったら、面白くするためなら、ナにしでかしてもおかしくなさそうなので、やはり、黒いのかもしれません。

では、この傾向がなくなった連載版のマリアさんは黒くないかというと、そうでもないようで、第六話の冒頭では、「全額返済まで、およそ、40年ですね」といっている、第五話で、ハヤテの失言で、プレゼントが借金になったわけで、一応、遠巻きに、その光景を見ていたわけですし、第五話では、お嬢の感情まかせの一言で、ハヤテが借金取りにつかまって、売り飛ばされそうになった件でも、お嬢に対して、注意するような光景があったわけですし、人の人生を、感情任せに左右することを感情まかせにいうのは、世界的な金持ちの跡取としては、どうかな、と思いますから、やはり、そういうようなことをいってはならないと、注意するべきでしょう、母親代わりを買って出ているなら。
ところがそれをやった描写が本編にはなく、「およそ、40年」といってるわけで、怒るタイミングを選ぶにしても、感情任せに人の人生左右するようなことを言っても、怒らずに、それでいて、三千院家の実験を握っているわけだから、黒いというか、したたかといわれても、無理もないだろうなあ・・・・。

仕事に取り掛かるハヤテに、マリアさんは、お嬢の身の上を語って、お嬢の心の支えになれるでしょうということを言うのですが、しかし、お嬢は、迂闊に人を信用できないけど、ちゃんと見守ってくれる人がいるし、ハヤテも、後の連載版では、自分を好きでいてくれる人の気持ち二期月かなかったりと、周りが見えていないという意味では、同じでしょうね。
もっとも、ハヤテの場合は、それを、自分に有利なように利用しているところもあるので、ある意味、たちが悪いのですが・・・・(仮に、見守ってくれている人がいても、利益にならなければ、省みもしないということですから)。

でまあ、言ってるそばから、お嬢がさらわれて、その誘拐犯たちがときメモのアレのおかげで、借金で首が回らないということを言ってたのですが、実際は、投資したお金は、ほぼ同じ額で返ってきたそうで、借金で首が回らないというほどではなかったようですが、ただ、イメージ的には、あまり、いい意味で見られてはいないというか、失敗したイメージで見られていましたので、ああいうネタの使われ方をされても、決して、不思議ではありませんでしたけどね。

PSP版のときメモも、ps版をまんま移植したやつでしたし・・・・。

ちなみに、ハヤテもコナミがスポンサーですが、ギャルゲっぽいゲームを出すなら、ときメモみたいな、パラメーターをあげるやり方で、しかも、陽の下光みたいに、普通にプレイしたら、そのキャラでクリア(できれば、虎鉄か、クラウス)みたいに、ほかのヒロインを攻略するのに、骨が折れるようなつくりでお願いします、ええっ!!

呼べばすぐに現れて、ということで、お嬢の悲鳴とともに助けに現れるハヤテ。このあたりは、読んだ当時も、ぐっときた場面ですが、今考えれば、この当時は藤田組の天下だったので、そっちの方が、OK通りやすいから、こういう体を張る描写を入れたのでは、とか、かんぐってしまうのですが(汗

血まみれでお嬢を助けるも、マリアさんに擦り寄るハヤテ。憧れの人の方をつい、追いかけてしまうくらいなら、よくあるのですが、こいつの場合は、後の連載版では、力があるほうになびいている描写があるので、それに近いものを感じてしまうのですが・・・(汗)

しかし、あっけらかんと、「あれは小さいころから親と一緒に・・・」と笑顔で語るハヤテは、いい感じだったので、これも、こういうタフさがいい意味で発揮しているような描写をもっと、増やしてくれていれば、もっと、女性受けもしたんじゃないのか、とか思えてしまうのですが・・・。
こういう要素も、必殺技でも、適当に、マニュアルや、練習を重ねたことがあるくらいで、後は、しばらくの間触れられずに、ぶっつけ本番で、必殺技発動の、あまり、体を張らない方向に発揮されているようなところがありますし・・・・。

でまあ、お嬢に、これからもよろしくといって、彼女の怒りを買ったところで終わるわけですが、良くも悪くも原型といえる作品で、後の「執事、なにそれ?」な傾向が、おおきく見えている内容でしたね・・・・。
受けるということを強く意識しすぎたのが、あだになったような気が・・・・・。

マジカルデストロイのウソ企画やインタビューとかはともかく、ノベライズ版でもそうでしたが、公式ということで、無理によく見せようとしている気がしますが・・・。
まあ、執事喫茶とかを取材したりして、執事について語っているわけでしたが、作中では、執事としてどころか、ハヤテは自分のためにしか行動していませんからね、執事としての仕事はともかく、イコールハヤテも沿うという風に持っていこうという意図が露骨でしたし、執事云々のイメージで売り込むに関しても、これまた、徹底していないので、結局、おいしいところをつまみ食いというようになってしまっていますしね・・・・・。

大体、執事の仕事基本編は、ほとんど、第一部のころのものか、他人がやってることばかりだし、西沢弟のエピソードの一こまが護衛の例で取り上げられているけど、これだって、このエピソードだけで、その他は、後手に回ることばっかり、もしくは、職務放棄とかしていて、執事の心得が身についているとは、お世辞にも言いがたかったし・・・。

これと、執事喫茶の人たちの仕事振りを、ハヤテの執事の仕事と一緒のように思わせようとしているのは、詐欺だよなあ・・・・・。大体、ある程度は能力あるけど、ハヤテは話が進むにつれて、人の力当てにするようなことばっかりやっているし・・・・。

まあ、公式ということで、コミック本篇でも、ハヤテを無理やりよく見せようとしているわけですから、結局は、その路線を逸脱せずに、ネタを描くのは、難しいでしょうし、コミックスのおまけページや、ファンサイトで、めぼしいことはあらかたされているので、それ以外で、ファンの興味を引きそうなことを探すのは、やはり難しいとは思いますが、もうちょっと、時間をかけて、作ってほしかったかな、というのが正直な印象でしたね・・・・・。
私だって、いろいろ、好き放題言っていますが、それだって、ファンとして、批判的な立場だからいえる部分とかもあるわけで、公式には、公式ゆえの制約があり、かけることは限られて、大変だとは思いますが、ファンの想像力をいい意味で、斜め上に行くのが公式のやるべきことでしょう。

こういう公式ガイドブックは、世界観や、作品内容に広がりを見せるためのものだと思うので、資料としての役割は果たしていないような・・・。
新規のファンにこれを見せて、ハヤテはこういう作品というのは、だましているみたいだし・・・・・。

ちなみに、カバー裏のポストカードの海海海海海はあいうえおですけどね。
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by kwanp | 2007-06-19 13:27 | コミックス
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