おきまりの・・・・

同じ牢屋に入れられたアルトと、少女。彼らに食事を持ってきた兵士が目にしたのは、彼らの言い争い。しかも、少女の方は、舌をかむと、不穏当なことをやらかそうとする始末。
あわてて、留めに入った彼の目に、してやったり、の顔で笑う少女の笑みとともに、アルトにフェイスロックで意識を奪われるといった顛末。

どうやら、共謀して、脱獄する様子ですが・・・。

しかし、人のせいにしてるとかツッコミを入れられていますが、彼女が泥棒をしたのが理由で、警察にあらぬ疑いをかけられたわけですから、少なくとも、三割は彼女の責任ですから。
いわくありげな剣を持っているのも理由でしたが、なによりも、こういう係わり合いはある程度、自分で力の限り、何とかしようとしても、抗いきれないものもありますけど、アルトの場合は、可能な限り、人と関わるのを避けようとする傾向があるように思えますから。それでいて、彼女に毛布を課したように、自己満足で、善行に走る傾向があるから、自分でそういう厄介事を呼んでしまったように思えるわけで。

成長することで、本当に困っている人を放っては置けないという方向に開花していくといいのですが。

結局、つかまった彼女を、あきれた顔で見るアルトに、足に自信があると、反論して、脚を強調するのですが、つかまってる時点で、そりゃ、説得力ないわな(笑
彼女が言うには、荷物が重かったとかいうのですが、それこそ、目に付かない場所に隠しておけよ、と突っ込みを入れたくなるのは素人考えでしょうか?
まあ、普通、思いつきそうなところに隠していたら、目ざとい人間にとられる可能性が高いのでしょうけど。ただ、この言動からも、欲も夢もあるけど、それをかなえるために、先走りすぎる傾向が高いことだけはうかがえますね。

一方、ウォーゼルは、彼女の持ち物、扉絵とかで書かれている鎌を布でくるんだものを見て、あっけに盗られるわけですが、アルトの剣を見て、顔色を変えます。
どうやら、アルトの持っている剣は、知るひとぞしるという類のものなのか、それとも、禁忌の存在なのか、持ってることをあまり、公には出来ないたぐいのシロモノのようですから。
すくなくとも、剣を形見というには、あまり、そう呼びたくはないようなそぶりでしたが、剣よりも、その剣にまつわる何かを、好んでいないのかもしれませんが。

アルトの性格からして、それは、出来れば、係わり合いになりたくはない、たいていの人から考えれば、面倒に思えるもののようですが。
たとえば、生きている限り、死ぬまで続き、それを全うせねばならないような使命。しかも、余人からは、あまり理解されないばかりか、それを知ったら迫害されそうなこととか。

あるいは、世界が平和というより、戦いを排除しているというニュアンスを作中から受けるのですが、無用になった戦士だったとか? あるいは、今の世界を形成する側からすれば、逆賊な立場なのかもしれませんが。

脱走の事を知ったウォーゼルは、二人をココにおびき寄せることを命令するわけですが、その策略に、まんまとかかって、領主の間に閉じ込められる二人。

そして、ウォーゼルと戦い、勝つことを条件に、釈放をちらつかされる。しかし、執事のジーさんのウォーゼルの言動に対する、頭を抱えるかのような言動からすると、犯罪者をあっさりと解放するのは、当然でしょうけど、ウォーゼルの、この手の言動で、悩まされているのか、それとも、彼が剣を振るいたがることを快く思っていないのか。

まあ、城の兵士が使っている武器がやりの類だったことや、警官が武器らしきものを持っていなさそうに見えることから、ひょっとすると、この世界では、本当に、アルトや、ミルキィが持ってるような武器は、失われたか、黒歴史の類の品々なのかもしれないわけで、好き好んで、領主が、そういう品を振り回していたとしたら、それは、周りのものが快く思わないのも当然かもしれませんが。

しかし、ウォーゼルは強く、ミルキィは当然のようにかなわないわけですが、鎌持ってるだけで、死神と名乗れるなら、という台詞は、イメージばかりが先行して、形骸化した一部のヒーロー作品に関する皮肉ともとれてまいますし、ウォーゼルの台詞からして、そういうヒーローと相対する立場になりそうなニュアンスを感じる彼ですが、そういう立場の人間が、意外と、相反する相手のことを理解しているというのは、良くある話ですからねえ。こういう台詞を言わせるには、もってこいの役割なのかもしれません。
まあ、そうでなくても、前作無敵看板娘Nでも、「俺がなりたいのは、ヒーローオタクじゃなくて、ヒーロー」というような台詞を作中で言わせており、鎌を持ってる人間が死神とは限らない、という台詞は、佐渡川氏の言うところのヒーローオタクにも通じるものがあり、ついでにいうなら、鎌を持ってりゃ、というのは、逆にいえば、それを大まかに満たしていれば、○○というように、イメージが先行しすぎると、逆に、それに関して、大事なことが忘れられてしまうわけで、萌えというのは、そういう一面をもっていますし、作中でも、アルトが持っている剣に関しても、そういうような要素が含まれているのかもしれませんが・・・。

そういう意味では、彼らを、敵か味方かはともかくとして、案外、彼らの成長を促す立場のキャラになるのやも知れませんが・・・。
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by kwanp | 2008-02-14 23:22 | コミックス
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