さびしいねえ・・?

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少なくとも、彼女がヒーローにあこがれる理由で、思い当たる節といったら、小さい頃に、お嬢の母親を呼び出そうとしたことが原因だと思うのだが。

「ヒロインがピンチになったら、ヒーローが現れて、必ずその子を助けてくれる そんなヒーローが好き」といっていたが、

伊澄が、母親が死んだばかりのお嬢に、やろうとしたことも、この台詞に当てはまるのではないだろうか?

まあ、ヒーローの定義は、人それぞれ、あると思うが、少なくとも、己の力をフルに活用して、ひとつでも多くの命や幸せを守ること、己のことは後回しは条件に当てはまると思う。

なにしろ、変身ヒーローの代表格、仮面ライダーやウルトラマン、特に昭和のは、番組が終わって敵組織を倒した後でも、世界各地にはびこる悪と戦い続けていたわけだし、一号ライダーは、。海外に飛んだ時には、蜘蛛男に殺された恩師の娘が、彼を追いかけていったのだが、一号ライダーが再登場したときには、彼女の姿はどこにもなく、本郷は、彼女の幸せのことを思って、身を引いたのだそうだ。

彼女の思惑はどうあれ、結果として、お嬢に暗闇が怖いというトラウマを背負わせたわけだが、これは過去に済んだことではない。
なにしろ、この一件が原因で、今でも、暗闇が怖くて、一人で寝れないわけで、マリアに一緒に寝てもらっているのだし、伊澄が泊まりに来たときは、彼女が一緒に寝ているわけで、彼女は、自分押しでかしたことがどういう結果を招いたのか、現在進行形で見せ付けられているわけだ。
しかも、おそらくは、幼少期から、13歳の現在に至るまで、ずっとである。まあ、それに関しては、自業自得としか言いようがないが、お嬢もそのトラウマのことで、一番苦しんでいるのは、当然のこととして、彼女は、トラウマの原因になったときのことをおそらくは覚えてはいない。
しかも、その相手から、親友と呼ばれて、大事に思われているわけで、よほど、良心が麻痺していない限りは、こういう状況におかれて、心が痛まないはずはないと思うのだが。

結果だけ言うと、伊澄は彼女自身が持っている力で、大事な親友に一生ものの心の傷を負わせたという事実だけは、れっきとした事実なのであり、形だけを見るのであれば、それはヒーローとは真逆のものである。

ヒーローになれないのであれば、ヒロインに、ということだったのかもしれないが、彼女のハヤテへの告白は、お嬢の家で、ハヤテに向かって、であるわけで、その後、お嬢は、面と向かって、伊澄に問いただせない心境に陥っているのだ。

少なくとも、伊澄はお嬢の親友という触れ込みであり、親友というのであれば、伊澄の方は少なくとも、お嬢の性格をよく知っているはずなのだ(ハヤテが風邪を引いた時には、お嬢の負け惜しみに関して、彼女の性格をよく知っているのがわかる発言をしていたしね)。

つまり、お嬢の性格を逆手にとって、お嬢からハヤテを取り上げる作戦に出たといわれても、無理のない状況でもあるのだ。

まあ、その可能性を抜きにしても、心に一生物の傷を追った人間から、自分のヒーローになって欲しい、つまり、自分の幸福を優先した理由で、自分が一生物の傷を負わせた大事な親友から、大事な人間を奪い取ったことだけは、内情はどうあれ、事実であり。

相手が追い出したから、保護したという理屈のうえでは問題のない形になっていても、伊澄が自分のヒーローになって欲しいと、自分の幸福を、友人の幸せよりも優先したことだけは、本人がどう思っていようと事実なのである。

ヒーローは、自分の幸せを後回しにして、命や世界を守るものである。少なくとも、昭和のライダーはそれをやっていたのだ。結果的にであっても、彼女が、ヒーローとは真逆のものとなってしまっているのだ。小さい頃と、13歳の冬に。

そもそも、伊澄のやったことが原因で、暗闇が怖くて、一人では寝れない人間から、身近な人間を奪うというのは、一歩間違えれば、その相手を孤独にしてしまう危険性があるのだ。

罪を犯したものでも、その罪を必死で償えば、許されることはあるとは思うが、少なくとも、傷を負わせた相手の幸せよりも、自分の幸せを追求してしまうような人間が、罪を償えたとは思えないし、一生物の傷を負わせた人間、それも親友に取る態度といえないと思うのだが?

ついでにいえば、彼女の発言は、正直ではあるが、正直にいうにしても、少し考えて、言い方をやんわりと、伝えるというやり方だってあるのだが、それをした形跡はない。

お嬢にすまないとは思っているのだろうが、それよりも、自分の欲望に忠実に動いていることは確かで、しかも、自分が一生物のトラウマを背負わせた相手に、二度にわたって、である。

自業自得とはいえ、彼女の心にも一応、ショックで、彼女の人生には大きな影響を及ぼしているはずで、周りの誰がどういおうと、自分は、ヒーローにふさわしくはない存在だと、自身は思い知らされているはずだと思うのだが。彼女の言動を見ると、むしろ、自分の願望に忠実に動いてさえ射るように見える部分もあるのだが、そう思い知らされているからこそ、そういう行動に出るのを抑えられないのではないか、と思えるのだが。
その苦しみから、救われたいという心情は確かにあるはずで、そういう自分でも、ヒーローなら助けてくれる(少なくとも、私情で助ける相手を選り好みするような奴は、ヒーローを名乗る資格は決してそなわらないのである)からではないだろうか?

とはいえ、彼女のやってることを考えると、さびしいから、ヒーローにあこがれるのはともかくとして、自分のヒーローを、自分がかつて、傷つけ、今もなお、それに苦しんでいる相手から、身近な相手を奪って、その役割を背負わせるようなことをしようとしていたのだから、相当身勝手でムシのいい考えだと思うのだが・・・・。
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by kwanp | 2008-02-29 21:51 | コミックス
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