しかし・・・・

超人ワンダー、拒否反応がでかい人ほど、萌えに反応しているという気がするのだが? まあ、それが間違っているというより、萌えと燃えのバランスが取れている人は、曹操いない、ということなのかもしれないが。

突如現れた超人ワンダー。その彼に、カッコはつけるものではありません、つくものです。 と答えるスキ。

ある意味ただしくて、ある意味、違うという気もするが。まあ、かっこつける気もなくて、自然にカッコがつく人間もいることにはいるが、そいつは少数派で、覚悟を決めるというか、心構えを持って、それを何があっても、守る姿勢が、おdこかで必要になってくると思う。それがカッコよく写っているかどうかを気にしていたら、アウトだと思うけど。
カッコよさは後からついてくるもので、それよりも気にしないといけないのは、自分が、自分の守るべき道を踏み外してはいないかということだと思う。

ショットをはじき返されたカッツに挑発するような笑みを浮かべるワンダー。さらに、あなたが適う相手ではない、と、追い討ちをかけるスキ。

打ちのめされるカッツなのだが、このあたりの力の差を思い知らされるあたりも、どこかしら、勘九朗を思わせるし。

結局、変態に免じて、カッツは許されることになり、ワンダーは、颯爽と姿を消す。そして、スキは、逃げようとしていたアルトとカッツに、話し掛けて・・・・・。

今のところ、アルトとミルキィは、最初のころから、あまり変わっていないようなところがあるので、予想通りという気もするが。ウォーゼルの一件で、味をしめたというところもあるのかな、ミルキィは。

以前、彼が酔っ払いを追い払った酒場では、カッツが、ルウォールの人たちに、囲まれて、酒の肴にされている。

酔っ払いを撃退したというのもあるけど、結局のところ、王女が許したから、というところもあるんだろうなあ、カッツに人がたかるのは。ああいう特定の人物を崇拝したり、尊敬したりするところでは、それに従う人らが、その雰囲気を壊す相手や、その人物に逆らうまでもないにしろ、反発するだけでも、その人物に対する風当たりは強くなるからなあ。

そもそも、スキもかなり危ういところではあったのだが。何しろ、町を守るためとはいえ、その力で、自分よりも、力の劣るものを、下手をしたら、その力で叩き潰していたか、ばあいによっては、殺していた可能性もあるわけで、これがルウォールに対して、明確な敵意をもっていた場合はともかく、それがなくて、個人的な理由で、相手に挑戦をしていた人間なわけだからなあ。

スキなり、アルトなり、ミルキィなりが、常人離れした力を持っているにしても、普通、この手の道具を使う作品では、そういう力を持ったものを取り締まる連中も、一ランク上で、腕の立つ、その手の道具使いという舞台が出てくるのも珍しくはないのだが、この作品では、そういうのが出て来る気配はないし。

こういった力や道具に対しての記憶がほとんどといってもいいほど、失われているのではないか、と思えてしまうのだが・・・。

だからこそ、スキが、直接、出張って、取り押さえないといけないという事態に陥ったのかもしれないが、一歩間違えて、カッツを殺していたら、彼女のルウォールの象徴としての地位も失われていたのかもしれないが。

時計塔の謁見の間に通されたアルトとミルキィ。結局、お咎め無しで、ウォーゼルのところのじいやさんから、アルト達を手助けして欲しい(意訳:何かしでかさないように、ふぉろーしてくれ)という手紙が届いているということを話してくれるが、ミルキィが死神になろうとしていることをt目用とするスキ。
ルウォールは死神によって、ひどい目にあったという話で、その記憶がミルキィを死神にさせないということなのだが、ミルキィはそれをはねつける。

面白い物が見れたから、満足しているということなのだが、これって、皆がよければ、その結果をヨシとしてしまうということにもなるので、見方を変えれば、皆がいいと思っていることでも、それが滅びの道に向かうことであっても、それを止めきれるかどうか、わからないということにもなるのだよなあ・・・。
しかもあの壁画は人目に隠されるようにして存在していたので、見方によっては、忌まわしい過去の記憶に強引にふたをして、無理やり、忘れるようにして、築いた平和なのかもしれないが。


スキ「その大鎌は地を割り その黒い双翼は陽光をさえぎり、人間の理解し得ぬ術を用い、瞬く間に
この星の半分を土に返していきました。もはや、文献は少なく、この過去を知るものも、ごくわずか」

まあ、その死神の実状次第では、世界にとって、都合の悪い事実もあったんじゃないか?

一概には言えないのかもしれないが、この世界のやっていることは、忌まわしい記憶に無理やり、ふたをして、それを遠ざけるような、そんなニュアンスを感じるのだが・・・。文献が少ないというよりも、この忌まわしい過去を忘れ去るために、それを、後世に伝えようとした文献はもとより、それを行おうとした者たちも、抹殺していった可能性も考えられるし。

まあ為政者としては、そういう一か八かのかけでまた、悲劇を繰り返すわけには行かないから、ミルキィにやめろというのは当然ではあるのだよなあ・・・。

まあ、ずっと追いかけてきた夢を諦めろといわれて、そう簡単に納得できるわけでもないのだが、自分の目的のために手段を選ばない彼女を見ていると、そういう不安も杞憂じゃないように見えてくるしなア。

不屈の決意と柱では書かれているが(これを書いた人には、センスがないと思う)、彼女の表情は、そういうものではなく、むしろ、その力に魅入られてしまったものの見せるそれに思えてしまう。そもそも、「~~だから、しょうがない」とかいって、手段を選ばない彼女の態度は、まさに力の論理に従うもののそれではあるし。

死神になるということは、前述した力を背負い、それを制御していくということにもなるわけだが、それを背負う覚悟と責任が求められるということでもあるのだが、ミルキィ見ていると、それが出来たとは、到底、思えないのだが・・・?

大きな力を欲しているというだけの理由はもっているのだろうけど、多分、それをもっても、それを制御するだけの精神的な強さは、ミルキィは持ち合わせてはいないという事だと思う。

むしろ、ヒーロー好きが陥りやすい落とし穴(格好よさや、その強力な力といった表面上の条件に気を取られて、内面的なものを見落とす等)にはまったという方が近いと思うのだが・・・。

ちなみに、表紙のアルト達のポーズ、アルトとミルキィはウルトラマンで、カッツだけが仮面ライダー。そういえば、昔、武装連金でも、カズキが仮面ライダーのポーズを取っていたことがあったし、改造人間という条件は同じだったわけだが、設定が同じでも、それを描ききれるとは限らないということを、見事に証明してくれた作品でもあったしなア・・・。

あれもストロベリーとか、萌えとかに、反応した作品に支えられて、作品の寿命を縮めた一例ではあるけどなあ・・・。

和月作品は、主人公補正が露骨過ぎるし、しかも、一部の敵以外は、ほとんどがゲスという描き方で、作品を重ねるごとに、そういう傾向が強くなっていったわけだし・・・。あの作品のウリでもある変態キャラという要素を描くにおいても、じつをいうと、この和月作品に、よく見られた、主人公をやたら甘やかす姿勢というのは、この手の作品は、主人公やそれに従うもの以外の価値観を認めないという方向になるので、結局、その特性を生かしきれない、という結果になりやすいのだし。

ある意味では、ワンダーに対して、変態と言ってのけるセンスは、うまいと思えてしまう。

まあ、アルトには、何かの力が宿ってる剣、ミルキィには魔法と鎌があるけど、カッツの腕輪は、どうも、それらに比べると、ランクが下のような印象を受けているうえに、今回は、スキに叩きのめされ、ワンダーには、助けられ、と打ちのめされているわけだし、ミルキィには、泣き落としで、官憲につかまるわ、アルトには逃げられ続けるわ、と、踏んだりけったりだけど、そこから、這い上がって、成長する前振りということでしょうか?

まあ、アルトやミルキィたちも、成長は描くつもりなのだろうけど、ミルキィは、力を持つものがもつ、責任感の重要性を知り、過去を乗り越えることだろうけど。
王女としての命令じゃなければいい、というのは、つかまらなければ、何をやっても良い、という、これまでにもミルキィがやってきたことと、根底は同じだ。
法律にそむいていなければ、何をやっても良いということで、明文化されていなければ、ばれなければ、自分のやりたいように好き勝手をやっても良い、と己の欲望を満たせれば、それでいいわけだから、こういうタイプが、力を持つと、はた迷惑なこと極まりない。

別の意味では、アルトも、それは必要だろうけど。
何しろ、剣を振り回してはいても、そいつをむやみやたらに振り回すのを恐れて、というより、その力の制御が出来ないからこそ、それをおそれて、戦いを避けたり、それによって、相手を傷つけるのを恐れたりして、カッツを避けていると思うのだし(よく考えたら、アルトの剣は、カッツの腕輪のように、威力を使い方によって分けるような、調整機能がついていないわけですからね)。
つまり、このまま、行けば、ミルキィが力を持って、それで道を誤っても、アルトがそれを正そうとするかといえば、多分、それは否である。むしろ、腫れ物に触るかのような扱いをするか、あるいは、顔色をうかがって、いうことを、仕方無しにきいているか、あるいは、いずれ、逃げ出すかだろう。
このままではいられずに、決断をしなければいけないときは、多分、そう遠くない。

とはいえ、スキがこのまま、ミルキィを死神にするのを、黙って見過ごすわけはないので、ひょっとしたら、実力行使ででも、止めようとするかもしれないが。
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by kwanp | 2008-06-05 12:38 | コミックス
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