よくわかるPANISHER初心者入門

・・・・今週の感想は、これに尽きるんじゃないかと。

賛否両論のはっぱ人間の村に引き連れられてきたアルト達。

まあ、あのデザインには、驚きましたが、植物人間が、あのデザインじゃなきゃ駄目だというきまわりはありませんし、超人ワンダーとか、まんまなエルのカッコウとかを見ると、わざとやってるのではないか、とさえ思えてきますしね。

いや、見境なくなっているならともかく、ファンタジーマンガやるなら、たとえば、超人ワンダー。あのデザインで出すなら出すで、普通は、趣味を正当化するための仕掛けを色々と施して、ああいう格好で出てきても、この作品ではおかしくありませんよとかいうことを納得させるものでしょう。

自分の描いている作品に趣味を持ち込む人間は、それくらいの方便はいくらでも考えます。でも、第一話で、予告カットで出てきたからといって、その後、登場するまでに、なにもそう言った準備も無しで登場。ファンの二次創作じゃあないのだから、待ったも掛かるでしょうし。

意外に理解されていないことなのですが、趣味に走ったネタを書く人間は、考え無しにポンポン、そういうネタを書くと、興味の無い人間からは思われがちですが、ネタを挟み込むのに、色々と考えてはいるのですが、興味の無い人は、そういうところまで、考えを及ぼさない場合が多いですからねえ、一次も二次も。

構成的に、どんなに苦しくても、そこに割り込ませる知恵の一つや二つ、強引に挟ませるのが、趣味を持ち込む人間という奴ですし、そもそも、その趣味を持ち込んだ無敵看板娘Nがどうなったかを考えれば、週間連載の漫画作品で、自分の趣味を、全面的に出して、納得させるのが、いかに大変か、なんてのは、わかっているはずでしょう。町内ドタバタ、人外バトルと、ヒロイックファンタジーを同じ基準で考える人は、そういないと思いますし。

まあ、私の推測が当たっているなら、そういうことは人気商売では、そうそうやるような手法ではないし、思いついても中々実行しないものだと思いますからね。

本当に考えなしに、思いついたことを実行するような見境がなくなっているなら、話は別ですが。


ともあれ、長老らしき葉っぱ人間に、何者じゃと問いただされるアルト達。ミルキィは、自分で自分にいってるのよね、とまぜっかえします。

まあ、驚くのは無理もないですし、ミルキィは自分の物差しでしか物を考えませんから、自分の常識の無い存在に、こいつは変だとしか思わないような思考の持ち主ですからね。

生い立ち的に、不憫なところもあるので、完全にミルキィの非ではないのでしょうけど、五年も立っているから、その間に、他者の物差しを知る機会なんていくらでもあったわけですから、自分の常識にそぐわないから、そんなことはありえないと、すぐに騒ぎ立てるのは、物知らずというだけではなく、自分にとっても、その相手にとっても不幸を招くことにもなりかねないわけですし(もちろん、どう考えても、それは違うとか、納得してはいけないこともあるわけですが)。
知らないということはいけないことではありませんが、問題は、しってから、それをどうするかということが大事なわけですが、そういう意味でも、ミルキィの反応は、あまり良いものではないのは、疑う余地はないでしょう。
まあ、考えるという家庭が、すっぽりと抜け落ちているようなところがありますからね、彼女は。

エルは、ここは彼らの場所で、珍しがられるのは、私たちというけど、それもそれで、どうかと思いますが。見たことが無いのは、ともかくとして、ずっと、その場所に暮らしているのに、人間との遭遇が無いというか、知らないで、珍しがるというのも、限度というものがありますし、彼らのフィールドとはいえ、少数を珍しがるというか、自分たちの知らないものを、変だと言い張る態度は、それはそれで、どうかと思いますが。自分たちの尺度に合わないから、そいつをものめずらしがるとか、その対象に関して、珍しがるというのは、一歩間違えれば、それだけに終わってしまい、相手を理解しないというような態度にもつながりかねないので、よい行動ではないのですよね(珍しがるだけの相手は、あまり、信用できない相手が多いし)。

長老に尋ねられて、カイルン遺跡に行くことを告げるアルトたち。それを聞いて驚く長老たち。
彼らがいうには、ヤック族の巣窟になっているようで、やめておけといわれてしまいます。
ミルキィは、目指すものあそこにあるのであれば、面倒くさいじゃない、悩んだり、びびったり、とかいっていますが、そういう問題でもないような。
そもそも、考え無しに進んで、命をおとすということだってありえるわけですし、そこに目的のものがあって、それを手に入れることに躊躇しないのと、それを手に入れるために必要なことを何もしないというのは、別の話ですし、ミルキィの場合は、後者の意味合いが強いところがありますからね。
こんな行動ばっかり取っていたら、そりゃ、何年放浪しようが、ろくな手がかり、よほど、運がよくないと手に入らないでしょう。

でまあ、それを知った長老たちは、アルト達を追い出すわけですが、この場合、是非はともかくとして、侵入者はアルト達ですし、アルト達は、自分たちの都合で行動するわけですから、長老たちの考えにも問題はあるのですが、それを考慮しても、この場合、アルト達の都合で、関係ない人を巻き込むわけですから、そりゃあ、出て行け、と言われる反応は、当たり前です。特にミルキィの態度を見たら、こんあ考え無しのとばっちりは食いたくはない、と思うのは普通ですからね。
五年間の放浪で、良くしてくれる人がいなかったみたいなことが言われていましたが、その原因は明らかでしょう。

葉っぱ人間の態度に、腹を立てるミルキィ。

この森では、完全にアルトたちは部外者でありますから、筋違いな行動ではあるのですが。
エルが首をかしげるわけですが、アルトはヤック族と仲が悪いと指摘するわけですが、一目瞭然の気がしますが・・・。
まあ、アルトをいじめていた人たちと反応が似ていたのでしょうね。

そんな彼らの前に、葉っぱ人間の一人が現れて、事情を話してくれるのだそうですが、悪く思われたくは無い自己満足なところも強い気がしますが、それにしたって、外からきた人間に、妙な印象抱かれたら、後でどうなるかはわからないですし。ミルキィは、露骨に変だ、という反応を支援していたわけですし、ヘタすれば、彼女みたいなイメージを、人間全体に抱かれて、その結果、彼らに不幸が降りかかる危険性だって、ないわけではないですし。

葉っぱ人間リリフに連れてこられた先は、腐葉土というか、死んだはっぱ人間たちが、死後に運ばれてくる、人間でいうなら、墓場みたいなところでして、そこで彼らが語ったのは、彼らは水と元気な土、後は陽の光さえあれば、何もいらないから、戦争はないということですが、水とか、土の取り合いで、争いが生じる余地は、十分あると思うのですが。それとも、それをするほどには、葉っぱ人間は増えなかったということでしょうか?

でまあ、ヤック族は食べることを覚えて、土地や水を必要とし始めた(そして、リリフたちの種族は、おいやられていった)というのですが、まさか、風のアトモスツールの影響か。まあ、こういうのは数が多いというか、勢いの強い方が、正しかろうとそうでなかろうと、有利というか、それを正当化してしまうようなところがありますからね。そういえば、安永航一郎氏のアンチョビーでは、作られたかいてい人類の進化のスピードがやたら早かったけど、やはり、その口か、ヤック族は?
数が多いと、自分たちの言ってることを深く考えもせずに、正しいと思い込むのはさして、難しい話ではないようですし。

一応、抵抗を試みたものも、それも逆に返り討ちにあってしまうわけですが、それを聞いたミルキィは、情けないと一喝するわけですが、考え無しに行動して、やっかいごとを、増やす女に言われてもナア・・・・。

まあ、リリフたちの思想は、実際、ミルキィにとっては、賛同できrモノではないことは確かですからね。なにしろ、彼らの平和主義は、平和を好むとは、聞こえがいいわけですが、そのためには、戦いをいたずらに避ける。まあ、平和を好むだけなら、悪いことではないとしても、問題は、そういう人たちは、戦いのために血を流すものを好まないというか、嫌うわけでして、これには、彼らを守るために闘う人も含まれてしまいます。闘うこと、血を流す行為自体が、嫌われるのであって、その理由を素人はしないわけですし。
抵抗を試みた葉っぱ人間は、仲間からも、冷たい扱いを受けて、それでヤック族に立ち向かわないといけませんし、しかも勝ったとしても、彼らのその後は、仲間たちから、戦いを好む奴だからといって、いい扱いを受けなくなる可能性が高い。しかし、その恩恵だけは、しっかりと受け取っておいて、それを当然だと考えるというムシのいい側面も存在していますが、それに対しては、かけらも感謝はしないのです。
まあ、平たく言えば、自分たちは綺麗でいたいという思想になるわけですが、場合によっては、その仕事を行うことで、血を流す仕事さえも、彼らからすれば、差別や迫害の対象になってしまうわけで、アルトが迫害されたのも、その理由です。
死神を研究していて、それを生み出そうとしていたゼルロット博士が気味悪がられていたのも、こいつと無関係ではなく、ミルキィが腹を立てるのは、それらと似たようなニュアンスを受けたから、腹を立てたということでしょう。
まあ、いきなり取り囲まれて、引っ張りまわされて、無遠慮に珍しがられて(これも、珍しがられる側からすれば、いい迷惑であるのも事実ですからね)、あげく、出て行けですから、その仕返しに、もってこいの理由があったのをいいことに、怒りをぶつけているだけ、というきもするのですけど・・・・。

まあ、今回の場合は、アルト達は、完全な侵入者で、自分たちの都合で、森に入ったわけですから、長老たちの言い分に問題があるのも事実ですが、アルト達は追い払われても無理はないわけですから。

まあ、リリフたちの発想は、この作品では、人間たちにも、そう考えている人が多いのではないか、ということが、話の中から垣間見えるわけでして、八戦聖がアルト達をむやみに優遇しすぎるという意見もあるわけですが、考えてみると、これは、手を差し伸べるのは無理もないことではあるのですよね。
葉っぱ人間たちの発想というのは、この場合、人の発想でもあるのですが、きっかけは、おそらくは、500年前の大破壊で、死神によってもたらされたそれの教訓から、戦いや血を流すような厚意を嫌っていたのでしょうが、ひょっとすると、500年前には、それこそ、世界規模の戦争が合って、その結果、死神のような存在が、あのようなことを引き起こしたということから、血を嫌うような発想になったのだと思いますが。
ともあれ、この価値観からすれば、壮剣をもって、狩をするアルトや、死神になろうとするミルキィは、当然、血を流して、狩を平然と行う(ま、場所柄を考えずに、そういうことをしているアルトやその家族も十分、問題はあるのだけど)ことはアウトですし、死神に至っては、論外中の論外。
イリリアのようによくしてくれる人もいるでしょうけど、それは正体を知らないからで、しかも、ルウォールでは、あるとは、壮剣を隠していた布を取りませんでしたし、巻き込まれて、仕方なく闘っているということもありますからね。
カッツが英雄扱いされたのは、より強い力をもつ存在の前には無力だったということもあると思いますが。
八戦聖の一部が、言動に問題があるアルトやミルキィに力を貸すのは、その力がどれだけすごいか、ということを知っているからで、その使い手ということへの期待も込めて、だと思いますが、世間は、そういう事を知らないわけですから、そういうことを知ったら、アルト達に対する態度は、一変するというか、白い目で彼らを見て、迫害する危険性もあるわけですし。
自分たちが望む結果を出すまでに、そういう理由で、死なれるわけにはいかないのだから、そりゃ、必要なことをお膳立てを整えるくらいは、やるでしょう。それにだって、限度はあると思いますが。

じゃあなんで、そういうことを説明しないか、というと、それをやると、余計に、理由がなりたっているかいないかは別にしても、バッシングがくるからだと思いますが。

逆境の中で、それを乗り越えて、成長していくアルトとミルキィというような構図だったら、場合によっては、今よりも批判がでかかった可能性がありますし、無敵看板娘と違って、基本的に、PUNISHERという作品は、読者にとって、心地のいいシロモノではないところがありますからね。
おそらくは、ヒーローというものが描きたいというのも、この作品を描いている理由の一つだと思いますが、悪徒やマイティハートのような描き方では、佐渡川氏の描きたいものは、おそらくはかけないであろうから、PUNISHERのような話になっているのだと思いますし。

アルトとミルキィがああいう性格なのは、ひょっとすると、そのための予防線みたいなものかもしれませんね。

ともあれ、そこへ乱入してくるヤック族ですが、顔つきが、カッツに似ているのは、偶然ですか、それとも、彼らの犠牲になったということですか!?
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by kwanp | 2008-09-11 16:15 | コミックス
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