これはいかんだろ・・・

昨日発売の「俺様ティーチャー」3巻のオビに「少女漫画を越えた少女漫画」とか書いていたが、
最近、文庫化された三浦しをんさんの「乙女なげやり」でも、この手のあおり文句に三浦さんが怒っていたくだりがあったのだが、私としても同感というか、

ンナ売り方しないと、自分ところのマンガも売れんのか・・・・・・・・・・・。

まあ、椿いずみさんの作品は、前作「親指からロマンス」でも、珍妙マッサージ漫画で、基本はギャグマンガという体裁のマンガだったし、三巻では、闇マッサージ大会とかいう珍妙マッサージバトルもあったが、あくまで、それは一側面だけであるし、三巻以降は、マッサージの専門学校の見学や、陽介が過去を受け入れ、それを乗り越えるくだりとか、ともだちの幸せを願うあやめとか、やはり、少女漫画としても十分に面白いわけだし、「俺様」は、埼玉を統一したものの、一人逃げ遅れたために、警察につかまり、学校を退学になったスケ番黒崎真冬が、金さえ払えば、入れてくれる不良&金持ちの坊ちゃん、嬢ちゃん学校で、彼女をヤンキーの道に引きずり込んだ年上の幼馴染と、筋を通す不良として、見過ごせない厄介ごとに、変なうさぎのお面や、男装という風に、最近は、田中メカさんも、第一作のお迎えです以降、おざなりにしているお馬鹿な扮装で、自ら飛び込んでいく姿を描いている作品だが、3巻は、料理が作るのが面倒くさくて、週末を利用して実家に帰った(真冬は一人暮らしをしている)真冬が、母親と喧嘩して、家を飛び出したら、女の子が、不良に絡まれているのを助けた(真冬は、男の舎弟は山ほどいるが、女の子の友達がいないので、あわよくば、仲良くなろうという下心)と思ったら、実は、付近を二分している西高(真冬たちがいたのは東高)の罠で、しかも、真冬を含めて、埼玉でも、トップランクに強いとされる三人が三人とも、罠に引っかかって(一人は、Mな自分の欲求を満足させるために)、とっつかまってしまう。

しかも、すぐ後に、東高と西高の大喧嘩が控えているという話を聞いて、そこから脱出をすることになるのだが、かつての舎弟たちは、真冬が喧嘩に加勢するのを断って、自分たちだけで戦うことを選んだわけで、真冬は、もう、ここに、自分甥場所がないと、落ち込んでしまうというような話であるのだが、久しぶりに訪れたかつていた場所に来て見れば、自分がいなくなった後の、残された人たちは、残された人たちなりに、自分の進む道を、自分で進もうとしていて、自分の出る幕は無い。真冬の方も、かつての仲間たちの戦い振りを見て、自分の出る幕は無いと、心の整理をつけて、安心し、今の学校に戻っていくわけだが、変化は何らかの形で、必ず訪れるけど、それでも、残るものは、何かがある。

面白いのは同感だが、少女漫画を超えたではなく、オーソドックスな少女漫画としての面白さでも、十分だと思うのだが(まあ、椿いずみさんの作品は、表面上、風変わりな持ち味が目立つから、そう思いたくなる気持ちもわかるのだが)。
それに、少女漫画でも、里中満智子さんや、庄司陽子さん、大和和記さんとかを引き合いに出さなくても、ここ数年でも、白泉社からは、オコジョさんの番外編「オコジョ番長」とか、ああ、いとしの番長さま」とかがあるしなあ。まあ、真冬がいまどき珍しいくらい、ベタなスケ番設定をしているから、目立つのは分かるのだが、それにしたって、あんたのところは、スケ番刑事なんて、名作があるわけだから、いまどき珍しい、くらいベタなヤンキー設定をしているキャラが新しい学校で、普通の女の子になろうとして、結局、あれこれ首を突っ込んで、そっちでもなりあがってしまうとかいう、設定の話をしているからって、安易に、少女漫画を超えた少女漫画とかアオリ文句をつけてどうする。

三浦しをんさんが怒ってから、何年も経っているわけだから、その間、全然、状況は変わらず、考えようによっては、悪化しているわけだから、シャレにならんな・・・・。ひょっとしたら、チェック入れているのかもしれないが、根本的な問題が解決していないような・・・。

こういうあおり方をする人間は、むしろ、その作品のよさを絶対にいかせルことは出来ないと思うのだが。自分が取り扱っている作品をすごいと思いたくなるのは無理もないかもしれないが、作品を取り扱うプロが、その作品を語るのに、そういう箔をつけるような物言いしか出来なくて、どうするよ・・・・。

雑誌が売れなくなっているとか言うけど、むしろ、本を売るにしても、こういうアオリ文句しか思いつけない人間が多くなったから、売れなくなってしまったんじゃないのか、と思えてしょうがないのだけどなあ・・・・・・・。
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by kwanp | 2008-09-20 09:49 | コミックス
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