確かに出番は少ないのだが・・・

志織とエイトが別れたことになっているのだが、出番が少ないから、説得力持たせるのが難しいということなのかねえ・・・?

この手のロボットとか人工知能搭載型のメカだと、友情は語りやすいところがあるわけで、これは愛用の道具に寄せる信頼という奴の延長線上というか、今の時代、機械無しには生きられないし、ハヤテを読んでいる人間で、一日でもネットにつなげないで、平気な人間がどれだけいるのか怪しいくらいだし。
そういう意味では、機械に己の命を預けるというのは、さほど、違和感のある感情ではないわけで、友情という形につなげるのは、ある意味無理はないわけだし。まあ、最近は、銀行口座などの金銭管理もコンピューターがやってるようなものなので、ロボットが、メイドロボのような女性型なら、かみさんや恋人に財布の紐を握られているというような感覚に持っていこうとすればもっていけるわけだしなあ。
こういう身も蓋もない話はおいておいても、最近では、ケータイ捜査官7で、人間と、そのバディである喋る携帯フォンブレイバーとのつながりや、ネットワーク社会と、そこに潜むある種の未来予想を描いた話なのだが、前にも描いたとおり、2クールまでの間、フォンブレイバーを生み出した組織アンカーを飛び出したフォンブレイバー01は、半年の間に三人ものバディを失っており、その精神的ショックからアンカーを飛び出して(メカニックのおやっさんいわく家出なのだそうだが)、さまざまな人に手を貸して、彼らの行う行為(その殆どが悪事)に手を貸していたわけだが、人間とは信頼に値する相手なのか、自分は必要とされているのか、と自分探しをしていたわけだが、人の役に立つために生み出されるのが道具であり、自我をもたされているのだから、やはり、それが精巧に出来ていればいるほど、やはり、三人ものバディを失ったことは、自らの存在意義を否定されたようなもので、相当なショックだと思う。余談だが、改心した後、01は敵はアンカーの中にいるという意味深なメッセージを残していたのだが、バディが三人も亡くなったことを考えると、これらも意図的に仕組まれているのではないか、と勘ぐりたくもなるのだが(秘密組織で、フォンブレイバーのバディに選ばれる人間は、優秀な相手を選ぶはずですし、任務を遂行させるためには、相互のコミュニケーションを大事にするように教育を徹底するはずですがわざとそういう教育を怠って、01を追い詰めたのではないか、と思える節があるわけですからねえ。理由としては、自我を持った通信ツールの発達によって、人間が、それなしで生きられなくなるという恐れから、そういう方向にもっていかないようにするという意図があるのではないか、と思うのだが。
01は、間明はフォンブレイバー05のバディ候補であったが、行方不明とか死んだとかいう扱いになっている人物と手を組んで、それらの行動をとっていたのだが、そのために、作品内で、一年前にアンカー本部を襲撃し、02、04、05の三体のフォンブレイバーを、再起不能にするという凶行を行っており、自分探しの家出ではすまないレベルの問題行動を起こし、02とそのバディである美作 千草に、自分の求めている答えを求めるのだが、「あなたの知りたい答えなどわからない」といわれ、主人公ケイタの前任者である滝本 壮介は、この際に、「その答えは自分で探せ」と突っぱねられていた。
「こころのひかり」というエピソードという盲目の少女では、セブンとの戦いで破損して、身動きが取れないところを助けられたお返しに、いつものように願いをかなえる(悪事に手を貸すつもり)はずが、彼女はそういうことを望んでいなくて、その工員の心を助けることに手を貸すことになるなど、ゼロワンの心が助けられる過程が積み重ねを経て、描かれていて、最終的に、セブンを奪い、彼を破壊しかけた01をケイタは、許し、さらには、アンカーの仲間達に彼の助命を懇願することになるのだが、ケイタは01の寂しいという気持ち(だからといって、悪いことをしても言い訳ではないが)に共感するだけの要素をもっていて、引越しにつぐ引越しで、人と関わるのを諦めているようなところがある彼は、滝本やセブンにある事件で関わるまでは、その気持ちに蓋をして、人と関わるのを諦めて、ロクに関わろうともしなかったわけだし、2クールまでの間、学校や、クラスメートとのかかわりを描いたエピソードは殆どなく、相変わらず、学校では、空気君扱いなのだろうから、その寂しさに共感できるような余地はしっかりとあったと思いますからね。
結局、01は、ケイタ預かりになったわけだが、その日のうちに馴れ合いたくはねえ、という理由で、飛び出されてしまうというシャレにならない結果になっているのだが(汗
これで、完全に01がケイタを信用したわけではなく、これから先のエピソードで、その選択の真価が問われるわけだが、ケータイ捜査官7に限らず、人工知能を持つメカと、そのパートナーである人間とのつながりを問う作品は多いが、その多くは、その絆を描くのに、長い時間を要している作品が多いわけで、たまに出番があるキャラで、こういう絆を書くとなると、さらに少なくなると思うのだが、例がないわけではない。
西炯子さんの三番町萩原屋の美人という作品で、明治の時代に機械オタクの少年、兼森がひょんなことから、死んだ妻そっくりのヒトガタ(ロボット)を作っている萩原屋のご隠居と関わるようになる物語で、最初のころこそ、ヒトガタ作りに精を出すご隠居の話も多かったが、話が進むにつれて、ご隠居やヒトガタのいくさんはメインではなく、最終回では、物語の数十年後、兼森や、その親友の島田(こみパの九品仏大志みたいな奴といえば、そのひとなりは想像できるだろうか)が大人になって、自作のロボットに押しつぶされて、亡くなったという出だしで始まる最終回で、島田や兼森の若き日々と変らない姿で、葬式に現れて、戦争礼賛の文学を描くのを渋っていた島田を再び、文学を描く気力を与えるという終わり方でしめられているように、話が進むにつれて、脇に回っていたのだ。それでも、要所要所で、ご隠居が、いくさん、亡くなった妻への愛情は納得できる描き方はされていたわけで、各ポイントを抑えることで、出番が少なくても描くことはできるのだが、多分、出番の多い少ないではないだろう。
エイトはもともと、介護用ロボットであるわけだが、志織のためにかいがいしく尽くせば尽くすほど、その介護ロボットとしての本領を発揮することになるわけだが、彼が主人公であるならともかく、主役はハヤテであるが、ハヤテは、執事らしいことを殆どしていなくて、それどころか、自分の欲望のためにだけ、主を利用することも珍しくはない。作品自体、そういう姿をありのままに書くことをしないで、ハヤテを無理やり美化するような書き方をしているわけで、エイトと志織の仲を、自分を作ってくれた相手、とか、損得勘定を除いた部分まで、突き詰めて描けば描くほど、プラトニックにならざるを得ないわけだから、ハヤテよりもその光景は純粋に描かれてしまう可能性があるわけで、ハヤテの姿が霞んでしまうという危険性が高いからじゃないのか、と思えてしまうのだが・・・・・・・・・。ハヤテがそれを見習ったところで、エイトと志織の仲は、彼らだからこそのものであり、ハヤテがまねをしようと思っても、不可能に近いものがあるのですからねえ。
本当に別れたというのであれば、それは主役補正のとばっちりを受けた可能性が濃厚なのではないだろうか?

前述の01などは、彼がああなったのは明らかに人間側の性であると思っている。そもそも、どれだけ、精巧な人工知能を有していたとしても、彼らは人をサポートするツールにすぎない。
だからといって、粗末に扱ったり、何をしても良いというわけではないし、ましてや精巧な人工知能を有していて、限りなく人間に近い人格を有していたとしても、彼らの根底にあるのは、人のためになりたい、もしくは、道具として、有効に扱われたいという本能なわけで、人格があったとしても、根底的に人とは違うそれをもっている存在なのであるが、半年のうちに、三人も亡くなった01のバディたちは、そのことをあまり理解していなくて、人格を持っているということと、高性能であることということにあぐらをかいて、01と信頼関係を結ぶことを怠っていたのではないか、という疑惑を持たざるを得ない。そこそこ優秀な人間には、よくありがちな話なのだが、周りが都合よく動いてくれて当たり前と思ってたりするのだよなあ。
なまじ、人格を持っているだけに、意を汲んでくれて当たり前とか思いがちなのかもしれないが、彼らは今のところ、高性能なツールでしかないわけで、基本的には受身の存在でしかないのだ。人間側が、人に対するよりもフォローする必要を迫られるわけで、当時は、セブンのバディではなかった(完成していなかった)滝本のセリフや、バディを再起不能にされた美作の怒りは、そのことが見えていなかったのではないだろうか? 人間や生き物だったら、自分の力で立ち直れという理屈は通用するのかもしれないが、人格を持っているとはいえ、ツールには、その理屈はそのまま、当てはまらない。
本編2クールまでの、たいていの場合、悪人に手を貸して、犯罪を犯す01というのは、人が生み出してしまったバケモノという側面も持っているわけで、01をフォローし切れなかった、アンカーの責任がおおきいので、01ガやったことは許されないことではあるけど、彼を解体処分にして、お終いというのは根本的な解決にはならず、何かの折に、また、01のような存在を生み出してしまうと思うのだが。物語においては人と人格を持った機械の交流がかかれる場合が多いが、フォンブレイバーのような存在が普及するとしたら、そういう物語のような美しい光景ばかりではなく、乱暴に厚かったり、粗末に扱ったりする人のほうが多いわけだし、01のような存在を生み出される可能性というのは格段に高くなる。間明の指摘はそういう意味合いもあると思うのだが。
話を戻すと、エイトはハヤテに敗れた後、廃棄されて、そのことでハヤテを恨みに思って、何度か、逆恨みして、攻撃してきた後に、志織と付き合うようになったのだが、ロボットが女ってやつは・・・、というのが、作者以外に理解されないという理由で別れさせるという必要はないわけだし、描かないで、読者の想像にゆだねるという手もあるわけで(個人的には、こういう部分で徹底しきれていないのも、ハヤテの弱点ではあるのだが)、エイトがまたやさぐれてしまうよりかは、竹崎の正体がエイトで学校内で、生徒と教師の禁断の愛というシチュエーションで、遊んでいる方が、まだ平和だよなあ。エイトと志織を別れさせるような必然性や、それによって描きたいストーリーがあるのであれば、ともかく。
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by kwanp | 2008-10-21 16:57 | コミックス
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