彼は何をしているのか?

橘家の執事、一条がラスベガスにいたような終わり方で、次週に続いたハヤテであるが、主をほっぽらかして、ラスベガスにいたわけだが、真っ先に思い浮かぶのが、

借金返済のためにカジノで稼いでいる

ということだろうけど、作中では、その可能性は低いように思えるのだが、
一条という人間は、


>ハヤテにとっては非常に存在意義のある人
(ぶっちゃけ第6話でハヤテと戦うはずだったのは
介護ロボ8(エイト)ではなく彼でした)

となっており、以前なら、ハヤテをちゃんとした執事として、導くような立場になる先輩格(物語冒頭においては、有力な先輩、指導者が、主人公たちを誘導するのは珍しいことではない)ではないか、と思い、しかも、ワタルが、自分の力で、橘家を再興する(そうすることで、伊澄に振り向いてもらえるという勘違いをしていたわけだが、これは哀しいまでに見当はずれなものである)という目的を抱いており、金持ち気分の抜けない両親との対比から、そういう人格形成をした人間ではないか、と思っていたのだが、ラスベガス旅行にまつわる一件で、咲夜の口車に乗せられたり、サキの態度に負けて、結局、大金を払って、旅行に行く羽目になるなど、ワタルのそれは両親への反発の域を出ていないのではないか、と思えてしまうのだが。

なにしろ、アテネの女の子を守りなさいという言葉も、やきもちの産物というか、結局、女性を大事にするという発想とは程遠かったわけだし、この作品で、ヒーローと目されているキャラの言動が、全然、ヒーローの名に値しない(まあ、畑氏にはヒーローはかけないであろう大きな理由はあったりするのだが)など、作中で語られているセリフを納得させるような結果には至っていないことのほうが多いので、ワタルの態度が、それと同じだったというだけのことかもしれないが。

もっとも、それを考慮しても、ワタルの家の経済状況を省みもしないで、多額の出費を強要して、自分の楽しみに付き合わせるというような態度は、どうかなと思うし、サキにしても、行きたいからって、そういうことを、露骨に態度に表すのは、メイドとしてはどうなのだ、と思うのだが(そういう欲望を抱えることは悪くは無いが、見ているんだか、見ていないのだか、分からなくても、世話を見ているのだから、そういう欲望に対して、心の中で葛藤するくらいのそぶりを見せてもいいのではないか、と思うのだが。
まあ、道義的にはともかく、ギャグとしてはサキのキャラ特性から考えると、ワタルが結局、旅行に行ってしまったというのは、理屈では分からなくは無いのだが、経済的に困っている相手から、金を無理やりださせて、自分の楽しみに付き合わせるという咲夜の態度は、好きにはなれない。

このあたりが不愉快に見えてしまうのは、畑氏やサンデーが、大量買いを奨励したり、アニメ化に際して、色々とグッズを出す割には中身が伴っていなかったり、確実に儲かりそうなアイテムしかださなかったりしたような態度とも無関係では無いと思うが(自分たちさえ儲かればよいという態度が露骨過ぎる)。

ハヤテにおいては、咲夜のようなキャラは実は、ロクでもない性格だった人気者というか、人気者ゆえの傲慢さをあらわしているわけで、何度もいっているように、一連のキャラクター描写を損なっている理由なのでしょうねえ。

タダでさえ、不幸描写というのは、男性の作家は、大抵、失敗する人が殆どですしね。

ともあれ、ハヤテに、主を導く執事としての姿を見せるという意味での存在意義は、おそらくは、一条にも期待できない可能性が高いと思っていたほうがいいと思いますし。

だとするなら、一条はどういう意味で、存在意義のあるキャラなのか、ということを考えると、
可能性がありそうなのが、

より周到なハヤテ

ということではないでしょうか?

ハヤテは主の目を盗んで、好き勝手やったり、一部のヒロインりとフラグを立てまくったりしているわけですが、その反面、桂姉や虎鉄のような自分の思い通りに動きそうも無い、あるいは、利用したとしても高くつきそうな相手に対しては、いい感情を抱いていないのを露骨に顔に出すというようなことをしているわけですが、忠実な執事の振りをして、好き勝手をやるにしても、やってることは、三流だと思いますが、一条の場合は、ハヤテだったら、ぼろを出しそうな相手とか、ハヤテだったら、目先の利益に目がくらんで、そのためになりふり構わないような行動を取ったりしそうな行動をするときでも、そういうぼろを絶対に出さない、あるいは、ハヤテは目先の利益というか、小銭で損得を考えるが、それは長期的には決して、己のためになることではないわけで(マラソン大会での賞金目当ての行動は、本音がばれれば、ハヤテのみの破滅を導いてしまう危険性があるが、今のところ、その本音に誰も気がついていない)、そういう部分が黒い性格をしているキャラとしても、三流といわざるを得ないわけだが、一条の場合、自らの利益のために行動しているとしても、結果的に、橘家、あるいは、ワタル個人にメリットがあり、そちらの方が大きい、あるいは、それによって、橘家や、ワタルのためにプラスになる行動を取って、橘家に無くてはならない存在になるということ自体が、生き残るための方策ではあるが、ハヤテの場合は、夜逃げに次ぐ夜逃げで、長期的な展望において、己をよく見せ、周りの好感を得て、生き残るというような芸当を考えるような思考にはなっていないがそういう長期的に見えて、目先の利益を、場合によっては捨てて、結果的に利益を得る、えびで鯛を釣るような芸当が出来る人間なのではないかということだが、お嬢のラスベガスにいる人間のことを忘れているということで、ワタルにとっては、会いたくは無い人間みたいなニュアンスで書かれていたのだが、まあ、今言った様なキャラなら、ワタルが、どういう実態であれ、橘家再興を目指すキャラを標榜しているのであれば、好きになれない理由というのも当然で、一条の場合、手段を選ばない人物でありながら、外面はよくて、その実態に殆どの人が気が付かない。しかし、ワタルのようなタイプの場合、めがねをかけた年上の女性を天然でとりこにしてしまうとか、そういうKと尾はしていても、基本的に正攻法で再興しようとしているタイプだと思うのだが、一条がこの手の人物だとしたら、そりが合わないというか、いけ好かなくて、出来るだけ係わり合いになりたくは無いという可能性も考えられるのだが、

あるいは、執事として有能で、しかも、橘家やワタルのためなら、命すらかけることもいとわないのだが、性格に難があるというか、変態で、しかも、ハヤテ以上の頑丈さや、主のピンチには、すぐさま駆けつけるような嗅覚の鋭さというか、出来るなら、係わり合いになりたくは無いというようなキャラということもありえて、何かの折に、ラスベガスでスカウトされたとかで、強く引き止められたりしたのを幸い、ラスベガスにおいてきたという方がありえそうに思えるのだが。

いってみれば、執事キャラとしては、名が良くあがるであろう、魔術師オーフェンに出てきたキース・ロイヤル系のキャラか、あるいは、ときめきメモリアルに出てきた伊集院家の執事のひとり、外井みたいなキャラか。

では、ラスベガスで何をしているか、というと、真っ先に考えられるのは、女装バニーガール、あるいは、性転換して、カジノでバニーガールをしているということではないだろうか?

何せ、ハヤテにとって、存在意義のある人だから、女顔で、女装が似合う執事として、存在意義があっても、ウソではないでしょうからねえ・・・・・・。

これで、ワタルの初恋が彼だったら、あまり、あまり、関わりあいたくない理由としては、完璧なのですが(汗) 場合によっては、シスターとワタルをめぐるライバルになりそうです。

後は順当にカジノで、橘家再興のための資金を稼いでいるか、橘家の借金の方に働かされているということでしょうか? つまり、彼も借金執事として、ハヤテの先達ということも考えられそうですし。

まあ、後ろ暗い過去を持つ執事というのは、物語においては珍しくは無いでしょうしね(整形とかで、姿が変っている可能性もあり)。

ともあれ、カジノで借金を返すにしても、カジノは経営者が儲かるようになっている、というようなことを言ってたわけだが、カジノが抱えるプロのディーラーやら、カジノの追求、あるいは直接間接入り混じった嫌がらせ、取引などを持ちかけられながらも、それを己の力量一つか、あるいは、他の人間の手を借りて、切り抜けているというようなことをしている斗言うことも考えられるけど、金を稼いだ後は、似たようなことは出来なくなるばかりか、今も橘家の執事であるなら、橘家に迷惑が掛かるわけで、結局、カジノで稼ぎ続けるような技量があっても、それで稼ぐというやり方は、損得勘定から考えても、後が続かないのではないか、と思うのだが。

そうなれば、ディーラー、あるいは、カジノにきた客、たとえば、巧妙なイカサマでもうけているような人相手に、対処するようなトラブルシューターみたいなことで、カジノに雇われているとか、ラスベガスにスカウトされたということも考えられそうですが、ラスベガスというと、マジシャンが手品の種を売るということでも知られていて、年に一度は見本市みたいなことも行われているわけですから、人間性が奇術師な、マジシャンとして、活躍している可能性もありそうですが・・・・・。

マジックにしても、大がかりなトリックも、まさかと思うような単純なシロモノらしく、それをいかに巧妙にやってのけるか、つまり、相手にそうも思わせるか、ということに手腕を振るうわけで、カジノのディーラーにしても、観客や、相手の心理を読んで、それに先んじて、己に都合がいいように事を運ぶかということをやってのけるわけで、人の心を手玉に取るという意味では、確かに、ハヤテにとって、意義のありそうな人物ではあるよなあ。

まあ、そういう人間は、えてして、自分が人の心を操れるかのような錯覚に陥るダークサイドにはまってしまうことも少なくはないわけだが、ハヤテにそういう生き方を考えなおさせる契機となる人間足りうるのか、それとも、よりロクでもないハヤテというような位置付けで、ハヤテをよく見せるためだけの、引き立て役にしかかかれないのか(こっちの方が可能性的にはありえそうだが)?

しかし、一条というキャラに関して、推測を立てると、思い浮かぶ要素の中に、ハヤテの兄の影がちらついているというか、その可能性が出てきてしまうのだよなあ・・・・。
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by kwanp | 2008-12-05 18:07 | コミックス
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