2005年 07月 18日 ( 1 )

少し、遅くなりましたが・・・、

今月号のボンボン版DESTINYのレビューです。

デストロイに乗って、ユーラシアの都市を破壊するステラ。

それを見て、ワイン片手に悦に浸り、「圧倒的じゃないですか、わがデストロイは」と言うジブリール。

元々、ユーラシアは地球連合で、主導権を握る大西洋連合にいい感情を持っておらず、大西洋連合のいいなりになっているのをよしとしないヨーロッパ諸国と大西洋連合に尻尾を振るロシア地域で構成されているわけです。

「Xアストレイ」でも、ユーラシア連合が世界の王になるべく、光波防御シールド「アルミュ-レ・リュミエール」を装備した機体ハイペリオンガンダムを開発し、特務部隊Xで、スーパーコーディネーターの捕獲や、ニュートロンジャマーキャンセラー搭載のMSを確保しようとしたが、後手に回たり、サイクロプスなどで、捨て駒にされたりということが目立ち、大西洋連合に従うのをよしとしない考えが出てくるのは当然だといえる。

さらに言うなら、サーペントテールのムラクモガイに破壊されたハイペリオン三号機を駆る、イワン・ザンボワーズと名乗る人物が、ユーラシア連邦の解放を唱え決起したという事件があるが、大西洋連合に従うのを良しとせずに、連合からの離脱を唱えていた、ヨーロッパ諸国の動きを叩き潰すために、大西洋連合、そして、争いを起こすことによって、利益を得るロゴスが仕組んだことではないか、とにおわせる記述が、Dアストレイ一巻にあり、その後のデストロイによる、ユーラシアの破壊は、その延長上にある一見なのではないかと思う。
この時期、ユーラシアはプラントと手を結ぼうとしていた、というくだりも存在していますし。
それに対するみせしめの意味もあるのですが、TV版では、やりすぎが仇になって、デュランダルの演説で世界中から総スカンを食らう羽目になったのは、ご存知の通りです。
自業自得ですが。

現状では、ザフトの部隊が応戦して、デストロイによる破壊を食い止めようとしますが、次々と激はされていってしまい、戦線の維持が困難な状況に陥ってしまっているのを尻目に、
プラント最高評議会では、デュランダルの、「さがってどうする、それで何かが解決するとでも?
 ココで我らが撤退すれば、奴らはますます、図に乗って、都市を破壊するであろう」という言葉によって、その意に賛同した議員たちが、戦闘の続行を決定しますが、勿論、現場の方は、そんなやり取りをしている間に、次々と、MSが撃破されていくので、戦線を維持できるような余裕なんてあるわけはありません。

ここで、現場と後方でのズレが生じて、どうやって、倒すか、また、どうやれば、相手の動きを止めることが出来るかといった、的確な戦略もなしの場当たり的な作戦行動で、戦力を無駄に消耗していくという典型的な作戦失敗となるか(具体的な作戦プランは立てられていない)と思われましたが、そこへ現れたフリーダムが、デストロイ相手に、斬りかかって行きます。

ちなみに、ムラサメ隊がいないので、カオスが撃墜されるくだりも無しです。

それを知った評議会も、フリーダムにちょっかいを出さない限りは、こちらも安全ということがわかっているために、戦闘を続行して、時間を稼がせて、フリーダムに倒させるという作戦を選びますが、TV本編でもお構い無しにフルバースト攻撃をしていた彼が倒すことを期待していたら、ますます、被害が大きくなると思うのですが(汗)

そして、先頭続行の命令を聞いて、躊躇するバビやディンに乗っているパイロットたちの合間をすり抜けて、到着したインパルスが到着し、ビームサーベルで、コクピット部分を一閃して、コクピットの外装がはがれて、コクピット内部が見えるようになってしまいました。

ちなみに、この時点で、普通ならステラは黒焦げだそうです。

コクピットの中身が見えたのを幸い、とどめを誘うとするシンをネオのウィンダムが制止して、デストロイにステラが乗っていることを告げます。そして、それを聞いて、「約束したじゃないか!?」という、なぜかテレビ版ではかかれなかったやり取りが発生。
それに対して、ネオは、自分たちは勝たなければいけない、ということを、強調しておりましたが、前の戦争で、ブーステッドマンという薬物でナチュラルを強化した存在があったのですが、あっちこっちのサイトを見て回ると、どうも、前の戦争のときは、間に合わせで犯罪者をブーステッドマンにしたようで、急ごしらえで不完全だった。つまり、エクステンデッドを商品として売るには、アピールに失敗したわけです。だからこそ、ガンダム強奪をやらかしたりして、その戦力をアピールせねばいけなかったようです。

ネオを糾弾するシンに、ネオがビームライフルを、シンに向けたときに、フリーダムがその攻撃を阻止して、ネオを撃墜しましたが、それがきっかけでパニックを起こしたステラガデストロイを変形させて、胸のビーム兵器で、街をさらに破壊します。それを止めようとするフリーダムがフルバーストで攻撃しますが、光波シールドに攻撃を跳ね返されてしまいます。

ちなみに、TV版では、考え無しにフルバーストを撃ちまくって、避けられたりして、被害が余計に広がっていたような気もします。

フリーダムに右手を切り落とされ、徐々に追い詰められていくデストロイですが、ステラが乗っているとわかった時点で、それを黙ってみているシンではなく、フリーダムとデストロイの間に割って入り、ステラをかばいます。

TV版とは違い、この時点では、シンは無罪放免になっておりませんので、言ってみれば、彼のやっていることは、命令違反になるわけですが、ステラを返したときに、すでに、覚悟は決めておりますし、彼自身は、大事なものを守るための力が欲しいわけですから、そして、守ると誓った相手が目の前にいるわけで、その力をその相手を守るために行使するとすれば、ためらわないで、それを行うことが出来るのですが、この行動は、勿論、軍規に触れますので、彼もその伐を覚悟の上での行動だと思われますし、自分のやったことへの責任は、自己正当化しないで、受け止めることが出来る人物だと思うのです。
そういう意味では、軍人よりも、ロウ・ギュールやソキウスのような立場の連中と関わっていれば、このスタンスも、まだ生きてきたのかもしれませんので、外伝よりの人間なのかな、と思えなくも無いですね、シンは。

でっ、ビームサーベルのスイッチを切って、ステラに呼びかけるべく、デストロイに近づくインパルス。
「死ぬのは駄目、怖い」とパニックに陥るステラですが、シンの「君は僕が守るから」の言葉で、われを取り戻しますが、タイミング悪く、胸部のビーム兵器が発射されようとしており、しかも、発射停止コマンドを受け付けなくなっているのです。
ステラは逃げて、と呼びかけますが、ステラの腕に、シンが最初に会ったとき、手当てのために巻いたハンカチを、彼女が身につけてくれていたの見て、彼女が、自分のことを覚えていたことをうれしく思っているシンは、そのことに気がつかずに、それを見たフリーダムが、デストロイの胴体部にビームサーベルをさして、デストロイを破壊しますが、一見、説得時にフリーダムがステラの視界に入ってこないことで、フリーダムが悪いという見方をさせないようにしておりますが、その後は、大爆発を起こして、デストロイは完全に破壊されており、TV版の様な生易しい爆発ではすまなくなっており、これは、キラ不殺に胡散臭いものを感じて、彼が中途半端に相手の機体を傷つけても、不殺という手加減で、殺戮を行っていないということなど、決して、いいことではないということを暗に、指摘しているのかもしれません。
ともあれ、これで、シンには、キラを敵と見なす理由が出来たわけですが、このフリーダムの書き方は、どう考えてもTV版のように、キラ達を主役として、いいように見せようという意図ではなく、デストロイが完膚なきまでに破壊されている書き方は、シンの大事な相手を奪った敵として、かかれており(その意図はともかくとして)、あくまでシンを主役として書こうとしているように感じられるのが、嬉しい所です。

そして、涙を流し、フリーダムへの怒りの叫びをあげるところで、今回の話は終わりになっておりますが、このまま、インパルス対フリーダムになるのか(その後、フリーダムを倒した功績、そしてこれまでの戦功を鑑みて、お咎め無しにする)、それとも、恩赦とともに、フリーダム6アークエンジェル討伐の命を受けて、アスランとぶつかることになるのか、といういくつかの可能性を感じますが、ステラ返還~デストロイ破壊までの間、アスランは、全くといっていいほど関わっていないので、後者の可能性が高いのかもしれません。
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by kwanp | 2005-07-18 23:43 | コミックス