2009年 04月 06日 ( 1 )

ある意味、象徴的ナ第一話かも

鋼の錬金術師第一話を見たわけですが、脚本を書いている大野木氏らしい話だったというのが、正直な感想ですね。
まあ、第一話で顔見世的に、ある程度、ストーリーが進行した状況で話を描いて、めぼしい登場人物が出ているのを見せて、話に興味を持たせるというよくあるやり方なわけですが、私としては、大野木氏には、このやり方、向いていないタイプの脚本家だったと思っているので、素直に、原作のリオールのエピソードを書いていればよかったのかも。

というのも大野木氏のたずさわった作品、スカルマンやら、鉄腕バーディなどを見た限り、彼は、謎や伏線をちりばめ、登場人物たちがそれを追いかけていき、真実を明らかにしていくのを演出して、複雑そうなドラマを演出する気満々ではあるけど、それを引っ張りすぎるというか、それを演出するのが目的でストーリーは二の次、三の次といった感の強い人で、1クールで言うなら、8~9話目までなら、無難というか、そこそこ楽しめるけど、話を纏めるのは苦手な人といった印象を受ける人だったりする。

スカルマンでは、謎の怪人スカルマンを追いかけていく主人公たちと、物語の舞台であり、主人公の出身地で蠢く陰謀とそれにまつわる過去、鉄腕バーディでは、リュンカという兵器を追いかけるバーディと、リュンカを利用しようとする宇宙人と地球人が陰で暗躍する様、第二期では、リュンカによって、引き起こされた破壊が生み出した復讐劇と、それにまつわる人間模様。

ハガレン第一話で言うなら、セントラルで、ロイやヒューズ、アレックス・ルイ・アームストロング、キンブリーなど、めぼしい登場人物が出てきたり、

アルが鋼の錬金術師と間違われて、本当の鋼の錬金術師がエドだと知っての反応されたときの「ちっこいいうな」の連発。

アイザックが練成陣を発動させて、セントラルを氷付けにしようとする動機(どこまで知っているかはともかくとして、国の中枢部が真っ黒であること)、それに対する怒り(とはいえ、犠牲を他人に強いることを平然と口にするあたりが、共感しにくいというか、違和感を強く感じてしまいますが)。

アイザックが練成した氷の壁や柱を発火布で出来た手袋をいくつも用意して、錬金術を使い、「無能なのは雨の日だけにしてくださいね」といわれるロイ。

路地裏で待ち構えていて、アイザックを一刀両断にするブラッドレイ。ワンカット垣間見えたホムンクルスの親玉。

親ばか丸出しのヒューズ。

やたら、筋肉を強調したり、光っていたりするアームストロング少佐。しかも最後のほうの見舞いに来た時の肉体の誇示の仕方は、いささか強調しすぎというか、アームストロング少佐の筋肉の誇示の仕方は、ああもこれ見よがしではなく、ある種の感情表現みたいなところがあるので、「わが筋肉を見よ」というようなアドンサムソン的ナ筋肉の誇示とはいささか違うような気がしましたし。
アームストロング少佐の暑苦しさは、これ見よがしというのではなく、ある意味、無意識レベルの行動だと思うので、オーバーに描きすぎだと思うし。

ストーリー中で提示される謎や、語られるであろうエルリック兄弟の過去、国家錬金術師に関して、国家の狗と呼ばれていることなど、一応、設定に関しては、語られていたりするけど、あくまで、それっぽい言動を取っていて、分かりやすいといえば分かりやすいけど、それ以上でもそれ以下でもなく、イメージっぽく動かしているというところでしょうかね。

バーディでも、戦場で一人生き残ってしまい、自分は選ばれた人間であるということに拘って、当然の権利として、力を求めるシャマランとか、彼らが引き起こしたリュンカによる破壊によって、親友を失い、ただ一人生き残ってしまったバーディの幼馴染であるナタルが、リュンカを地球に持ち込んで、その性能をテストしようと目論んだ者たちが、地球へ逃亡してきて、復讐を目論むなど、こういう生い立ちの人間なら、こういう行動取るだろうというような印象で、キャラメイクされている感を受けてしまい、鋼の第一話のキャラの動かし方とダブる部分がありますから。

話の纏め方がうまくないのは、一話完結の話であるけど、アイザックに国の中枢部の真実を語らせるわけには行かないし、賢者の石の正体や、それにまつわる国家の暗部などを知る前だから、それを突っぱねて、アイザックを叩きのめすことに躊躇を持たないで済むわけだから、お茶をにごせるとしても、知らないでいられる理由があったにしても、アイザックを倒して、その真相を闇に葬って、めでたしめでたし、として、ひとまず、話をしめるかのような持っていき方は、話の作りは改めて見直すと、ある程度のポイントは抑えているけど、何かしっくりこない感じを受けてしまう話だったりと、大野木氏が1クールかけて、描く話の特徴を、一話に凝縮してしまったということに尽きる話だったと思うので、原作準拠としながらも、大野木脚本の傾向は、しっかりと受け継いでいそうなので、期待しないで見たほうがいいのかも。

鉄腕バーディの場合は、ヤングサンデーは休刊になってしまい、スピリッツに移籍したにしても、まだまだ、物語は続きそうだし、20巻以上もの話を1クール、もしくは2クールでやるわけにはいかなくて、というのがあったけど、同じようにやりそうな気が(汗
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by kwanp | 2009-04-06 16:09 | アニメ