2009年 04月 20日 ( 1 )

なんだかなあ・・・・

リオールの街にラジオでコーネロの宗教放送が流れ、その一角のフードスタンドでエドとアルの姿を見て、あんたら、大道芸人かい、と主人に聞かれる。エドは機嫌を悪くするわけですが、暑い所で鎧来た人間を見て、そう思うのって、無理ない気はしますからねえ。

店を出るときにアルがラジオを壊してしまって、それを錬金術でなおすのだけど、旧アニメだと、
コーネロを讃える街の人々の話に辟易したエドが店を出るときにアルが壊したラジオを直して、しかも、宗教放送が流れていたり、ラストがエルリック兄弟の噂話をして、それで、アルを鋼の錬金術師と勘違いするというお決まりのパターンなのですが、アニメだと、大道芸人だと思われる、ラジオを壊す、鋼の錬金術師をアルだと間違われる、エド怒るのコンボで、その後でコーネロのことを説明するというように、パーツをイチイチ、ばらして、組み立て方を変えたというような印象を受けるのですが・・・・・。

コーネロが奇跡を起こすのを見物に行って、植物を鉱物に替える芸当を見て、賢者の石ではないかという見当をつける兄弟。

教会でロゼが祈っているところに、声をかけてくるエルリック兄弟。旧アニメや原作だったら、フードスタンドでお供え物を買いに来たエドやアルを案内したのだけど、まあ、錬金術は等価交換だし、理解分解、再構成というように、万能の技ではないから、知識は必要ではあるから、ある種の合理主義者といえると思うけど、それと宗教、しかも、見ている人間は少なからぬ割合で、前のアニメを見ているわけだし、しかも、コーネロがインチキだって、分かっているから、インチキ宗教に縋っている人間と、それを破壊しに来た人間のやり取りが、ますます、険悪な形になっているような気がしないでもないのだが・・・・。コーネロの奇跡も、水がワインに変るというのを、植物が鉱物に、と見た目が派手にはなっているけど・・・。

人体構成に必要な材料を列挙するエドと言い争いになるロゼ。原作やアニメを見たときには、それでも嫌な印象は受けなかった記憶はあるのだけど、ロゼやリオールの町の人がコーネロに騙されているからくりが見えているためか、見ているほうとしては、インチキ宗教に騙されている人間に、騙されていない人間が、知識を片手にそれを嘲笑っているように見えてしまうなあ。
この手のやり取りは、正体見たり枯れ尾花ということに為りやすいし、知識を武器に通りすがりの熱心な信者相手に、けんか吹っかけて、いい気になっている人間にしか見えないからなあ・・・・。

エルリック兄弟が面会に来たということを聞いて、軍がかぎつけたことを悟るコーネロ。
副教主に案内させて、人目の無いところで兄弟を始末しようとするが、返り討ちにあって、副教主が持っていた銃が、ロゼの足元に転がってくる。
そこに現れ、高いところからわびを言うコーネロ。コーネロを胡散臭そうな目で見るエドは、彼のみ技をせこい錬金術といって、化けの皮をはがしに掛かる。

何も無いところから、レトの神像を作り出すコーネロ。それを見て、賢者の石、コーネロのしている指輪がそれだと指摘するわけですが、インチキ宗教の正体暴きに来て、奇跡の正体を手に入れようとしている火事場泥棒にしか見えないのですけど・・・・・。
賢者の石をのどから手が出るほどに欲しがっている、というのは分からなくも無いのですが。

自らの恩をちらつかせて、ロゼにエルリック兄弟を銃で撃てと命令するコーネロ。
冒頭のやり取りに、ロゼはいなかったので、彼女もアルの方を鋼の錬金術師と勘違いして、それをエドに指摘されてしまい、狙いをエドに向けるものの、引き金を引くことが出来ないで、誤ってあるをうってしまい、カブトが外れるわけですが、中身は空っぽというアルの正体を見せられて、恐れおののくロゼ。

それを見て、排除すべき存在だ、とキメラを出すコーネロ。

旧アニメだと、エドが人体構成に関して、語っていたところに、クレイが乗り込んできて、アルを銃で撃つが、アルの中身が空っぽという正体を見せられて、人体練成を行った結果、兄弟がどうなったか、ということを強調した演出で、そこから逃げ出して、コーネロの元へおびき寄せられるという流れになっているわけで、コーネロも、旧アニメのほうがハッタリが聞いているし、アルたちが賢者の石を求めるのも、ロゼが宗教という希望に縋る理由も、どっちも納得は出来たと思いますからねえ。

キメラを見て、地面から武器を練成するエド。左足を攻撃されるが義足なのでダメージはなく、キメラ左前足の爪を切断する。今度は右腕に噛み付くが、これも義手で、あっさりとキメラを叩きのめす。

アニメではインコを巨大化させたり、右腕に噛み付いて、蹴っ飛ばして、倒すわけですが前のほうが、スピード感とか重さを感じたような気が・・・・。
エドの義肢とアルの姿で、二人が禁忌とされる人体練成を行ったことを指摘するコーネロ。

エルリック兄弟が錬金術師最大の禁忌を犯したことを声高に告げるコーネロ。太陽に迫って、地に落ちた人間の話をするエドの言葉が、ロゼの脳裏に蘇る。
これが禁忌を犯したものの姿だ、と語るエド。ただ、旧アニメでも、一話の終わりにそのことを告げていたりしているので、話のカットの仕方もえらく、歯切れが悪いかな、と思えてしまいますが。

覚悟はあるのかと問うエド。

その姿を嘲笑うコーネロに、賢者の石が無ければ、何も出来ない三流がと言い返し、アルも賢者の石を渡してくださいと警告を告げるように言うが、コーネロは聞き入れないで、杖をガトリングガンに買えて、エルリック兄弟に向けて、発砲する。

「オレって、神様に嫌われているだろうから、行っても、追い返されると思うぜ」
石の壁を作って、ガトリングガンの弾丸を防ぐエド。

旧アニメでは、「アッブネー」と安堵の息をつくわけだし、おおむね、兄弟が人体練成を行って、兄は義肢、弟は鎧の体になってしまったということを声高にばらされて、覚悟はあるか、と、ロゼに問うあたりのやり取りは同じナのだけど、新しいほうのアニメは、前に比べると、格段と迫力が落ちたような印象を受けてしまう。

傍にいたロゼを抱えて逃げるアル。アルの方に銃口が向けられるが、エドが扉を作って、通路に強引に脱出し、コーネロが信者たちに、追いかけろと怒りながら、指示を出す。

前方をさえぎっていた信者を義手を練成して、刃物に変えて、振り回したりと、次々と蹴散らされる信者たち。

「わかっただろ、ロゼ」と鐘をいじりながら、コーネロが皆を騙していたことを説くアル。ロゼは、まだ信じられないというような顔をしながらも、人体練成を行ったことを訊ねて、「もう一度、母さんの笑顔がみたかった」と語り、兜を脱いで、鎧の中にある血印を見せる。

ロゼを巻き添えにして撃つことで、信じていたことがまやかしだったということを思い知らされる展開に変えて、ということなのかもしれないけど、人気の無いところで仕掛を作っているところで、ロゼに自分の身の上話、それも、己の右腕を代償に弟の魂を鎧に定着させてしまったということを語っているわけですが、信じていた相手が、インチキで騙していたかもしれないと動揺しているところに、そういう身の上話で語って、というのは、過ちを犯した人間からのアドバイスのつもりなのかもしれないのだけど、前半の話のつなぎ方がまずかったためか、強引に、自分たちの言うことを聞かせるために丸め込もうとしているようにしか見えないのですが・・・・・。

それでも、コーネロを信じようとするロゼ。

教主の部屋に居座っているエドを見つけて詰め寄るコーネロ。賢者の石の秘密が欲しいだけというエドは、軍の出動をちらつかせて、コーネロの目的を聞き出して、それをスピーカーで町中に流し、その正体を明らかにし、逆上したコーネロがまた、杖をガトリングガンに変えて襲い掛かるわけですが、あっさりとエドに真っ二つにされてしまい、なおも、賢者の石で練成しようとするも、錬金術に使ったエネルギーが、体内に逆流して暴走するリバウンドが起こり、コーネロの体が膨張して、エドと一戦交えるわけだが、「私の言葉は神の言葉、この拳は神の拳」と叫ぶコーネロに、レト像を練成して、レト像の拳を喰らわせるエド。
やっと取り押さえて、賢者の石を手に入れられると思ったら、砕け散ってしまい、それが偽者であるという事実に打ちのめされてしまうエド。
どこへでもいってしまえ、と命乞いをするコーネロを追っ払う。

ちなみに、旧アニメでは、たくらみが明らかになってしまいながらも、何とか取り繕おうとするコーネロだったが、エドが巨大なレト像を練成して、動かして、賢者の石で、何とかしようとしたら、それがまがい物だったという展開になる。

賢者の石が偽者だったということを知らされるアル。やっとお前を元に戻してやれると思ったのにな、とアルの体を小突くエド。
そこへ賢者の石を渡して、と銃を突きつけるロゼ。偽者だったというエドの言葉にも耳を貸さない彼女は、嘘をついて、独り占めしようとしていると思い込むのだが、母親のことを持ち出してしまったがために、エドの怒りに火をつけてしまう。
エドは死んだものは生き返らないと言い放つのだが、それを受けて、生き返るといった、祈っていれば、とコーネロの教えを信じてきたのに、と、それが嘘であったことを思い知らされてしまい、打ちのめされるロゼ。

旧アニメと違って、死んだ恋人の声をしたキメラに襲われるという描写が無いから、尚の事、信じられないという思いはまだ残っているからだと思うのだが、前のアニメがグロ展開を批判されていたのと、ストーリー上の都合でカットされたのか?

何に縋って、生きていけばいいと泣き叫ぶロゼに、そんなもの、自分で考えろというエド。立って歩け、前に進め、あんたには、立派な足があるじゃないか、と自分の足で進むことを説くわけですが、
前のアニメと違って、突き放して描いている事も関係していることや、二話分の話を一話に纏めたのは、ともかくとして、エルリック兄弟の過去がかかれた二話があったにしても、カットする部分、特に、冒頭のフードスタンドでロゼと知り合ったり、彼女の境遇を知るシーンは重要だったと思うのだけど、それをカットして、インチキ宗教に騙されている、あるいは信じたがっている被害者というようなスタンスで描いたがために、コーネロの口から語られるなど、軽く流されているようなところがあったし。
母親を練成するという過ちを犯してしまって、体を失ったエルリック兄弟が、ロゼや、リオールの人たちの希望をぶち壊しにしても、賢者の石を求める、どんな手段を使っても元の体に戻ることを決意を見せるとともに、失ったものは、どんなことをしても戻ってこないということが骨身にしみているから、まやかしの希望で、信者を騙すコーネロのやっていることが許せないから、その正体を暴くということもあったと思うのだけど、インチキのからくりを暴いて、騙されていた人間を足蹴にするような、印象を受けてしまっているわけで、原作や前のアニメのときは、まだ納得できる部分もあったのですが、このエピソード。
違いを見せることと、話をコンパクトに纏めることが最優先されてしまったというより、そのために省くシーンと、各シーンの選択を間違えたがために、印象が悪くなってしまっているような・・・・。
まあ、八年分のエピソードをアニメ化するわけですから、ダイジェストになってしまう嫌いはありますが、それでも、リオールのエピソードは、最初の話ですから、二話つかっても良かったのではないか、と思えてしまうというか、第一話のほうが、そこそこ見れたと思えるのですが・・・・。

第二話のエルリック兄弟の後で、この話だから、エルリック兄弟寄りの価値観で話が進んでしまっていて、「俺たちに比べれば、あんたのほうがましなんだから、我慢しろ」みたいな物言いになってしまっていることでしょうか。
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by kwanp | 2009-04-20 22:57 | アニメ