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ハードボウンドは眠らない4


翔太郎にも見えた、フィリップの家族の記憶。意識を取り戻すが、よろけながら、取り乱してしまうフィリップ。

カジノ・ミリオンコロッセオで優子を見つけて、戻るように説得するアキコ。しかし、優子は、戻るつもりはない、この大勝負を待ちわびていたと一蹴。

いや、だから、あんたが言っても説得力が・・・・・。

そこへ現れるコロッセオの支配人。優子が支配人への挑戦権を獲得したと告げる。

何もない検索空間をさまようフィリップ。家族というキーワードをもとめているのだが、たどり着いた本には、ページが引きちぎられていても(引きちぎられた後が、あの記憶なのか? それとも、園咲家に埋め込まれた偽造の記憶を持つ作られた命なのか?)、必死で家族の記憶を求めるフィリップ。

「家族だったんだな、フィリップ。全ての知識を手に入れたお前が、唯一、手に入れられないもの」と、声をかける翔太郎。って、アキコというか、カジノの捜索はどうした? と思うが、まあ、フィリップとアキコじゃあ、この場合、フィリップの方が心配だ、と思うのは無理からぬよなあ。

アキコは、多少のことなら、大丈夫そうに見えるし(汗)

「僕を笑っているのか?」と声を荒げるフィリップ。

「笑ってねえよ、完璧な人間なんて、一人もいねえ」と翔太郎。まあ、この手のシチュエーションでは良く使われる言葉ではあるけど、この言葉はあまり好きじゃないのですよね。この言葉を使いたがる人ほど、この言葉を免罪符に必要以上に正当化して、やりたい放題やってる事が多いですからね。

「たがいに支えあって、生きていくのが人生って、ゲームさ」
帽子を被り、所長のデスクに腰をかけながら、翔太郎が言う。
「その言葉も、鳴海ソウキチの受け売りだろ?」「ああっ、なんで、知ってんだよ」
身も蓋もないツッコミを入れるフィリップ。まあ、ハードボイルドな美学なんて、そう簡単に身に付くものじゃあないわけだから、おやっさんの受け売りなのは、前回の依頼で、想像はついていましたからね。事務所はおやっさんから受け継いでいる(事務所の名前は鳴海のまま、というか、そっちの方が風都での名声も確かでしょうし)、依頼客は、おやっさんの名声を聞いてやってきている(ひょっとしたら、おやっさんの死を隠しているか、あるいは、おやっさんは生きていると信じている?)ということから、おやっさんの残したものに支えられて、探偵業をやっている部分は、かなり大きいと思いますし。

まあ、尊敬する人を真似たいというか、それに近付きたいという気持ちは悪いわけではないし、第二話では、一応、翔太郎も昔から、そういうハードボイルド気質な部分はあったようですし。
それ自体は悪いことじゃあないし、それに近付くために努力をしているなら(天道の場合は、その言動が借り物の域を出ない癖に、その言葉を都合よく解釈して、すき放題やっていて、筋が通っていないから、説得力が無いわけで。まあ、00年代のアニメや特撮の傾向からすれば、あの手のキャラのイメージを満たしているようには、見えるのかもしれないが)。

まあ、ダイにしろ、ビィトにしろ、師や先達の残したものを手に、残されたものが遺志を受け継ぐというのは、お決まりのパターンなので、このあたりはいつものパターンといえば、いつものパターンかもしれないけど、第一話の序盤の帽子の継承(どういうわけだか、このあたりのことに、触れる感想って、殆どといっていいほど、見かけない)とこの言葉なわけで、仮面ライダーWにおいては、師の影というものがほとんど感じられませんし、翔太郎も、継承された帽子を被ろうとしない。ひょっとしたら、おやっさんの死を認めたくはないから、帽子を受け継ぐのを嫌がっている(立派な師匠という精神的な支柱というのは、大きければ大きいほど、園存在に寄りかかることが出来るので、逆に成長を妨げるという諸刃のつるギナ部分も存在する)、一年の間に、さほど、成長したようにも見えないのも、それが理由か?


「やめてよ、急にこんな兄貴風ふかされても、困惑するだけ」
ベッドに倒れこむフィリップ。まあ、Wに変身しているときに家族のビジョンが見えたから、フィリップを心配しているけど、一年間もコンビを組んでいて、家族という使う頻度が高い言葉で気を失うのを、翔太郎がはじめて知るという、かなり無理のアル展開もそれを演出するためなのでしょうか?

かなり強引な気もしますが。フィリップが言っているように、兄貴風をふかすような言動を、翔太郎が見せるといっても、Wとして、変身していて、リンクしているから、記憶が流れて、我がことのように経験したから、という風に、探偵ならでは、の洞察力というか、推理力で、フィリップの事を見抜いたというのではなく(まあ、普通は、家族という単語に反応したという推測は立てられやすいですしね)、自分も、フィリップの記憶を見たからという分かりやすいヒントを見て、初めて、気がついたというように、分かりやすいヒントを見せられて、ということからですしね。

翔太郎とフィリップには距離があるどころか、翔太郎は、フィリップのことおW理解しようとはしていない、あるいは、理解しようとしても、理解するための手立てが見つからないのか、見つけようともしないのか?

これまでの話でも、そのことを示唆する描写は、一応、存在していて、第二話で翔太郎がフィリップを殴ったのは、自分がハーフボイルドと指摘されたというより、フィリップが語るハードボイルドの定義を許せなかったという方が近いのかもしれないな。

フィリップは知識はあるが、それを理解しているとは言い切れない現場ナ訳だし、以前にフィリップのキャラ付けを、人並みはずれた推理力を発揮する頭脳明晰な探偵といったわけだが、これに関しても、少し訂正すると、能力的にはそれに近いが、探偵モノの場合、そういうキャラは、能力をフルに活かしている場合が多いが、能力に、フィリップ自身が追いついていないというか、地球の記憶を使いこなせてはいない。

まあ、ダイの大冒険でも、ダイは竜の騎士の息子だったし、ビィトも何か、秘密がアルっぽかったので、戦闘能力の方で、人知を超えた力を持っているのを、頭脳方面にしたキャラなので、ちゃんと成長を書くのであれば、そのあたりは、力を使いこなすようになるとは思うのだが。

理解していないで、ハードボイルドを語ったことが許せないから殴った、おやっさんから、教わったハードボイルドなり、自身のハードボイルドの美学みたいなものが、翔太郎にあるのかは、まだわからないが、それなりに、ハードボイルドに関して思うところはあるでしょうから、知識だけのハードボイルドを語り、マリナに自主を進めようとする翔太郎の行動をナンセンスだといったフィリップの言葉に怒るのは、無理からぬ部分があると思う。

しかし、コンビ組みたてとか、おやっさんのもとに転がり込んだばかりというなら、まだしも、コンビを組んで、そこそこ、時間が経っているのに、こういうちぐはぐ感まるだしなやりとりは、一難で、直ぐに理解しあえる仲になるというのも、難しいのかもしれないが、家族という使用頻度の高い言葉に意識を失ったりして、それに翔太郎が面食らうとか、一年経っているのに、コンビ組みたてというニュアンスの強い描写ばかりが目立つわけで、翔太郎がフィリップの事を単に便利な検索コンピューターみたいに思っていないというか、理解しようにも、理解しきれないと思っているのかで、タイプが違うことを理由に距離をおいているというか、殆どの場面で、フィリップはガレージにこもりきりとか、一端検索をはじめると、止まらないということも描写されている。

検索能力をかを頼るときには便利だが、それ以外のときは、何を考えているというか、その言動の多くが理解不能だという見方をされている場合が多い。

要するに、コンビは組んでいるものの、変な奴というか、妙な奴と思っているわけで、相手の事をそういう見方をしている人間というのは、珍しがったりはするけど、それ以上に理解しようとはしない場合もあるわけで、
つまり、自分には理解できない妙な奴ということで、距離を置いている(理解したうえで距離をとっているのとは訳が違う)可能性も考えられる。

殴ったシーンで引っかかったのが、ハードボイルドに限らず、何かしら、こだわりをもつ人間というのは、そのこだわりに関して、忠実であろうとするものであるわけで、ハーフボイルド呼ばわりとか、ハードボイルドの定義を理屈や知識だけで語るフィリップに許せないものを感じたというのは分かるのだが、自身のハードボイルド美学でも、おやっさんから教わったそれでも構わないが、あそこで殴れば、そのハードボイルドの教えを汚すというか、フィリップと同レベルで、自身は、そのハードボイルドの教えというか、美学にそぐわない人間だ、ということを、自ら証明したということに他ならない。

つまり、フィリップの言葉に対して、反応するのはともかくとして、殴る、殴らないというか、その怒りに対しての葛藤があってしかるべきではないか、と思えてしまうのだが。そういった躊躇はかけらも見受けられなくて、あっさりとフィリップを殴っているし(汗)
ああいう場面はそういう葛藤が見所でもあるのだが。

もちろん、頭脳労働担当というか、どう見ても、腕っ節が強くなさそうなフィリップを殴っていいわけもないという当たり前のこともあるが、今のところ、そうやって食って掛かる相手が、フィリップと情報屋だけというのも、そういう半熟ぶりに首を傾げてしまう理由の一つだと思うのだが。

こうやって、ハードボイルド気取りで、だれかれ構わず、ぶつかるというのが熱いというか、半熟なのを病原しているということなのかもしれないが、半熟には半熟なりの分別というか、こだわりみたいなものもあってもいいとは思うし、殴るべきときと殴らないときの区別はつくくらいは、あってもいいはずだ、と思うのだが。

こういう描写を見ていて、思い出すのが、仮面ライダー剣の序盤で、第一話は、悪くは無かったがBOARD壊滅を経た第二話以降は、剣崎たちは、何かというと、周りに人間に怒鳴り散らす、そのくせ、自分に不都合な情報は隠すというような事をしていたわけで、所属していた組織が壊滅したとはいえ、こうも、周りに当り散らすような言動ばかりを繰り広げている主人公たちが不快に写っていた記憶があり、第二話以降の翔太郎が、剣の前半とカブってしまうのだが。

成長物語とかをやりたがる人に限って、よく見受けられるのだが、成長前は、露骨にひどくていいとか、なにをやってもいいとか、マイナス面は強調するけど、成長前でも備わっているプラス面が光るというようなことはしたがらないわけで、歴代の平成ライダーでも、ここ数年、どんどん強くなっていっている気がするのだが(汗)
おまけに、デカレンジャーやら、ゲキレンジャーの塚田pだしなあ。

まあ、話を戻すが、おやっさんの帽子を壁に飾ってあったりと、成長途上であることは確かだが、未熟ゆえにこだわり云々以前に、自分と異なるタイプに関しては、攻撃的になるというか、排他的に成ってしまい、相手のことを理解しようとしないことも読みうけられる。
場合によっては、翔太郎はフィリップの事を、便利な検索機、事務所の備品みたいにしか思っていない(口では相棒みたいに言ってはいるが)のかもしれないから、調子の悪い家電を殴るかのように、フィリップを殴れるのかもしれないが。

まあ、翔太郎のような感情的というか、情に流されやすい人間には、フィリップのような、よく言えばクール、悪く言えば、冷淡な人間は、それだけで、他の生き物みたいに見えてしまうことは珍しくもないし、そういう人間のそういう言動を、そういうタイプがあるといって、理解しようとしないで、強引に自分のほうに引きずり込もうとするようなこともまま、あるわけですしね。

前述したようにフィリップの能力は、探偵者における人並みはずれた推理力を持つ探偵のポジションではあるのだけど、能力を使いこなしきれていない(彼自身でも、全ての知識を閲覧したわけではないといわれている)わけで、探偵役としても、成長途上ではあるのだろうけど。
家族の記憶は、能力だけだと、フィリップのキャラは便利な検索機と大差がないから、早いところ、そのドラマを露出させて、キャラ付けをしようという考えだと思いますが。


カジノにいるアキコから連絡が入り、優子と支配人との勝負をバットショットで中継する。

なんで、こういうときだけ、行動力抜群なんだと溜息をこぼす翔太郎。いや、そういう余計なときだけ、行動力抜群というか、何かやらかす要員のつもりなのだろうし、実際、そういう人間がいたら、確かにアキコみたいに、嫌な印象を持たざるを得ないのだろうけどなあ。

手持ちのお金をすってしまい、命を担保にファイナルステージの勝負を持ちかけられる(レートは百倍)。
優子は赤の25にかけるが、フィリップは赤の36だと指摘して、その通りになる。

勝負に負けた優子は、命乞いをするが、「クズの負け犬は、みんなそういう」とマネードーパントに変身した支配人は聞く耳をもたずに、彼女の命をライフコインに吸い取ってしまう。
最初は破産しそうな家を助けるためにはじめたことなのに、いつのまにか、自分のためになっていたということをよくある話さ、と嘯くマネードーパント。
しかし、代償はきっちりともらうとかいってるけど、こういうたぐいのセリフを好んで口にする人間ほど、自分の番になると代償を払いたがらない場合が多いですからね・・・・。

それを見たアキコはスリッパを片手に、怒鳴り込むのだが・・・・・、だから、権利書片手に転がり込んで、翔太郎に立ち退きをちらつかせるようなことをやっているアキコ(何かやらかす感ばっちりなキャラにしようとはわかるのだけど)がそれで怒っても、同族嫌悪にしかならないと思いますが・・・・。

園咲家では、ウェディングドレスに身を包んで、式を待つ冴子(使用人にきれいだと言われる)。

外の階段を下りている霧彦の前に、冴子の父親が現れて、「君を殴らせてくれ」と声をかけてくる。「まるで、ホームドラマですね? 下っ端の私が、娘さんを奪っていくからですか?」ととぼけた口調で聞き返す霧彦 
その言葉に不敵な笑みを浮かべて、テラー(語り手と恐怖の意味があるが、ひょっとしたら、ダブルミーニングで両方かも)のメモリを取り出し、
「園咲家の者は、みな、我ら、ミュージアムの中枢、この街の、いや、全ての人類の統率者だ。君が、ナスカンメモリの能力を極めているかどうか、それを確かめれば、式を挙げさせる」

と娘むこを品定めするような事を言う父親。まあ、まあ序盤ですごい奴とか言われる敵は、大概、中盤以降、へたれる可能性が高いからなあ・・・・・。

そこへ若菜が代わりを買って出て、クレイドール(樹脂粘土人形)のメモリでドーパントに変身して、気取った男のメッキをはぐの大好き」とか、趣味の悪いことを口にしているわけで。

再び、カジノ。
「誰だ、君は?」と問うマネードーパントに、「この街の平和を愛する探偵事務所の所長よ」と名乗りを上げるアキコ。いや、そういう名乗りは、この場合、逆効果なのじゃないか?

「いずれにせよ、このまま、帰せんな」というマネードーパント。「私に手を出したら、部下たちが承知しないわよ。一人は、イマイチ、頼りないけど、もう一人はちょー天才なんだから、あんたなんか、一ひねりよ」と叫ぶのだが、勝手に乗り込んできて、相手の言動に怒って、怒鳴り込んだ、あげくに、部下(?)を背景に脅しってのは、勢いで行動するにしても、セコ過ぎないか(汗)
せめて、ライフマネーをかけて、勝負よとか、それくらいの勢いで、喧嘩を売って欲しいものだけど。

そのセリフを聞いて、「何がイマイチ頼りない、だ」と頭を抱える翔太郎。

ナに言ってるんだ、と首をしめられかけたところで、フィリップから連絡が入り、勝負を持ちかけられる。
「こちらに何のメリットが?」というのだが、ガイアメモリをかけると聞くと、変身解除して、勝負に乗り、カジノをお開きにして、「自慢の超天才とやらの実力を見せてもらおうか」とアキコに向き直り、彼女は、手を逆にして、親指を立てて、望むところだ、と張り合う(トラブルメーカーというのは分かるが、それにしても、やりすぎという気はするが)。

若菜の攻撃を、苦もなくよける霧彦。触れただけで、死ぬという挑発を、「本物の余裕だよ、若菜ちゃん」と逆に挑発して、若菜に殴られる寸前に、変身して、父親から合格を貰う。
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by kwanp | 2009-09-28 22:40 | 特撮

ハードボウンドは眠らない4・5

「フィリップは、自分でも気付いているんだ。心のどこかが、家族ってものに引っかかっていると」
レンガで舗装された川沿いでバスを待ちながら、フィリップのことに関して、心配する翔太郎。
「俺の方がどうにかしてやらないと、また、あいつは」といいつつも、いい考えが思いつかなくて、「こんなとき、おやっさんなら、どうするんだ」と、寝転がって、帽子を顔にのせる翔太郎。

自分が困ったときに、師匠や、尊敬する人がどうしていたか、ということを思い浮かべて、参考にするというのは、割と良くあることですが、この場合、真っ先に思い浮かぶのは、ポップがメガンテ使った時のシーンでしょうか。

まあ、あれは記憶を失ったダイがバランに連れ去られるのを阻止しようとして、これしか手がないと覚悟を決めてのものでしたし、その結果、皮肉にも、ダイが記憶を取り戻すということになってしまったわけで、相棒の事を心配するというシチュエーションという意味では、似ているかもしれませんが。

ビィトでは、才牙の使い方だけでなく、ゼノン騎士団の面々の戦いや生き方を思い出して、数々の危機を乗り越える糧としてきたということもありますし。

そこにサンタ姿の男が話し掛けてきて、「暗い翔ちゃんは魅力ない」といって、プレゼントを渡す。
近くにいた子供たちもサンタ姿の男を追いかける。

中身を空けながら、「こんなん、俺にくれてもナー」といっていると、何かを見つけたようで・・・。

そこへ現れるカジノへのバス。
ひょっこりと現れるフィリップ。

「世界中のあらゆるギャンブルの必勝法を読んだよ。今回は、君は横で見ているだけでいいよ」と自信満々のフィリップ。

カジノに到着し、「ぶっ潰しに来てやったぜ」と意気込むのだが、アキコはフィリップに駆け寄って、「待っていた」というのだが、勝手にカジノにもぐりこんで、勝手にピンチに陥る。しかも、自分では何もせずに、権利書を盾に居座った事務所の人間頼み。いや、人の力を頼るのは悪いことではないのだと思うけど、アキコの場合は、普段は、権利所とかを盾にすき放題やっておいて、困ったときだけ、力を貸してだから(そして、多分、感謝とかはしない)、
第二話のあたりは、まだ、許容範囲だと思うけど、今回の言動はさすがにどうかと思う。翔太郎は、ハーフボイルド扱いなので、無条件に持ち上げられていないけど、アキコに関しては、彼女にどうこういえる相手というか、彼女の言動に突っ込む人間がいない上に、やりたい放題なので、トラブルメーカーなのはともかくとして、作品を台無しにする要因にならないといいのだけど。

翔太郎は、スルーされて、やり場のない怒りを抱えるのだが、そんなことなどお構い無しに、「ようこそ」と声をかける支配人。

生命力を吸い取られた優子に呼びかけるが、反応なし。

フィリっプは、ガイアメモリを、支配人はライフコイン×6やまをかけて、ルーレットで勝負することに。
ルーレットの種類と、玉の反発力と回転速度を加算して、赤の21にかける。支配人は、黒の17にかけて、結果はフィリップの勝ちで、コインを一山を得る。
その後も五本目まで勝ち続けるフィリップ。有頂天になるアキコとは対照的に、フィリップに関する不安要素を隠しきれない翔太郎。

後一本まで追い詰められた支配人は、「なぜ、こんな無駄な勝負を? 被害者の家族に泣きつかれたか?」と訊ねたことで、家族の記憶が蘇り、調子を崩すフィリップ。


父親とバージンロードを歩き、しあわせよという冴子。世界一幸福な家族だという言葉とは裏腹に、若菜が舌打ちをし、猫が不気味なうなり声を上げる。

「家族なんて、興味がない」
あれよあれよと負け続け、コインとメモリを取られるフィリップ。「崩れたね、あきれたもろさだ」と勝ち誇る支配人。

「大丈夫、全然勝てなくなってきてるよ」とよろけて、席を離れるフィリップに、心配そうに声をかけるアキコ。
「集中できないんだ」と弱音を吐くフィリップ。

翔太郎は、懐から、サンタに貰ったプレゼントを取り出し、きっちり、全てをむしりとってやると意気込む支配人(マネードーパント)に選手交替を申し出て、「はぁ、君がルーレットを?」と面食らう支配人に、ババ抜き勝負を挑むことに。

指輪の交換をする冴子と霧彦。

翔太郎の取るカードと、相手の持っているカードから、目的のカードを取るという風に、全てを見抜いているかのようにゲームを進める支配人。

フィリップは「奴は、翔太郎のかすかな動悸、視線、発汗の変化などを完璧に読んでいる。だから、ジョーカーの位置や翔太郎の狙うカードの位置もわかる。それにカードさばきも神業だ。自分の好きな札を相手に引かすことが出来る」とアキコに説明するフィリップ。

それじゃあ、勝ち目がないというアキコのことばをよそに、勝負は最終局面に続き、翔太郎にジョーカーを引かせて、それで最後だと語る支配人。焦る翔太郎の顔を見て、「いい顔をするなあ、恐怖する負け犬は。これだから、賭け事は止められないんだ」と勝ったつもりで豪語する。
アウトだ、というフィリップに、「黙って見てな。おやっさんがいってたぜ、男の仕事の八割は決断だ、そっからさきはおまけみたいなものだってな。俺は例え無謀でも、お前を守って勝負すると決めた。だから、結果がどうだろうと悔いはねえ(フィリップを助け、おやっさんが撃たれたときの映像が回想として、入る)。お前は、おやっさんから託された大事な相棒だからな」と翔太郎。

あの帽子を託されたときに、フィリップのことも任されたということか? おやっさんとフィリップが見た家族の誰かが、知り合い(母親の可能性高し)であるか、フィリップ自身と知り合いであって、ミュージアムに捕まったフィリップを、依頼を受けるか、その事を知ったおやっさんが自ら助けに向って、ああなったか?
ただ、このセリフ、いい事を言っているっぽいけど、一歩間違えれば、おやっさんに言われたから、守るということに成りかねないし、ハーフボイルドの翔太郎の場合、それを守ることで自身の存在価値の証にしようというか、前述したように、対等の相手として、見ていないのではないか、とも取れるセリフのような・・・。

しかも、このスタンスは、仮面ライダーキバで、ワタルがウェイトレスの娘を守ろうことで、自らの存在価値を証明しようとしたというスタンスに近いわけですから、ちゃんと、翔太郎やフィリップの成長を描かないと、キバみたいになってしまう危険性もありうるので、これまでのシリーズ同様、成長をスポイルすることだけは勘弁して欲しいです。

「無意味だ、無意味だよ、翔太郎」と無謀な事をやろうとしている翔太郎を止めようとするが、アキコは、そんな「君のこと、真剣に助けたいんだよ。だから、信じてあげなよ。君たち、二人で一人じゃない」と訴えかけるのだが、アキコに言われてもなあ・・・。

翔太郎は、「そうだ、俺たちはwだ、二人で一人だ、いつも、二人で一人だよな、フィリップ」といって、目配せして、それに頷くフィリップ。

勝負だ、という翔太郎。「きっちり絶望させてやる」と意気込む支配人。不安そうに翔太郎とフィリップを見るアキコ。目をつぶるフィリップ。

Aのカードを選び、「残ったカードはイラねえ、俺自身がジョーカーだからな」と啖呵を切るのだが、その種明かしはWドライバーを装着して、リンクして、パターンは読まれているので、翔太郎が選んだのとは、逆の方を選ぶというやり方で、フィリップが勝ち札を選んだというわけだが、まあ、この手のカード勝負に張ったりとイカサマはつき物なことも多いので、それ自体はともかくとして、Wドライバーを装着して、フィリップに選ばせましたはないと思う。

せめて、翔太郎自身の張ったりと機転で切り抜けるくらいはしても良かったのでは? 二人で一人ということで、それで乗り越えさせて、絆を描こうとしているのかもしれないけど、張ったりとイカサマにしても、身も蓋もなさ過ぎる気がするのだが。

「この勝負・・・」「あたしたちの勝ちね」とアキコが割り込んできて、勝ち誇るのだが、おいしいところだけ、とっていくなあ、この女。

怒った(当たり前だ)支配人はマネードーパントに変身して、襲い掛かってくるのだが、Wに変身して、迎え撃つ二人。それを見て、逃げ出すドーパント。どさくさにまぎれて、コインをしっかりと確保するアキコ。

誓いのキスをする霧彦と冴子。それぞれ、ドーパント姿に変身する。

トンネルを抜けて、公道に現れ、人々を驚かすマネードーパント。ハードボイルダーで追いかけてきて、バイクで体当たりするW。それを多くの人が目撃する。

吹っ飛ばされたマネードーパントに「お前の罪を数えろ」とキメせりふを言うW。
キックで応戦しながら、もう逃がさないぜ、と追い詰めていく。

楽しそうに談笑する長女夫妻と父親。つまらなそうにする次女とネコ。そんな彼らが教会の前で記念撮影をする。ドーパント姿が映っているので、正体知ってて、結婚式を切り盛りしているので、かなり命がけだろうなあ、スタッフ(汗)

ルナにチェンジして、伸びる手でコインをはじき返し、そこからメタルにチェンジして、伸びるロッドでたたみかけるが、ロッドをつかんだ、マネードーパントに家族のことを切り出されるも、翔太郎とアキコを家族の代わりといって(言い方はアレだが)、動じないフィリップ。
ヒートにチェンジして、炎の拳とロッドで攻撃を叩き込んで、マキシマムドライブでとどめを刺す。

支配人は、次こそ、私につきがくるはず、と自分に言った言葉を忘れて(こういう手合いは、都合のよさそうな言葉を都合よく解釈しているだけに過ぎない)、メモリに手を伸ばそうとするが、メモリは壊れてしまう。
後は警察の出番だな、という翔太郎。

「ライフコインの命は持ち主に返した、和泉家にも。泉和菓子店はこれからも変らぬ借金の山が待っているだろう。それでも、三人でいられることに意味があるんだと、俺は思いたい」とタイプライターで報告書を打つ翔太郎。
そこへ、若菜のラジオでWの事が取り上げられていて、Wの事を仮面ライダーと名づけていたのを聞いて、浮かれる二人。「二人で一人の仮面ライダーW」と声を合わせる。

まあ、仮面ライダーというのは、命や平和を守るために闘おうとするもの、言ってみれば、生き方に対する称号みたいなものだから、他者によって、そう名づけられるという意味では、仮面ライダーといえるわけだが、園称号にふさわしい戦いというか、生き様を見せれるのでしょうかね?

今回の話は、実際、今のところ、フィリップが持っている知識を活かしきれないというようなことを語っているわけで、一歩間違えれば、便利な検索機と大差がないというようなキャラに鳴りかねない危険があるので、家族とかに反応させて、園咲家と関係があるかのような描写を挟んで、キャラ付けしようとしているのかもしれませんが。

地球の記憶を持つという常人離れした力を持ったフィリップが、他人から、奇異な目で見られるとか、迫害されるというような目にあったか(ガレージに引きこもっているのも、それが原因?)、あるいは、これからの展開であうのかもしれなくて、相棒の翔太郎ですら、フィリップをそういう目で見てしまうところがあるということで、そういうのを乗り越えて、相棒になっていく、成長していくというような事を描いているのかもしれない。
翔太郎も、フィリップを人間扱いしていないという感情が根底にあって、それで、ああいう場面で殴るのに、躊躇しない、あるいは、自分はハードボイルドというか、軸になる思想を持っているが、検索機能以外は、そういったものをもっていないフィリップを無意識的に下に見ているようなところがあることを露呈したわけだし、ギャンブルにおけるピンチの切り抜け方を考えると、ハーフボイルドぶりを明らかにしたというところだけど、せめて、ハーフボイルドでも、自身のハッタリとイカサマで切り抜けるくらいの器量はあってもいいのではないか、と思うのだが。
探偵ものというか、ハードボイルドものなら、イカサマとはったりもありなのだろうけど、それにしたって、Wドライバーをセットしたら、フィリップの意識は翔太郎に移るので、目を閉じるような描写だけで、その手を使う描写を描きましたというのはムシがいいと思うし(意識を失うのは、メモリをセットしてから、とはいえ)、探偵であると同時にヒーローナ訳だから、やはり、手段は選んで欲しいとも思う。最終的に勝てば、どうだっていいだろう、というのでは、これまでの平成ライダーとどこが違うのたら(そういうライダーが幅を利かす話ばかり描いてきたから、平成ライダーは失速してきたわけだし)?
それに第二話では、ハーフボイルドを指摘されて、ハードボイルド云々を語られたフィリップを殴る描写があるように、妙な未熟ゆえの熱さを描いておいて、今回は、妙な老獪さで相手を出し抜くようなことをしているわけで、そのあたりに、第二話から感じるちぐはぐさをまたしても感じずにはいられないし、二人で一人を強調する演出だったにしても、あそこは翔太郎が一人で勝っても、決して、妙ではないと思うのだ。
話の流れからしたら、効率的、機械的に考えるフィリップの目から見たら、敵わない相手を自分が正しいと思ったままに行動する翔太郎が、そのスタイルで勝つというのは、自分以外のやり方でもそれが出来る、ということをフィリップが痛感するか、あるいは、そのきっかけになって、それが故に力を合わせることの大切さというのも表現できると思うのだ。
しかも、状況を引っ掻き回すだけ引っ掻き回すアキコも、こういう肝心なところでは、妙に大人しい(セリフに説得力が無かったし)。トラブルメーカーというか、その行動力で翔太郎やフィリップのやり方でも、見えないものを見つけたり、真実にたどり着くというようなキャラを描きたいのだと思うが、やりたい放題やっておいて、肝心なところでは、妙に大人しいというか、他人任せで、何かやらかすキャラとしては、これまた、不十分といわざるをえない。物語の中で成長していくとはいえ、それぞれのタイプのキャラのイメージにとりあえず、あわせました的ナ描写は、相変わらず、ひっかかったままである。
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by kwanp | 2009-09-28 22:40 | 特撮

ハードボウンドは眠らない3

園咲の次女の若菜が、風都でラジオのDJをやっているということですが、さすがにラジオというか、リスナーの前では猫を被っているようで。

「気だるい昼下がりだぜ・・・・」

アンニョイな気分でコーヒーを飲んでいる翔太郎。こうやって気だるげにコーヒーを飲んでいて、依頼が転がり込んでくるというのはハードボイルドというか、探偵小説には良くあるパターンですが、ハーフボイルドの翔太郎は、その雰囲気に酔っているということでしょうか?

しかし、翔太郎の役者さん、セリフが聞き取りにくい喋り方すること多いのだよなあ。

そうやって格好をつけていると、犬に吼えられ、アキコには椅子からずり落とされ(その際に、足をぶつけてしまうわ)、犬は、迷子のペット探しで、それを飼い主さんの所に持っていってとあしらわれる。

「ハードボイルド探偵の俺が、何で、毎日毎日、ペット探しなんだよ」

アキコに怒鳴る翔太郎。所長を自称して、毎日、ペット探しをしているようですが、依頼人は年配の方なのでしょうかね? 最近は、高齢化社会ということもあって、一時期はやった大型犬はあまり、見なくなり、小型犬を飼う(大型犬は、年配の方には体力的に飼うのが難しい)人も増えているようですし。

ペット探しも探偵というか興信所の主だった仕事の一つですが、そういう仕事をメインにするペット探偵という存在もあるのだとか。
まあ、ペット探しというか、ペット探偵でもハードボイルドは出来ると思うのですが、ハードボイルドな探偵=殺人事件とか、何かしら事件に関わるというような印象を、翔太郎のようなハーフボイルド探偵は抱いているとでも思っているのでしょうか?

小説の影響で、探偵というと、推理で事件を解決するというイメージが強かった時期もあるのだけど、最近は、そうでもないような。ハーフボイルド気取りだと、どんな仕事もハードボイルドにこなすぜ、みたいなことも意識していることだって、あると思うのですが。
ただのハードボイルド気取りではなくて、おやっさんの元で、多少なりとも、ハードボイルドの姿を見てきたはずだと思いますし。帽子の継承という一話冒頭のシーンを考えると、翔太郎なりのハードボイルドスタイルというものに関して、未熟だけど、何かを認めたというようなニュアンスはあったはずですから、ただのハードボイルドかぶれだけではないはずだと思うのですが・・・。やはり、どこかで、おやっさんのひとなりに関しての描写は欲しいところだと思うのですが。
一年フィリップとやっているうちに美化されている可能性というのもあるのやもしれませんけど。

アキコが所長だということを認めない翔太郎。まあ、いきなり、おやっさんの娘を名乗って、乗り込んできた小娘ですから、そりゃあ、認めないでしょう。まあ、胡散臭い印象なのは、よく考えたら、翔太郎もフィリップも、アキコとおやっさんの関係に関して、調べたというような描写が今のところないというのも関係しているでしょうけど。
おやっさんに多少なりとも認められ、二人三脚で何とかやっているところに、おやっさんの娘を名乗る小娘が現れて、権利書をちらつかせて、所長の椅子に納まった。
尊敬している人の子供というだけで、所長の座に納まる事を納得しろといわれたら、それは難しいというか、おやっさんの後をつぐにふさわしい存在か、そうでないか、というのは大きいと思いますし、権利書をちらつかせるようなやり方をするような人間を素直に信用するというのは、やはり、難しいと思うのですが。そういう人間の持ってきた仕事だから、そういう人間にあごでこき使われて、納得がいかないということなのでしょうか?

一方のアキコはというと、父親が死んだことも知らないで(このあたり、両親が離婚していて、連絡を取っていなければ、ありうるとは思うけど)、しかも父親のやっていた事務所は得体の知れない二人組が仕切っていて、すき放題やっている。
父親に対する感情にもよりますし、訊ねてきたというにしても、それですぐさま、慕っているという結論には出来ないわけですから(何らかの事情でやむなく、父親のところに転がり込んだ、とかね)、お互いに反発するだけの理由はあるようですし。

二人が言い争いをしているところに、フィリップが「静かにした前」と怒鳴る。なんと、園崎若菜のラジオに余っているフィリップ。
誰という若菜に、パンフレットを渡す翔太郎。合点が言ったように頷くアキコ。翔太郎は、フィリップがアイドルとかに夢中になるなんて、とか言っているのだが、これも何かの複線か?

そのラジオで幻のカジノ、ミリオンコロッセオの話が出るのだが、そこへ、依頼人がやってきたので、フィリップが残念そうにするのもお構い無しに、ラジオを消して、客を迎え入れる翔太郎。

「名探偵の鳴海さんというのは・・・」と尋ねるお客に、アキコがしゃしゃり出るのだが、「おやっさんのことだ」と言う翔太郎。おやっさんの事を尊敬しているから、いきなり、おやっさんの娘とはいえ、離れて暮らしていて、おやっさんの事をロクに分かっていない小娘に、おやっさんの後を受け継いで、何とか切り盛りしていた事務所を好き勝手に引っ掻き回されたくはなくて、そこには、おやっさんに多少なりとも認められたという自負もあるから、アキコの態度が癪に障るということなのですかね?

おそらくはおやっさんから見たら、どちらも大差が無いのかもしれませんが。

しかし、鳴海探偵事務所の客というのは、おやっさんの名声に依頼を持ち込んでくるケースが多いのでしょうか? だから、翔太郎のような駆け出しというか、半人前の探偵でもハードボイルドっぽい事件に首を突っ込むことが出来る? まあ、フィリップと組んでいることもあって、そこそこ、事件は解決しているから評判も維持できているということなのでしょうけど。

おやっさんの評判&フィリップの検索能力(特にドーパント関係は、彼の検索無しでは立ち行かない)に助けられて、ハードボイルド探偵を気取っていられるわけだから、そこに翔太郎が気付いていて、それを面白くないと思っているから、前回のようなフィリップの言葉にも過剰に反応してしまうということなのかも。

一方のアキコはというと、彼女を所長たら占めているのは、おやっさんの娘という自称による親子関係(養子である可能性もあり)と権利書だけだから、彼女自身の力で、彼女を所長たら占めているというものは、今のところ、何もないわけで、そういう意味では、この二人は似ているのかも。

しかし、ついつい、ダイやビィトと照らし合わせてしまうのだけど、アバンといい、ゼノン戦士団といい、一話、もしくは、序盤の一時期だけとはいえ、登場していて、師匠、あるいは兄貴分として、その存在をアピールできていて、時々の回想とかでも、その存在の大きさが納得出来るようなキャラだったと思うのですが、おやっさんの出番を削ったのは、まずいのじゃあないか、と思えてしまいますね。

依頼人は、(フィリップの検索によると)風都名物風花饅頭を作っている泉和菓子店の店主夫妻で、娘の優子がミリオンコロッセオにはまってしまっているので、調べて欲しいとのことだが、常に店の仕事を手伝っていた看板娘の優子が、ミリオンコロッセオにはまってしまい、宝石点で、横暴な態度をとっているというくらいの豹変振り。しかし、アキコは優子の態度のことを何様? と怒れるような立場じゃあないと思うのは、私だけか?

カジノでもうけてくるかと管をまく優子。

尾行で見つかりそうになって、あわてて、物陰に隠れて、一拍遅れたアキコを強引に引っ張って、物陰に隠して、やり過ごす翔太郎。そして、アキコに先に帰っていろという。
完全に子ども扱いで、露骨に邪険にする翔太郎。いきなり、転がり込んできた小娘で、しかも、人の頭をスリッパでパンパン叩くわ、何かというと権利書を突きつけて、権利者の立場を持ち出して、所長に納まって、ペースを荒らすわとすき放題やっているけど、完全に素人なわけだから、いい感情を持たなくても不思議じゃあないか。
とはいえ、フィリップ相手に感情剥き出しにして、殴りつけたり、アキコにムキになったりしていて、ハードボイルドに成りきれないハーフボイルドの演出の一環なのでしょうけど、一歩間違えなくても、気に入らなかったら、人を殴りつけたり、父親を頼ってきた女の子を、態度に問題があるのは承知の上でも、露骨に邪険に熱かったりしているのは、ただのハードボイルドかぶれの小物だからなあ。

ポップやキッス(キッスは、ポップに比べると恵まれたキャラだったが)のような成長するキャラの立ち回りだから、こういう小物感を出しているのかもしれないし、三条氏が書いているので、ポップやキッスのような成長振りを見せてくれるかも、という期待も持てるので、このあたりの描写に関しては、長い目でみるつもりではあるのだけど、問題は、この作品が、ダイやビィトのような作品ではなく、平成ライダーであるわけで、ブレイドやら、一部の作品除いて、全然、成長せずに性格に問題のあるまま、周りに甘やかされているまま、話が終わってしまったことが殆どだったわけですから、そういう平成ライダーの傾向に飲み込まれないか、と不安ではありますが。

妙に主人公がチヤホヤされていて、結局、主人公が尊敬できそうな存在とかが出てこなかったりするわけですから、そういう傾向があるから、尊敬できる師匠とか、主人公よりもすごい人物みたいな存在をカットして、最初から翔太郎とフィリップの二人組みでやってるような話にしたのか(汗)?

言い争っているうちに優子には逃げられてしまい、アキコにはスリッパでどつかれてしまう有様(汗) 何がプロよ、と起こるわけですが、前述したように、アキコは完全な素人ナ訳で、それを連れて、尾行をするのって、リスクが大きいのだと思いますが。

その傍らをバスが走っていく。

まあ、アキコが足を引っ張らないように、指導するとか、サポートするとかの態度を見せれるくらいの大人であったにしても、アキコの方は所長だとか言って、ふんぞり返っているわけですから、素直に教えを受けるとは思えませんしね。
翔太郎もそうだけど、おそらくは、お互いというか、三人とも自分のことしか見えていないということか?

締め上げられているところに前回の情報屋に電話で呼び出されるが、情報屋は、アキコに鼻の下を伸ばして、声をかけてきて写メを撮ろうとするのですが、そいつは止めとけ(汗)

天国のカジノから帰ってきた男の事を教えろという翔太郎ですが、「天国はどうかな」と、呼び出された場所が、その人物の家なのですが、財産は差し押さえられていて、当の本人は、やけになって、飲んだくれになっているという有様。アキコがその姿に怖くなって震えてしまう。
俺は勝っていたというその男の姿を見て、本当にカジノにあるらしい。

フィリップに証人の名前を伝える翔太郎。他に何か、手がかりはというフィリップだが、飲んだくれていて、まともに話せないと頭を抱える翔太郎。
賭けに負けて、家族に見捨てられ、家も失ったくらい、という言葉で、家族という言葉に反応して、MYFAMILYという言葉が脳裏に浮かび、意識を失うフィリップ。

無言になったフィリップに声をかける翔太郎。

飲んだくれていた証人の前に現れるカジノの人間。金は必ず用意するという証人に、3日待ったといった男は、「全てをかけて、勝負を楽しんだろ、そして、負けた」と言って、マネーのガイアメモリを首の後ろにセットして、カネゴンマネードーパントに変身するのですが、この部分って、よく、漫画やドラマなどでは、あのあたりに手刀を食らわせて、気を失わせるということをしているわけですが、あの通りにやると気を失ったとしても、頚椎捻挫、脱臼、ヘルニアなどで、前身不随、軽くてもムチウチになるのだそうです。気を失わせるには軽くあてただけで十分だとか。

まあ、金がらみのことでは、正気を失うことも少なくは無いわけですから、ある意味、うってつけの差込口と言えなくもないのでしょうけど。

取立てと称して、コインを証人の頭に差し込むマネードーパント。悲鳴を聞いて、家の中に戻る翔太郎とアキコ。コインを差し込んで、生命エネルギーを吸い取り、腹が膨れるマネードーパント。
そこへ駆けつけてくる翔太郎とアキコ。

アキコに証人を任せると(嫌がっているが)、逃げたマネードーパントを追いかける翔太郎。ベルトをセットすると同時に、フィリップの体にもベルトが現れるものの、フィリップの反応はない。
生身のままで、取っ組み合うことになり、しばらくしてから、ようやく意識を取り戻すフィリップ。メモリをセットして、サイクロン&ジョーカーに変身するW。

ドーパントに喰らいつくW。お前は一体何者だ、と二つのメモリを使う(向こうからすれば、只でさえ、高額なメモリを二つも使っているわけだから、何者だと思うのは無理もないか)相手の名を問うドーパント。

「俺はW! 町の涙をぬぐう二色のハンカチさ」とセリフを決めるW。ドーパントは、「馬鹿と金にならない奴は相手にしない」と逃げようとするが、あっさりと追いつかれ、「誰が馬鹿だ」と殴られてしまう。ヒートのメモリをセットして、ヒート&ジョーカーに変身するW。逃げるドーパントを追いかけるが、別のドーパントによって、邪魔をされてしまい、逃げられてしまう。

しかし、「馬鹿と金にならない奴は相手にしない」とかいうのって、金儲けをする人間的には三流のセリフじゃないのか、と思うが。一流だったら、ガイアメモリの力なんて、使わないで、自力で何とかしているか、もう少し効率のいい使い方しているか。
おまけに、このセリフ、まんま、スポンサーサイドに当てはまるよな。ディケイドだって、最後は、あんな商売優先丸出しのやり方で終わってしまったわけだし。

でまあ、もう片方のドーパントが逃げる姿を目撃する翔太郎。

「コロッセオの手がかりを逃がすなんて、しくじったね」とテレパシーで皮肉混じりに言うフィリップ。翔太郎は、フィリップが意識を失ってなければ、こんなことにはならなかったと言い返す。
フィリップの方は、自覚はないようで、「何のこと?」と聞き返してきて、それにあきれたのか、無言でベルトを外して、その場を去る翔太郎。

「僕が止まる? そんなことありえない」と戸惑うフィリップ。

翔太郎が去った後で、霧彦は、サイクロンやジョーカーといった聞き覚えのないメモリに面食らう。しかし、一年も風都で闘っているのだから、少しくらい、噂みたいなものは聞こえてくるだろうし、おそらくは園咲関係のビルで派手に暴れたわけだから、詳細に知らなくても、存在くらいは噂でしていてもおかしくは無いのじゃないか、と思うのですが。ガイアメモリの売人だから、おそらくは、上位か、オリジナルに当たるであろうメモリの存在は知らされていない、ただの販売を任されたものでしかないというだけのことかもしれないけど。

そこへ助かったよ、と現れるドーパント。霧彦は高額のメモリを買っていただいたお客様への、アフターサービスと嘯くのだが、何かしら、コロッセオから、利益が園咲に流れ込むような仕組みにでもなっているか、人にメモリを売るのは、ドーパントの何かが目的だからじゃないのか?

冴子に左右非対称のドーパントを見たと知らせる霧彦。冴子は、一年前に、その左右非対称のドーパントとやりあったわけですから、見覚えがありまくりなわけですが、ガイアメモリは底が知れない見たいな事を言って、けむに巻くようなことをいい、慌てて、全てを知る必要は無いと釘を刺し、あなたなら、必ず、この街の暗闇を支配する男になると猫なで声で言う冴子。

園咲家もガイアメモリの全てを知っているわけではない? それともWの存在がばれると、やばいことでもあるのか? たとえば、それを手に入れたら、自分たちの立場が霧彦に脅かされるとか?

そこへ若菜がやってきて、「ラジオよかったよ」と声をかけるが、ひねりのないお世辞と、さげすんだように言い放って、すぐさま、部屋から出て行く。

家のお金を持ち出そうとする優子。それを止める両親。百倍にして、返すとか、ぬけぬけと言い放つ優子に、「いいかげんにしないさいよ、あんた、自分の親なんだと思ってるの!!」とかいうわけですが、ちょっと待て、父親と離れて暮らしていたから、親に対して、思うところがアルようで。

ぶつかりそうになる二人に、調査対象に会っちゃだめだろ(直接接触するのはNGですよね)と仲裁に入る翔太郎。自分をつけさせたことに怒る優子。
ミリオンコロッセオのことを忠告しようとするが、その事を承知の上で、あんなにスリリングな場所は他にはないと嘯く優子。もしかして、看板娘として、毎日同じことの繰り返しとか言うようなことに飽き飽きしていたとか言うのじゃないだろうなあ(汗) おまけに、馬鹿みたいにツキまくっているわけだから、その刺激であっさりとハマッテしまったということかな?
金のない家のどこが楽しいと言い放つ優子に、アキコは「そんなの間違っている、絶対、やめさせる」というのですが、何かというと、権利書ちらつかせて、今、その家にすんでいる人間に対して、自分の言うこと聞かせるようなことをやっているお前が言えた立場か?
権利書だって、優子の言う金の力に変わりないと思うので、アキコは優子のことをいえた立場じゃあないと思うのだけど。

カジノへ向う優子を追いかけようとするアキコを止めて、カジノへの行き方にヒントがあるのでは、と勘付く翔太郎。

ラジオ局で、カジノのことを書いていた地名を聞き出す翔太郎。そこへ、真倉がやってきて、何でここにいると叫び、翔太郎の方もナマクラと皮肉った仇名で呼んで、にらみ合っているところへ、刃野が現れるわけだが、よく考えたら、この人、マトリフポジションか?

警察もコロッセオを追いかけているようで、この場を見逃す代わりに、情報をギブアンドテイクを持ちかける刃野。

そこへ若菜が現れて、刃野や翔太郎が彼女にここぞとばかりにアピールしようとむらがる始末。翔太郎は、刃野を押しのけて、ハードボイルド探偵として、アピールする。若菜は、面白いというのだが、一人になったところで、面白いくらいのアホとあきれ返る。

サイン入りブロマイドをフィリップに持って帰るわけだが、フィリップは、「不思議だ、なぜ、こんなに惹かれるんだろ」と首をかしげる。翔太郎は、自分の分まで、しっかりと貰ってきている。それを取り上げて、返せよ、という翔太郎を尻目に、「まあまあ、かわいいわね」というアキコ。

それを尻目に、検索をはじめようとするフィリップ。

人間をコロッセオに連れ去る方法で、キーワードは風都、ギャンブル、コロッセオ。それに葉書に書かれていた地名(投稿者の知り合いが、コロッセオで大もうけしたという話が多いので)を付け加えていき、その結果出てきた答えが、偽装の路線バス。通常運行のバスにまぎれて、コロッセオに連れて行く闇バスが走っていて、時間帯やルートは、コロッセオの参加者しか知らないと説明するフィリップ。

予想されるルートを割り出し、ある場所で、ある時間に通るのは間違いないという指摘するフィリップ。「いつにもまして、快調だ」というアキコ。しかし、フィリップが意識を失っていたことが気になる翔太郎。
大丈夫だと言い張る翔太郎。
コロッセオに向おうとするアキコだが、ドーパントはアキコの専門外だから、大人しくしていろとコロッセオに向う翔太郎。実際、首を突っ込むだけだし、前回も、巻き込まれて、ピンチになってたわけだからなあ・・・。

翔太郎においていかれて、腹を立てているところにカメラ型アイテム・バットショットを見つけるアキコ。
バスを待ち伏せしていた翔太郎は、バス停以外で止まったバスにめぼしをつけて、追いかけるが、尾行に気がつかれてしまい、バスとガードレールに挟まれそうになるが、なんとか、バスにへばりつくことに成功する翔太郎。しかし、バスに乗り込んでいるアキコを見て(バットショットはコウモリにヘンケイするので、それで尾行)、驚くが、それにあっかんべーで返すアキコ。
バスの上に現れたド-パントを見て、腕時計型アイテム・スパイダーショックを使って、バスの上にあがる翔太郎。
ヘルメットを脱ぎ捨てて、しっかりと帽子を被ると、ベルトをセットして、Wへと変身し、「今日をミリオンコロッセオとやらの閉店日にしてやるぜ」と言い放ち、取っ組み合ううちに、バスから落ちて、工場地帯で戦いを繰り広げる二人。金貨を飛礫がわりに投げる攻撃を受けるも、サイクロン&メタルへとチェンジするW。
一体いくつ、メモリを持っている(相手が見ているだけでも、これでみっつめ)と驚くドーパント。いくつ持っているのか、把握し切れていないW。
あっさりとドーパントを追い詰めるものの、ドーパントは「君に私は倒せんよ」と余裕があるわけだが、ドーパントの腹の中には、客の生命力を吸い取ったライフコインが詰まっていて、ドーパントを倒せば、コインも砕けてしまうと人質にとられてしまう。
「ミリオンコロッセオでは、元金のない金の尽きたものは、自らの命をかけて、戦うのだ」と嘯き、

一方、アキコはトンネルの中で降ろされる。

彼らは、全ても捨てても、なおも勝負がしたいのだよ、仕事も我が家も家族さえも、という言葉に怒る翔太郎。
というか、そういう風に追い詰められるように演出して、自分の意思だと勘違いして、錯覚させているだけで、誘導しているわけで、煽られる方には罪はないとはいわないけど、煽る側の罪というのもあるわけだしなあ。
自分が誘導して、負けるように仕組んでおいて、それをさも、負けた側だけの責任というようにいってるけど、ライフコインを集めるために、マネードーパントがやっているを、自分の欲望のために、人を騙して、追い詰めているだけのことを語らないで、負けた側の自己責任(自己責任を持ち出す奴に限って、自分の責任に関して、語る部分をやたらと避ける傾向が強い)が悪いといわんばかりの事を強調して、論理のすり替えをやっているのだよなあ。


我が家、家族という言葉に記憶が蘇り(二人の女の子? 園咲の姉妹か?)、意識を失うフィリップ。それによって、体の半分が動けなくなってしまって、その隙をつかれて、金貨の飛礫を叩きこまれて、吹っ飛ばされてしまう。

フィリップが若菜に惹かれるのは、身内ゆえなのか?

一方、アキコが連れて行かれた先にあったのがミリオンコロッセオだった・・・。

しかし、家族とか、我が家という単語にやたらと反応して、意識を失っていたけど、一年間もコンビ組んでいるのに、こういう頻繁に出そうな単語にこれまで、反応することが無かったということに不自然なものを感じるのは私だけか? どう考えても、聞く頻度の高い単語だと思うのだが・・・。
これまでにも、度々起こって、その度にフィリップが意識を失ったりして、翔太郎がピンチに落ちるみたいな事をにおわすセリフも無いわけだし、前回もそうだったけど、一年間という時間の間に翔太郎とフィリップの距離が縮まっていないにしても、一年間の間に、何だかんだいって、コンビを組んできたということを納得できるような描写にして欲しいところなのに、つい、最近、コンビを組んだかのようなそぶりが目立つちぐはぐさを感じてしまいますけどね。
後々から、そのあたりのちぐはぐさを説明する理由が明かされるなら、ともかく。
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by kwanp | 2009-09-21 22:40 | 特撮

ご冥福をお祈りします。

荒船山の死体が臼井儀人氏だと完全に判明したとのことで、謹んで、ご冥福をお祈りします。
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by kwanp | 2009-09-20 23:04

ご冥福をお祈りします

荒船山で見つかった遺体の方が、臼井氏であるかどうかは、別にして(まだ、断定していないので、臼井氏への冥福は行いません)、ご遺体の方のご冥福をお祈りします。
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by kwanp | 2009-09-19 22:18

ハードボウンドは眠らない2

今回の依頼とかいうことで、ディケイドと同じく、前回のストーリーを語っているわけですが、相関図も添えられていて、中々に分かりやすいようになっているみたいで。
ただまあ、園咲家に関しては、触れられていないのは残念な気はしたけど。

現場に駆けつけるリボルギャリー。その内部のモニターから、Wを見て、半分こと驚くアキコ。
地中に潜ったTレックスのドーパントを探すW。リボルギャリーの真下から現れるドーパントは、ひっくり返されたリボルギャリーに襲い掛かるが(中にいたアキコは、当然、ぶったまげている)、ケイタイでコマンドを入力して、それをはじき返すW。

ドーパントは、そのまま、地中に潜って、消えてしまい、「攫われちまった」と残念がるW。

事務所で、「私、聞いていない!!」と問い詰めるアキコ。そりゃまあ、父親が死んだと聞かされるわ、その父親の事務所には、妙な二人組みが居座っていて、事務所を無断で使っているわ、みょうな車がおいてあるわ、その車が向った先には、彼女が言うところの半分こ怪人とか、得体の知れない怪人が暴れているわけですから。

ただまあ、Wのデザインは妙にのっぺりとしているのは確かですが、怪人というより、全身タイツというイメージのほうが強く見えるような(汗)

あれはWだ、と語る翔太郎。

しかし、ドーパントとの戦いに関しては、おやっさんも一枚かんでいた可能性は低くはないのでは? と思えてしまう。というのも、第一話の冒頭、一年前(おそらくは、冬公開の映画エピソードゼロで語られる物語?)では、殆どセリフなし、詳しい説明無しで描かれていた話で、脚本が三条氏であることももちろんだが、全開し適した、帽子の継承ということで、受け継がれるハードボイルド(探偵)の魂ということで、アバンのしるしや才牙の継承ということに相当するシーンだが、話としては、どちらかというと、ダイの大冒険に近いのかもしれない。

つまり、ダイたちの師であったアバンが、魔王を倒した勇者であったように、おやっさんもドーパント相手に何かしら、因縁があったのではないか、という可能性があり、家族を遠ざけた理由は、そこにあるのではないか?

ただ、今の時点では、劇中の言動を見る限り、あくまで、自称おやっさんの娘でしかないわけだから、額面どおり信じるわけには行かないのだが。

それにしても、離れて暮らしていた父親の事務所が妙なことに首を突っ込んでいれば、誰でも事情を話せ、とか思うわなあ。個人的には、アキコはあまり、好きなキャラじゃあないけど。
もっとも、ファイズ以降、いい印象を抱かないヒロインのほうが多いのは、今に始まったことじゃあないけど、メインキャラの選定は、もうちょっと慎重に選んでくれとは思うけど・・・・・。

ラジオから流れる戸川のニュースを聞いて、戸川が、もう一人のドーパントに口封じで消されてしまった事を知る翔太郎。

知らせを聞いて、翔太郎の前に現れたマリナにすまねえと謝る翔太郎。
マリナは、翔太郎は変らないといい、子供のころに、風で飛んだ彼女の羽飾りのついた帽子を探しに行って、「この街は俺の庭だ、ここで誰一人、泣いてて欲しくは無いんだ」という。「そんなこともあったか。また、取り戻せなかったのか」と残念そうにつぶやく翔太郎。

このあたりは、翔太郎を動かす動機のようですが、ただ、探偵として、動く動機としては、まだ足りない気はします。この街で誰も泣いていて欲しくはないといっても、みんなの笑顔を守るためということで行動するなら、警察官でも、医者でも、新聞記者でも、いくらでも職業はあるわけですから、翔太郎個人、Wとして、闘う行動原理としてはともかく、それが探偵を選んだ理由としては、イコールになっていないので(Wの場合は、街の陰で暗躍して、人の人生を狂わせ、その人だけでなく、周りの人間も不幸にしてしまうから、それに立ち向かうための手段として、Wを手にするということは、ありだと思う)、

外人の女性をデジカメで撮っている情報屋のところに、頼みがある、とやってくる翔太郎。しかし、情報屋は翔太郎に「ハードボイルド探偵きどるのもいいけど、今日びいないよ、そんなドラマみたいな情報屋」と諭すように言うが、それに食って掛かる翔太郎。

そして、一週間前の事件現場にやってきて、閉じ込められ、Tレックスのドーパントに襲われてしまう。一人では、Wに変身できないのだが、デジカメをコウモリに、ケータイがクワガタにヘンケイさせて、反撃するが、またもや逃げられてしまう。そして、現場にあった羽飾りのデザインの布を見つけて、何かに気がつく。

自転車置き場に逃れたところへ情報屋が現れて、怪我している翔太郎の姿を見て、「どしたの」と聞いてから、ガイアメモリを戸川が買っていた現場を見ていた奴がいるという情報を知らせに来る。
売人は、黒いスーツに白いスカーフ。そこに一点だけ、血がにじんだ模様がついている男だと説明する情報屋。

そして、暗がりでよく見えなかったが、もう一人、いたらしいことを説明する。

その特徴の男が、安い買い物ではないとメモリを販売している。客らしき中年は、「これで超人になれるのか?」と尋ねると、「陳腐な言葉ですね、どちらかというと、神に近い」と語る。

そのセールスマンの名前はキリヒコといい、若菜がいうには、ガイアメモリを販売実績が史上最高なのだとか。しかも、冴子と付き合って、生きていられただけでも、とっても貴重とかいう。冴子は「人を妖怪みたいにいわないで」とか言ってるが、

全国の姉もちの弟&妹からすれば、そういう実感は、納得が出来るセリフだよなあ。特に、弟クンからすれば。

舌打ちしてから、「楽しみね」と父親に話を振る。父親も、「彼は園咲の家にふさわしい男かな?」と問う。

フィリップに星の本棚に入るように促す翔太郎。
本棚について問うアキコ。翔太郎は、フィリップの頭の中には地球の全てといってもいい知識が詰まっていると語るわけだが、アキコに当たり前のこと(例:タコヤキ)を知らないと突っ込みを入れられてしまう。
莫大な知識をかかえているが、その全てを読み終わったわけではない、と説明する。

まあ、知識といっても、おそらくは、そういう情報を入力できるように作られたか、あるいは、生まれつき、人並みはずれた許容量を持った存在で、それを園咲家に目をつけられていたということか?
それに知識をもっているのと、それを使いこなせるかどうかということは、別物ですし。しかし、フィリップの事情を考えると、おいそれと外に出すわけには行かないわけですが、タコヤキなんて、ハードボイルドの食べるものじゃあないとか、そういうたぐいの行動をしていそうなイメージも翔太郎にはありそうですが、自主的に好奇心を満たす行動をさせていると、肝心なときに当てにならないということがあって、それで身にしみたから、迂闊に情報を与えないようにしているということなのでしょうか?

しかし、このあたりは、冷静に考えると、話をすすめていくにつれて、描いていった方がいいことでもあると思いますが。

設定のパッケージは違うけど、地球の記憶を持つ人間(人並み外れた許容量)とか、憑依とか、二人で一人とか、最後のは龍騎以降、よく使われるようになった、パートナーの力を得て、ライダーに変身するというおなじみの設定ではあるのだけど、殆どの設定が、電王とカブっているようで。
まあ、電王の場合は、そのパートナーを多くしすぎた上に、主人公一人に複数のイマジンが憑依しちゃっているから、パートナーというイメージがぼやけてしまうか、あるいは、主人公とモモタロスとのつながりのほうが、どうしたって、強調されがちに成っちゃいますからね。

そういう意味では、バロム1をイメージさせる上に、メモリでフォームチェンジというのは悪くは無いのかも。

戸川を殺した犯人の検索で、「ウインドスケール」「羽」というキーワードで、本棚が絞られていき、次のキーワードを促すフィリップ。

分かっているはずなのに、それを口にしない相棒の態度に、「何かつかんでいるね」と指摘するフィリップ。

しばし考え込んでから、「女」と最後のキーワードを口にする翔太郎。一冊の本にたどり着き、Tレックスのメモリに体質がアル(適応できる人間ということか?)人間の名前が浮かび上がるが、その人物はマリナだった。

捜査でそのことに、薄々感づいていたらしい翔太郎。彼がいうには、彼女もウインドスケールでデザイナーとして、働いていて、あの会社をうらんでいたのは戸川だけではないと語り、最初の事件は戸川とマリナの共犯で、その後、戸川はマグマのメモリに飲まれて、暴走してしまった(常人の容量では、扱いきれないで浸食されてしまったということか?)、マリナは翔太郎に自分を探させて、始末したと推測する。

これまで、何度か、ドーパントと闘ってきたことからの経験則という奴か?

「この先の展開を言い当てようか? 君は甘い考えを実行しようとして、悪意に満ちた犯人に殺されかかる」
フィリップは、翔太郎に彼女がマグマのメモリに飲まれていることをつげ、彼の行動に待ったをかけようとする。

「それでも、俺は信じたい」と、あくまで、幼馴染を信じようとする翔太郎。彼女は始末するしかないと現実を突きつけるフィリップ。
「やっぱり、お前とは意見が合わないな」と言い捨てる翔太郎。「おかしいな、情に流されること泣く、行動する鉄の男。それが君の好きなハードボイルドでしょう? やっぱり、本当の君は煮え切らない半熟卵なんだ。いうなれば、ハーフボイルド」と翔太郎の姿を容赦なく指摘する。

確かにハードボイルドでも、非情な主人公って、いるけど、情に流されないで、成すべき事を成すというのと、血も涙もないというのは、別の話だと思うのだが。
確かに、幼馴染だから、信じたいという行動は甘いと思うし、その心情には幼馴染相手に闘いたくない、傷つけたくはないというように、自分が嫌な思いをしたくはないだけというような考えも内包しているわけでもあるのだが。
それに、よく知っている相手だけに、ひょっとしたら、最悪の事態になる前に、説得できるかも、という淡い機体もあるわけだが、これだって、戸川のドーパントはあっさりと戦っているわけだから、自分の身内や知り合いには、闘うのをためらうというような、自分の周囲だけ、大事にするというような心情につながるわけですから、フィリップの指摘も、決して、間違ってはいないわけだが、幼馴染をメモリに浸食されたドーパントとして、葬りたくはない、一人の人間として、助けたい、これ以上、罪を重ねて欲しくはないと思っているのだと思うのだが。

フィリップの場合は、人間は、ガイアメモリに耐え切れないで飲み込まれてしまうという事実というか、データを知っているから、翔太郎が抱いているような希望を簡単には抱けないということだと思うのですけど。

ただ、確かにメモリに飲み込まれ、己の欲望のままに行動することは許してはいけないことだし、止めなければいけないことなのだけど、一番、悪いのは、そういう欲と言うか思いに付け込んで、安全なところから、メモリを売り払い、それを使って、暴れさせている黒幕でもあるので、始末すればいいというものでもないのだろうけど。

でまあ、その事を指摘された翔太郎は、フィリップを殴り、「お前の力は借りない」とメモリを置いていくのだが、プロローグから一年も一緒に行動していて、こういう展開は、今更なのじゃないか、という気はするのだが。
確かに、一年も行動していて、こういう感情的になって、ハードボイルドに鳴りきれない男というのは、わかるのだが、一年も一緒に行動していて、闘ってきたわけですから、完全に分かり合えているとまではいかなくても、こういう時に翔太郎が何をするか、ということくらいは読めると思うのですよね。一年一緒に行動していて、翔太郎の性格を思い知らされた上でのやりとりにしては、言葉が足りないように思えてしまうのですよね。

これだったら、プロローグから、一年も間を明けないで、劇場版にエピソードゼロを持ってこないで、フィリップを助けるくだりから描いていれば、こういう考え方の違いによる対立というものも、書きやすかったのではないか、と思えるのですが。

コンサート会場にマリナを呼び出し、スタッグでマリナのバックを切り裂いて、園中にガイアメモリがある事を確認して、マリナに、戸川殺しとビル破壊犯だという翔太郎。

そこに駆けつけるアキコ。

マリナは、自分がウィンドスケールで働いていて、あの服も彼女がデザインしたもの、最低な重役がいて、仕事や功績を、全て奪って、追い出したということで、その重役が憎かったと語るマリナ。

大好きなこの街に似合う、帽子や服が作りたかったと。

加害者の言い分を鵜呑みにするわけには行かないから、話半分に聞くとしても、会社の方針に合わないから、言う事を聞かないデザイナーを追い出したということか、彼女の言うとおりに、仕事も功績も奪って、あるいは、自分のコネで、身内か知り合いを、その地位に就けたということか?

戸川も恋人ではなく、あるいは、リストラされたのを手ごまとして利用していたとかいうこともありえるようですが・・・・・。

見逃して、というマリナだったが、翔太郎は、刃野たち、警察を呼んで、「この街、そのものを泣かしている」と、マリナに刑に服させようとする。

急に笑い出し、ポーズだけじゃないんだと悪態をつくマリナ。メモリに浸食されているのか、それとも、本性なのか? 翔太郎のハードボイルイド気取りな態度を利用して、戸川の居場所を突き止めて、真相に気がつかないで、利用できると思ったのであろうか?
ハードボイルド気取りな男のツボを突けば、自分の都合の言いように動いてくれると踏んでのことだろうけど、要するに、自分が夢破れて、犯罪に手をそめるようになったから、翔太郎も同じように、騙して、戸川を探してから、殺すために利用して、翔太郎の信じる誰も泣いて欲しくはないという心を踏みにじって、自分と同じ側に引きずり込んでやろうとかいう考えで近付いたのが、自分と違って、その夢を信じて、それを本当にすることを諦めない人間という誤算で追い詰められてしまったということか?

戸川は恋人じゃあなくて、自分の目的に利用していたコマで、戸川のときはあっさりと丸め込めたから、翔太郎もチョロイとでも思っていたのだろうか?

法の裁きを受けろと説得する翔太郎。しかし、メモリを差し込んで、Tレックスのドーパントに変身して、暴れ出すマリナ。
翔太郎が隠れている物陰に、駆け込んでくるアキコ。「何でついてきた?」という翔太郎に、気になって、と答えるアキコ。

周囲を手当たり次第に破壊するドーパント。それから逃げる翔太郎達。彼らの前に立ちふさがるTレックス。
マリナは愛しているから、食ってあげると襲い掛かる。アキコを安全な場所へ突き飛ばしながら、かろうじてよけるのだが、ドーパントの方向で、地面のアスファルトや周囲の建物が破壊され、ガレキが、翔太郎の頭上から降り注いでくるものの、間一髪、フィリップの操るリボルギャリーが駆けつけて、事なきをエル。

お前の力は借りないといった手前、ばつが悪い翔太郎は、「何だよ、今ごろ」と悪態をつく。「散々、考えたのだけど、どうしtめお、答えが見つからなかった。僕は何で、殴られたんだい?」と言いながら、翔太郎に手を貸すフィリップ。

その手を握って、立ち上がり、「半分、力貸せよ」という翔太郎。それを微笑ましそうに見るアキコ。

翔太郎の手をとるフィリップというように、一話の冒頭とは逆のシチュエーションになっているわけだが、時に、手を貸し、時に助けられ、という風に、どちらかの比重が重いのではなく、翔太郎が、幼馴染を手遅れになる前に止めようとした思いが分からない、知識はあるが、人の感情やその情報の中に存在する人の流れや思いにまでは考えが及んでいないか、地球の知識をもつ存在として作られたから、人の感情が理解できない、あるいは、小さい頃から、地球の記憶というものを扱っているが、当然のことながら、自分の記憶ではなく、あくまで情報として、処理しているので、記憶している事柄に対しての実感がわかないで他人事でしかない、ということなのでしょうかね?

マリナと闘わざるをえない覚悟を決めて、差し出されたメモリを受け取る翔太郎。

ドーパントに向って歩いていきながら、ベルトを装着する二人。「お前は」というドーパントに、「僕達は、二人で一人の探偵さ」と語るフィリップ。

それぞれ、メモリをセットして、Wへ変身する二人。同時に意識を失って、倒れるフィリップ。その風の影響で髪型が変異なっているアキコ。

お前の罪を数えろと警告し、フィリップの体をアキコに頼むW。ドーパントとWが戦っている傍で、フィリップの体を引きずるアキコ。

早く逃げろと促す翔太郎。超音波を伴った咆哮であたりを破壊するドーパント。フィリップの体をパトカーの中に避難するアキコ。
しかし、ガレキやらなにやらをかき集めて、恐竜の体を作り出すドーパント。それに巻き込まれるアキコのパトカー。

ガレキを撒き散らしながら、Wに襲い掛かるドーパント。そのまま、壁にたたきつけられてしまう。

ヒートのメモリを取り出し、ヒート&ジョーカーに変身して、拳から、炎を放って戦うW。炎を纏った拳でドーパントを殴りつけて、ふっとばす。アキコ達が乗ってるパトカーが逃げ出したドーパントに引きずられていることに気がつく。

それをバイクで追いかけるW。あたりを破壊しながら、暴走するドーパント。破片をよけながら、追跡を続け、追いついたWは、アキコに飛び移れというのだが、「出来るか!!」と逆切れされてしまう(まあ、そうだわな)。

フィリップを先に回収してから(レディファーストという言葉を知らんのか?)、アキコを助けようとするのだが、ビルの屋上に逃げられてしまう。
呼び出したリボルギャリーで、バイクの後部をヒートのジェットモードに換装して、屋上へ一気に上がって、ドーパントが投げてくる瓦礫をよけながら、メタルのメモリを取り出して、フォームチェンジし、ロッドを手にとって、メモリブレイクしかない、というフィリップ。
ロッドにメモリをセットして、必殺技でドーパントを倒すがアキコの乗ったパトカーと、ドーパントから解放されたマリナが、ビルの屋上から落下する。

「君はマリナを救え」と促すフィリップ。

ここで助けるのはもちろん、当然だと思うが、彼女が過ちをこれ以上犯す前にそれを止めたいというような翔太郎の心情を多少は理解したのか、それとも、こういうときは、こうすればいい、ということをマニュアル的に分かっているだけなのか?

翔太郎だったら、こういう時にどうするのか、ということをこれまでのデータから、わかっているから、そうするべきだ、ということで、そういっただけかもしれませんけどね。

まあ、冒頭でフィリップが言った、「悪魔と相乗りする勇気ある?」だが、これはフィリップが自身のことを指していたと思うし、相乗りしたからこそ、翔太郎の相棒であることを選んだのではないか、と思われるが。
自身にかけているものを知りたいということか?

サイクロン&ジョーカーになって、バイクから飛び降りて、マリナを捕まえるW フィリップの意識はケータイで、コマンドを入力して、バイクでパトカーを吊り上げて、最悪の事態は避けられたようで。
そのまま、地面に着地すると、マリナの体から、メモリが出てきて、限界を超えたのか、粉々に壊れる。

意識を取り戻し、マリナをかかえるWの姿が視界に入るアキコ。

一方、園咲の方では、冴子によって、父親に引き合わせられるキリヒコ。全裸で現れるキリヒコ(どー考えても、やおい対策だろ)。

園咲の家のものにのみ与えられるガイアメモリを授けられるのだが、これで死ぬ場合もあると言われ、言い残すことはあるか、とキリヒコに聞くのだが、平然と「自慢の婿の誕生です」といい、メモリをセットするキリヒコ。

事務所でタイプライターの報告書をうつ翔太郎。マリナは捕まり、戸川は二度と帰らない、それがこの街風都の現実だ。たとえ、それが現実だとしても、きっと、変えてみせる、この俺が、と決意に燃える翔太郎。
フィリップが、そこは俺たちが、じゃないのか、と口を挟み、俺たちが、と文字を打つ翔太郎だが、ハイテンションで、乱入してきたアキコによって、台無しになってしまう。看板を青地に白の水玉に塗り替えて、自分が所長に納まて(権利書持っているんだし、おやっさんの娘だから、一応、権利はあるのだろうけどね)、三人でハーフボイルドに解決するとか言い出す始末(汗)
当然、ハーフじゃねえよ、と翔太郎が抗議するが、聞く耳をもたず。


翔太郎を時代遅れのハードボイルド気取り、というようなことにしたのは、まだいいのだけど、そういわれて、あっさりと胸倉つかむとか、未熟さを表現しているのかもしれないけど、ハードボイルドを気取っている、あるいはハードボイルドな言動を素で撮っていて、それを周りが珍獣扱い、あるいは天然記念物扱いしていても、それに気付かないで、ハードボイルドな言動を撮り続けている、あるいは、回りの反応にピンとこないというような事でもいいのではないか、と思うのだが。
まあ、そういう言動をとる主役が、見ている人間が感情移入できるか、というと、難しい気もするが、ハードボイルドは流行ではなく、生き様だ、ということを納得させるような形で描くのもありだとは思うのだけどなあ・・・。
不都合なところを指摘されて、直ぐに人に殴りかかるような性格と熱い半熟卵は違うと思うのだけどなあ(しかも、頭脳労働担当の奴とか、情報屋とか)。
成長途上の奴でも、「なんとでもいえ、これが俺の生き様だ」くらいは言える度量はあると思うのだけど。

しかも、第一話ではそういう風に周りから扱われているというようなニュアンスが、全然、伝わってこない(精々がアキコくらい?)し、前回と今回で一本のストーリーということになっているので、前半、全然、主人公のひとなりがどういう風に扱われているか、ということが描かれていないで、後半になって、急に強調されるというのは、えらく、アンバランスな気はするのですけどね。
一話目くらい、はしょっている方が、イイのかもしれないなあ、この作品。
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by kwanp | 2009-09-14 22:39 | 特撮

ハードボウンドは眠らない1

どこかの施設の一室、部屋全体が装置となっていて、そのコアともいうべき部分にいた少年に手を伸ばすスーツ姿の青年。その手をとる少年。

背後から、空から、彼らに追っ手が迫る。相棒がおぶっていた少年を担ぐ青年。銃弾に倒れる相棒。

おやっさんと、相棒に駆け寄る青年。最後の力で己の帽子を青年にかぶせるおやっさん(このあたりは、ダイのアバンのしるしを授けるシーンや、ビィトのゼノン騎士団が才牙をビィトに託すシーンを彷彿とさせる)。

そこへ階下から現れ、襲い掛かる怪人。さらにはヘリが攻撃してきて、追い詰められる。少年はアタッシュケースを開き、青年に問う。

「悪魔と相乗りする勇気あるか?」と。

怪人とヘリが迫り来る中、二人は覚悟を決めて、トランクを開いて、中身に合ったメモリを手にとり、一人の戦士へと姿を変える。

その衝撃で、ヘリは破壊され、兵士は吹っ飛ばされ、怪人もダメージを受け、フロアが爆発する。

一年後、風都と呼ばれる街。

一人の少女がかもめビリヤードの看板の掛かった店を訪れる。そこへ、前が黒、後が緑のバイクに乗ったあの青年が戻ってきて、彼女に声をかける、「ウチに用か?」と。

あらゆる事件をハードボイルドに解決とかかれた探偵事務所の看板を見て、「ハードボイルドって何?」と訊ねる少女。
THELOMGGOODBYEを手にとって、いかなる事態も心ゆれない男の行き方とこたえる青年。己の掟を貫き通す生き方という意味では間違ってはいない。

しかし、少女はいきなり立ち退きを要求する。青年は「いかんなあ、近所の女子中学生が、ハードな裏社会の大人をからかっちゃ」と諭すが、彼女はこの町に来たばかりで20歳だという。まあ、中学生に見える20代など、珍しくもないし。
さらに、おやっさんの娘だと名乗り、それを聞いた青年は、壁に立てかけていた帽子を見て、父親の死を隠す。死んだ相棒や師から託されたものを身につけるというシチュエーションであるなら、よくあることであるが、壁にかざっているのは、己がおやっさんにまだまだ、及ばないという未熟さを自覚して、それを身につけるだけの資格は、まだ自分にはなく、それにふさわしい自分になった時にはじめて、それを身につけようという決意の表れといえなくもないが、こういう真理というのは、一歩間違えれば、自信のなさというか、卑屈さの現われにもつながり、どれだけ、己を磨こうとも、己の心の中で、その尊敬する相手と、自分との距離が決して縮まらないどころか、逆に、相手が尊敬できる人物であればあるほど、美化に拍車が掛かってしまい、距離が開いてしまう一方だというケースもある。
彼の場合も依頼の最中に、おやっさんを亡くしてしまったわけで、自分の力のなさを否応なしに思い知らされてしまってるわけですから、おやっさんお帽子を見につけるのがためらわれるのは無理からぬ話ではあるが。

いきなり、娘と名乗る人物があらわれて、立ち退きを迫るわけだが、脚本を書いている三条氏の場合、親を亡くしているパターンは、父親か母親が亡くなっているパターン(ダイ、マアム)、両親がいないが、別の人間に預けられている(ビィト)というパターンがあるが、一年も経って、しかも、父親の死を知らないというのは、離婚して、母親に引き取られて、そこを飛び出すか、あるいは、一人暮らしをするから、父親を頼れ、というような事を言って、やってきた可能性があるが、権利書に関しては、おやっさんが事務的なことにずぼらだから、母親が預かったままにしていた、ということもあると思うが、それにしたって、父親の死を知らないで、いきなりやってきて、権利書を突きつけるというのは、いささか、妙なものを感じるわけですから。
まあ、離婚するときのいざこざというか、母親のほうは、離婚する気はないか、あるいは、権利書を握っていて、いざというときの切り札にするつもりだったのではないか、という可能性もありそうですが。
最悪の場合、母親が亡くなる前に権利書を渡して、父親のところに行けというケースだったのでH層かね?
20歳というkとおですから、短大か、専門学校を出て、就職するか、なにかで風都で一人暮らしをするから、父親の様子を見てくるのをかねて、権利書握らせて、送り込んだとか?

まあ、実の娘ではなくて、青年が来る前に、事務所に転がり込んで、飛び出すときに権利書を盗んで、そのまま、ドロンと消えて、おやっさんの方も、それを悪用するような人間じゃあないから、騒がなかったとか?
でまあ、何の気なしにというか、懲りないか、何かの必要性があって、ひょっこり顔を出したら、亡くなっていて、自称ハードボイルドな探偵が居座っていたという寝耳に水な状況になってたわけだけどね。

そんなこと聞いていない(まあ、離婚したとしたら、この手のケースの場合、おとこやもめが、家族に身の危険を感じて、あえて、縁を切ったとかいうアル意味、ヤバ目の設定もあありそうだが?)

「おやっさんは俺を・・・・」と言いにくそうにしているところへ、ある意味、救いの手なのか、

そこへ、青年の幼馴染が依頼にやってくる。彼女のナはマリナ。依頼は恋人の戸川を探して欲しいというもので、「この街は、俺の庭だ、まかせておけ」と啖呵を切る。

まあ、三枚目のハードボイルドと同じで、この手の自己申告はあまり、当てにはならないのだよな。

「俺の名は左 翔太郎、私立探偵だ。この街では、小さな幸せも大きな不幸も、常に風が運んでくる。町の幼馴染、津村マリナの依頼は、正に迷い込んだ、一陣の風だった」
ナレーションとともに、街を聞き込みして回る翔太郎。そこへ、「なに、ナレーションしてんねん」とスリッパで突っ込みを入れるアキコ。
コミカルに描くための演出だと思うが、スリッパで人をド突くという演出はどうかと思うのだが。まあ、レギュラー陣に大阪出身者が多いみたいだが、どうも、大阪はお笑いの町というようなイメージが一人歩きしていて、関西出身者も、考えなしに、そのイメージに逆に影響されているような感がなきにしもあらず、というようなところもあるからなあ。そもそも、お笑いに拘るというか、煩いと自称する人間ほど、人を楽しませることというのがヘタな人間というのが多かったりするし。
そもそも、漫才というのも、日常生活で門がたたないためのものというものだが、そういうニュアンスでお笑いを使える人間って、逆にどんどん、減っているようにも思えるのだが。

アキコに対して、何でついて来ると問う翔太郎。間近で審査してやるというアキコ。何で上から目線? と抗議するが権利書をちらつかされてしまい、「こいつがいると、俺のハードボイルドが乱れる」とぼやく翔太郎。
ハードボイルドを気取る割には、固ゆでではなく、半熟卵といったほうがしっくり来るタイプなのだが、こういうキャラはハードボイルドを気取る割には、それに鳴りきれないキャラが多い。この感想の下書きを書き上げた後から、HPを見る斗とハードボイルドということ事態、実は結構、人情家という場合も多いので、ハーフボイルドの説明になっていないと思うのだが。
ハードボイルドは己の掟をいかなる場合にも曲げない鉄の意志をもった人種のことで、つまり、普通なら切り捨てるような事柄、あるいは、相手でも、決して見捨てないということでもあることにもなるわけで、人情があるないは別の話だと思うし。ハードボイルド=人情かじゃないというキャラ説明に妙に不安を覚えてしまうのだが(汗)
おやっさんお帽子を見につけないというのも、ハードボイルドの象徴というか、見本をおやっさんに定義づけてて、それに及ばないから、身につける資格はないということだが、格好から入って、それにふさわしい人間になるように、自分を磨くというのも、けっして、悪いことではなかったりする。ケースバイケースといわれれば、それまでだが。
ともあれ、この帽子を身につけれるようになるということが、翔太郎の超えなければいけない大きな壁であることは確かだと思う。

そんなやり取りをしているところへ、サイレンが鳴り響き、顔を出して見ると、そこはビルの崩落現場。それによって、起きた渋滞の中にリムジンカーに乗った女性がいて、くそと毒づく。
現場に顔を出す二人。ウィンドスケイル、戸川の勤めていた会社だ、と説明する翔太郎。彼にらに突っかかってくる若手の刑事。真倉という彼は、部外者が首を突っ込むのを快く思わないのだが(つーか、ある意味、当たり前ですな)、翔太郎に三下刑事呼ばわりされてしまう(こういういい方していると、取れる協力も取れなくなると思うのだが)。
言い争いを仲介する刃野の呼ばれる刑事。ハナがいいなと崩落事故が、土台の鉄骨を溶かして起きたと説明し、そこへドーパントという言葉が出てくる。
先週から似たような事件が三件起きていて、ここまで派手じゃなかったといい、封筒を渡して、何かわかったら教えてくれと言って、捜査に戻っていく。

封筒の中身は現場を撮った写真で、どれも戸川の勤めていた会社の支店だと人探しがドーパントの事件に行き当たってしまったと肩をすくめているところへ、アキコがドーパントの事を聞いてくるものの、それに耳を貸さないで、「こいつはまた、俺の出番だな」とつぶやいていると、腹に据えかねたアキコがスリッパで突っ込みを入れて(こういう突っ込みはどうかな、と何度も思うが)、カッコつけてないで、教えろと詰め寄る。
暴力反対と言い返しているところへ、冒頭の救出されていた少年、フィリップという人物から電話が入り、この事件は興味深い、むらむらするといい、ガイアメモリの正体を尋ねようとするが、目の前に当の本人が現れたので、その必要がなくなったという翔太郎。
アキコを庇いながら、ガイアメモリの正体はマグマだと、二人が口をそろえて叫ぶ。ドーパントのシャクネツ攻撃から走って逃げる二人。シャクネツ攻撃でしとめたと勘違いして、立ち去るのだが、その後で、ワイヤーで上に逃げていた翔太郎とアキコが降りてくる。自分の尺度を超える事態に、「どーなてるのよ!?」と取り乱すアキコ。「わかったか、命が惜しかったら、クニに帰ったほうが身のため」と忠告するものの、当然のことながら、聞く耳をもたないで、彼を突き飛ばし、着地するアキコ。呼び止めようとするも、ワイヤーがうまく作動しなくて、着地できないという体たらく。

園咲という表札がかかった屋敷では、親子と思しき男女がディナーをしているところへ、先ほど、重態に捕まっていた女性が入ってくるが若い女性のほうが、私の会社だったら遅刻はクビと皮肉をいうのにたいして、重態だったと弁解する若菜と呼ばれる女性。
父親が、ビルが溶け、人が死ぬ。この街では良くあること、といい、我々の仕事だがね、と笑いながら、語る。
マグマのメモリの仕業だが、誰が売ったのか、と若菜。最近非常に成績のいい若手がいると聞いたという父親。先ほどの女性が、お父様と声を書け、それに対して、冴子、と彼女の名前を呼ぶ父親。タブーと呼ばれたメモリとともに冒頭に現れた怪人の姿になり、結婚したい人が見つかった(成績のいい若手?)と話す彼女。

鳴海探偵事務所の物を放り出すアキコ。中に父親のものだったのが混じっていたら、どうする、というか、殆どのものがその可能性が高いと思うのだが(汗)
立ち退かせると息巻く彼女だが、別室のドアに気が付き入ってみると、ガレージみたいな部屋にマグマに関して、ぶつぶつとつぶやいているフィリップの姿が。
アキコが話し掛けるが、話し掛けないで、と取り合おうともしないで、マグマに関する検索を続ける。「もしかして、フィリップ?」翔太郎の電話の相手の事を思い出すアキコ。父親の事をどう思っているのか、就職か、何かの理由で風都に来る理由があったから、転がり込んできただけなのか? 探偵としての父親は嫌いではないのか? 翔太郎に関しては、探偵としての評価は低いのだけど、父親は探偵としての評価は高いようだが?

アキコの事を検索済みと言い放ち、大阪とやらへ変えるんだ、というのだが、アキコは、風都よりも大阪の方が有名といい、大阪の事を知らないのか、というのだが、フィリップは冒頭のあの部屋から出たことは無いのか、風都以外の場所を知らないようですが・・・・。
大阪のイメージの強いたこ焼きの名前を出すのですが・・・・。

翔太郎が帰ってくると、アキコを見て、「なんで、ここにいる」と怒鳴るのですが、フィリップは、「彼女はすばらしいよ。ゾクゾクするね」といい、新しい検索体験だ、とたこ焼きの事を語るフィリップ(どうも、妙な大阪のイメージ強調しすぎじゃないか、というきがするが)。

やってくれたな、と怒る翔太郎。どうやら、一度スイッチを入れると止まらないようで、ドーパントのことはフィリップがいないと調べられないのに、この有様ではそれが出来ない、と怒る翔太郎。ドーパントのことに食いつくアキコ。
風都では、ガイアメモリというものをばら撒いているやつらがいて、それを手に入れた人間は、超人になり、その超人のことをドーパントというらしい。アキコは、そんな馬鹿なことが、ととりあおうともしないが、先ほど襲ってきた怪人を口にして、シンジさせる翔太郎。

結局、夜が明けてようやく検索が終わり、たこ焼きの全てを閲覧したというフィリップ。早く入ってくれと、戸川の検索を急がせる翔太郎。検索を始めたフィリップの前に本棚が並び、マグマ、という言葉を入れると本棚が減っていく。翔太郎は、「奴が次に襲う場所が知りたい」と戸川の名前、ウィンドスケイル、WS-09K-097Tという条件を絞っていて、本棚が減っていき、最終的にひとつの本に、行き当たり、商品のタグから、園商品が限定販売されている店で、まだ、襲われていない支店風谷支店に行き当たり、即効で飛び出す翔太郎。

バイクに乗り、現場へ向おうとする翔太郎。そこへマリナが現れて、声をかけてくるが、それに対して、無言で、連れ戻してくるとばかりにゼスチャーで答え、現場へ向う翔太郎。

ウィンドスケイル風谷支店に向うと、そこにいた戸川に声をかけるが、「お前もここの社員か」と腕にマグマのメモリを指してドーパントへ変身する。それを見て、「止めてやるよ、俺が、俺たちが」とベルトを装着し、チョッキの内ポケットからジョーカーのメモリを取り出す翔太郎。一方、フィリップもガレージの前に立ち、体の中から現れたように身につけたベルトに取り出したサイクロンのメモリをセットする。セットすると同時に、メモリが翔太郎のベルトに転送され、気を失うフィリップ。
二つのメモリをセットして、変身する翔太郎。バロム1というより、憑依変身の方が、ニュアンス的に近いような。フィリップが倒れたことに慌てるアキコ。
変身すると同時に、周囲に一陣お風が吹き、「お前の罪を数えろ」と攻撃するW。キックを叩き込むのはいいものの、マグマを燃やして、近づけなくしたために、ルナのメモリをセットして、フォームチェンジするW。
ルナのメモリは手足が伸びるという中~遠距離仕様で、それによって、相手を翻弄してから、再びサイクロンジョーカーにチェンジして、必殺技(メモリブレイク)・マキシマムドライブで、サイクロンとジョーカーに分離して、ドーパントの力を消滅させる。

メモリで変身するが、ドーパントは直接差し込むけど、Wはベルトを介している。
地球の記憶を持つというフィリップが大掛かりな装置のコアみたいにされていたことから、フィリップの記憶から、ガイアメモリの元になるデータが引き出されて作られているということか?
おそらくは、ゲームAIRでも描かれていたけど、地球の記憶を人が持つには大きすぎると思うので、フィリップは何らかの理由で人並みはずれた許容量を持っている存在で、そのフィリップが、変身時には憑依していることと、ベルトにメモリを挟み込んで、二人で変身しているというのは、地球の記憶で引き出したメモリを常人が使うには負担が大きすぎるためであり(おそらくは常人では、完全な性能を引き出せない可能性が高い)、ベルトで、メモリの力を制御しているということなのかもしれない。市場に流しているメモリは、常人でも使えるように調整した量産型?

地球の記憶を持つフィリップを大掛かりな装置に閉じ込めているというような事をしているので、ひょっとして、敵の目的は、地球の複製なのではないか(異世界からの侵略者で、彼らの星は失われている?)。
やってる手口がかなり、大ショッカーと似ているので、関連組織の可能性もありそうですが。

戸川が元に戻り、後は警察だな、マリナになんて説明すればいいと頭を悩ましていると、怪物が戸川を襲い、「なんだありゃ」とつぶやくW。
助ける動きが妙に遅い気がするのだが。戸川が怪物に捕まるのはともかくとして、最初から、捕まるのありきのシーンになっているのが、妙に気になってしまう。せめmて、力及ばず、といった光景でも良かったと思うのだが。

ケータイを取り出し、コマンドを入力すると、ガレージが動き出し、車方のマシンになるのだが、彼女らを中に入れたまま、起動し、出動する。

半熟ヒーローの三枚目探偵もどきの青年が固ゆで卵になっていく成長ストーリーを感じさせる話であるが(三条氏はダイのポップの例もあるわけだし)、彼がメインになって、変身するという設定も、これまで、一部の例を除いて、失敗してきた感が強いライダーのコンビものという要素をうまくかけそうだと思わせて、好印象をもてる。

まあ、ライダーのコンビというと、代表格は本郷猛、一文字隼人のダブルライダーであるが、響鬼では師匠と弟子のバディものは、どうも、失敗した感があるし、カブトでは、天道を持ち上げるだけで、加賀美を引き立て役やらかませ犬みたいなニュアンスで、コンビとはいえなくなっていたし、電王のイマジンたちは、主人公を甘やかすだけであったし。
作品を重ねるごとに、結局は、コンビというかバディがお互いがお互いを支えるというようなつながりは、どんどん描けなくなってしまい、ディケイドでも、その傾向からは逃れられず、クウガである小野寺ユウスケがただのおまけみたいになったのは記憶に新しい。会川氏の降板以降は、その傾向に拍車が掛かっていたが、後半の脚本を担当していた米村氏は間違いなく、士を天道と同じようなニュアンスで描いていたはずだし、対等の仲間というものを描くのが米村氏は苦手というか、好きではないようで、周りから持ち上げられる主人公を描いている事のほうが多かったりするし。

Wにおいて、好感が持てる理由は、万能なキャラを主人公に置かないで、半熟なキャラをメインにおいて、万能キャラにそのサポートをさせるところが、平成ライダーでかけなかったバディモノをかける可能性につながっているところであり、万能キャラを持ち上げるだけに終始していたこれまでの平成ライダーですが、人情派のキャラが、行動することによって万能キャラに思わぬ影響を与えていき、いつしか、お互いに必要不可欠な存在になっていくというのがバディモノの定番ですが、万能キャラをメインにおいている上に、これまた、ここ20年くらいの作品には避けられない要素ですが、主役キャラは、中盤でのパワーアップで、他のキャラとの差が大きくついてしまうことが多いというのも、バディ物をかけない大きな理由ですが。もっとも、ディケイドでは、クウガが劇場版では、ライジングアルティメット、TV版ではアルティメット(ダーク)になってしまうわけですが、その強さを結局は生かせないまま、終わってしまったから(脚本が脚本ですからねえ)、性能頼りの万能さばかりが強調されてしまい、人情派キャラとのバランスが崩れてしまって、コンビがかけないということもあるのかもしれませんが。
三条氏の場合、ダイやビィトでのポップやキッスの経験が生かされているということでしょうか? 人知を超えた力を持つ主人公と、最初は頼りないが成長して、頼れる相棒になっていくというのは三条氏原作のダイやビィトではおなじみの光景ですし。
前述したように、万能キャラを主人公に据えるというやり方では、平成ライダーでは、万能主人公が、どんどん強くなっていくけど、その相棒がそれに追いつくのは難しい。そのために、加賀美の例をとっても、対等の頼れる相棒にはなりきれなかったし、ディケイドのユウスケにおいては、劇場版でライジングアルティメットという力を植え付けられて、強制的にパワーアップしたはいいが、その強さを発揮し切れなかったという結果に終わってしまった。
翔太郎にフィリップが憑依する形で変身するのも、そういった傾向に対する対策であろうし、フィリップの検索能力も地球の記憶を持っているという触れ込みだが、探偵ものにおいて、頭脳派のキャラは、些細な手がかりで真実に迫るという端から見れば、神がかり的ナ推理能力を魅せることがあるので、その延長線上の描写といえなくもない。

後、翔太郎とアキコのやりとりも、ポップとマアムのやりとりを彷彿とさせる、と思えば、それまでなのだが、スリッパで叩くなど、妙に引っかかる内容になっているわけだし、ディケイドの八代を殴った描写とか、笑いのツボ(運転時につぼを押すなど)、キバのアレルギーを自称する人間からマスクとメガネをひっぺがすという描写を行うなど、この手の作り手の他愛もないやり取りのつもりでも、やりすぎ、もしくは、問題のある描写というのは多いわけですが、これに類するやり取りになってしまうのではないかと不安を感じてしまう。

ただ、気になるのはハードボイルドの捉え方(半熟=人情という解釈)、完熟というか固ゆで卵にあたるキャラがいないこと(おやっさんが、冒頭の2、3シーンしか出ていない)。半熟のキャラだけで、メインのメンバーが構成されている上に、その半熟のキャラがなぜか、妙に関西人のイメージを強調した女性キャラとコミカルなやり取りに終始しているという構成になっていること。
これまでの平成ライダーは勧善懲悪への疑問とかいいながら、結局のところは、勧善懲悪のステレオタイプを壊したはいいが、その結果、自分たちが好き勝手やりたいだけで、新しいヒーロー像など、どうでもいいようなストーリーばっかり描いてきたわけで、ハードさを気取りながら、結局、それを描ききれないで、自らの考えを前面に出して、新しいヒーロー像というより、身勝手な個人主義というか、80年代終わりから顕著になってきていた無責任主義を正当化するような話が多くて、天道や士に象徴される、豪快に見えて、その実、それを描ききれていない、ただのワガママというか身勝手なだけノキャラが幅を利かすような話ばっかりが描かれていた。
Wで取り扱っている「ハードボイルド」とはある意味、これまでの対極にある考え方であり、成長して、ハードボイルドを描こうとすればするほど、それが全面出でてしまうわけで、ハードボイルドになって、おやっさんお帽子を被る翔太郎という要素を、しっかりと描ききれるかどうか、非情に不安であり、電王のイマジンコントの様なコミカルなやり取りにばっかり終始してしまうのではないか、という不安を感じざるを得ない。アバンのしるしを授かったり、才牙の継承を思わせるハードボイルドな魂の継承をセリフなしで行っているとはいえ(このシーンでか推測するに、おやっさんがアバンやゼノン騎士団のような導き手のような立ち位置だと推測できる)、このシーンを描いて、一年後に、その帽子を壁に飾っているということは、おやっさんのハードボイルドを受け継ぐには、まだまだ未熟だと自覚している可能性が高い。そして、それにふさわしいハードボイルドな探偵になるための成長物語を匂わせるアイテムだと思うので、半熟卵から、固ゆで卵への成長描写は描かれるのではないか、と思うのだが・・・・、平成ライダーでは、こういった成長をアイテムのパワーアップとか、結局、全然行っていなかった(電王の主人公、キバの渡など)ことが多いし、こういった成長モノを、平成ライダーを見ているファンが受け入れられるのか? と思える部分もあるので、こういう部分を書いていくのは難しいのでは、と思えてしまうのだが。
ディケイドで、会川氏が結局降板したのも、こういったバードボイルドに近いものを描こうとして、降板する羽目になったのでは、と疑いたくなるような部分もあり、拒否されて、路線変更せざるを得ないような事態に陥らないと良いのであるが・・・・・・。

平成ライダーでは、久しぶりに第一話が楽しめた作品であることは確かなので、次が楽しみ。
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by kwanp | 2009-09-07 00:28 | 特撮