夢の守人2

そこへ、「そいつの言ってることは本当だ」とファイズギアをもって現れる士。
ウルフオルフェノクの変身を解くタクミ。
「ファイズギアをそいつに渡すつもりか」という海藤。
「俺はこいつの顔を撮ってみたくなっただけだ。それにこいつはもう、これを捨てた。こいつにはこんなものよりも、もっと大切なものがある。ファイズギアよりも、ずっと大切なものが」
という士を見るタクミ。
「それだけは捨てられないはずだ」と叫ぶ士。

タクミの事を理解したかのようなせりふを言うのだが、前の場面でのシーンは、いってみれば、本当のことが分からないまま、あっちこっちの世界をさまようことに為り、暗中模索で世界を渡らないといけない自分のも当てはまることだから、言えたせりふだと思うし、ユリが大切であろうことは、タクミの戦いぶりを見れば、明白であるわけだし。まあ、序盤の平成ライダー大戦から、ひょっとしたら、タクミに感情移入できる要素が、なにかしらあったのかもしれないが。

ただ、知ろうとするのは、タクミのためではなく、自分のため、タクミを理解することで、それを追いもとめる自分を理解したいから、ということなので、おためごかしなのですよね。

破壊者といわれてでも、闘い続けないといけない自分と、ユリにオルフェノクのことを嫌いといわれても、それでも闘おうとするタクミと理解しやすそうな要素がそろっているからだとは思いますが。
しかし、それを言わせるためにか、ファイズはオルフェノクでないと変身できないとか言う設定を忘却したかのようなそぶりはどうかな、とは思いますが。

「ファイズギアよりも価値のあるもの? そんなものない、それを渡せ、士」とディエンドライバーを突きつける海藤。ライドブッカーを取り出し、応戦しようとするが、反応が遅れて、銃弾ではじかれて、海藤の手に取り上げられてしまう。
たいした価値はないとライドブッカーを両断する海藤。それに眉をひそめる士(海藤にたいしたことはないといわれたからか、それとも、海藤相手に出し抜かれたから?)。

しいていえば、士と海藤の違いは理解しようとするものと、理解しようとしないものの違いということか?

そこへ、士と海藤の間を、いつものミラーのような壁でさえぎる桜井もどき。海藤に、「おかげで厄介者を始末できるよ」と言い残し、士を連れ去っていき、バルトを奪われたことのほうがショックは大きい海藤。そこへやってきた夏海に士のことを聞かれて、すっとぼけて(獲物をほかにとられたくはないから?)、「どうしたんだい」と聞き返し、ユリがいなくなったことが耳に入ったタクミはユリを探しに走り出す。

自分のインスタントカメラを探すユリ。そこへ現れるラッキークローバーの紅一点。大声を上げると強がりを言う彼女に、平然とどうぞという紅一点。

彼らが学校内で、人を襲い始めたわけですが、ファイズはいなくなったというけど、一度撃退しただけで地名的ナダメージとか与えたわけでもないのだし(汗) それともガミオが復活したときのような、何かの力が働いた、ということなのでしょうかね?

どこかの海岸に士を寄れ去った桜井もどき。彼は「ようやく、このときが来た」と邪魔者を排除するチャンスがやってきたことを嬉しそうに語るのですが、士は、彼の目的がわかっているようですが、龍騎の世界、ブレイドの世界で彼らがやってきたことを考えると、特別な資格がなくても使える、高性能なライダーシステムの開発(ディケイド、ディエンドに対抗する力を手にして、目的を果たすため?)というのは確実でしょうけど、おそらくは、9つの世界の滅亡を避けるということも目的にあるのかもしれませんね。
最初はそれを士や海藤を使って、それをやろうとしたけど、どちらも、おそらく、士はその力に溺れて、暴走したか、その目的を果たせなかった、海藤は盗人家業に精を出して、自分の欲望を満たすことしか、やろうとしないので、ああやって邪魔をしていたということでしょうけど。
そして、桜井もどきはリュウガを召還する・・・・。

生徒たちを葬り去ろうとするラッキークローバー。運がよければ、オルフェノクに慣れるかも、と人をあやめることに関しては、考えを及ぼしていない。
そこへ、駆けつけてくるタクミ。って、良くこの場所がわかったものだ・・・・。

生徒たちは口々に、タクミがオルフェノクだったことに対する驚きや、バケモノだったのというような言葉を口にし、ユリはその言葉を聞きながら、タクミの戦いを見守る。

それを見物していた海藤は「何がファイズギアよりも価値のあるものだ」と嘯いて、その場を後にし、写真館に乗り込んで、ユリを探していて、一端、戻ってきたユウスケに気を失わせて、キバーラに桜井もどきのいる場所を問い詰める。携帯を使わないのは、写真館に残っているのがキバーラだからだろうか?

リュウガに追い詰められる士。桜井もどきが「さようなら」と言ったところに、海藤が現れて、ディエンドに変身して、リュウガを加速で翻弄していくがドラグブラッカーおw呼び出すが、負けじとキバを呼び出し、キバを呼び出し、「バケモノにはバケモノだ」という。

まあ、バケモノという呼び方はある意味、仮面ライダーというか、ヒーローに関して、つき物名呼び方であるわけだが、こういう言い方をする場合、ヒーローと呼ぶのにふさわしくないから呼ぶ場合(私が感想などで、呼ぶ場合は、こういうケース)と、単にその存在に対し、分類上でそう呼ぶ。相手に対して、理解しようという姿勢に書ける場合がありますが海藤は後者のようですが、いくつ者世界の住人を軽く見るような態度にも、なにかしら、理由があるということでしょうか?

士が、というより、ユウスケの説得によって、キバの世界をクリアして、力を取り戻した、まあ、ワタルやその父親との関わりも含めて、キバの世界をクリアして、手に入れた(取り戻した)力をあっさりと使っていて、しかも道具扱い(ディケイドが強く見えるような演出が目立つ、この作品ですから、士も人のことは言えないのかもしれないが、キバをキバアローに変形させて、ファイナルベントでとどめを誘うとするリュウガを倒すディエンド。

その場から脱出しようとしたディエンドたちに、お前たちは相容れない、というのだが、情報だけ持っていて、道具扱いにしか考えないで、相手を見ようともしないディエンドと、一応、相手を理解しようとするディケイド。
まあ、このまま行けば、相容れないのは、無理からぬ話だとは思えてしまうのですが。
単にキバを道具扱いするだけではなく、海藤は自分の思いを通すためには、相手のことはお構いなし、というか、まったく考えないで、自分お考えだけを押し付けて、ごり押ししようとするから、ぶつからずに済むなんていうのはかなり難しいと思いますし。

元の場所に戻った士にライドブッカーと交換で、ファイズギアw手に入れる海藤。
ファイズギアよりも大切なものがあるといって、タクミのもとに向う士。大切なものがると言うより、大切なものがあるのを見たいということで、ある意味、理解しようという姿勢は、とりあえず見せているけど、ある意味では海藤と変わりないのですが、彼の邪魔をしてやるとか言ってた士ですから、海藤に対して、優位を示すために、自分はそれを知っているというようなことを匂わせると言うか(実際、それがあることを高い確率で、知っていたわけではあるのですが)。

ラッキークローバーに叩きのめされるタクミ。追い詰められた生徒たちの中にいたユリはカメラを落とす。

ドラゴンやロブスターにさらに追い詰められる生徒たち。ドラゴンオルフェノクの進む先に、ユリのカメラがあり、踏み潰されるのを何とか阻止しようと、ドラゴンオルフェノクの足にしがみつくタクミ。

カメラを落とすというのは、この混乱した状況じゃあ、むりからぬところはあるのだろうけど、ちょっとわざとらしい気もするが。

そして、タクミは、カメラをユリの夢といって、死守しようとする。自分がいいと思ったものを、ユリもいいと感じていた、オルフェノクであった自分と人間であるユリが同じ物を見て、同じように(完全に、ではないと思うのだが)いいと感じた。オルフェノクは、人間から変化した存在であるわけで、彼女と一緒にいたら、自分も、人間であることを忘れないで済むのかもしれない、と思ったのだと思うが。
ユリにとっては、多分、ささいな、なんでもないことを、タクミは大事なことだったわけで、だから、ユリの夢を守りたいと思ったと語るタクミ。

ぶっちゃけていえば、それはあくまで個人的というか、自分と同じものの見方をしてくれる人を守りたいという個人的ナ思い出しかないし、しかもファイズは自分がバケモノであることを隠すための手段でしかないわけで。


だからこそ、ユリに正体が知られた今、それを隠す意味は彼にとってないわけだから、捨てたわけで。そういう意味では、ファイズとして、ライダーとして、戦うという意味合いは、タクミにとっては薄く、ファイズとして闘う意味合いは薄いのかもしれない。ただ、正体を知られて、ユリから怖がられても、それでも、その思いが捨てられない限りはタクミは闘えるわけで、そこから、闘う理由が広がっていって、ヒーローに昇華できる余地はあるのではないか、と思えてしまうが。それをただ、自分と同じ思いを抱ける人間を守りたいという思いにとどめていたとしたら、彼の戦いは結局、個人レベルの戦いで、龍騎と同じく、怪人たちの物語でしかなってしまう危険性は孕んでいるわけですが、

そこへ駆けつける士。裏切り者のオルフェノクを庇うつもりか、タイガーオルフェノクに言われ、「オルフェノクだ、人間だなんて、関係ない。こいつはただ、自分の大事なものを守りたかっただけだ」という士ですが、誰にだって、大事なものはあるわけだし、それを守るために必死で戦うのであれば、悪にだってできる。
士の場合は、自分が何者かわからない、自分が何のために戦えばいいのか分からないわけですから、ユリとの思い出を大事に抱えながら、その思い出や、ユリの夢を守るために闘っているタクミの思いを見届けたいというか、タクミの夢を守ることで、自分も、大事なもののために闘うことが出来るかもしれない。
オリジナルファイズで巧が、夢を守るために戦ったのと同じようなスタンスといえないこともない。

「そんなちっぽけな」というロブスターに、「ちっぽけだから、守らなくちゃいけないのだろう」という士。
たいていの人が、ちっぽけだとか、こぼれ落としてしまうものを守るために闘う、そして、闘う力を持つ子尾Tが出来るというのも、ヒーローである条件のひとつではあると思いますが、士の場合は、自分が何者だか分からないから、人の戦う理由を守り、支えることで、タクミの戦う姿から、自分にとって、そういう闘う理由が何の意味を持つのか、学び取るというか、感じ取りたいといったところなのでしょうか?

その言葉に頷き、立ち上がるタクミ。同時に力を取り戻すファイズ系のカード。タイガーオルフェノクの何者だ、という言葉に、通りすがりの仮面ライダーだ、と答え、変身する士。ドラゴンロブスターを相手取るディケイド。たくみもウルフオルフェノクへと変身する。

裏切り者のオルフェノクと人間一人で、僕達三人を相手取るというのか? と理解に苦しむという顔でいるタイガーオルフェノク。そこへやってきた海藤(彼のかばんから取り出したので、アタッシュは? と思うが、オリジナルでも似たようなことあったからなあ)は、僕のたびの行き先は、僕だけが決める、とタクミにファイズギアを渡す。

そして、タクミはファイズへ、海藤はディエンドに、二人並び立って、変身する。どういうつもりだ、というディケイドに対して、まだ、見せてもらっていないからな、ファイズギアよりも大切なものを、と答えるディエンド。

己の欲望のためだけにやって、そのためなら手段を選ばないというだけのことなのでしょう。

ディケイドはディケイドスラッシュ、ファイズはスパークルカットで、ドラゴンとロブスターをそれぞれ倒し、ディエンドはホーミング攻撃をタイガーにお見舞いする。

タイガーの力で蘇った、ドラゴンとロブスターが、襲い掛かってくるのを身ながら、FFRでファイズをファイズブラスターへと変身させ、ジャンプしたタイガーオルフェノク相手にぶっ放し、地面にたたきつける。

攻撃しようとするディエンドに対して、俺たちが決めると、FARでラッキークローバーを倒すディケイド。

そして、FFRを解除したファイズは変身を解いて、ウルフオルフェノクに戻り、他の人たちがおびえて、逃げていく中、一人、逃げないでいたユリにカメラを手渡し、去っていこうとするが、

「私の夢、守るなら、写真集が出すまで、付き合いなさいよ」

と引き止め、ウルフオルフェノクの手を握り締める。ウルフオルフェノクから戻って、ユリに向かい合うタクミ。

ユリは分かってもらえたとはいえ、学園の人たちも正体を知って、おびえたままでいるわけだし、タクミもそうだが、ユリも、正体を知った回りの人たちと向き合っていかないといけないわけですから、そういう意味では、ユリの夢を守るためにファイズとしてオルフェノクと闘っていくだけではすまなくなったわけで、ある意味始まり、でもあるのですが。

それを撮る士。一方、海藤はオーガギアやサイガギア、デルタギアにライオトルーパーのベルトを見つけ、宝の山と狂喜する。

ある企業がオルフェノクと闘うために、ということですが、みっつのベルトは王を守るため、帝王のベルトは、それを基に作られたものですから、オリジナルとは違う理由ですが、今回の話だと、正体を隠す以外にファイズとして、闘う理由がないので、人として、ファイズとして、タクミが闘う口実を作ったということなのか?

なにしろ、ユリの夢に付き合うということで、ユリがタクミを受け入れたという結果だけでは、あくまで、タクミ個人の物語であるし、タクミにとって、ファイズは、正体を隠すための隠れ蓑でしかないわけですから、ユリが巧みを受け入れたとしたら、それこそ、タクミがファイズでいる理由は存在しなく為ります。
つまり、タクミが、人として、ファイズとして戦うようになる余地を残すために、ライダーズギアはオルフェノクと闘うために作られたというような理由になったのでしょうね。

帝王のベルトを手に入れ、ファイズギアよりも大切なものはこういう意味だったのだな、と解釈して去っていく海藤。

写真館では、腕を上げた写真を誉める光ですが、ユリが士ノカメラで撮った写真だそうで、士は不機嫌なわけで、しかも士の写真は、いつものピンぼけ。

でまあ、ユリはこれからも、ふたり、同じ物を見ていくのでしょうね、と語り、ユウスケは海藤はとあたりを見回す。

キバーラと口をそろえて、知らないと突っぱね、、海藤に対しての認識を改めさせようとしたところに、絵がまた、代わり、今度はアギトの世界に。しかも海藤が残した、「次の世界では、精々、邪魔をしないように、ナマコも食べられないくせに」というメッセージを残して、去っていく。

自分が何者かを知らないためにタクミの戦いを通して、自分を知ろうとする士と、自分の欲望、9つの世界には、色々とすばらしいものがあり、それを全て手に入れたいという欲望を持ち、それ以外には興味をもたない海藤。理解いようとするものと、自分の興味あるもの以外は興味をもたないもの。それゆえに、海藤はファイズギアよりも大切なものを、自分の尺度で帝王のベルトと解釈して、去っていく、自分の尺度で、解釈してしまったわけですが、士も、あくまで、自分の尺度で、タクミの闘う理由を守るために闘ったわけですし、自分を知りたいがためという理由が主になっているわけですから、すばらしい宝を手に入れたいという自分の欲望優先の海藤と立場的には、変らないというか、見方によっては、士のほうが、ぱっと見道義的に見える分、士自身も自分も道義的な理由で、動いているという錯覚に陥って、海藤よりはマシという感覚に陥りかねない危険性があるわけで、ある意味、士のほうが危うかったりするのですよね。
今回は、ユウスケの出番がなかったのは、士にとって、感情移入しやすい理由だったからで、士が成長したというのとはまた、話が別ではありますし・・・・・。

士の言うファイズギアよりも大切なものと、海藤の認識したファイズギアよりも大切なもの、知らないゆえに知ろうとする、理解しようとする者、既に知っているものということであるが、士の言うことをああ理解したということは、今の士は海藤の知っている士ではないから、彼のいうことは理解できないということか、あるいは元から理解していなかったから、ああいう解釈を平然としているのか。海藤という人間、自分の目的しか見えていないので、士の言うこともまともに取り合っていない可能性高そうですし。このずれが、いずれ、海藤にとって、足をすくわれる結果になりそうな気もしますが。
どちらも、自分のことしか見えていない考えていないでその目を、それ以外には向けていないというのは、同じナのですけどね。
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by kwanp | 2009-04-05 21:54 | 特撮
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