少女マンガの描き方 95

月刊少女野崎くん 第95号 感想

ミーティング中のバスケ部。
いいか、お前ら。2年生は現在、修学旅行中。つまり、瀬尾もいない。・・・というわけでだ、俺らは思いっきり、と前置きする部長。
背後にはバスケ部ミーティングと書かれたホワイトボードが。


バスケができるぞ、と部長の言葉に、わっ、と喜ぶ部員たち。

部長「おいおい、はしゃぎまわるなって」


はしゃぎまわる部員たちに言う部長。


部長「はははは、おおげさな奴らだな」

転がりまくる部員たちをほほえましそうに見る部長。


部長「いいから早くバスケしろや」

輪を作って踊る部員たちに突っ込み入れる部長。


「そうだ、バスケだ!!!」
「バスケができる!!!」
「俺たちの理想のバスケが!!!」

うおおおおお、と走り出す部員たち。

瀬尾のせいでいろいろと抑圧されてきたからなぁ、とほろりと涙を流す部長。

だけど今は、そんな瀬尾もいない・・・。さあ!!! 見た事ないような熱いプレーを見せてくれ!!!と熱いプレーをする若松たちをイメージする部長。


アハハハハ・・、ウフフフフ、ハハハハハ、とまったりとバスケをする若松たち。

「ナイスドリブル」
「ナイスパース」
「ナイスボール」


ポコンパコン、と行きかうボール。

部長・・・!!! こんなに優雅で穏やかなプレー、初めて見ました!!! みんなでパスしあってますよ! 平等に!!!と一年っぽい部員。

瀬尾さん、早く帰ってきて!!!と部長。


部長の期待する熱いプレーをするような手合いなら、結月がいても、やろうとするし、反則プレーばっかりする結月とぶつかる可能性の方が高いような。
若松もそれをやろうといて、失敗しまくってたわけだし。

ある程度、この平穏を満喫してから、熱いプレーとかにシフトしていくとかもあるでしょうし。

のっけから、熱いプレーをするような人は、普段からもっと熱い気もする。



そんなわけで、瀬尾先輩の不在で心の余裕ができたせいか、今なら誰にでも優しく出来そう、と若松。
えー、お前、元から親切じゃん。変わんねぇよ、それ、と友人。


常人はそうですよね。

そこへ聞こえてくる、どしゃ、という音と、きゃっ、という声。

大丈夫ですか? 手伝います。さ、と落ちた書類を拾う若松。


えっ!? あっ、ありがとう・・・、と困惑しながらも礼を言うウェーブがかかったセミロングの女子生徒。


えーと・・、このプリントは・・・、と若松。

社会の高山先生に持っていけばいいんですか? まだ荷物があるなら手伝いますよ。え? あと三往復する予定?と話を聞く若松。

大丈夫、俺が全部持ちます!!! 任せてください!!!と若松。


「何あの異常な心のでかさ・・・!!!」
「お前どんだけ、瀬尾先輩に心すり減らされてたんだよ、若松・・・!!!」


まあ、結月以外はストライクゾーンがやたら広いみたいなこと言ってたっけ。
というか、今だと、鬼灯の冷徹の春一みたいなのもいるから、ストライクゾーンやたら、広いだけじゃなく人一倍?善良みたいなのも、協調しておかないと同類扱いされそう。
そういえば、野崎とは同じ中学だったということは、今は、結月と野崎に、昔は野崎に振り回されていて、エネルギーを消費していたから、抑え込まれていた、ということでしょうね。
バスケでもレギュラーとってたりしたし、元がひどいとはいえ、結果的には人気作家になっているわけだし、ネタ作りにどん欲に行動しているから、人一倍のエネルギーを持っていることは確かですからね。

ちなみに、野崎くんのキャラをPCにするなら、プレイヤーは、というのでは結月は田中天さんをイメージしておりますが、若松は、現在放送中のグランクレスト戦記のシリーズ構成をしている矢野俊作氏、下がる男柊蓮司のPCで、TRPGダブルクロスのデザイナーで、田中天さんとは、学生時代からの付き合いなのですが、田中天さんも、パワフルという言葉すら生易しく感じる人なので、こういう人との付き合いが長い人もまた、常人以上のエネルギーを内包していないと、付き合っていくのは難しいでしょうね、色々な意味で。

ちなみに矢野氏はクレバー矢野とか、バラ王子とかいわれるのですが、他にも声優の梶裕貴さんがゆり王子おいわれておりましたね。ふぃあ通で。

梶さんはナイトウィザードのアニメでも、アンゼロットの親衛隊ロンギヌスのメンバーの声を演じていたのですが、梶さんが三国伝で劉備ガンダムの声を当てると知ったとき、天界(戦国伝シリーズにおける地上の上位存在)がアンゼロットみたいなイメージになってしまいましたが。

アンゼロットは世界の守護者という存在なのですが、柊蓮司を学校に行かせる間も与えずに世界の危機レベルの任務を次から次へと与えていたりしており、関わり合いになりたくない存在だったりします。

ちなみに、シェローティアの空砦で、エンダースさんと雌雄を決した柊はアンゼロットが出向いていた第三世界にたどり着き、そこでアンゼロットにこき使われておりました。

三国伝だとむしろ、蓬莱(三国伝の舞台となる三璃沙よりはるか東方にある神秘の民が住む国)の方が、そのイメージをもつべきだったのかもしれませんが。三国伝は三国志モチーフにしているので、蓬莱は、邪馬台国のイメージになりやすいし。



ガラッと教室のドアを開けて、
聞いて聞いて!!! 一年男子で超好青年がいたんだけど!!! 優しくて、親切で育ちも良さそうでさー!!!とウェーブのかかったセミロングの子がまくしたててから、

あっ、鹿島くん程じゃないんだけどね。大丈夫、と念を押す。それを聞いている堀と友人。

でねっ、私が落としたプリント拾ってくれて、荷物も持ってくれて、しかも顔は爽やかイケメンで!!! あれはモテるよー!!! 思わずトキメいちゃったー!!!


とウェーブのかかったセミロングの子がまくしたててから、

あっ、鹿島くん程じゃないんだけどね。大丈夫、とまた念を押す。

さっきから、何に対するふフォローなんだよ、と堀。

いちいち、こっち向くんじゃない、と堀。


浮気じゃない、ということをアピールしているのでしょうね。

信長の忍びの秀吉も嫁さん(ねね)がいるのに、お市の方にお熱だからなあ。

でも、せっかku
だから、身に行ってみるか。一年D組って言ってたよな、と堀。
やっぱり気になるんだ・・。堀ちゃん・・・・、と友人。

あ、堀先輩! こんにちは!、と提出物を持って、ペカーッ後光がさしている若松。

その後校の眩しさに、

だっ・・っ、誰だ・・・!!!と判別できない堀。

若松くんだよ!!! ちゃんと見て!!!と友人。


若松!!! お前そんなにキラキラしてなかっただろ!!!と若松の肩をつかむ堀。

堀ちゃん、落ち着いて!!!と友人。

しかもなんだ!? 鹿島みてぇな真似しやがって!!!と堀。
大丈夫!!! 鹿島くんは負けてないよ!!! しっかりして!!!と友人。

これで演技が上手ければ、お前の圧勝なのに・・・!!! くそっ!!!と残念がる堀。

堀ちゃん、どっちの味方なの!!?と友人。


今は間違いなく、演劇馬鹿の一面が前に出ていますよね、これ。

それで、どうしたんだよ、若松。いつになく輝いてんな、と堀。

いやぁ、瀬尾先輩がいなくて、ストレスがなくて・・・・、とイキイキとかたる若松。


へぇ、瀬尾が・・・・、といいかけて、あれ・・? 確か、若松と瀬尾って、あの二人(恋しよ(はあと)の尾瀬と和歌)のモデルだったよな・・・?と堀。


てっきり二人は好きあってたのかと思ってたけど・・・・・。違ったのか?と堀。

ええっ、俺と瀬尾先輩がですかぁ? あははははは、と笑う若松。

「陰った・・・!!!」
スッと嫌な顔になって、トーンダウンしてしまう若松。

まあ、人間二人以上いれば、何かしらストレスの原因はできますから。堀だって、鹿島の言動というか、鹿島のサボりに関して、イラっとしてた、というか、ストレスみたいなもの、かけらも感じなかったなんて、思えませんし。
ストレスがある=二人の仲がだめというわけではないですからね。

しかし、あんなに頼りになる若松、初めて見るな、と堀。

先生、大丈夫ですか?と荷物を持っているメガネをかけた男性教師に声をかける若松。

若松・・・!!!と感激する教師。

ねぇ、瀬尾さんといると危なっかしいけど、一人でいると男の子だよねぇー、と友人。


今日一人でお弁当食べるの寂しくて・・・、と黒髪の女の子。
後ろから見守る友人たち。

えっ、俺でよければ!、一緒に食べるよ!!と若松。


一人で帰るの怖くて・・・。夜道怖い・・・、とセミロングの子。
えっ、じゃあ、送ります!! 大丈夫ですよ!!と若松。

今すぐ彼氏を作らなきゃ、死んじゃう呪いにかかってて・・・、と女の子。
えっ、と驚く若松。

「えっ」じゃねぇよ、アホ野郎!!!と堀。


顔が出ていないということは、この女子生徒・・・、メガネをかけているということでしょうか?

なんというか、以前、新任教師に関して、推測したハイスペックな善人っぽい姿ですなあ。
とはいえ、これでも、まだ、軽めというか、ましなレベルでして、ハイスペックな善人って、能力と善人ぶりが高ければ高いほど、社会からはみ出してしまいますからね。
そういう意味では、こういう人種は下手な悪人よりも厄介ではありますが。
そういう意味では、若松も、ダストボックス2・5の小川星人も、可愛い部類といえば可愛い部類かもしれません。

小川星人の場合は、妹の日歌里をマシに見せるためにああいうキャラとしてだした意味合いもあるんですよね。

なにしろ、声フェチで高校時代に、主役の神静馬に声を聞くために、何かと絡んできたりして、引きこもりに追いやる一因を作ったり、立ち直ろうとして、静馬が就職したら、その就職先にいるわけですからね。
静馬が顔を覚えていないなんてことにしなければ、しゃれになりません。
さらには、演技の勉強と称して、関係迫ったりと、性別逆にしたら、擁護不可能なロクデナシですからねえ。

それをヒロインみたいな立ち位置においているからには、そのヤバさをごまかして、かわいいと錯覚させないといけないわけですから、それには、周りのキャラを変人ばかりにすればいいのですが、ダストボックスは日歌里がコレまでのヒロインとは別ベクトルでヤバいので、自然と変人度合いが、コレまでの作品以上になってしまわざるをえませんからね。

ちなみに、ハイスペックな善人だと、彼氏を作らなきゃ死ぬ呪い云々とか言われたら、助けるために頷いてしまうどころか、この手の告白で複数の女の子が同時に告白した場合、全員にOKを出してしまいます。
別に女ったらしだとか、遊び人だからというわけではなく、でまかせだとかをかけらも疑っておらず、告白してきた女の子が、困っているからどうにかして助けたい、そういうことしか頭にないからです。
全員を本気で助けようと行動し、そのためには、モラルとか順法精神など、どこかへ放り投げることはもちろん、己のことも後回しです。
今回の場合は完全なうそなので(それでもうそだと知っても、怒るどころか、うそですんでよかったとか言い出すのがこの手の人種です)、もし、前述のシチュエーションで、若松が複数の女の子にOK出したら、旗から見ればただの女ったらしでしかないので、この手の告白をしてくる女の子を一人しか描かないのは当然の話なんですよね。
堀と友人が速攻で止めるのは正解。


わかった。お前、女には優しくするな、と堀。

えぇ・・!? なんで・・・・!!?と若松。

いいから。もう色々と噂になっちまってんだよ。親切なイケメンがいるってよ、と堀。

イケメンだわ、親切だわ、女の子が放っておくわけありませんからね。

悪いようにはしねぇ。俺の事信じろ!!と堀。
は・・・、はいっ、と頷く若松。

まぁ、これで噂もおさまるでしょ、と友人。
ああ、これ以上、変な噂は・・、と堀。

そこへ、ガラッ、と教室の戸が開いて、


ちょっと聞いて聞いて!!!と女の子が飛び込んできて、

男にしか親切にしない一年男子が現れたって!!!あんたら、気を付けなさいよ!!とクラスメートの女子。


これ、逆に警戒心に強い女の子なら、近づいてくる可能性とか出てくるんじゃ・・・。

目立つことの逆をやれば、目立たないなんてことはないわけで、目立たせたくないなら、若松に何もしないでじっとしてろ、と強く言い聞かせるしかないと思うのですが、それができるなら苦労しないですよね。
多分、それでじっとできる性格じゃあないでしょうし。

鬼灯の冷徹にでてきたぬらりひょんみたいな影の薄さだったら、何をしても目立たないでしょうね。
目立たない人というのはどれだけ、イケメンとか、美女とか、本来なら目立つような要素いくつも抱えても、恐ろしいほどに目立たないものなのです。

黒子のバスケの黒子テツヤあたりも、影の薄さは万能じゃあありませんでしたが、真に目立たない人というのは、黒子のバスケでいうなら、ボールを持ってもその存在が認識されない人なのです。

黒子のバスケでそれyると、話が盛り上がらないので、そういう制限付きにしたのだと思いますが。

すまん、若松・・・!!!と謝る堀。

もう面倒臭いから、ちょっとストレス溜めろ、キラキラ減らせ、瀬尾にメールでも送れと堀。

ハイスペックな善人は、周りの方が振り回されるというか、心身ともに消耗させられるので、堀がストレス溜めろというのは無理からぬ反応なのですよね。

えっ、えええー!!!と若松。

で・・・、でも、今は忙しいかもしれませんし! 邪魔はできません!と若松。
今は自由行動だから、大丈夫だと思うぞ。メールしようぜ、と堀。

ほ・・、ほらっ、でも、もし静かな所にいたりしたら、迷惑ですし!!! お寺とか、博物館とか!!!と若松。

瀬尾なら、茶屋で団子食ってるから、大丈夫だろ。メールしようぜ、と堀。

なんで、知ってるんですか?と突っ込む若松。

鹿島がいちいち連絡してくる、とヴーヴーと鳴っているスマホ片手に言う堀。

結月が団子二本食いしてました、と写真付きのメールを送ってくる鹿島。



とっ、とにかく、俺からは連絡しません、とふいっ、とそっぽを向く若松。

何だよ。珍しく頑なだな・・・。メールするだけだぞ?と堀。

いえ、楽しく旅行中の瀬尾先輩を邪魔するのはよくないと思うんですよ。きっとやることも盛り沢山でしょうし、と若松。

ヴーヴー、と聞こえてくる音。


現にこの旅行中、一度も連絡は来てませんし。先輩はきっとすごく忙しくて、時間も詰まっていて、充実した日々を送っていると・・、という若松。


ヴーヴーヴー、と聞こえてくる音。


「・・・・・」
ズッ、と重い空気を背負う若松。


すげぇ。瀬尾の話をしただけでテンション落ちた、と堀。

多分それ、堀ちゃんの携帯の所為・・・。鹿島くん黙らせて、と友人。


なんで俺、ちょっと傷ついてるんだろう・・。瀬尾先輩から連絡ないのはむしろ嬉しいはずなのに・・、と戸惑う若松。




そこへ、ピロリーンと着信音。

あ・・・、メール・・・、と若松。

ピコン、と画面に表示されたのは、「瀬尾先輩メール一件」

瀬尾先輩・・・!!?と若松。

ぜ・・・、絶対、堀先輩に頼まれて、メールしてきたんだ・・・!!! このタイミングだし!!!と連絡しなくて、ごめんなー(笑)な文面を想像する若松だが、 で、でも、もしかしたら、偶然俺の事思い出したのかも、とお前がいないと、ちょっとつまんない、という文面を想像して、スマホをちらちらとみて、どっち・・・、どっちなんだ・・・!? とドキドキする若松。


メールの中身は・・・、

題名 うそだろ・・・・

うぐいす張りの床って、ホーホケキョって、啼くんじゃねぇの・・・?という文面のメール。

敵の侵入を知らせるためのものですからねえ。

二条城のほうですかねえ?

どっちなんだよ!!!と若松。

すごい!!! この旅行で初めて、結月が携帯取り出した!!!本当に女子高生かよ!!!と黒髪ロングの子。

いやぁ、充電器忘れちゃてさー、と答えているところへ、ピロローンと着信音が鳴り、お、若だ、と結月。


「・・・・・・」
若松からのメールは、

FROM 若

先輩のばか 知りません、という文面。

こ・・、これ、もしかして、連絡なくて、拗ねてるんじゃ・・・、と黒髪ロングの子。
何、この子かわいい・・・・・!!! 抱きしめたい・・・!!!とリコ(仮)。


弟がいる姉のリコ(仮)にチェック入れられてる若松が、今後大変そうに思えるのは気のせいでしょうか?

ちなみに、小毬役の悠木碧さんが 吟遊詩人のコンジュを演じているハクメイとミコチでも、フリーダムな姉というのは何人も出ていますが、個人的には、ミコチが務めている夢品商店の主スズミとケイトの姉弟が印象的ではありますね。

キュンとする二人。

まぁ、私もホーホケキョはねぇなと思ったけどよ。そこまで言わなくても・・・・、と結月。

何の話?とい突っ込みを入れるリコ(仮)たち。

ちょっと今のは、さすがに子供っぽかったな・・・、と思い直し、えぇと・・・、じょうだんです・・・と、とピコピコtメールを打つ若松。

FROM 若

冗談です。ゆっくり楽しんできてくださいね、という若松からのメールに、

若のやつ・・・、と結月。

そういえば若松少年、今学校ですごくモテてるんだって。えーと、「女子に優しくて、爽やかな一年男子」だって、と読み上げる鹿島。

結月「・・・・・・・・・・」


『覚えてろよ、若』

先輩から珍しく弱気なメールが来ました!!! 『私のこと、忘れないでね』って!!!と若松。

やったな、若松!!! でもキラキラすんのやめろ!!!と堀。

真意掴めず。

自分に優しくしてくれるのと同じか、それ以上に新設振りまいていると知ったら、面白くないと思う人が出てきてもおかしくないですよね。
まあ、ヤンデレ相手でしたら、完全な死亡フラグですし。

今回の話は、パワフルな人間に関わるには、かかわる人間もある程度エネルギーがないといけないということですよね。

佐倉も作中で根性があるとか言われてますが、球技大会で女の子から注目されても、すぐに幻滅されてしまう野崎を一年以上も追いかけ続けているわけですから、恋のなせる業とか言ったところで、人一倍のエネルギーがあるわけですし、若松も、中学時代は、野崎に振り回されて、現在も振り回されていますが、それいじょうに結月に振り回されているわけですから、結局、彼女や野崎とかかわり続けるにはある程度のエネルギーが必要になるということでしょう。

某人気執事コメディでも、主役執事の部下の一人が、隣の屋敷の主に振り回されているのですが、その彼を振り回している隣の執事(以前にも説明したことのある、筋金入りのバカで、テンション高く、行動力だけは無駄にある)をまねようとして、失敗してしまったケースもありますから、パワフルな人間と関わるのには、どういう形であれ、それ相応のエネルギーを必要とします。

佐々木倫子さんの作品なんかは、そういう話の典型的パターンで、どの作品にも一人、動物のお医者さんの漆原教授、チャンネルはそのままの雪丸、小倉などがそうですが、うちの感想的には、HEAVEN?のロワンディーシーのオーナーあたりを押した方がいいのかも。

なにせ、作家で、つかんだ小金でフランス料理店?をオープンしたという人物ですから。

それに振り回される主人公の伊賀をはじめとするロワンディーシーのスタッフたち。

特に典型的なのが、伊賀の母親と、どっちが伊賀を手元に置いて、こき使えるかということを張り合う話もあったりしたので、喫茶安元みたいなノリで、野崎が漫画家の傍ら、カフェとかをネタ作りのために経営しているとかね。

ただ、夢野咲子と野崎が同一人物であることに気が付かれていないので、そういう意味では注目されないまま。
まあ、漫画家をしながらカフェ経営は難しいでしょうから、代理で鹿島あたりに頼むとか?
あるいは、隠れ家的に不定期にオープンしているカフェあたりですかね。

できれば、適度に距離をとって、うまいことエネルギーを配分して、こういう人物とは関わった方がいいかもしれませんが、こういうパワフルな人間はたいてい、そういう思惑などお構いなしに、関わってきて、引っ掻き回してくれますからねえ。

そういう意味では、荒川宏さんの父親もそのカテゴリーですよね、明らかに。

ともあれ、結月に対しての若松もそうですが、佐倉が野崎と一緒にいれる理由の一つが野崎に付き合いきれるのは彼女だけ、ではあるのですが、身もふたもない言い方をすれば、二人の関係は今のところ、漫画家とアシスタントの関係から、ちょこっと進展しかけてはいる、といったところ。

たとえば、佐倉が家庭の事情で引っ越すようなことになったりでもしたら、この関係というのは付き合いは何らかの形で続くでしょうが、いつも一緒にいる必要性というのは消えてしまう可能性は存在するわけです(佐倉が引っ越したくらいであきらめるなんてことはないでしょうけど)。

たとえば、ことあるごとに言ってますが、親指でも、陽介の肩こり体質が解消されてしまえば、一緒にいる理由がなくなtってしまう、と陽介が危惧してましたし、母親を亡くして、家族の面倒を見ることに、自分の存在理由を見出していて、家族が立ち直っていって、それがなくなりかけて、焦っていたみたいな描写もあり、今また、千愛と一緒にいる理由がなくなってしまう、と危機感を感じたところに、明佳がその心の好きに付け込んでいく、という展開を想定していたのだとは思いますが。

漫画家とアシスタントの関係だから、一緒にいるんじゃない、好きだから、いつまでも一緒にいたいんだ、みたいな感じで、自分の意思で好きで一緒にいるんだ、という言葉が、チャンと野崎に届いて、野崎がそれを受け入れていく方向に持っていければいいのだとは思いますが。一応、そのための楔が撃ち込まれているわけですし。

多分、会長の妹と新任教師の二人を相手取ることで、鷹臣にもじいさんのためだけに緑が丘を取り戻したいのではない、という展開をやっているのだと思いますし。

会長が人外だとしたら、華房ではなく、五条の家に力を貸していて、その関係が何らかの理由で解消され、五条に力を貸さなくてもよくなった。
会長の縮小コピーというか、劣化コピーみたいなことをしていた百地瑠奈は、主人公補正のないけど、主人公と同じことをやっているキャラでしたが、彼女はかわいそうな人を支える自分という役回りに、居場所を見出していた人間でしたが、催眠術を使ってた彼女のやり方で、短期間に何人もの人間を退学に追い込んで、追い詰めるということをしており、会長がフェロモン能力でやっていることを、催眠術とか、ほかの手段でやっていて、お世辞にもそのレベルは高いとは言えませんでした。

可愛そうな人を助けるという部分は、会長にも当てはまると思うので、

作中でも問題のありそうな生徒を生徒会に引き込むみたいなことをやっておりましたが、そういうたぐいの事を、もっと前からやっていた可能性はあったのかも。


人外が人間社会で生きていく場合、少なからぬ作品では、人外の能力で力を貸して、その代償に便宜を図ってもらうというパターンをとっています。

華房ではなく、五条に力を貸して、人間社会で生きる便宜を図ってもらっていたが、百地瑠奈がかわいそうな人に依存しているように、会長は、五条の人間に力を貸す自分の立ち位置に胡坐をかいていて、それ以上、先に進むことをしなくなったのかもしれません。

五条ともいつまでも今の関係が続くわけではないし、便宜を図ってもらうとはいえ、人外とのそういう関係は特に代替わりなどで、あっさり変わってしまうことも珍しくなく、人外を邪魔に思ったりすることも往々にしてある話です。

時代は変わった、妖怪とかの力はもう必要ない、といわんばかりに。

もっとも、おとなしく追い立てられるばかりではなく、逆に便宜を図っていた家を乗っ取って、逆襲する、もしくはしようとする作品もあります。

華房は五条から放り出された後で、見つけた家で、五条への復讐のために利用する存在に過ぎないのかもしれませんね。

漫画家とアシの関係ではなく、好きだから、これからも一緒にいたい、みたいな展開になるのだとは思いますけど、


しかし、百地瑠奈が会長の劣化コピーみたいな立ち位置ですから、野崎くんでいうなら、佐倉よりも前、中学校、小学校から、野崎をストーキングしている女の子という感じでしょうかね。

家事に関しては野崎が大抵のことはできるから、そっち方面で世話を焼くことでアピールなんて、無理ですし、かといって、佐倉みたいに、野崎が漫画を描くようになってから、近づくためにべたとか、トーン張りとか身につけたけど、一歩勇気を振り絞って、告白はできないから、宝の持ち腐れ。
まごまごしているうちに、ぽっと出の佐倉が、野崎に接近してしまうけど、間が悪いとかで、接近することができないみたいな女の子とか?

親指だと、三姫(僚介の元になったキャラ)が千愛の事を好きだけど、千愛どころか、陽介もそのことに気が付かないまま、物語終了したので、

野崎や佐倉のあずかり知れないところで、野崎を小学校時代からストーキングしている少女の物語が存在してもおかしくはないのですよね、

そもそも三姫→僚介ですが、堀の暴力表現は彼が後輩の女の子を殴ったのが元ネタですし。
念のためいっておきますが、三姫がその子を殴ったのは、その子が男みたいな恰好(作中では女だと明らかになるまではジャージみたいなどっちが着ててもおかしくない格好)で、男の後輩みたいな言動していたというのが理由で女の子だと気が付かずに、椿作品で数少ない名前付きのメガネキャラである一条里奈が負け惜しみで書置き残したのが理由でうじうじしていたのを喝入れるために後輩の女の子が三姫殴ったので、殴り返したその一回だけですので、常日頃からポンポン女の子を殴るような人間ではありません。

むしろ、性格自体は穏やかでいいやつです。

穏やかすぎて、マッサージ部が代替わりして、三姫が部長になった後、三姫に殴られた女の子が、物足りない(マゾ化が進行してしまい)と前の部長のところにやってくるくらいです。

まあ、俺様の寒川も真冬に好意を持っているけど、気が付かれていないし。

当のストーカー対象には気が付かれず、ストーカー同士でくっついちゃって、当のストーカー対象は独り身のまま、という落ちの作品もありましたっけ。

ストーカー行為をしつつ、当の野崎には気が付かれていないともなると、そういうキャラが本当に出てきた場合、番外編とか、スピンオフとかで、話を作れそうなキャラではありますね。


[PR]
by kwanp | 2018-02-01 21:04 | コミックス
<< 少女マンガの描き方 96 少女マンガの描き方94 >>