少女マンガの描き方 97

月刊少女野崎くん 第97号 感想

あふれかえるファンを仕切りでさえぎり、道を進む野崎。
サインは禁止ですというプラカードを持った剣。

顔をはっきり描いていないので、やっぱりメガネ女子はいないのでしょうかねえ・・・。

こんにちは、剣さん!!! 修学旅行のお土産もって来ましたぁ~~!!! 皆さんでどうぞー、とお土産持参で編集部にやってくる野崎。

野崎が剣に土産買ってこないわけはないか・・・。

・ ・・って、何書いてるんです? 特集記事?と野崎。

ああ・・・、コレは、毎月作家さんにプロの目線から自由に語ってもらうコーナーでして、と説明し、そろそろ夢野さんにも回ってきますよ。

もっとはやくに野崎に回ってきても、ぜんぜん驚かない気がします。

テーマどうします?と剣。

え!? 俺ですか!? えっと・・じゃあ、そうですね、と野崎。

京都のお土産のお勧めでも・・、これがおいしいです、とそっ、とお土産を前に出す野崎。

漫画についてに決まってんだろ。 お前は何のプロなんだよ、と突っ込みを入れる剣。


まあ、取材とかでいろいろと飛び回っている作家さんもいるから、どこのお土産がお勧めとかいう方向はありかも。

えぇ・・!? 漫画についてですか!?一体、何について語れば・・・、と戸惑う野崎。

「漫画家になって、驚いた事」とか書いてる先生もいましたね、と剣。

驚いた事・・、と野崎。

なって数年だろうから、何を語ればいいのか、わからない人ってのもいるでしょうかね。

・ ・俺・・、漫画家って言ったら、もっとこう・・・、サインとか強請られるものだと思ってたんですよね・・・。

でも、案外みんな、クールって言うか、欲がなくて・・・,
と野崎。

回想
これ、俺が描いてるんだ。サイン欲しいか?と少女ロマンス片手に自慢げに言う野崎。

え・・、いらねぇ・・と絶句する友人達。

それ、信じられてねぇんだよ!!!と心の中で突っ込みを入れる剣。


でもっ、最近は!優しく応援とかもしてくれるようになりました! と野崎。


回想

あー、マンガ〆切―?ハイハイがんばってー、とクラスメート。

おー、がんばれがんばれー、と、適当に言うクラスメート2.

ただあしらわれてるだけだよ、お前!!!と剣。


そりゃ、女心の代弁者とか言われている作家とデリカシーが欠如しているかのような典型的人物に見える野崎が同一人物なんて、ピンと来る人、そうそういないでしょう。
実の妹だって、信用していないわけですし。

美川べるのさんのレジデン都市505でも、主人公の桐秋生「漫画家)がいっそすがすがしいほどの下衆とかいってる御堂華音が鬼畜エロ漫画を描いていたと思ってたら、人気作を描いていた少女マンガ家だったという落ちがありましたしね。

そういえば、毎月のマンガ賞って、漫画家が選ぶのかと思ってましたけど、選ばれた作品にコメントつけるだけだったんですね、びっくりしました、と投稿作品のイメージを連想しながら、いう野崎。

逆にどんなの想像してたんです?と剣。


まぁ・・・、こんな感じで、と野崎。


イメージ
編集部
先生!! 今月の投稿作です!!と原稿を持ってくる編集部員。

うむ、と原稿を手に取り、内容を見る漫画家。


投稿作の内容を確かめて、彼が、これだ、とスッ、と選んだものは・・・、

「え・・・!?」
でも、その人は、絵もまだ未熟で・・・・、話も荒削りですし!!と編集部員。


俺にはわかるんだよ。この漫画の魅力はそんな所じゃねぇ。まぁ、素人のお前らにはわからねぇだろうがな・・・、はっ、と漫画家。

それって、読者にもわからないんじゃあ・・・・、と突っ込みを入れる剣。


まあ、プロゆえに見落とすみたいなこともあると思いますが、一見するとわからない何かを感じ取ったにしても、編集部の人間が言ってるようにまだまだ荒削りな投稿者なら無理に大賞にしなくても、佳作とかにするとかいう手もあるような。

そして、現れる敵・・・。

おっと・・、今回の大賞はこっちだぜ、と原稿を片手に現れる編集部員。

何!?と漫画家。

俺達は編集のプロ・・・・。
お子様は家に帰ってもおらおうか、と編集部員。


じゃあ何で作家呼び出したんだよ・・、と剣。


まあ、人気作家が選んだとかいうなら、投稿者が増えるってケースもあるでしょうからね。

実際は編集が大まかな評価を添えて渡しますからね、作品のコピーと一緒に送ると剣。

イメージ
絵は上手い。
ストーリーは一部不安。
ラストの演出は派手でOK

あれはあれで被らないように感想書くの大変ですよね、と「野崎。

被らないように、かといって、的外れにならないようにするのも大変な気もしますからね。
前に野崎が、これコメントで、お前が言うか、みたいなことを言ってたけど、そのときも前野だったのでしょうか?

まぁ、前野さんは白紙だけどな!!!と心の中で突っ込みを入れる野崎。


よろしくお願いしまーす! と原稿と一緒に送られてくる前野ノメッセージ。

今度の漫画賞ン担当でーすと前野。

・ ・・・まぁ、それはいい。百歩譲ってそれはいい。


でも、前野の漫画に対する評価信用できるか、といわれれば、否だから、ある意味ではやりやすい気もする。

でも・・・、

俺の文章パクるのやめろ!!!と心の中で突っ込みを入れる野崎。

イメージ

題名・・・・・・・・

〇×△子 16ページ

夢野先生
5ページ目の効果は独創的でとてもいいと思います。

編集部
5ページ目の効果は独創的でとてもいいと思います!


夢野先生
絵は少し安定しない所がありました。

編集部
絵は少し安定しない所がありましたが、魅力的です(はあと)

しかも俺よりちょっと優しく言うのやめろ!!!と野崎。

剣もそうですが、野崎も、こういうコメントでは前述したように、野崎も結構突っ込みどころ満載なことを言ってたので、下手をするとこれ、前野が、夢野咲子の言ってることに近い表現をとりつつ、言葉の意図をわかりやすく伝えようとしている、とも取れるわけですからね。

直接読者を相手にするコーナーでもありますし、前野の場合、漫画に関しては、何もこだわりみたいなのはもっていないですが、野崎と剣の初顔合わせのときにも、それほっぽりだして、女の子と飲んでいたわけですし、外面はよくて、同窓会では、前野がしっかりしているように思われていたりするので、トーク術みたいなものはそこそこのレベルがあるようなので、野崎のコメントの足りない部分をフォローしたような口ぶりも、白紙で野崎に丸投げしているのがばれないための保身なのかもしれませんね。

自分をよく見せるためのパフォーマンスには長けているんでしょうね。

感覚でしゃべるタイプの作家だと、逆に担当の編集さん、そのまんま書くわけには行かないから、感覚でしゃべった内容を手直ししたりするんでしょうかね?

まあ、そういうタイプを前野につけるなんてことは、少女ロマンス編集部もやらないと信じたいですが。


パクりでなくても、後からの場合、前の人間のまずいところとか、表現こうしたらいいのじゃないか、とか、そういうのは気がつくでしょうしね。

あとは、読者に向けて、漫画の小技を紹介する先生もいますね、と剣。

えっ!!?と驚く野崎。

そんな・・・、漫画家の秘蔵テクニックをホイホイ教えてしまっていいんですか・・・!?
未来の商売敵相手に!!と驚きを禁じえない野崎。

作品を世間に向けて発表している時点で、自分の手の内さらしているようなものなんですけどね。ひとつの作品、とりわけ、第一作目が終了した時点で基本的なパターンは、読者に抑えられたようなものですし。

特に高校生でデビューした人なんかは、2作目どころか、一作目が長続きすればするほど、そのハードルはより高くなっていくのですから。

野崎だって、書いている話の元になっているのは、自分が読んできた漫画の数々によって培われたもののはずで、先人の描いたものの恩恵はしっかりと受けているはずですからね、野崎も、後発の人間に何かを教えるというのは大事だと思うのですよね。
第一、自分の発想だけじゃあ、読者を楽しませられないというのは、修学旅行編でも、如実に現れておりましたしね。



まあ、自分だけにしか使えないテクニックならともかく、それだって、そういうのを教えられなくても心得ているような天才はいるでしょうが、そういったのは一握りで、気がつく人は気がついているみたいなものだと思うのですよね。

ただ、野崎のようなタイプは一足飛びにそういうものを求めてしまうだけじゃなく、それをやろうとして、空回りしてしまうケースが多いですし。

まあ、世の中には、理屈とかやり方はわかるけど、それだけじゃあ決してまねできない存在が確かにいることだけは確かですからね・・・、

浦澤脚本とか。

まあ、逆にお手軽で効果的なテクニックを教えてしまうというのも、ひとつの手です。
人気作家がそれ教えたら、それをまねしたり、参考にして、原稿を作ったのが一発でわかるような作品というのが雨後のたけのこのように数多くでまわりますので、その中で教えたテクニックを効果的に使っていて、なおかつその人ならでは、の原稿を書いてて、面白い人というのが、目に付きやすくなる可能性って、高いでしょうしね。


お前はそこまでのもん持ってねぇだろ、何を言ってるんだ、と剣。


いやいや、いっぱい「ありますよ。例えば・・・、ほら、描きたくない部分を上手にフキダシで潰す技術とか、セリフで隠す技術とか、と野崎。


フキダシで隠れる少女の後頭部。

靴を描かなくてもいい、自然な座り方とか!!!と野崎。


ほら、見えない!!と、制服姿の女の子や男の子、赤いシャツの男が座っている構図で説明する野崎。


こんなもん紹介できるか!!!と剣。


そのあたりは気がついている人は、すでに気がついている気もしますね。





・・という訳なんですけど、都さんは漫画の小技って、持ってますか、とゆかりに尋ねる野崎。

あ、コレお土産です、とゆかりにお土産を渡す野崎。

ありがとう、と受け取りながら、うーん、そうねぇ・・・、ありきたりだけど、左下のコマと右上のコマの法則とか? 正式名称じゃないけど、とゆかり。

何それ・・・!!!と野崎。

左下と右上・・・!!! その二つに何があるんだ・・・!?と野崎、。

見開かれた雑誌の左下と右上のコマが塗られている。

一番遠く離れている・・・。そこにヒントがあるとするなら・・・!!!と推測する野崎。

出た答えは・・・、

右上と左下のコマが向かい合ってると・・・、ラブ運アップとか・・・!!? 遠く離された恋人達のラブパワーで・・・!!!と野崎。

右上と左下のコマで見詰め合っている男女。

野崎くん、おまじないじゃないから・・・、とゆかり。


めくりを利用したものでね、とゆかり。

雑誌の左下に書かれている引き。
右上に書かれている見せ場。

前のページの右下で引きを作って、次のページの右上を見せ場にするのよ。とゆかり。

読者さんに次のページをめくってもらう為のテクニックね。気になってめくっちゃう、とゆかり。


まあ、感想書いている身としては、感想書いている作品は、基本全部読みますからねえ・・・・・。


なるほど、左下のコマで引きを作る・・・、つまり、

こういう事ですね!!!と野崎が描いたのは・・・、

次のページでは私の好きな人を教えちゃうよ!とマミコがばんと出て、めくって、めくって、と露骨にアピールしている。

いや・・・、あの・・・。
何この不自然なコマ・・・!!!と突っ込みを入れるゆかり。


そして、次のページで見せ場です!!!と野崎。


なんと!!! 鈴木くんです!!!とマミコ。

えーっ、なんだってー!!!と驚くギャラリー。

何の驚きもない!!!とゆかり。


意外性はないですが、こういった安心感は必要不可欠だと思います。
というか、マミコや鈴木がほかの相手とくっついたり、野崎や佐倉がほかの相手とくっついたりするのを歓迎しない人というのは少なくないとは思いますし。

このねたで驚きがあったら、むしろまずいのでは?

御子柴の場合は、図書室のめがねの子(ミナリと個人的には呼んでいる)とか、告白した子(ベネットと個人的には呼んでいる)とか票が割れそうではありますが。

そうね・・・、例えば、「もしかして、貴方は・・・!!!」って所が左下に来るといいんじゃないかな。ちょっと描いてみて、とゆかり。

ほほう・・・、お題があるなら簡単ですね、と野崎。


出来上がった原稿

これは・・・、誰のしわざ・・・!?

粉々に砕かれた割れ物。

ガツン、とぶつかり、ハッ、と気が付く女の子。

もしかしてアナタは・・・!?と女の子。


まずい・・・、左上に来てしまった・・・、と野崎。


とりあえず、このコマを左下に移動して・・・、空いたスペースを適当に埋めよう・・・!!!と最後のコマを下にずらす野崎。

この意味のないズームアップは何なの?とゆかり。

空いたコマでズームアップする女の子。


まあ、引きを作って、次のページに興味を持たせて、とかいうことにこだわりすぎると、間の流れをだらだら引き延ばしたり、適当に中身を埋めて、とか中身のない流れになりがちですからねえ。

話の全体の流れと、それをどういう風にページに落とし込んで、左下と右上で興味を引いて、ページをめくらせるか、ですが、興味を引くような引きを作っても、めくったページで、納得できるような内容じゃあなければ、見るのをやめてしまう人がほとんどでしょう。

ただ、この手ので厄介なのは、そういう肩透かしな展開でも、なまじ期待していると、どこかで、満足させるような展開やってくれると希望を持っちゃうのですが、野崎みたいなタイプは、こういう期待を持たせるのがうまくて、それでいて、その期待にこたえることはほとんどない、中にはまったくない人も多いですからね。

むしろ、野崎みたいなのには意識させちゃあかん技術だと思う。

あとはもう、会話を切っちゃうのも(手よね、とゆかり。

会話を切る? と?と首をかしげる野崎。

そうそう、例えばね、とゆかり。


あれ? 私のカバン知らない?と?と首をかしげる女の子。
知らなーいというクラスメート。

こんな風に一コマで終わってる会話を、とゆかり。


あれ?というセリフに、教室の風景のコマ。


そうすると、
「あれ? 何があったんだろう?」って、思うでしょ? それで次のページをめくる・・・、と、と説明するゆかり。


なるほど!!! セリフを途中で切るんですね!!! それなら簡単!!!と野崎。


あ・・・っ、ありがとう鈴木くん。うれ、というところで区切られるマミコのセリフ。

どうして、そこで切ったの、と突っ込みを入れるゆかり。


確かに続きを見ないとわからない展開ではありますが、これでうれしくないとか予想しにくいでしょう(汗

まあ、結果がわかっていても、先を読みたくなるなんてケースもありますけどね。

「?・」
え・・・・・? どこがダメなんだ・・?と野崎。

「・・・・・」

ゆかりをつんつんとつつく真由がスッ、と取り出したものは・・・、


この中身はね・・・、とプチ、とボタンをはずして、ばさっと上着を脱いで、水着だよ、という女の子。


上手っ・・・!!!とゆかり。


いや、それより、この内容は一体・・、こっ、これは注意するべき・・・!? 大人として、これは注意しなきゃダメよね・・!? だって、中学生だもの!!と赤面のゆかり。

え? 御子柴くんの蔵書を参考にした? こういうのがいっぱいあるの?と真由から聞いて、

うん、それは、その・・・、黙っててあげようね。言っちゃダメよ、とゆかり。


うん、ここにいる面子は知っているけど、そりゃ、言わないほうがいいよね。

それにしても、真由くんって、実は天才型なのね。左下の引きも上手だわ・・、と感心しているゆかりに、

「・・・・・」
ずい、と少女ロマンスを取りだす真由。

ドンッ、どさ、という物音。


え・・・?と驚くマミコ。


あれ・・・? できてる・・・!!!と驚くゆかり。


そうか・・・、野崎くんも天才型なんだわ・・・!!! 教わらなくても本能でいいものを描く、天性のセンスがあるんだわ・・・!!!とゆかり。


前述しましたが、野崎がこれできているのは、たぶん、いろいろと作品読んだ蓄積によるもので、こういう展開で、こういう場面なら、演出はこう、こういうせりふを言わせたほうが、もっともらしく見えるとか、そういう風なことは知識があるからここぞという場面でうまいこと見せることができるわけです。

ただ、前の場面でやってるように、それまでの話の流れを作るのが、たいていうまくない、その場その場の話の都合で、キャラが一貫していないなんてことも珍しくないので、あくまで、もっともらしく形を見せることがそこそこうまいというだけの話です。実力がないわけじゃあないのですけどね。

なので、

野崎の原稿

学校、木。

お昼だー!!!という声。

マミコは? 今日の昼ごはんなに?と尋ねるクラスメート。
私はね・・・、なんと! おでと途切れて引きを作るマミコのセリフ。


この紙を見てると、気のせいな気がしてくるけど。・・・・・・!!!とゆかり。


現時点での、野崎の素の実力が、この原稿ということで、自分の力を使いこなしていないというわけです。

銀の匙の八軒の兄貴みたいに、味覚は鋭いけど、味は・・・、みたいな感じで、これは多少修行を積んだくらいでどうにかなるものでもありませんが・・・。

鬼灯の冷徹の白鐸みたいに持っている能力がすごいが、それを使いこなしていない、という感じなのでしょうね。

前野が担当だったときは、前野にでかい顔をされたくないから、必死で頭を使って描いていたし(このときは、前野に口を挟ませないように、野崎の視点以外でも、そういう余地がないように考えに考えて話を書いたのでしょうけど、今現在は、そこまで頭をフル稼働させていないから、ひどい結果になってしまう)、今は、堀とか佐倉が突っ込みいれてくれる。

野崎の場合、こういう幸運がありますし、それに聞く耳を持っている(といってもだれかれの意見も聞くというのではなさそうですが)、それに応じれる実力もある。

この三つがうまいこと噛み合えば、面白い話ができるけど、どれか一つでもかけていたり、自分の頭のみ、というか、自分の視点のみで話しを考えてしまうと、今回のひどい原稿みたいになってしまう、ということでしょう。


編集部
・ ・・というわけで、俺は余計な事を考えてはいけないらしくて、無理してかっこいい事を言うのはやめました、。感じ悪いですしね、と野崎。


ひどいほうの原稿は実際、そんな感じですしね。

なるほど、と剣。

その反省を踏まえまして、こんな感じでまとめてみました! どうですか!?と野崎が見せたのは・・、

天性の才能! 夢野咲子はあと

人に教わらなくても全部出来ちゃって・・・。
マンガは頭じゃなくて、ハートと才能で描くものだよね(はあと)


悪化してる!!!と剣。

自分で天性の才能というか(汗
野崎の場合は、才能はあるかもしれませんが、蓄積した知識を使いこなすトレーニングが足りないので、使いこなせていないわけですからね。

現時点では、佐倉や堀が突っ込みいれてくれているから、まだ何とかなっていますが、そういう突っ込みを入れてくれる人間がいなくなって、それが原稿に如実に現れるようになったら・・・・、

下手したら、担当前野に戻される危険性が高いですよ。

それで面白い原稿がかけて、人気を維持できるなら、編集部はそう判断するでしょうし。

「・・・・・・」

ふー、と深い溜息をつき、
わかりました。これなら漫画以外の事を書いてもらった方がマシです。
今、興味ある物は何です? その事についてまとめましょう、と剣。


結果


夢野先生にきくプロのお話


おみやげで買って来たお菓子を紹介しちゃうよ(はあと) 仕事でもたべてるよ

京都のお菓子

初案が通った。


野崎にそのまま話させたら、ろくなことにならんのは、今までの経験から、明らかですからね(汗 うまいこと、野崎の言うことを読者に不快感を与えないように発信できる人物を間に挟むという手もあるかもしれませんが、女性だったとしても、佐倉より一ランク上のストーカーとかいう落ちとかありそうですよね、この作品だと。

しかし修学旅行編は、野崎の知識は多いが、それが面白い差には直結しないオタク作家的な部分に対する突込みをやたら書いてたような記憶がありましたね・・・。

まあ、野崎の場合は、漫画を描いていく中で、面白い作品を模索するという要素を描くためにも、高坂ベースで、知識は多いけど、それが面白さに直結しないオタク作家的な部分を持つ高校生漫画家にしたのだと思うので、こういう描写というのは、避けられませんからね。

まあ、自分だけのテクニックとか、そういう部分こだわるのも、高校生ならよくある話でしょうけど。

その一方で、野崎みたいなのを売れっ子漫画家として、描いて、説得力を持たせる必要が生じますが(でないと、作中で野崎の言ってることに説得力がないわけですし)。

ホクサイとメシみたいな売れてなさそうな漫画家を取り扱った作品もありますが、売れっ子漫画家として描くほうが説得力がありますので。

今回の話だと、自分にしかできないという部分や、本能的に核心をつく、というところでしょうかね、キーワード的には。

なにせ、俺様ティーチャーでは、新任教師を屋敷から一時的に追い出したら、会長の妹が新任教師について、話をしてくれるということで、知恵を振り絞る真冬ですが、それで思いついたのが、あからさまに目に付くところに日記をおいて、それをのぞいた新任教師に、お兄ちゃんなんかだいっ嫌い攻撃で追い出すというものだが、予想外に効果をもたらしてしまい、会長の妹には、自分にはできないと言わしめるのですが、

そりゃ、

あんな高校生にもなって、あんなコッテコテのお兄ちゃんなんか大嫌いロールなんて、そうそうできませんよね、いろいろな意味で(汗

私にはできない、と真冬の話を聞いて言っておりましたが、会長も自分にはできない判断、自分には取れない行動とかを面白がる傾向はあるようですからね。

ちなみに、会長の妹の話によると、彼女は兄がいると知らされてはいたけど、あったことはないので、兄に会いたいと期待を膨らませていた幼少期を送っていて、習い事を抜け出したところに、傷だらけの新任教師に出くわすということ。

まあ、執事ものとかでも、屋敷を抜け出したお嬢様が、そこで出会った人間を執事にするという定番パターンでしたが、会長の妹と新任教師が出くわしたのがどこか、というのはちょっと気になります。

たしか、真冬が当時住んでいて、東西南北の学校があるのが埼玉、緑ヶ丘があるのは(どっちかというと)関西方面。

緑ヶ丘は学校の経営権を騙し取っただけなので、関東や名古屋とか、そのあたりに屋敷があって、その周辺で商売をしている不動産会社という見方もできますし。

忍者が春休み中に華房の屋敷に顔を出した描写もありますから、関東の華房の屋敷に休みを利用して、顔を出したとも取れますので。

関東あたりなら、お金持ちのお嬢様が稽古事を抜け出して、埼玉に顔を出したというのも、ありそうな話ですが。

まあ、会長の妹の話していることもどこまでが本当か、というのは気になりますが。
なにせ、入学早々、鷹臣を辞職に追い込んだ上で何食わぬ顔で学校生活をすごしていて、忍者もそれを信じきっていたくらいですからね。
自分ではできないことをやってのけた真冬に感心したとしても、それでいきなり自分の知っていることを全部話すとは思えませんから。

全部うそではないでしょうけど、新任教師にしても、本来の目的から真冬たちの注意をそらすために送り込んでいるはずですから、全部事実を話すよりも、あることないこと織り交ぜた話の中に大事なヒントを隠して、それでどう動くか、というのを見そうですからね。

彼女のこういう態度も、彼女が兄と似て、自分ではできない判断、自分がとらない選択肢をとる行動、そういったものを面白がるようなスタンスなのかもしれませんが、

会長との会話で、会長の行動を不可解だといっていましたけど、忍者編に入る前にも、会長のとる行動が妙だ、と首をかしげる描写があったわけですし、なぜ、そういう判断を取るのか、ということで、あえて、兄の取りそうな言動をとったのかもしれません。

なにしろ、その気になれば、すぐに止めをさせそうなのに、2年もだらだら賭けを続けているわけで、たとえて言うなら、主人公やその周辺のメインキャラをハイスペックキャラで固めていて、そいつらが本気出せば、すぐにでも片付きそうな話を延々2年間もやっているわけですから、何やってんだ、何考えてんだ、と思いたくなるのは当然です。

常々、会長の言動は怪しいみたいなことは言ってるわけですが、彼女は、会長のそういううさんくさいところを感じ取っているとは思います。

なにしろ、人外説抜きにしたって、会長はあのフェロモン体質があるので、自分以外の人間、同じ生き物だと思っていなくても(これは傲慢だとかそういう話どころではなく、自分のフェロモン耐え切れる人間がいないのでそう思ってしまっても攻められる話じゃないというものですからね)、不思議じゃありません。

人間だったとしても、ある種の怪物なわけで、そういう怪物相手に、お兄ちゃん大好き、と芝居でも言える人は早々いないと思いますからね。

自分にはできない、と真冬のやったことを聞いて、言ってた彼女ですが、某人気執事コメディのペット枠のお馬鹿執事を見るような目で真冬を見ているのかも、という気がしてきました(汗

あれの主も、闇の元締めとして、舞台となっている土地では恐れられている人物なのですが、そういうやばい部分にはまったくかけらも気がつかずに彼の元で4年以上働いているうえに、その主を振り回しているのは、そのおばかさゆえですからね・・・・。

うん、真似できないし、しちゃいけないし、したくもないですね。




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by kwanp | 2018-04-03 23:44 | コミックス
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